年間・半期ベスト

2017年私的ベスト10

 どうも、当ブログ管理人・へどばんです。2017年最後の更新は、毎年恒例の年間ベストの記事となります。
 昔に比べれば更新頻度は下がりましたが、昨年の心身不良からの復帰後、毎月二桁更新を続けてこれたのは自分でもそれなりに満足しております。当ブログの開設(移籍)後、ほぼ10年が過ぎ、単行本レビュー2000冊を達成したことも、2017年における個人的に満足を得たことであります。長い間お付き合いして頂いた読者諸氏にも御礼を申し上げるべきところであります。
  粛々と単行本レビューを書くことを目的として当ブログを維持しており、考察記事を書くこともほとんど無くなってしまったことは、一レビュアーとして申し訳ないところでありますが、恒例の年間ベストを書くことは選考が悩ましくとも純粋に楽しいものです。

  毎年のことですが、当記事では、ストーリーの面白さやエロシーンの実用性、登場キャラクターの魅力など、エロ漫画としての様々な側面における魅力を総合して評価し、私的なベスト10として選出しております。
ランクインした各作品の詳細なレビューは、それぞれのリンク先にある該当作のレビュー記事をご参照下さい。当記事内では、主に雑感やランクインの理由等を記しておきます。
それでは、本年の様々な作品の中で私が特に優れていたと感じた10冊について挙げさせて頂きます。

10位 しおこんぶ『Fanaticism』(文苑堂)
Fanaticism 2014年度ベスト10に引き続きランクインの2冊目。前単行本に引き続き、舞台設定とそれに直結するストーリーやキャラメイキングで魅せた作品。今回は館モノのダークネスとカントリー・ハウスものとメイドエロのケミストリーと言えます。
濃厚でハード指向のエロ描写は作劇の方向性と良くかみ合っており、エロとストーリーを合わせた上での重厚さのある作品と言えるでしょう。→単行本レビュー

9位 鬼頭サケル『ナマチチマラトロピクン』(ワニマガジン社)
ErectForFleshBustAndPussy 初単行本にして初ランクイン。ハードコアなエロという昨今の潮流に素直に乗りながら、作品においてそれをどう織り込むかという点において、読者の想像の斜め上を行く強烈な個性を発揮した作品集と言えるでしょう。
万人向きとは全く思いませんが、エロ漫画ジャンルの多様性のためにも、こういった物凄い印象を残す作品がこれからも出て欲しいところ。→単行本レビュー

8位 アズマサワヨシ『あやかし館へようこそ!』(コアマガジン)
WelcomeToAyakashiHouse 3冊目において初ランクイン。人外ヒロインとのラブストーリーとして正統派の魅力を有した作品であり、ウハウハハーレム仕様から一人のヒロインとの運命づけられたラブストーリーへと収束していく流れが魅力的。
十分な尺のストーリーの中で掘り下げられたキャラの魅力が立っている故にエロシーンの幸福感と実用性が増しています。→単行本レビュー

7位 ドバト『平成JC in 明治夜這い村』(ヒット出版社)
HeiseiJCInMeijiEar 前単行本に引き続きランクイン。重厚なドラマ性を有した前作に対し、オムニバス形式・短編メインの1冊ではありますが、苦難の中でも個々の幸福を求めて生きる少女達の姿を真摯に描き出すテーマ性は一貫しています。
少女漫画チックなふんわりと柔らかい絵柄でありつつ、時に静謐を湛え、時に賑やかな闊達な筆致と、少女ヒロインが蕩けるエロ描写の濃密感とのバランスの良さも魅力。→単行本レビュー

6位 中村葛湯『彼女のせつな』(コアマガジン)
HerEphemeralSeason 初単行本ながら初ランクイン。素朴なラブストーリーからじんわりと悪意と歪みが滲む凌辱系までいずれも繊細で豊かな筆致で描き出す作品集。
シナリオワークもエロ描写も技巧的という評価が相応しいスタイルであり、それでいて技巧に頼り過ぎず感情や欲望の生々しさが籠っているのが評価のポイント。→単行本レビュー

5位 藤丸『ラブミーテンダー』(ワニマガジン社)
LoveMeTender 初単行本ながら初ランクイン。お馬鹿なエロコメから抒情性のあるファンタジーまで多彩な作劇それぞれに魅力的な仕掛けのある作品集。快楽天系列らしいオサレ感もありつつ、それよりも作劇の自由闊達さが印象に残る作品。抑え目でありつつ適度に濃厚感のあるエロ描写の塩梅も万人受けする要素でしょう。→単行本レビュー

4位 内々けやき『ニンフォガーデン』(ワニマガジン社)
NymphoGarden 当ブログの年間ベストでは比較的常連と言うべき作家さん。最近では一般向けでも大いに活躍されています。性的快楽の強烈さとそうであってもままならないモノを描くと、抜群の魅力を発揮する作風が十全に生きた長編作と言えるでしょう。
サナトリウムものという、特殊なネタを扱いながら、人の情愛として普遍的なものを扱っている故の秀作と評したい所存。→単行本レビュー

