考察・小ネタ

企画参加同人誌の紹介&寝取られ作品の作劇要素の補遺

 どうも、当ブログ管理人のへどばんです。酷暑の続く日々でございますが、読者諸氏はいかがお過ごしでしょうか?私は筋トレなどしながら概ね元気に過ごしております。読者諸氏におかれましても、体調に気を付けながらエロ漫画を楽しまれますよう、お祈り申し上げます。

 夏コミC96に参加された方は、大変なコンディションであったと聞いておりますので、お疲れ様でした。
a358c205 管理人は前回に引き続き、サークル“夜話.zip”さんのエロマンガ評論同人誌『〈エロマンガの読み方〉がわかる本2』に寄稿させて頂き、「寝取られ重要十作解説」というコラム的なものを書いております。私とサークルの編集部さんとで寝取られ作品10冊を選定してそのレビューを書くという内容でして、他の参加者の皆さんの重厚な論考に比して軽佻な文章で、読み比べられると恥ずかしいものですが、まぁ、同人誌という形になっていると物書き冥利に尽きるというものでございます。
 山文京伝先生とひげなむち先生のインタビューも大変興味深いもので、興味のある方は是非購読してみて下さい。コミケ会場でも大変に人気があったと聞いておりますし、通販およぎ電子書籍での販売もされております(以下、販売ページへのリンク)。

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 さて、補遺という訳ではないのですが、10作品のレビューの中では一貫させていた視点について、レビューという形式では上手く伝えられなかったかなぁと思っているので、ここで少しばかり論考を書き足そうと思っております。
 新野安さんや永山薫さんの論考でも触れられているのですが、彼らが読者も含めた“視点の在り方”に重点を置いているのに対し、私はそこにあまり意識を置いておらず(置けておらず)、寝取られ作品としての構造の要素という点で作品の特徴を捉えようとしています。同企画のレビュー中にも単語としては頻出させたのですが、それらについて付け足し的な解説を書いておきます。

①“上げて落す”展開
 寝取られエロが、寝取られる側の男性とヒロインの幸福な関係性が寝取る側の男性によって侵犯されるという構図であり、またヒロインを奪われることでの無力感や絶望感を形成する流れであるため、幸福な関係性の明示(上げて)をしてから、その関係性が破綻・変容させられる展開(落す)での“落差”をどう形成するかが重要な要素になってきます。
 例えば、同人誌の作品解説で取り上げている月野定規先生の『ボクの弥生さん』では、主人公の少年とヒロインの恋愛関係の成立を序盤で丁寧に描き、二人の誠実で幸福な関係性を明確に構築しながら寝取り側の出現で、二人の共有する恋愛関係や住居という空間が次第に侵犯される過程を描き出しており、“上げて落す”展開をじっくりと描いた作品と言えるでしょう。
  寝取られエロは、基本的に既存の恋人や夫婦としての関係性からヒロインを他者に奪われる構図であり、明確な恋愛関係が描かれていない場合は寝取られではないと判断することも可能です。
一方で、“上げて落す”展開という軸から考えると、主人公の男性と明確な恋愛関係にはないが、友達以上恋人未満的な存在が(場合によっては複数)存在する状況は、個人的に“上げる”に相当すると考えています。つまり、恋愛系のエロ漫画作品であればこのまま順当に行けばヒロインとの恋愛関係に設定するだろうと、オーソドックスな展開から読者が自然に判断できる状態から主人公がその可能性を奪われるという流れは寝取られ的であると考えています。同人誌の作品解説で取り上げている中では、夏庵先生の『オトメドリ』などがこれに相当しますが、幼馴染ヒロインやお兄ちゃん大好き系妹など、ラブコメエロ漫画やギャルゲー的な文脈で非常に分かり易いヒロイン“候補”を設定した上で、実はそうではないことを、主人公および読者に叩き付けることで“落す”と考えています。
  恋愛関係について言及しましたが、母親や妹、娘など、家族という“他者”を排した家庭内においてその関係性が幸福に形成されている近親者が他者に奪われるということも、同様であって、特に家という寝取られ側にとっても重要な“空間への侵犯”がエロシチュとして重視されやすいのも“落す”展開における特色です。
  逆に、夫婦としての性愛関係が覚めている、寝取られる側の男性の描写が希薄といった“上げる”展開がないと、彼らは背徳感を盛り上げるスパイス的な存在でしかなく、寝取られ的でなくなると言えるでしょう。

