年間・半期ベスト

2020年私的ベスト10

 どうも、当ブログ管理人のへどばんです。2020年最後の更新は、毎年恒例の年間ベスト10の記事となります。結果として“新型コロナ一色な年”になってしまった2020年ですが、来年には落ち着いてエロ漫画を楽しめるようになってほしいものだと思います。

 2020年の年間レビュー冊数は266冊(越年レビュー含む)と昨年より減りましたが、今年も250冊以上のレビューを書けたのは良かったと感じております。このまま順調にレビューを書いていけば、来年中ごろには単行本レビュー累計3000冊を達成できるであろうと思われます。
 そういった累計が何冊であろうと、個々の作品としっかりと向き合うことこそがレビューでは大切なわけですが、年間ベストの選出や短評はまたそれとは異なる趣向と言いますか、普段とは異なる評価軸みたいなものがあって、未だに慣れませんし苦労もしますが、年末恒例の、自分にとっても楽しい“イベント”であるなとも感じております。

 毎年の表記となりますが、当記事では、ストーリーの面白さやエロシーンの実用性、登場キャラクターの魅力など、エロ漫画としての様々な側面における魅力を総合して評価し、あくまで私個人にとってのベスト10として選出しております。
 ランクインした各作品の詳細なレビューは、それぞれのリンク先にある該当作のレビュー記事をご参照下さい。当記事内では、主に雑感やランクインの理由等を記しておきます。
それでは、本年も実に多様であったエロ漫画作品の中で、管理人が特にお勧めな10冊(+α)を挙げさせて頂きます。

特別賞 藤丸『ユアソング』(ワニマガジン社)
YourSong 2019年末に発売された単行本で、昨年中にレビュー出来ていれば2019年のベスト10に、ベスト10はその年に発売された作品から選ぶというレギュレーションがなければ2020年のベスト10の、それぞれベスト3に入ったであろう珠玉の短編集にして一大長編でもある1冊。越年レビューになったのを後悔していますが、せめて特別賞にということです。→単行本レビュー

10位 蒼井ミハル『キミとシたいお姉さん』(ワニマガジン社)
TheTasteOfHoney 著者3冊目にして初ランクイン。絵柄も作劇も繊細さが魅力であって、もどかしい感情で読ませながら、柔らか女体の官能性によって抜きツールとしての満足感も高い1冊。そのスタイル自体は快楽天系列らしい“手堅さ”のある構築とも言えるのですが、その上で作家としての個性がしっかりと感じられる作風であるのが魅力と言えるでしょう。→単行本レビュー

9位 煌野一人『千年隷嬢』(キルタイムコミュニケーション) 
SlaveLadiesIn1000years 著者4冊目にして2回目のランクイン。石化やスライム姦、丸呑みにオナホ化等々、ファンタジー凌辱系において先鋭化していくアブノーマル系ジャンルを担う作家さんであり、特殊な状況と強烈な快感の組み合わせは圧巻。一方で、メインの中編は強いヒロインを快楽で屈服させるという構図ではありつつ、よりポジティブなハーレムとしてのウハウハ感があって、作風に幅を持たせてきた4冊目。→単行本レビュー

8位 黒青郎君『永世流転』(茜新社)
EternalStream 日本国内では初単行本であり、初ランクイン。近年、エロ漫画ジャンルにおいて海外出身の作家さんの活躍が広がってきましたが、その中の一人。口リBBAといういかにも日本のオタクコンテンツ的なキャラ属性を用いながら、中華オカルトファンタジーという独自性を明確な軸としており、それらが合わさっての漫画としての豊潤な魅力があります。2巻が非常に楽しみですが、1巻だけでもその魅力は十二分に伝わりました。→単行本レビュー