3位 東山翔『Implicity』(茜新社)
Implicity LOサブカル勢筆頭格の個性派にして当ブログでは年間ベストに初ランクイン。まだ完結していないため、評価としては保留すべき点も多いですが、SFエロ漫画として金字塔を打ち立てるのは間違いない作品でしょう。
リアル指向の生々しい肢体描写で背徳的で強烈な濡れ場は特筆すべきポイントで、それを混沌とした世界観にマッチさせて読み手を揺さぶる様に叩き出しています。→単行本レビュー

2位 赤月みゅうと『ラブメア❤』上下巻(ティーアイネット)
LovemereSecond 昨年に引き続き上位にランクイン。ハーレムエロとSF的世界観の融合という作風には良くも悪くも変化はありませんが、今作はそれに漫画家漫画として願望や欲望を表現するものの立場を入れ込んだ点が新鮮。
フルスロットルにエロ願望充足のハーレムプレイを散りばめ、濃厚なエロ空間を成立させながらそれが真摯な恋愛ストーリーに収束する流れは見事の一言。→単行本レビュー

1位 アシオミマサト『クライムガールズ』(ティーアイネット)
CrimeGirls ユニークな設定と重厚なドラマ性、それらを貫くテーマ性で魅せるスタイルは長編作でこそ輝くタイプであり、2015年ベスト第1位に引き続き、今回もトップに選出。
綺麗なお姉さんキャラ達が快楽に包まれていくエロ漫画的な快楽全能性で実用性を大きく高めつつ、それと相反する様なテーマ性で全体をしっかり締める構築はやはり唸らされる点。→単行本レビュー

 以上10作品が、私個人が選出した2017年のベスト10となります。毎年、魅力的な作品が多い故に10作に搾り、それに順位を付けるのはなかなかに悩ましいものなのですが、書き終えた今となっては納得した上で諸氏にお勧めできるランキングになったと考えております。
 10作品中3作が初単行本となりますが、毎年新しい才能がその魅力をしっかりと示してくれることは、エロ漫画レビュアーとしてのモチベーションとして非常に大きなものであり、嬉しく思っています。これらのランキングはあくまで私的なものであり、また自分の中での評価も今後変化する可能性は勿論ありますが、読者諸氏がエロ漫画を楽しむ上で何かしらのご参考になれば、当ブログの管理人として幸いであります。

 年末に際しまして、全ての作品、作家様、出版社様への心からの謝意・敬意を今年も表しますと共に、当ブログの読者諸氏の御愛読に対し、管理人より改めて御礼を申し上げます。

 2018年も素敵な作品に沢山出会えることと、エロ漫画を愛する全ての人に幸せな一年であることを祈りまして

一エロ漫画愛好家 へどばん拝

2016年私的ベスト10作

  どうも、当ブログ管理人・へどばんです。2016年最後の更新は、恒例の年間ベストの記事となります。
  今年も相変わらず本業多忙で念頭から更新頻度が振るわなかったのですが、多忙により心身の調子を崩し、3か月近い長期の更新停止を招いたことは未だに痛恨の極みと思っております。とは言え、そのまま自然消滅してしまっても不思議ではなかったのですが、やっぱり面白い・エロい作品に沢山出会い、その魅力を考えながらレビューをすることの喜びで復帰できたのはよかったなぁと年末に感じ入っております。
そのような状況でしたが、一年楽しんだ様々な作品の中から年間ベストを選出することは、魅力的な作品を色々と振り返ることが出来て本当に楽しいものです。

  毎年のことですが、ストーリーの面白さやエロさなどエロ漫画としての様々な側面における魅力を総合して評価し、私的なベスト10として選出しております。
ランクインした各作品の詳細なレビューは、それぞれのリンク先にある該当作のレビュー記事をご参照下さい。当記事内では、主に雑感やランクインの理由等を記しておきます。
それでは、2016年に特に輝いていたと管理人が感じた作品10作を紹介させて頂きます。

10位 鈴木狂太郎『人狼教室』(ヒット出版社)
WarwolfClassRoom 人の弱さ・愚かしさに優しく寄り添う作風でも魅せる作家さんですが、今回はバリバリに“強さ”をテーマとしたパワフルな筆致を示しています。圧倒的な雄の力でハーレム形成&華奢ボディの少女とヤリまくりという設定に荒唐無稽さもありながら、一本筋の通ったストーリーでグイグイ読ませた作品。ある意味、この作家さんの新境地とも感じました。→単行本レビュー


9位 らっこ『彼女は真夏のサンタクロース』(ジーオーティー)
SheIsSantaGirlInHotSummer 明るく賑やかにというラブコメ・エロコメ的なテンションの高さで突っ走りつつ、長編作としてのまとまりの良さや読後のハートウォーム感も魅力。元々高かったエロ描写のアグレッシブさや画面の情報量の多さが更に伸長しており、質的にも量的にも読み手を圧倒するかのようなエロ描写は見事。あと、銀髪褐色巨乳ヒロインは至高ですな。→単行本レビュー