②“すれちがい”展開
 寝取られる側は、当然愛する恋人、妻、家族が他者の凌辱・簒奪を受けていると認識できれば当然それに対処しようとする訳で(する気が無いのであれば寝取られが成立するような関係性ではそもそもないため)、寝取り側に心身を改変されていくヒロインの変容に気が付けない、または対処が不能である状態にする作劇上の措置が必要です。このことを大雑把ですが、“すれちがい”と管理人はまとめて認識しています。
 例えば、山文京伝先生の『蒼月の季節』のように、愛する夫のために他者にその身を差し出すタイプの作劇では、ヒロイン自らが夫に対して調教・凌辱の事実を隠蔽するために、夫側に気が付けない状態を形成します。また、寝取られる側の出張等、空間的にヒロインと隔離されることで変容の認識やそれへの対処が不可能になる展開も頻出します。話の展開から一時的に退場させられるというわけですが、同人誌の作品解説で取り上げている東雲龍『LOVE & HATE』では、凌辱・調教が進展するヒロインの側の話と、引き離された少年が別の場所でまた異なるストーリーとその成長が描かれているのが特徴的で、“すれちがい”展開そのものにオーソドックスなものとは異なるストーリー性を付与した作品と解釈しています。
“すれちがい”展開は、寝取られる側が事態の悪化に対して有効な手立てを打てなかったことへの無力感や後悔を意識させるために必須な要素であり、同時に寝取られる側とヒロインが適切なコミュニケーションを図れれば事態が好転したかもしれないディスコミュニケーションの明示、意志疎通が完全と思っていた関係性の破綻の明示とも言えるでしょう。
 月野定規先生の『ボクの弥生さん』は、この“すれちがい”展開の巧みさが見事で、ヒロインの傍にいて自分たちの空間すら侵食される明らかに異常な状況になっているのに、主人公の少年が認識してしまう自体を恐怖し、拒絶してしまい、事態の悪化を防げない無力感や精神的な弱さを鬱積した上で、最終的にそのことを主人公に自覚させてしまうという強烈な展開を有しています。

③“離脱機会”の提示
 同人誌のレビュー中では“チャンス”の提示と書きましたが、これはヒロイン側が進行する寝取られ調教から離脱したり、関係性の決定的な破綻を招く行為(例えば妊娠の可能性のある射精)を拒否したりできる機会、質問が寝取り側の男性から提示されることを指しています。
 寝取られエロは通例、ヒロイン側の肉体的な変容・簒奪を先行させた上で、その精神的な変容・簒奪を後続させますが、一方的な支配-被支配の関係ではなく、精神の変容の結果としてヒロインが自主的に寝取り側の男性との関係性の継続を望まない限り、寝取られ/寝取りは成立しません。このため、“離脱機会”の提示が敢えて行われた上で、ヒロインが既存の関係性の回復よりも寝取り側との関係性の維持・進展のための選択を自らの意志で行うことが重要となります。
  長編の寝取られ作品では、しばしば寝取り側の攻勢の一時中止が描かれますが、それに安堵しつつも心身が寝取り側を更に求めることでヒロインの強制から自発への変遷を明瞭にする展開になっています。加えて、この“インターバル”は寝取られる側の男性にとってもヒロインを取り戻すチャンスの提示でもあるのですが、にも関わらずヒロインの変容を認識できない、対処ができないためにこの“チャンス”を無為にしてしまうことが、後々に無力感や喪失感として跳ね返ってくることになります。
 短編クラスでは省略されることも多い要素ですが、ゴム付きセックスから生セックスへの移行、初めてのアナルセックスの許可など、プレイ内容の選択としてこの要素は用いられることは多く、実際は好き放題が可能な寝取り側の男性が敢えて可否を“質問”することと、それへのヒロインの応答が引き出されることで、“離脱機会”の喪失を表現しているとも評し得るでしょう。
 また、このカテゴリに入れるかどうかは悩むところでもあるのですが、エロシチュの背徳感を盛り上げる要素としてしばしば用いられる、寝取り側の男性とのセックスの最中における寝取られ側の男性との“通話”(電話のことが多いですが、まれに映像通信のケースも)もこれに類する意味があると思っています。愛する者同士の会話という、状況の打破につながるかもしれないコミュニケーションを、敢えて寝取り側が許可すること、ヒロイン側からの救助の依頼等、事態打開の意思伝達ができる状態でしないことを選んでしまう(選ばざるをえない)こと、このチャンスを寝取られ男性側が認識できないことの三点は“離脱機会”の提示と共通するものと考えています。