7位 スミヤ『オートマチック・ガール』(ワニマガジン社) 
MyAutomaticMaiden 著者7冊目。これまでも年間ランキング候補にはしばしば入っていたのですが、今回初ランクインとなりました。洒落た雰囲気を醸し出す作劇&絵柄の魅力はそのままに、話の構成の上手さが今回は際立った印象ですし、抜きツールとしての満腹感も適度に強く仕上がっています。作劇・作画の個々の要素は決して特殊ではない一方で、総和としての独自性を感じさせますし、そのスタイルでの積み上げを感じさせる最新刊です。→単行本レビュー

6位 水龍敬『MC学園 完全版』(コアマガジン)
MCHighSchool 著者3冊目(共著除く)にして初ランクイン。性の解放を楽しむ(架空の)テーマパーク“水龍敬ランド”で有名な作家さんですが、こちらも“場の設定”が非常に効果的であった作品でした。美少女キャラがお下品痴態を曝け出して乱れまくる様子をたっぷり提供する抜きツールでありながら、長編全体としての緊張感や読み応えが保たれており、じっくり読めてがっつり使えるという“ストーリーエロ漫画”として理想的な構築と言えます。→単行本レビュー

5位 もみやま『おっぱいスイッチ』(ティーアイネット) 
BustySwitch 著者4冊目にして2回目のランクイン(2年連続ランクイン)。柔らかおっぱいの洪水に飲み込まれるおっぱいいっぱいのハーレムもの。「そうは言っても一度に揉めるのは二人のおっぱいまでじゃん」などと思う読者諸氏は是非読んでみて下さい。如何におっぱいの感触を同時に多数味わうかのミラクルプレイが連発されます。おっぱい一点突破ではありますが、それで十二分に勝負できる熱量やアイディアを感じさせる作品と言えます。→単行本レビュー

4位 赤月みゅうと『異世界ハーレムパラダイス』(ティーアイネット)
HaremParadiseInAnotherWorldF 著者11冊目および12冊目。当ブログの年間ランキングの常連であり、今回は7回目のランクイン。長編全体としての構成力、多数のヒロインが登場する大ハーレムものという従来の魅力を踏襲しつつ、異世界まるごと子作りハーレムという壮大なスケール感を打ち出してきたのもすごいですし、それがストーリー全体とちゃんと結びついているのも見事です。→単行本レビュー

3位 アシオミマサト『記憶凌辱』(ティーアイネット)
MemoryGame 著者12冊目にして4回目のランクイン。ギミックの使い方の上手さに定評がある作家さんですが、今回はVRという現代らしいギミックを用いつつ時間遡行というSF的な設定を絡めています。特に主人公の設定が明らかになる終盤の展開には唸らされました。端正な印象でありつつも程好く粗さや乱れを含む絵柄のユニークな魅力、絵柄との適度なギャップのある痴態描写の濃厚感と実用性の高さも魅力的です。→単行本レビュー

2位 べろせ『べろまん2』(茜新社) 
BeromanSecond 著者2冊目にして初ランクイン。初単行本に続いてセルフタイトルなのですが、なるほど、この作家さんならではという作品であり、また『コミッAOHA』の誌風を代表する作家さんだなと改めて感じます。前単行本の短編の世界観を広げた長編は、波乱万丈のロードムービー的な魅力がありますし、ラストは噛み締める良さがあります。ひげた先生とどちらを入れるかで悩みましたが、2冊目として作画・作劇が磨かれた印象があるこちらをチョイス。→単行本レビュー

1位 鈴木狂太郎『窓際のタバ子さん』(ヒット出版社) 
SmokingGirlAtTheWindow 著者8冊目にして4回目のランクインであり、初の1位。弱い者、虐げられた者への共存による救済はこの作家さんの作品で頻出するテーマではありますが、タイトル長編はそれを見事に描き切った作品であり、ストーリーのドラマチックな構成、小道具や空間の使い方の上手さ、感情の奔流を打ち出す激しいセックス描写がいずれも光っています。本年だけでなく“オールタイム・ベスト”と評し得る1冊。→単行本レビュー