8位 サブスカ『妻という世界』(ティーアイネット)
WorldAsWife 著者4冊目にして初ランクイン。真摯な恋愛ストーリーを奇抜な設定を以て描きつつ、それ故に登場人物達の誠実さが光る作風が魅力的なこの作家さんが今回選んだのは、夫婦の性別入れ替わりというTS設定。ある意味で“性差”を魅力の核とする性転換モノにおいて、性別にとらわれることはなく夫婦の絆を描き切った快作であり、作家としての引き出しの多さを物語る1冊。→単行本レビュー


7位 丸居まる『ふわとろ❤受精ちゅーどく!』(ジーオーティー)
MellowFertilizationAddiction 著者7冊目にして初ランクイン。大人数の美少女ヒロイン達がエロ可愛い痴態を曝け出して中出しセックスをおねだりしまくりという、甘味だけで構成したかのような徹底したハーレムもの。美少女ヒロイン達のおっぱいとお尻とおま○こで埋め尽くされる画面による、読み手の理性の破壊力は凄まじく、そのハーレムエロの魅力による一転突破を高い作画密度で可能にしています。→単行本レビュー


6位 知るかバカうどん『ボコボコりんっ!』(メディアックス)
BokoBokoRin 暴力と絶望の暴風が吹き抜ける強烈な筆致で読み手を圧倒する女性作家の初単行本。人の愚かしさを、笑うことも救済することもなく、乾いた現実感を伴って描き、それが生み出す惨劇とその連鎖を無慈悲・無情に読者へ叩きつける様な重さ・鋭さは圧巻の一言。一体何がここまでこの作家さんを衝き動かすのかとさえ感じました。→単行本レビュー


5位 チバトシロウ『り:いんかねーしょん』(文苑堂)
Reincarnation ベテラン作家らしい安定した作劇と作画が十全に生かされた長編作であり、創作の世界とその描き手達の世界がリンクする重層的な作品構築が素晴らしかったです。創作の喜びや開放感が基調となった漫画家漫画的な面白みもあり、また多数の魅力的なヒロインを擁した群像劇の面白さがあるなど、様々な楽しみ方のできる快作。→単行本レビュー


4位 叙火『八尺八話快樂巡り 異形怪奇譚』(ジーウォーク)
EightStoryOfErothAndTerror ホラー要素のあるエロ漫画ではなく、明確にホラーとしての作劇を組み立てつつそこに無理なく妖しげなエロが絡む作品。非常に構成が練られた作品であり、語られていく怪異の最後に待ち受けるラスト数Pの衝撃は大変に印象的でした。アニメ化されるなど、ここまで人気になるとは正直意外でしたが、エロ漫画の多様性を物語ってくれる個性的な作品でした。→単行本レビュー
3位 新堂エル『変身』(ワニマガジン社)
Emergence 当ブログの年間ベストの常連ですが、毎回の様に多彩な衝撃を与えてくれる作家さん。今回は、一人の少女の転落劇を無慈悲かつ丁寧な筆致で追った作劇であり、泥濘の中でもがき続けたヒロインが迎えたラストにはため息が出ました。美徳による救済さえ拒んでしまう、強烈な快楽という劇薬とそれを求めてしまう業を、凶悪なエロ演出で彩る性描写によって狂気の説得力を持たせたのも見事。→単行本レビュー

2位 赤月みゅうと『リンガフランカ!!』(ティーアイネット)
LinguaFranga この作家さんも当ブログの年間ベストの常連。比較的軽めの読書感に留めた前作に比して、今回はSF漫画家としてのこの作家さんの特性が十全に生かされた作品であり、得意とするハーレムエロの幸福感と、その背景にある謎、そしてそれが解き明かされる面白さと生としての性の喜びが満ちたストーリーは実に痛快。→単行本レビュー


1位 御免なさい『だから神様、ボクにしか見えないちいさな恋人をください。』(ジーオーティー)
FatherPleaseGiveUsFantasy 著者2冊目にして8年ぶりの復帰作。漫画チックな破天荒さ、繊細な心情描写、時折顔を見せる哀切を伴うダークな要素、強烈なエロ演出が吹き抜ける性描写、そして少女への純粋な愛情、それが混然となりながら直向きに人の善性を信じる作風は、控えめに言っても愛の為せる業と評し得ます。スランプを経験しながら、決して歪むことのないこの作家さんの美点が光った傑作です。→単行本レビュー

 以上10作品が、私個人の2016年ベスト10です。今回は1位の選出が(自分の中で)特に接戦でなかなか難しかったのですが、私個人として納得のいく順位になったなと思います。勿論、惜しくも選外となった作品も多く、順位そのものに大きな意味はないのですが、選出した作品はいずれも魅力的な作品です。読者諸氏がエロ漫画を楽しむ上で何かしらのご参考になれば、レビュアーとして嬉しく思います。