④“真実”の開示
 寝取られ作品の様式美の一つ、“寝取られビデオレター”などがこの展開に相当しますが、ヒロインが身も心も寝取り側の男性に簒奪されたことを、寝取られ側の男性に暴露・開示する展開のことであり、ストーリー上もクライマックスを形成しますし、ヒロイン自らの台詞による完堕ち宣言などと合わさってエロシーンの勘所にもなっています。
 前述した“上げて落す”展開の“落す”要素の決定打とも言える作劇要素であって、多くのケースで寝取り側が敢えて寝取られ側に提示することで、前者の“勝利”の愉悦や優位性、後者の“敗者”としての無力感という対比を明瞭にするものと言えます。
 絶望的な事実を突きつけられたことで、作中で常に進展しとうとう決着のついたヒロイン側の精神的変容に後続する形で、そのパートナーの寝取られ側の男性もその精神の変容をさせられることになり、ヒロイン側の精神的変容がじっくりと進むのに対し、寝取られる側の男性のそれは非常にドラスティックに、一気に進行することで、喪失の衝撃の大きさを表現することになります。
 寝取られ事実の開示の結果として、寝取られる側がどう変化してしまうかという描写も重要で、ある意味では寝取り側に取り込まれる形で三者の関係性が持続する場合もありますし(同人誌の作品解説で取り上げた作品としては蛹虎次郎先生の『きゃすとあおい』)、寝取られ側の男性の人間性が砕け散り、更なる惨劇を引き起こす場合もあり(同人誌の作品解説で取り上げた作品としては無望菜志先生の『NTR^2』)、物語の結末に大きく影響を与える作劇要素とも言えます。
  なお、寝取られ作品として非常に重要な要素なのですが、同時に寝取られの事実の開示を寝取られる側に敢えて行わない作品も存在します。近作ですと、夏庵先生の『猥婦アウト』が印象的ですが、妊娠など夫婦関係において重要な事象まで踏み込まれながらも、認識できず、事実からさえ蚊帳の外にされているという描き方は、それはそれとして非常い過酷で、幸福の認識をしながらそこに明示されない不義がパートナーを既に奪っているかもしれないという男性側にとっての恐怖感を呼び起こすものと言えるでしょう。

 その他寝取られ作品において定番の要素はありますし、この個人的なカテゴライズで掬いきれない要素(特に前述した視点の問題はそうです)も多いことは確かですし、寝取られ作品は諸所カテゴライズの難しさとそれ故の定義論争もあるので、語り尽くせないことは多いので、あくまで管理人個人の着目点としてご理解ください。
 この辺りの論考を突き詰められないのが私の弱さというか筆力の不足なのですが、そこらは同人誌の他の参加者の重厚な考察記事を是非読んで頂ければと思います。

ではでは~

黒ギャルヒロインのエロ漫画作品における役割への一考察②~タイプ別の作劇における役割~

 どうも、当ブログ管理人のへどばんです。先日までの猛暑が嘘のように、ここ数日は涼しく感じますね。元より酷暑で体も弱っておりますので、読者諸氏におかれてはご自愛くださいませ。

 管理人は相変わらず黒ギャルVtuberの皇牙サキさんが大好きで、なるべく配信は生で見て、アーカイブも欠かさず観ております。雑談でも朗読でも変わずに窺わせる教養の広さにはビビりますね。チャンネル登録、しよう!


  さて、黒ギャルヒロインについての前回の考察では、エロ漫画に登場する同種のキャラクターをBitch型(B1型およびB2型)、Encourager型(E1型およびE2型)、Acceptor型およびFool型の4タイプ(より細かくは6タイプ)に分類しました。
今回の考察では、前回の予告通りにこのタイプ分けに基づいて黒ギャルヒロインの作劇・エロシチュ上の役割を考察しましたが、エロシチュエーションについてはかなり多様で一定の傾向を客観的にお示しするだけのデータ採取が出来ていません。このため、主に男女の関係性という作劇上の軸となる要素について、各タイプの特徴を抽出することを主たる目的とし、エロシチュについては補足的な記述に留めています。
  なお、本考察中で、“セックスに対する促進要因と阻害要因”という用語を用いていますが、これについては該当の考察記事をよろしければご参照下さい。また、“優位性”という単語を用いており、群れの中での社会的優劣を示す英語のDominationに近い意味を想定していますが、それよりは緩やかに作中で登場人物が属するコミュニティや対人関係における強さ・積極性などを含めた定義とご理解頂ければ助かります。

【Encourager型】
スライド1
  Encourager型の黒ギャルヒロインはその名の通り、男性キャラクターに活力を与えるタイプのヒロインです。
このタイプは、「作品開始時」において優位性が低く、また優位性を高めることに消極的な男性キャラクター(図においては男性キャラを示す青い四角とそれに付随する下向き矢印)に対して強く作用し(図中の橙色矢印)、「作品終了時」において男性キャラクターの優位性およびそれに対する積極性を増加させます。ヒロイン自身は常にポジティブであり、男性に対する高い優位性を保ち続けます。これは支配/被支配といった関係性ではなく、黒ギャル側が所属コミュニティにおける一種のメンターとして機能していると言えます。また、恋愛関係の成立(E2型)は、この男女間の優位性の差が減少し、対等性が獲得されることで可能となります。
  この構図において、セックスに対する主要な阻害要因は「男性キャラクターの消極性・自己評価の低さ」であり、促進要因は「女性キャラクター(黒ギャルヒロイン)の好意・性的欲望」です。また、後者が前者を乗り越えていくという流れが作劇として重要になります。
  エロシチュエーションとしては明確に女性上位な導入が多いものの、男性側に自信を持たせるという性質なヒロインであるため、男性キャラクターに一定の主導権を持たせ、努力・奮起を促すことが多いことも特色と感じます。