 以上10作品が、私個人が選出した2020年のベスト10+αとなります。斯様に振り返ってみると今年も面白い作品が沢山あったなと改めて感心致します。選出した作品の作風の幅は広いので、読者諸氏にとっての合う・合わないは様々だとは思いますが、エロ漫画選びの参考になったり、名作を思い返す楽しみがあったりすれば書き手としては幸いです。
今年は10冊中5冊が初ライクインですが、黒青郎君先生のように初単行本から傑出したものを見せて初ランクインというケースもあれば、キャリアの中で円熟味を増したと感じて選出させて頂いたスミヤ先生というケースもあります。また、結果として、新鋭から中堅、ベテランまで幅広い選出となったと感じます。
来年も多彩な作品を楽しみ、またその魅力を読者諸氏に提示できるレビューが書けますよう、精進して参りたいなとランキング記事を書きながら思いました。

年末に際しまして、本年に当ブログで取り上げた全ての作品、その作家様および出版社様に対し、心からの謝意と敬意を表しますと共に、当ブログの読者諸氏の御愛読に対し、管理人より改めて厚く御礼を申し上げます。
 2021年も素敵な作品に沢山出会えることと、エロ漫画を愛する全ての方々に幸多い一年であることを祈りまして

一エロ漫画愛好家 へどばん拝

2019年私的ベスト10作

 どうも、当ブログ管理人のへどばんです。2019年最後の更新は、毎年恒例の年間ベスト10の記事となります。2010年代も今年で終わりますし、元号も新しくなりましたし、それで当サイトとしてどうだという訳ではないのですが、一つの区切りを迎えた年だったなぁと今年を振り返って思う次第であります。
 本年を振り返りますと、年間レビュー冊数は287冊(越年レビュー含む)、9月を除き毎月20冊以上のレビュー、1月から4月にかけて100日連続のレビュー記事更新の達成、および総レビュー数2500冊越えの達成と自分なりに納得できる実績であったと思います。
 レビューを書けば書くほど、作品の魅力に触れる機会も増え、その多彩さに心躍るのはエロ漫画のレビュアーとして、また一読者として大変に嬉しいことです。なので、今年の年間ベスト選出は候補が多く、選定はなかなか大変な作業でしたが、喜ぶべき苦労であるなと感じ入っております。

 毎年のことですが、当記事では、ストーリーの面白さやエロシーンの実用性、登場キャラクターの魅力など、エロ漫画としての様々な側面における魅力を総合して評価し、あくまで私個人にとってのベスト10として選出しております。
 ランクインした各作品の詳細なレビューは、それぞれのリンク先にある該当作のレビュー記事をご参照下さい。当記事内では、主に雑感やランクインの理由等を記しておきます。
 それでは、私がこれは面白い!エロい!エロ漫画サイコー!!と特段に感じさせて頂いた作品を紹介いたします。

特別賞 鉢本『性欲群青』(文苑堂)
UltramarineDesire 著者2冊目。ブログ開設12年目に(強引に)新設したランキング外特別賞ですが、エロ漫画としての既存の評価軸ではベスト10内に入れるのは多少難しいけど当サイトとして何とか受賞させたいと思った1冊。大横山飴先生の『落ちない雨』(茜新社)も候補だったのですが、ちゃんとエロ漫画でありながら、らしからぬ魅力も併せ持ち、いい意味で“しょーもないなぁ”と思わせる人物達と、本作のユニークな読み口が決め手でした。→単行本レビュー

10位 えーすけ『初恋より気持ちいい』(ワニマガジン社)
FeelBetterThanFirstLove 著者2冊目にして初ランクイン。こんなことあったらいいのにな~的な願望を素直に叶えてくれるタイプの短編集ではあるのですが、作中に漂う日常感や等身大の人恋しさ、ちょっとした会話の印象の良さなどを丁寧に描くスタイルが魅力的。細やかさを感じさせながら適度な乱れを織り込んだ大胆なタッチ、欲望の陰陽を併せ呑んだ熱量に、美麗かつ濃厚な痴態描写も実用性を大きく高める美点と感じます。→単行本レビュー