 長期の更新停止は、管理人として筆舌に尽くしがたい後悔の念しかありませんが、復帰してからは(ライフワークバランスをある程度整えたこともあり)それなりに更新頻度が上がったことは良かったと思っております。勿論、ほぼ毎日更新していた最盛期に比べると頻度は低いのですが、この調子で来年以降も更新頻度を保てる様、努力したいと思っております。もちろん、単に量を増やすだけでなく、より作品の魅力を丁寧に考察し、読者諸氏の参考になるようなレビューを書けるよう、精進して参ります。
 来年の12月には節目?のレビュアーとしての活動10年を迎えますし、来年にこれまた節目の単行本レビュー2000本を達成したいなと考えております。
年末に際しまして、全ての作品、作家様、出版社様への心からの謝意・敬意を今年も表しますと共に、当ブログの読者諸氏の御愛読に改めて御礼を申し上げます。

2017年も素敵な作品に沢山出会えることと、エロ漫画を愛する全ての人に幸せな一年であることを祈りまして
一エロ漫画愛好家 へどばん拝

2015年私的ベスト10作

どうも、当ブログ管理人・へどばんです。今年も年内最後の更新は、恒例の年間ベストの記事となります。
  今年も本業多忙により更新頻度は奮わなかたり、FC2Blogでは検閲システムが始まり、そのシステムの誤検知という運営側のミスで当ブログが誤って一時凍結されたりと、当ブログを巡る環境は厳しいものもありましたが、今年も1年ブログを続けてこれたこと、様々な優れた作品に出会えたことが素直に嬉しいなと1年を振り返って感じます。
年間ベストの選出は個人的にも楽しんでおりまして、どれを選ぼうか考えるのは自分の考え方の整理になってもいいですね。

  毎年のことですが、ストーリーの面白さやエロさなど諸々ひっくるめてエロ漫画としての魅力の高さで選出しております。
ランクインした各作品の詳細なレビューはそれぞれのリンク先のレビュー記事をご参照下さい。当記事内では、雑感やランクインの理由等を記しておきます。
それでは、2015年に特に輝いていたと感じた作品10作を紹介させて頂きます。

10位 みぞね『鬼ヶ島の許嫁』(ジーウォーク)

BrideElectFromDemonsIsland.jpg 今年はエロ漫画も含め、アニメ/漫画界隈でモンスター娘(人外娘)が人気を博した年だなと感じますが、本作も多彩なモンスター娘が登場する作品です。初単行本ながら絵柄の完成度や、人外としての側面を明示しつつ美少女キャラとしての魅力も共存させるキャラデザのバランス感覚、人と人外の多様な関わり合いを描くストーリー性などが光りました。→単行本レビュー

9位 岡田コウ『Aサイズ』(ヒット出版社)
ASize.jpg 繊細な心情描写に基づく丁寧なストーリーテリングと、可憐な少女がとろっとろに蕩けまくる凶悪な陶酔感のエロ描写が相変わらず確たる美点。今回は短編メインで、長編作におけるドラマ性にはやや欠けますが、読み手をドキドキ・ハラハラさせる展開から、時に切なくもほんのり温かい読後感を、時にじくじくとした鈍痛の如き読後感を残す作品が揃っています。→単行本レビュー

8位 荒井啓『放課後Initiation』(コアマガジン)
InitiationAfterSchool.jpg 今年のメガストアレーベルは良質なストーリーテリングの作品が多かった印象がありますが、それを代表する一人である作家さんの初単行本。時に狂気を、時に切ない愛を、時に若い性愛の解放感を自在に紡ぎ出す作劇と、静かにそれでいて熱っぽい痴態描写が魅力的です。淡い色彩と丁寧な筆致の中から、適度な色香が香る絵柄のユニークな魅力も評価のポイントです。→単行本レビュー

7位 オイスター『家畜乃団欒』(メディアックス)
GatheringOfLivestocks.jpg 人が作り出した人にとっての地獄の中で、周囲の人物も含めて破滅への下り坂を転がり続けていく猛烈な凌辱エロ。今回は比較的シンプルなストーリーではありますが、圧倒的な悪の強者・高須と、弱さ・脆さを抱える“善良な”ヒロインとの対比はそれ故に鮮烈。ラストまで人としての弱さを徹底的に見せつけながら、そこに意味を見出すスタンスも変わりません。→単行本レビュー

6位 師走の翁『ヌーディストビーチに修学旅行で!!』(ヒット出版社)
SchoolTripToNudistBeach.jpg “クラスの女子が全員裸になってセックスもできちゃう!?”という思春期男子の馬鹿エロ妄想じみた設定を、誠実な群像劇へと昇華させるまさかの展開が見事。バラエティ豊かなヒロイン陣の個々の魅力を引き出し、がっつりとした多人数セックスをたっぷり提供しており、ベテラン作家の確かな技量と思い切りのいい剛腕を楽しめる作品となっています。→単行本レビュー

5位 らっこ『めちゃしこせぶん』(ワニマガジン社)
EroticaSeven.jpg ハイテンションなコメディとしての面白みと、柔らか肉感ボディとのがっつりファックの実用性を両立させる王道のラブコメディ。ラブコメ・エロコメとしてのオーソドックスな魅力を保ちつつ、パロディや風刺の一工夫や元気よく動き回るキャラクターの気持ち良さで決して凡庸な印象を与えないのも美点でしょう。エロのハードさにも磨きがかかった最新刊。→単行本レビュー