【Bitch型】
スライド2  このタイプでは、Encourager型よりも男女間の優位性の差は小さいですが、ヒロインの性的好奇心や性的欲望が容易に叶えることができる関係性という意味で、ヒロインの優位性が高い状態から始まると考えられます。
 作劇において「女性キャラクター(黒ギャルヒロイン)の性的欲望」という促進要因が圧倒的に強く、強いて阻害要因を挙げるのであれば「男性キャラクターの羞恥心」程度でしょう。男性キャラクターは優位性獲得に対する積極性は+であることも-であることもありますが、その動向は作劇面であまり大きな影響を持ちません。女性側の促進要因が作劇を強く支配しているのが、当然と言えば当然ですが、Bitch型の特色です。
 基本的に明確な恋愛関係の成立が生じないB1型は、「作品終了時」において男性に対する高い優位性を維持するのに対し、恋愛関係が成立するB2型は、ヒロイン側が優位性を低下させて男女関係の対等性を獲得するタイプと言えます。女性側の促進要因が駆動する作劇は、男性にとって棚ボタ的な状況を形成しやすく、ヒロインが(基本的に自ら)優位性を下げてきてくれる展開、例えばヤンキーがデレるの意味でのヤンデレなどはこの棚ボタ的な幸福感を伸長するものと言えます。
  エロシチュエーションとしてはやはり明確に女性上位な導入が多く、男性キャラクターに主導権を渡すことがあっても、それはヒロイン自身が気持ち良くなるためという描き方が多く、奔放で容易に支配できない存在として描かれています(だからこそ排他的な恋愛関係が生じると嬉しいわけです)。

【Fool型】
スライド3  Fool型は、優位性に対する高い積極性を持ちながら(図中のピンク色四角とそれに付随する上向き矢印)、それが他者、特に悪意を有する男性キャラクターによって利用されることで(図中の緑色矢印)、自身の優位性を喪失するタイプのヒロインと言えます。
  Bitch型と同じく、セックスに対する促進要因としては「女性キャラクターの性的欲望・性的好奇心」が明確でありつつ、ヒロイン側にそれ以外の要素例えば「社会・家庭への反発」「男性キャラクターへの好意」などが付随し、かつ男性キャラクター側の促進要因として「性的または金銭的な搾取の意図」などの悪意が性的欲望に付随することが作劇上の大きな特色と言えます。
  エロシチュエーションとしては、凌辱系統やそれに近い要素を含む乱交・寝取られ系統が多く、性的に奔放であることが“強いこと”“自由なこと”と信じた結果、それを利用されて酷いことになるという傾向が認められます。

【Acceptor型】
スライド4 Acceptor型では男女間の優位性に明瞭な差は元からなく、男女が互いの対等性を相互認証することによって恋愛関係性を成立させるタイプと言えます。これは黒ギャルヒロインだけではなく、一般的な恋愛系作品で非常にポピュラーな構図と言ってよいでしょう。
男女ともに、「性的好奇心」「相手への好意」といった促進要因を持ちながら、「性的なことへの羞恥心」「自身やコミュニケーション能力への自信の無さ」といった阻害要因も有しており、優位性獲得への積極性も+と-の双方を備えています(図中の四角に付随する上下の矢印)。
 「作品開始時」と「作品終了時」図として非常に動きが無いのですが、これは決して作劇として動きがないのではなく、“実際には既に存在している対等性を相互が如何に確認し上げることができるのか”ということを前述の促進要因・阻害要因を絡めながら描く作劇となっており、恋愛ストーリーとしては大変にポピュラーなものと言えます。
  エロシチュエーションとしては明確にラブラブH系統がメインであり、性癖や性的経験の少なさなども含めて、恥ずかしいと感じることを相手に受け入れて貰うという構図が特色と言えるかもしれません。

  多々例外というかバリエーションはありますが、作劇の大まかな構図において各タイプの果たす役割は以上のようにまとめることが可能であろうと考察しました。
Acceptor型をやや例外として、他の3タイプはいずれもヒロインの優位性、および優位性獲得への積極性がキャラクターの位置付けとして重要と言えます。それがヒロイン自身にとって上手く機能するのが、Bitch型やEncourager型、上手くいかないのがFool型と分類できます。
img315物凄くざっくり言うと“黒ギャルは強い(強そう)”というのが重要なわけですが、これはかなり大事なファクターとして管理人は考えていまして、“黒ギャル”というある種の異装をすることと、強くあること・自由であることの認識を、キャラクター自身が踏まえていることも多いと感じています(←参照 “地味な私”からの変貌 篠塚醸二(2017)『やさしいせかい』収録作「あたらしいわたし」より, p144, ワニマガジン社)。
  なので、次回の考察では、せっかく黒ギャルヒロインデータベースも拡充中ですので、“黒ギャルヒロインが異装として何を身に付けているか”という点に着目した記事を書く予定です。

次回につづく

黒ギャルヒロインのエロ漫画作品における役割への一考察①~黒ギャルヒロインの定義と類型化~

 どうも、当ブログ管理人のへどばんです。世間では三連休ですが、管理人の休みは今日だけなんですよね・・・。世知辛いのじゃ~と呟きたくもなります。

 以前にも言及しましたが、黒ギャルVtuberの皇牙サキさんに相変わらずハマっております。漫画の語りが一番好きなのですが、最近はゲーム配信とか朗読とかもされていて、これまでとはまた異なる魅力を発揮されているなと感じます。大変お勧めなので、チャンネル登録とか皆さんもしましょう!