9位 山本善々『隷属魔王』(リイド社)
DevilKingUnderTheYoke 著者2冊目にして初ランクイン。今年は人妻エロな単行本(『限界性欲~我慢できない人妻たち~』(リイド社))も上梓されており、そちらも良かったのですが、ファンタジーとしての重厚な設定、堕ちモノ系としてのハードさと愛憎が入り混じるままならない感情の奔流が合わさったエロ描写が強い魅力であってこちらを選出しました。人妻エロでもその魅力は感じましたが、長編として作品世界と展開をじっくり読めたのがポイント。→単行本レビュー

8位 もみやま『ぱいドルマスター!』(ティーアイネット)
PaidolMaster 著者2冊目にして初ランクイン。本年はもう1冊の単行本(『おっぱいωラヴァーズ』(ジーオーティー))を上梓されており、どちらもむにゅんむにゅんと柔らかなおっぱい大充実な作品でしたが、よりエロシーンの分量が多く、またおっぱい大充実感が強かったこちらをチョイス。明るく楽しいハーレム仕様でひたすらにおっぱいを鑑賞して揉んで挟んでを楽しめるおっぱい星人マストバイな1冊です。→単行本レビュー

7位 シオロク『彼女と僕の交配の話。』(ティーアイネット)
StoryOfOurSex 著者4冊目にして初ランクイン。登場人物達にとってのささいなことが青春恋愛ストーリーのドキドキ感やヒロインのミステリアスさにつながる作劇と、端正さと繊細さを増した絵柄でありつつ豊満ボディの魅力を軸としたエロの迫力を打ち出す作画の魅力が合わさった1冊。全ての面でレベルアップしたと感じさせる最新刊で、今後も非常に楽しみな作家さんです。→単行本レビュー

6位 しんどう『人ならざるお嫁さま』(ジーウォーク)
NonHumanWives 著者3冊目にして初ランクイン。綺麗でエッチな人外お姉さんに愛されるおねショタエロであり、高位の存在に受け入れられる倒錯的な幸福感と漫画チックに楽しい雰囲気が融合した作品集。柔らかむちむちボディを独占できる喜びに満ちると共に、ヒロインが淫蕩に乱れまくる痴態描写の迫力も十二分。長編シリーズの青鬼姉妹には愚息が大変お世話になりました。→単行本レビュー

5位 岡田コウ『思春期のココロ』(コアマガジン)
AdolescentHeart 著者8冊目にして6度目のランクイン。可憐な少女の心が揺れ動くもどかしくはらはらする読み口、陰陽の情念が渦巻いていく中で強烈な快楽と混じり合っていく展開、そして美少女ヒロインがぐしゃぐしゃに乱れる濃密なエロ描写とこの作家さんの強みを大ボリュームでお届けな作品集。美しいもの、純粋なものが変質してしまうことの複雑な誘引力はこの作家さんならではの魅力でしょう。→単行本レビュー

4位 らっこ『助っ人参上!!』(ジーオーティー)
HereIAm 著者(成人向け)8冊目にして5度目のランクイン。「助っ人参上!」シリーズの続編的作品であり、銀髪褐色巨乳(ここ重要)の新ヒロインを迎えてのドタバタラブコメディ。二人の勝負に何でもアリな漫画チックな楽しさがあり、それでいてグラマラスボディが汁だくになるド迫力ファックのエネルギー感も強烈であって、エンタメとしてのエロ漫画を頼もしく貫いてくれる作品でした。→単行本レビュー