4位 鈴木狂太郎『JC’S EX』(ヒット出版社)
JCsEX.jpg 病気や自殺、孤独感など生きることの苦しみを描き出しつつ、その苦しみを生としての性愛が開放する素直でパワフルな作品集。テーマ性を大上段に構えることなく、淡々とした調子やほのぼのとした印象もありますが、それ故に登場人物達の救済でじんわりと優しい気持ちにさせてくれる描き方と感じます。ほっそりとした華奢で未成熟な少女ボディのエロスも魅力的です。→単行本レビュー

3位 ドリル汁『イケない❤スペルマビッチ!!!』(富士美出版)
DangerSpermBitch.jpg 義足ヒロイン猫宮さんの熱血バトルストーリーを描く長編「あいつはヴァイオレンスヒロイン」が大団円を迎えた最終巻。アブノーマル成分を含めてこってり感の強いエロ描写も大きな魅力であると共に、策謀渦巻くワクワク感や乾坤一擲の逆転劇の痛快さなど、近年のエロ漫画ではレアな重厚でエネルギッシュなストーリーが素晴らしく、一つの金字塔を打ち立てた作品と言えるでしょう。→単行本レビュー

2位 駄菓子『契りの家』(ワニマガジン社)
ApledgeOfAbnomalLove.jpg 濃厚で甘美で妖艶な性の熱気と芳香が立ち込め、体液と共に男女が溶け合ってしまうかのような痴態描写の濃密さは他の追随を許さない実力派。魅力的なヒロインとのエッチという極めてシンプルな描き方でありつつ、日常から非日常の性へと変わる瞬間、性愛の炎が紅蓮の大火に燃え盛る高揚感は技巧的であり、そこに男女のドラマ性を感じさせる手腕も強力な武器でしょう。→単行本レビュー

1位 アシオミマサト『D-Medal』(ティーアイネット)
DModel.jpg 女性を好き放題に出来るマジックアイテム、男性から女性へ変化してのTSFエロと“便利な”ギミックを用いてエロを大盤振る舞いしつつ、それらに付随するエロ漫画的なご都合主義に誠実なアンサーを返す作品。ストーリーの起承転結を整えつつ、前半と後半のシナリオとエロの鮮烈な切り返しは実に技巧的で、性愛を描くものとしてのエロ漫画の矜持を感じさせる作品でした。→単行本レビュー

以上10作品が、私個人の2015年ベスト10です。惜しくも選外となった作品も多々ありますし、簡単に甲乙が付けられるものでもないのですが、選出した作品はいずれも魅力的な作品です。手前勝手なベストではありますが、読者諸氏のご参考になれば、筆者として嬉しく思います。
 
 来年も更新頻度はあまり変わらないと思いますが、これからも作品の魅力や特徴を皆様にお伝えし、エロ漫画ジャンルの盛り上がりにささやかながらも貢献できますよう、レビューに精進して参る所存です。良い作品に巡り合うと、この作家さんの次の単行本も是非読みたい、そしてレビューを書きたいと思わせてくれるので、当ブログも9年目に突入することになりますが、モチベーションが途切れないのは素敵なことだと思います。
年末に際しまして、全ての作品、作家様、出版社様への心からの謝意を表しますと共に、当ブログの読者諸氏に改めて御礼を申し上げます。

2016年も素敵な作品に沢山出会えることと、エロ漫画を愛する全ての人に幸せな一年であることを祈りまして
一エロ漫画愛好家 へどばん拝

2014年私的ベスト10作

 どうも、当ブログ管理人のへどばんです。今年も年内最後の更新は、恒例の年間ベストの記事となります。
本業多忙により昨年から上半期ベストと下半期ベストの選出記事を止めて、年間ベストに1本化しておりますが、今年もそのようになっております。レビュー更新が滞り、レビューを書けていない単行本が大量にある状況で、果たして年間ベスト記事を書くのが正しいのか悩んだ部分もありますが、自分の中で1年を総括するためにも必要と思い、書かせて頂きます。

 各作品の詳細なレビューはそれぞれのリンク先のレビュー記事をご参照下さい。当記事内では、雑感やランクインの理由等を記しておきます。
それでは、早速ですが、私が2014年に特に輝いていたと感じた名作達を紹介させて頂きます。

10位 しおこんぶ『恋まぐわい』(文苑堂)
KoiMaguwai.jpg 初単行本ながら高い完成度の作劇と作画を見せた作品。和風衣装という縛りを設けた作品群である故に、多彩なストーリーの個々の面白みが際立っていたのが私の高い評価のポイントです。エロ演出も濃厚で十分なアタックの強さのある性描写ですが、それでいて適度な上品さを香らせているのも魅力で、作画・原作コンビの双方の仕事がしっかり噛み合っているのが素晴らしいところ。→単行本レビュー

9位 蒟吉人『とろちち』(富士美出版)
MeltyBust.jpg  今年は2冊単行本が発売されていますが、個人的にはこちらを選出。漫画チックな楽しさ・面白さを追求したスタイルであり、また名物の「自殺男」シリーズなど、作家さんが育てた世界やキャラクターが生き生きと動き、更なる世界を広げていくのがワクワクします。スレンダーボディと、ツンと乳首が上向きな釣鐘型美乳もおっぱい星人な個人的には強い魅力と感じます。→単行本レビュー