  さて、本記事は久しぶりの本格的な考察記事で、エロ漫画の黒ギャルヒロインの魅力や役割について考察していくシリーズの第1回となります。
 なぜ黒ギャルヒロインに着目したかというと、一つは単純に管理人が好きな属性だからです。エロ漫画レビュワーとして幸いに10年もレビューを書き続けてきましたが、まぁ何時突然死するかも分かりませんので(とはいえ、健康体ですのでご安心ください)、好きなものについてちゃんと考察しておこうという次第であります。
 もう一つは、こちらの方が重要なのですが、黒ギャルという属性が現実世界ではかなり下火になっているのに対し、エロ漫画を含めたオタクコンテンツ的なジャンルにおいてはむしろそのポピュラーさを増しているという現象の面白さがあるからです。
例えば『チョベコミ』(東京三世社)掲載作での黒ギャルヒロインは、雑誌自体がAV雑誌ということもあって、現実に存在した黒ギャル(ガングロギャル)のイメージを明確に持っていたのに対し、近年の黒ギャルヒロインというのは、オタク的コンテンツの中でイメージが反復・再生産される中で、現実の属性と異なる独自のキャラクター性を獲得していったように感じます。
  管理人は、エロ漫画作品の骨子は、セックスに対する促進要因が阻害要因を上回っていく過程にあり、それら二つの要因はヒロインのキャラクター性やサブジャンルによって定義づけられると考えています(詳しくはこの考察記事をご参照下さい)。
エロ漫画の中で形成されていった黒ギャルヒロインというものの魅力とこれらエロ漫画の構成がどのように結び付いたかを考えたいというのが、本記事のモチベーションとなっております。

 本記事においては、以下の①~③に該当する女性キャラクターを“黒ギャル”として定義しています。
①作品タイトル、作中での会話やモノローグ、作者による人物紹介等で“黒ギャル”または“褐色ギャル”と呼称されているキャラクター

②作品タイトル、作中での会話やモノローグ、作者による人物紹介等で“ギャル”と呼称されており、そうでないキャラクターと明確に判別可能な程度を以て、肌が日焼けしている状態がトーン等で表現されているキャラクター

③日焼けをしていないキャラクターと明確に判別可能な程度を以て、肌が日焼けしている状態がトーン等で表現されており、染髪や派手な化粧・アクセサリー、若者言葉の多用などの特徴が認められ、以下の者を除いたキャラクター
1)屋外作業、屋外スポーツ等によって非意図的に日焼けしていることが明示、または強く推察されるキャラクター
2)外国人等、生得的に褐色の肌を持つキャラクター
3)    現代日本ではない世界設定を有する作品に登場するキャラクター

 ①および②は確実に定義できるのですが、③の1)において除外されるキャラクターのうち、マリンスポーツ等のある種リア充的な要素をとの関連が深いキャラクターについては黒ギャルとして定義するか悩んだのですが、一応定義の厳密さを重視して今回は外しております。今後黒ギャルヒロインについて考察する上で、他の褐色肌のキャラクターにおける特性との対比は重要だと考えていますが、今後の課題としておきます。

 この定義に基づき、作中において一定の描写量があり(モブ的なキャラクターを除くため)、かつ黒ギャルと非黒ギャルの二つの状態が存在する場合は黒ギャルの状態でエロシーンが存在しているキャラクターをピックアップしました。
近年における黒ギャルヒロインの特性を調べたいということもあり、2014年以降に発売された単行本で筆者が所蔵している大よそ500冊程度を調べ、上述の定義に当てはまる91名の黒ギャルヒロインについてリストを作成しました。リストは本記事の末尾に表示しておきます。

 さて、黒ギャルというキャラクターにもさまざまなタイプがおり、このキャラクター属性を考察していく上では、それぞれのタイプに分類して、その特徴やエロ漫画における役割を調べていく必要があります。おっぱいのサイズとか着目すべき要素はありますが、上述した様に筆者は作劇やエロシチュの形成におけるヒロインの特性の役割に着目していますので、そういった外見的要素は分類の基準としては排除しました。本記事は、作劇の中での立ち位置として、黒ギャルヒロインの類型化を試みています。
 ヒロインのキャラクター性を数値化するというのは、極めて困難な作業なのですが、分類においては必要な作業です。本記事においては、以下の目安において作中の描写から二つの順序尺度を設け、各キャラクターについてその数値を記録しました。
【性的積極性】
+2:ヒロインが明確に性行為への導入を主導する
+1:ヒロインによる性的な言動、誘惑などが明示される)
-1:ヒロインによる性行為への羞恥心・抵抗感等が明示される
-2:ヒロインが明確に性行為を拒絶する
(0はどちらとも言えない、または+-の両側面がある場合)