3位 緑のルーペ『ガールズ・オン・ザ・ブルーフィルム』(茜新社)
GirlsOnTheBlueFilm 著者(成人向け)5冊目にして2度目のランクイン。歪んだ欲望が加速させていく狂気とそこの中で充足を得る少女達とのダークでインモラルな融合は、単なる凌辱系とは異なる重さ・苦さを残してくれるスタイルであって、理解不能性をそれとして描く胆力を感じます。商業エロはしばらくお休みとのことですが、是非また戻ってきて強烈な作品を叩き付けて頂きたいところ。→単行本レビュー

2位 愛上陸『イジラレ』(ワニマガジン社)
Teased 著者2冊目にして初ランクイン。催眠・常識改変という便利ギミックを実用性に直結させつつ、設定の上手さで長編ストーリーとしての緊張感を維持した作品であって、捻りの効かせ方の上手さに感心しました。ストーリー展開としての攻防とエロの攻防が組み合わさって実用性を大きく高めているのも◎。→単行本レビュー


1位 タケ『異種奇譚』(キルタイムコミュニケーション)
CuriousStoriesOfDifferentSpecies 著者2冊目にして初ランクイン。エロシチュとしても好みを分ける要素が多い上に、そのダークで冷酷な世界観は好き嫌いが明瞭に分かれるであろうタイプ。とは言え、欲望の無慈悲さ、美しい成果と搾取されたものの惨禍、理解しあえぬものとしての存在といった要素をシビアに描き切った姿勢には痺れましたし、無残なエロ描写にも強烈な存在感がありました。→単行本レビュー

 以上10作品が、私個人が選出した2019年のベスト10+αとなります。相変わらず個人的な趣味が先走っている気がするのですが、どれも自信を以てお勧めできる作品と確信しております。読者諸氏のエロ漫画ライフに何らかのお役にたてましたならば幸いでございます。
 今年は10冊中7冊が初ライクインとなり、2~4冊程単行本を出される中でその魅力が高まったり、新たな魅力を獲得したりな方が多かったかなとも感じます。また、しんどう先生の『人ならざるお嫁さま』と山本善々先生の『隷属魔王』は、オリジナルの同人シリーズを単行本化したもので、商業誌を初出としない作品に長編シリーズとして面白いものが増えてきていることを感じさせてくれました。
 今年は“コンビニ誌”というものが消滅してしまい、それはエロ漫画という文化において大きな喪失ではあるのですが、同人ジャンルを含め、発表媒体に広がりを持った上で、これからも魅力的な作品が多様に豊かに発表されるジャンルであって欲しいと思っております。

年末に際しまして、全ての作品、作家様および出版社様に対し、心からの謝意と敬意を表しますと共に、当ブログの読者諸氏の御愛読に対し、管理人より改めて厚く御礼を申し上げます。
 2020年も素敵な作品に沢山出会えることと、エロ漫画を愛する全ての方々に幸せな一年であることを祈りまして

一エロ漫画愛好家 へどばん拝

2018年私的ベスト10

 どうも、当ブログ管理人のへどばんです。2018年最後の更新は、毎年恒例の年間ベストの記事となります。早いものでもう大晦日ですねぇ。
 今年を振り返ると、まずは10年更新を続けてきた旧サイト(FC2)から、現サイトに移行したことが最も大きなことでした。済んだことを蒸し返す気はないですが、非常に理不尽な仕打ちと感じましたし、その時に一度は心が折れかけまして、もうレビューサイトは止めようか、更新頻度が低下している現状ではもうレビューサイトとしての価値はないから潮時かもしれないと思いました。
 とは言え、そこから再び何とか続けまして、今年の更新頻度はここ数年よりも遥かに高かったですし、久しぶりに考察記事等も書けました。各作品の魅力が私に筆を執る力を与えてくれたのは勿論ですし、ご声援を頂きました読者諸氏にも改めて御礼を申し上げます。
 管理人にとっては年末恒例の頭を抱えてベストを選出する作業ですが、もちろん楽しさがありますし、また、継続の大事さとその困難さに改めて感じ入る次第であります。