8位 犬『GIRL’s SHOCK!!』(一水社)
GirlsShock.jpg  時に柔らかく繊細に、時に鋭く胸を打つ登場人物達の心情描写はやはりこの作家さんの確たる魅力でしょう。お馬鹿なテンションで駆け抜けるラブコメから、明暗入り混じる青春模様まで多彩な作劇ですが、ヒロインの魅力をシナリオでもエロでも高めています。決して派手な演出を用いないながら、体のしなやかな動きを躍動的に魅せる作画と熱っぽい陶酔感を醸し出す演出も◎。→単行本レビュー

7位 史鬼匠人『常春の少女たち』(ティーアイネット)
GirlsInEternalSpring.jpg  常春の島に存在する遊郭を舞台にしたファンタジー劇であり力強い恋愛劇でもあります。性戯に長けた美しい遊女達に囲まれた桃源郷という性的なファンタジーを描きつつ、その明暗を作中に描き込め、その淀みと希望を描き上げたことに感心しました。複数ヒロイン制で美しい肉感ボディに囲まれてがっつりセックスを楽しめるウハウハ感も、この舞台設定らしい美点でしょう。→単行本レビュー

6位 師走の翁『アイブカ!(仮)』(ヒット出版社)
IdolBukatsudou.jpg  現実世界でもアニメ/ゲームなどの二次元世界でも“アイドル”という存在が溢れる現在、そのサブジャンルのオーソリティからの一つのアンサー。誰もが持っているそれぞれの原石に気付き、磨き上げることで登場人物達が“アイドル”へと成長する流れ、ファンとの相互補完的な“絆”の描き方は流石と納得しました。多数のヒロインをエロシーンで大盤振る舞いするゴージャス感も変わらぬ美点。→単行本レビュー

5位 モチ『鬼華・憮散』(キルタイムコミュニケーション)
MericilessDeflowerring.jpg 人気作家の初期作から近作までを楽しめるハードなファンタジー凌辱作品集。コメディ作品では面白みの一つになっていた、外連味の効いた台詞回しや擬音などが凌辱系になると攻撃性に直結しているのが個人的には面白かったです。絵柄の統一感に大きく欠けるので、この順位ですがキュートなファンタジーヒロインを特濃&ハード凌辱に叩き込んでフルスロットルでラストまで駆け抜けるパワフルさはシンプルに見事。→単行本レビュー

4位 エレクトさわる『神曲のグリモワールⅡ』(キルタイムコミュニケーション)
TheGrimoireSecond.jpg  白濁液大量投入の肉感ボディ汁ダクファックの強烈さは勿論の事、長編作における重厚なドラマ展開もこの作家さんの魅力の一つ。今単行本から、主人公と対照的な“もう一人の主人公”を話の主軸に引き込み、ドラマに大きな流れを生み出して次巻の波乱とクライマックスに期待をさせる作りは実に見事。まだ未完なのでこの順位ですが、エロの勢い・ストーリーの勢いが共に長編を牽引してくれると信じております。→単行本レビュー

3位 新堂エル『純愛イレギュラーズ』(ティーアイネット)
PureLoveIrregulars.jpg 常にチャレンジを続け、センシティブな部分にも豪胆に切り込んでくる作家性が本当によく出た作品集。喜悦や絶叫が響き渡る強烈なエロ演出も勿論魅力ですが、今回は短編集であったこともあって、シナリオワークの鋭さが光りました。単に面白ネタとして扱うのではなく、扱う物事への真摯さや“生としての性”のポジティブさなども織り込まれているのが非常に好印象。こういう作家さんが活躍するからエロ漫画ジャンルは面白いと考えます。→単行本レビュー

2位 榎本ハイツ『7×1』(コアマガジン)
SevenTimesOne.jpg  この作家さんの十八番であるツンデレ美少女をメインヒロインに据えて青春ラブコメ。シリアスな三角関係からの修羅場や二人のすれ違いもありながら、登場人物達がそれぞれの幸福のために誠実に歩を進めるストーリーは王道の力強さを有し、そして爽快です。エロについては演出面での強化が相応に為されていますが、そういった技術云々よりも慈しみや喜びが素直に溢れ出てくるような性描写は他を以て替え難い魅力でしょう。→単行本レビュー

1位 内々けやき『彼女、恋して、セックス』(ワニマガジン社)
GirlsLoveAndSEx.jpg こちらは逆に、エロ漫画的なオーソドックスの虚や矛盾を鋭く突くのが大きな魅力の作品。べったべたなラブコメも魅力的な作家さんですが、ヒロイン達に強烈な快感をもたらす性の快楽の、毒や虚無を描くと実に切れ味が鋭い印象を残します。それでいて、過度な悲劇性に閉じこもるのではなく、登場人物達の“現実”と照らし合して描くのもユニークな魅力でしょう。実用性も高く、エロとシナリオ双方がレベルの高い短編集です。→単行本レビュー