【関係の良好性】
+2:作品終了時において、恋愛関係や強い信頼関係など、ポジティブで持続性を有する男女関係が形成されている
+1:作品終了時において、セックスパートナー等を含め、持続性を有する一定の信頼関係が男女間に形成されている
-1:作品終了時において、支配-服従関係など、持続性を有する対等ではない関係性が男女間に形成されている
-2:作品終了時において、既存の関係性が破綻を迎える、男女の片方が不幸になる等、関係の破断や劣悪化が生じている
(0はどちらとも言えない、または持続的な関係性が生じない場合)

 実際には他のパラメーター、特に男性キャラクターとの関係性における優位性なども尺度化したのですが、とりあえずこの二つの尺度で大まかに特徴を掴めたので、この2軸を用いて分類しました。他のパラメーターについては、本記事において各分類を定義した上で、各因子との関係性を今後に考察してきたいと考えています。
まず、図1に二つの順序尺度を軸として、各組み合わせの観察個体数を併記した散布図を示します。
Fig.1








 散布図では右上側に大きい円がまとまっていますが、これは黒ギャルヒロインでは性的積極性が高いキャラクターが多いことを示しており、性的積極性の数値が2のキャラクターが占める割合は69.2%と3分の2以上を占めています(1を含めると80.2%)。黒ギャルヒロイン以外のタイプの女性キャラクターにおける分布と比較しないと、必ずしも黒ギャルヒロインの性的積極性が突出して高いとは言えませんが、黒ギャルヒロインというものが性的積極性の高さ、エッチなことにぐいぐい迫ってくる状況と強い関係性を有していることは確かでしょう。
 関係の良好性が2または1のキャラクターが占める割合は53.8%と、比較的良好な関係性を築くことが多く、これはそもそもエロ漫画ジャンルの主流としてラブコメ・エロコメ系が多いことに由来していると考えられます。その一方で、関係の良好性が0のキャラクターが占める割合は26.4 %と4分の1以上を占めており、これも黒ギャルヒロイン以外のタイプの女性キャラクターにおける組成と比較しないと明言できませんが、セックス以外の明確な関係性の構築が描かれないキャラクターがそれだけ存在するのは特徴的と思われます。

 これらのパラメーターによる分類を踏まえた上で、作中におけるヒロインの役割や描写から、黒ギャルヒロインについて以下の4タイプ(より細かくは6タイプ)にカテゴライズしてみました。
以下に各タイプの定義を表記します。
・Bitch型
 男性キャラクターとの性行為への導入において、強い性的積極性を発揮し、それにおいて金銭欲や性的欲求等、自身の欲求・欲望を満たすことが主眼となっている黒ギャルヒロイン
①Bitch型において、主人公格の男性キャラクターとの間に持続的な関係性が構築されない、またはセックスフレンド等、性的な関係性に留まるタイプのキャラクター(B1型)
②Bitch型において、主人公格の男性キャラクターとの間に恋愛関係を中心とした持続的、排他的な関係性が構築されることになるタイプのキャラクター(B2型)

・Encourager型

 男性キャラクターとの性行為への導入において、強い性的積極性を発揮し、結果として男性キャラクターの内向性、コンプレックス、精神的閉塞感などネガティブな面を払拭し、彼らに活力を与える構図が主眼となっている黒ギャルヒロイン
①Encourager型において、主人公格の男性キャラクターとの間に持続的な関係性が構築されない、またはセックスフレンド等、性的な関係性に留まるタイプのキャラクター(E1型)
②Encourager型において、主人公格の男性キャラクターとの間に恋愛関係を中心とした持続的、排他的な関係性が構築されることになるタイプのキャラクター(E2型)

・Acceptor型
 男性キャラクターとの性行為への導入において、性的積極性が弱く、男性キャラクターの欲望・願望を受容することに主眼が置かれ、主人公格の男性キャラクターとの間に恋愛関係を中心とした持続的で一定の排他性を有する関係が構築される、または作品冒頭からされているタイプのキャラクター(A型)

・Fool型
 男性キャラクターとの性行為への導入において、性的積極性の強弱に関わらず、男性キャラクターの欲望・願望を受容させられることに主眼が置かれ、性愛関係を通じて既存の関係性や状態が損壊されることになるタイプのキャラクター(F型)

・Others型
以上の分類に当てはまらないキャラクター または男性キャラクターとの人間関係がほぼ描かれないキャラクター

  実際にはこれらのタイプ分けはかなり難しく、例えば恋愛関係の成立をほのめかしてはいるが確実な描写がない場合などは、B1型とB2型(またはE1型とE2型)の分類は曖昧になりますし、そもそもB型とE型の区別自体も難しいところがあります。
このタイプ分けは筆者の主観にも強く影響されていることは注意すべきですが、黒ギャルヒロインの大まかな傾向を網羅することは可能かと思っています。
まず91名の黒ギャルヒロインについて、各タイプの割合を図2に示します。

Fig.2









 次いで、前述した二つの順序尺度の組み合わせ毎に各タイプの割合を示したものを図3に示します。
Fig.3













 二つの尺度に基づいてタイプを設定したため、当然ではあるのですが、各タイプは散布図上で一定のまとまりを形成しており、例えばBitch1型は性的積極性が1~2・関係の良好性が0~1に集中して分布することが分かります。
Encourager型とBitch型を分別するパラメーターが入っていないので、両者が混在しているのですが、E2型は性的積極性が2・関係の良好性が2のみに分布し、E1型は性的積極性が2・関係の良好性が0に集中する傾向が認められます。個体数の少なさが影響している可能性はありますが、Encourager型とBitch型が作中で果たす役割の違いとも関係していそうで興味深くあります。
各タイプの分布を散布図上で概念的に表示すると図4のようになります。
Fig.4
   このパラメーターとタイプ分けで黒ギャルヒロインの類型化が頑健な状態にあるとは思っていませんが、ある程度特徴を抽出することが出来たと考えていますので、次回以降の考察ではこのタイプ分けに基づいて黒ギャルヒロインの作劇・エロシチュ上の役割について考察を進めていきたいと考えております。
次回につづく

考察に用いた黒ギャルキャラクターのリスト
list

皇牙サキ推しな諸氏にお勧めのエロ漫画5冊

  どうも管理人のへどばんです。ここ数年、年間ベスト以外は単行本レビューに専念しているのですが、久しぶりに少し軽い記事を書きたくなり、今回の様な記事となっております。

  以前にも少し書いたのですが、皇牙サキさんという黒ギャルVtuber(バーチャルユーチューバー)が大変好きで、配信を毎回楽しみにしております。漫画に非常に詳しく(特に歴史系と格闘系)、その面白さを伝えるレビューの語り回しに熱意や背景にある知識の厚みを感じること、視聴者をオタクくん(オタクちゃん)と呼んだり少々荒っぽい口調でしゃべったりなキャラクター、そしてエロさ満点な巨乳ボディでエロイラスト(エロ同人)に大変オープンなところと、二次元ギャルが大好きな諸氏(管理人含む)には垂涎のキャラとなっております。
ご存知ないという方は、まず配信の動画を見て下さい。きっと心惹かれるものがあると思いますよ。

  さて、皇牙サキさんの雑談配信回で、自分のエロイラストを描いて欲しい作家さんの話題を彼女がしていたのですが、当然ながら全てエロ漫画家さんでして、それを聞きながら確かにギャル系ヒロインは十年前に比べて随分とポピュラーになったし、キャラの傾向も変化して来たなぁと思っておりました。
同時に、皇牙サキさんが好きな、私を含めた“オタクくん”が好きそうなエロ漫画作品をお勧めしたいなと思って、本記事を書いている次第です。喜ばしいことに、作品単位で選ぶとキリが無い程存在しますので、単行本単位で個人的なお勧めを敢えて5冊に絞ってみました。なお、詳細なレビューについては、それぞれのリンク先をご参照下さい。

Sian『生ハメ☆ギャルびっち!』(ワニマガジン社)
EnjoyBitchGalsAtHameLive 肉食系ギャル系ヒロインを用い、カラッと明るい雰囲気かつエロはガツガツとしたラブコメ・エロコメ系統の作品をメジャーなものに押し上げた一つの要因は、快楽天系列のコンビニ誌が結構注力したからと個人的には思っているのですが、その路線を代表する作家さんの一人と言えます。頼もしくエロを牽引してくれる黒ギャルヒロインという意味では短編「一日限定彼女」が特にお勧めです。→単行本レビュー

もずや紫『白黒❤ロワイヤル』(エンジェル出版)
BlackAndWhiteRoyal.jpg ギャル系ヒロインを登場させると、彼女達の属するコミュニティという点で同系統のキャラが揃いがちなのですが、お嬢様ヒロイン一家とギャル軍団が主人公の争奪戦を繰り広げるというユニークなハーレム系作品。清楚系お嬢様と肉食ギャルという対照的な構図が、双方の魅力を高めていました。気が強く強引でビッチだけど、人の好いギャルさん達という王道のキャラメイクが楽しめます。→単行本レビュー