  以上が、私個人の2014年ベスト10となります。この他にも魅力的な作品は沢山ありましたが、強いて選べばこの10冊ということになり、お勧めさせて頂きたいと思います。

  本年は、相変わらずの更新頻度の低迷に加え、ブログの一時凍結という状況もありまして、私自身も大変苦しい想いを致しましたし、また読者諸氏にご心配・ご迷惑をおかけしましたことをお詫び申し上げます。
今年はブログ運営について相当厳しい状況だったのですが、結局のところは、「この作品は面白い!エロい!」「なんでエロいのか、面白いのか考えよう!文章にしよう!」という7年前にブログを開始した時と何ら変わらない初期衝動に支えられてきたと感じます。上に挙げた10作品を始めとして、そう思わせてくれる作品に沢山巡り会えたことを嬉しく感じています。これからも、更新頻度はなかなか上げられないでしょうが、エロ漫画レビューを頑張っていきたい所存です。
本年も、全ての作品、作家様、出版社様への心からの謝意を表しますと共に、当ブログを読んで下さる読者諸氏に御礼を申し上げます。

2015年も素敵な作品に沢山出会えることと、エロ漫画を愛する全ての人に幸せな一年であることを祈りまして
一エロ漫画愛好家 へどばん拝

2013年私的ベスト10作

  どうも、当ブログ管理人のへどばんです。時の経つのは早いもので、本年も大晦日を迎えましたが、今年も年内最後の更新は年間ベストの記事となります。
毎年、上半期ベスト10作と下半期ベスト10作を選出した上で、年間ベスト20作を選んでいたのですが、今年は本業が多忙のため、レビュー本数も例年の半数程度となり、上半期ベストを選出する余裕がありませんでした。
本年の更新頻度が低かったことは読者諸氏に対し申し訳ありませんし、また自分自身でも忸怩たる思いはございますが、斯様な事情故、年間ベストとして10作に絞って発表致したいと思います。

各作品の詳細なレビューはそれぞれのリンク先の個別記事をご参照下さい。当記事内では、雑感やランクインの理由等を記しておきます。
それでは、私が思うところの2013年珠玉の名作達をご紹介したいと思います。

10位 青木幹治『抱きしめなさいっ!』(コアマガジン)
PleaseHoldMe.jpg  エロにしろストーリーにしろ、とかく濃い味が持て囃される現在のエロ漫画ジャンルにおいて、さっぱりと清冽な味わいにして青春ラブエロとしての滋味も備えたラブコメディを描く作家さんの3冊目。日常の些細な心の動きをドラマティックに描き出す鮮やかさは見事であり、またキャラクターの良さがエロシーンにおけるヒロインの魅力をグッと引き立てているのも嬉しいところ。今年は色々不幸な目にあったコアマガジンですが、こういった優れた作家さんがいる限り、再び業界トップに躍り出る可能性があると信じたいところ。→単行本レビュー

9位 たけのこ星人『カクセイ彼女』(ワニマガジン社)
SheFoundHerself.jpg エロ漫画のご都合主義的な展開を敢えて逆手に取り、ラストのどんでん返しや強烈な台詞回しなどの切れ味鋭い仕掛けで魅せるストーリーテリングは奇才の名にふさわしいと言えるでしょう。素朴で漫画チックに可愛らしい絵柄が、いざエロシーンとなれば野卑とも評し得る強烈な煽情性を放って熱っぽいエロ描写に変幻するのも素晴らしい長所でしょう。→単行本レビュー

8位 みなすきぽぷり『ろりぐるい』(茜新社)
RolitaIsFanatic.jpg  キュートなロリっ子の純粋性をしっかりとリスペクトしつつ、汚れちまった大人達がその純粋さを踏み躙り、酩酊した様な表情を浮かべながら彼女達を凌辱する非常にブラックな作品集。この構図において、ロリータヒロイン達の熱狂的な性的陶酔は大変に高い煽情性を有しつつ、読み手に後ろ暗さをグサグサと突き込んでくる凶悪さも備えていると評し得ます。→単行本レビュー

7位 高津『白雪騎士ホワイティ(30)』(ティーアイネット)
ThirtyWhity.jpg  熟女になった元・魔法少女という非常に美味しいネタを有しつつ、その設定付けは結構に細かく、元ネタの特撮魔法少女モノへの愛情が無いと描けない作品。ショタボーイがお姉さんの肉感エロボディにしがみついてがっつりファックを繰り返す様は、おねショタエロとしても非常に優良であり、作家の趣味性が単なる自己満足ではなく、商業作品としての高い完成度を以て成功した証左。→単行本レビュー

6位 緑のルーペ『ガーデンⅡ』(茜新社)
GardenSecond.jpg  許されぬ性愛に生きる者たちが集う謎の集団“ガーデン”。そのおどろおどろしい展開の中、父親の理想に殉じて汚れながら生きる少女との関係を描き出す本作は、ヒリヒリする様な焦燥感とダークなインモラル感を有しつつ、最終的には極めて普遍的なボーイ・ミーツ・ガールに落着したわけで、おそらく作家さんが以前から描きたいものが無理なくハマったストーリーテリング。エロにしろシナリオにしろ、極めて用意周到な作家さんだなぁと思います。→単行本レビュー

5位 岡田コウ『せんせいと、わたしと。』(ヒット出版社)
TeacherAndMeA.jpg  不器用な男性と少女の恋愛模様を、エロ漫画的王道の逆張りをして得意の破滅展開へと至らせると思いきや、ごく王道の幸福なラブストーリーへと回帰させた、オーソドックスにして意外性のある展開が見事。少女漫画テイストの導入も非常に成功していたと言えるでしょう。非常に緻密に計算された演出・構図でロリータヒロイン達とろっとろの蕩け具合を表現するエロ描写も実に圧巻で読み手の脳髄を侵食する一品。→単行本レビュー

4位 新堂エル『新堂エルの文化人類学』(ティーアイネット)
ShidoLsCulturalAnthropology.jpg  古今東西の様々な元ネタを貪欲に吸収して自らの作品に取り込む胆力、過激なエロ演出とアブノーマルなシチュエーション立てを以て強烈無比に突っ走るエロシーン。共にエロ漫画ジャンルが得手としていたものの、小さくまとまりがちな昨今においてなかなか出来ないそれらを堂々とやってのけた剛腕に拍手喝采。エロ漫画ジャンルのメインストリームが追随する必要は全くないですが、こういう作家さんがいないと、このジャンルは面白くないなと感じさせてくれる1冊と評したいところ。→単行本レビュー

3位 ドバト『少女とギャングと青い夜』(ヒット出版社)
GirlGangBlueNight.jpg  エロ漫画ジャンル屈指の奇才が送る実質的に初長編作は、スリリングなクライムストーリーで淫蕩なロリータエロ漫画であり、そして大いにドラマチックな青春活劇。エロにしろシナリオにしろ、技巧派としての丁寧なコントロールとフックを示しつつ、ここぞでの心情表現の爆発力は、真ん中高めに剛速球を叩き込むような爽快さを有しています。ごく普通の少女像である様で、他に追随を許さない様な魅力をふんだんに含ませる豊潤な描き方は見事としか言い様がありません。→単行本レビュー

2位 モチ『死なずの姫君』(ワニマガジン社)
UndyingPrincess.jpg  濃厚な演出で彩るハードコアなエロシーンでありつつ、ヒロインのキュートネスもしっかり生かし切るバランスという、現在のエロ漫画ジャンルが脈々と築き上げてきたメジャー路線のエロ描写手法を完璧に己のものとした、最前線にして最高品質の新人作家。失礼を承知で申し上げれば、その完成度はレビュアーとして化け物じみたものを感じます。ストーリーの構築力はより磨かなければいけないものを感じますが、そこが備われば並の作品が束になっても敵わないずば抜けた実力を備えていると評し得るでしょう。→単行本レビュー

1位 赤月みゅうと『美少女クラブ』(ティーアイネット)
BeautifulDollClubFirst.jpg  今年のティーアイネット作品は、エロとシナリオの両方が共にレベル高く構成された作品が目立っていましたが、この作家さんの存在と成功がそういった優れた作風をこのレーベルに呼び込んだと言っても過言ではないでしょう。静謐にして熱狂と快楽が渦巻く性描写、閉塞を爽快に打破するストーリー展開、そしてこの作家さんの作家性の根本に間違いなくあるでろうSF(すこしふしぎ)要素が如何なく発揮された長編作であり、エロ漫画ジャンルの未来を明るく照らす傑作であると評したい。→単行本レビュー

と、以上のような順位になりました。どれも大変お勧めの作品ですので、もし未読の作品がございましたら、正月休みにでも楽しんで頂ければと良いかなぁと思っております。

  前述した通り、本年は仕事の忙しさ故にレビューの更新頻度が下がり、同人活動の方は全く出来ない日々でございました。読者諸氏に大変ご迷惑をおかけしたことをお詫び申し上げますが、やはり日々レビューを書くことを楽しみにしていた自分にとっても苦しさのある1年間でした。
正直に申し上げれば、この散々な状況を続けるぐらいであればブログを閉鎖しようと思ったこともございました。6年間レビューサイトを続けてきて、止めようと思ったことは無かったのですが、本年はそれを何回も考えるほど、私にとってもしんどい状況だったのです。
  しかしながら、今回の記事で挙げた秀作の存在は、私に「レビューを書きたい!伝えたい!」と思わせてくれましたし、ベスト10には選出されなくても私の心とち○こに闘志を与えてくれた作品が本当に沢山あったことが、このブログを続けられた最大の要因でした。
全ての作品、作家様、出版社様への厚い感謝を申し上げる共に、当ブログを読んで下さる読者諸氏にお詫びと御礼を申し上げます。おかげさまで、私はまだまだレビューを頑張れそうです。優れた作品に出合った喜び、感動、衝撃。それを感じ続けられる限り、私のエロ漫画への愛情は決して枯れることはないと信じております。

2014年も素敵な作品に沢山出会えることと、エロ漫画を愛する全ての人に幸せな一年であることを祈りまして
一エロ漫画愛好家 へどばん拝
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