丸居まる『Cherry&GAL’s↑↑』(茜新社)
CherryAndGALS.jpg ギャルヒロインに完全にリードされながらたっぷり搾られたいという諸氏にお勧め。ハードなM向け作品も多かった『Girls for M』作品群の中では比較的ソフトな路線です。エッチな黒ギャルヒロインをよく登場させる作家さんですが、この単行本は中でも黒ギャルさんの登場頻度が高くなっており、からかわれたり言葉攻めされたりしながら気持ち良くしてもらえるプレイが充実しています。→単行本レビュー

たまごろー『ハメトモコレクション』(富士美出版)
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 ヒロイン造形において、ギャル要素というよりかは、ビッチ属性に重きを置くタイプの作風で、キャラデザとしてギャル要素が必ずしも多い訳では無いですが、両要素の組み合わせの安定感は見事。全体的に非常にポジティブであっけらかんとした作風が持ち味です。飄々かつ快活な黒ギャルビッチさんが登場の短編「TAKE OUT」は大変お気に入りの作品で、この次の単行本では続編が収録されています。→単行本レビュー

史鬼匠人『ギャルトモ❤ハーレム』(ティーアイネット)

GalFriendsHarem 内向的なオタク少年と、快活で優しく、かつ芯の強さのある黒ギャルさんとの青春ラブストーリーであり、主人公のオタクボーイが黒ギャルさんとの関係の中で、勇気付けられ“属性”と関係なく、好きなことを素直に楽しむことの価値を知っていく流れは、皇牙サキさんの言動と一致する部分が多く、彼女が好きな方ならグッとくると思いますよ。→単行本レビュー

いかがでしょうか?ギャル系ヒロインがメインで、かつ彼女達が主導するタイプの作品を選んでみました。
  作品単位ですと、幾花にいろ先生の短編「寄辺」、東鉄神先生の短編「残業~警備員は見た!~」、六角八十助先生の短編「おべんきょう≒せっくす」、レオパルド先生の短編「黒い三年生」、もじゃりん先生の短編「フェスックス」などなど、魅力的なギャルヒロインを擁した作品は多くあります。

  2010年台後半に人気のある属性となっていたギャル系ヒロインの魅力を考え得る時、個人的には“異質さ故の距離感と親近感の両立”が重要な要素だと思っています。
 自分と他人が分かり合えないかもという疎外感や、自身に人間的・性的な魅力が無いのではという不安は、“リア充”的な人すら含めて老若男女全てが抱えることがあります。
誰しもそういったネガティブな感情故に内向的になってしまうことはあるのですが、エロ漫画における内向的なオタク男子であったり、日々の生活に疲弊した社会人のおじさんであったりな男性キャラというのは、それらのネガティブな感情を分かり易く打ち出すキャラクターであると言えるでしょう。
それに対し、ギャルというキャラクターは、例えばオタク男子と同じく、“普通”とは距離を置いた要素を有しつつ、そこに閉じこもらず、自信を以て闊歩していく力強さを持つキャラとして対比的に描かれていると言えるでしょう。
 対照的な双方が、完全に同じタイプの人物像になるのではなく、互いに異質さのある距離感を保ちつつも、ギャル系ヒロインの力強さ・自由さが時にネガティブな感情に閉じこもってしまう主人公を勇気付け、分からない存在から親近感を持てる存在へと変容していくこと、それがギャル系ヒロインを擁する作品の一つの魅力と考えています。
  これからも魅力的なギャルヒロイン、特に巨乳黒ギャルなヒロインのエロ漫画が増えてくれるといいなぁと思っています。そして、皇牙サキさんの漫画語りも凄く楽しみにしております!!

へどばん拝

エロ漫画の構造と多様性に関する私的考察 ①作品を規定するセックスへの阻害要因と促進要因

 どうも管理人のへどばんです。ここのところ、平日のレビューの更新頻度が下がりっ放しで大変申し訳ありません。
昨年の秋から本業の方で責任のあるポストになったこともあり、この状況が改善される見込みはあまりなく、正直、ブログを何時まで続けられるのかも不安に覚える面はあります。
勿論、突然更新停止といったことで迷惑をおかけすることはありませんし、そもそも好きでやっていることですので細々とでも続けようとは思っておりますが、何時“終り”が来ても大丈夫な様に自分の活動に関して何らかの総括を付けておくことは必要だとも考えております。
ラストまで淡々と単行本レビューを重ねていくこともこのブログらしいかなぁと思いますが、同時にこれまで同人誌等でやってきましたエロ漫画評論の方で一つまとめをしたいと考えております。
 僕がやっていることが、批評・評論の水準に達しているのかについてはあまり自信はありませんが、レビューを通しても“エロ漫画ジャンルの今”に触れ続けた身として、エロ漫画評論に何らかの貢献が出来るとは自負しております。
そういった考えを元に、「エロ漫画の構造と多様性に関する私的考察」という題目で自分なりの考えをシリーズとして書き残していこうと思いました。言ってみれば、評論を志した自分にとっての“卒業論文”のようなものでしょうか。無論、これを書き上げたら“卒業”という訳ではございませんので、まぁ、一区切りと捉えて頂ければ幸いです。
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