  毎年のことですが、当記事では、ストーリーの面白さやエロシーンの実用性、登場キャラクターの魅力など、エロ漫画としての様々な側面における魅力を総合して評価し、あくまで私個人にとってのベスト10として選出しております。主観はバリバリに入っていますが、それでもお勧めするに値する魅力や価値を有する作品であると自信も持って言える作品ばかりですよ。
ランクインした各作品の詳細なレビューは、それぞれのリンク先にある該当作のレビュー記事をご参照下さい。当記事内では、主に雑感やランクインの理由等を記しておきます。
それでは、本年の様々な作品の中で私が特に優れていたと感じた10冊について挙げさせて頂きます。

10位 丸居まる『下のおくちでちゅっ❤ちゅ❤しよ』(ジーオーティー)
HotKissInUnderLip 著者9冊目にして年間ベストには二度目のランクイン。今年は本作を含めて単行本2冊を上梓されていますが、棚ボタハーレム的なウハウハ感がより明瞭に出たこちらを選出しました。むにゅんと柔らかそうな桃尻&おっぱいに包み込まれる幸福感でも十分に一点突破しつつ、インパクトを保つエロシーンの画面構成や次々とエロいプレイが繰り出されるエロ展開の技術も高く評価したいポイントです。→単行本レビュー

9位 カエデミノル『コットンひゃくぱーせんと』(ティーアイネット)
Cotton100% 初単行本にして初ランクイン。元々幅広い作風の作家さんを擁する『Mujin』レーベルですが、最近ではロリエロ系でもベテランから新鋭までを擁してこのサブジャンルでの存在感を発揮。非常に細やかな絵柄で丹念に描かれる日本の風景と、少女の可愛らしさと生気は見事で、作劇も作画も緻密の一言。遅筆ながら、初単行本にして代替の利かない立ち位置を確保した印象があります。→単行本レビュー

8位 駄菓子『交尾の時間』(ワニマガジン社)
TimeForCopulation 3冊目にして三度目のランクイン。モノクロ絵としての魅力を突き詰めた濃厚なエロ描写を強力な武器とすると共に、日常から非日常へのスイッチングの良さと欲望の高ぶりのエネルギーを込めた筆致は流石の一言。以前に比べて、話作りがマイルド寄りでややインパクトを減じた感はありますが、エロ描写のアタックや濃厚感は更に練り上げてきた感があります。→単行本レビュー

7位 高津『人妻Aさんと息子の友人Nくん』(ティーアイネット)
MrsAAndBoyN  著者11冊目にして三回目のランクイン。作劇の幅が広い作家さんですが、寝取り要素・堕ちモノ系の色彩が強くありつつも同時にショタの恋愛感情・独占欲が強く駆動するおばショタ系でもありと複雑な読み口を持たせつつ、ハードなエロ描写の威力で魅せた作品。今年は不祥事(示談済み)を起こして活動自粛中とのことですが、復活を待っております。→単行本レビュー

6位 榎本ハイツ『あいとかえっちとかね❤』(コアマガジン)
SomethingLikeLoveAndSex  前単行本に引き続いてのランクイン。明るく楽しいラブコメ的要素も魅力ながら、愛が人を救うというテーマをヒロインの魅力を通してストレートに熱く伝達してくるストーリーテリングの力強さ、爽快感はこの作家さんの確たる魅力であって、今回もその点で長所を十全に発揮しています。濃厚さや技巧にも配慮しつつ、感情が迸る前のめり感がエロの実用性につながっているのも○。→単行本レビュー

5位 kanbe『痴戯のナカ』(ワニマガジン社)
InsideTheSexualPlay 2冊目にして初ランクイン。コンビニ誌掲載作らしいラブコメ系の安定感も魅力でしたが、今単行本の中編シリーズで一皮むけた印象が強く、妖しく抗しがたい性愛の豊饒へと読み手を誘い、捕える様な語り回しの良さには唸らされました。クドく感じさせない程度に重さや濃さが絵柄に出てきていて、作品の明暗の幅にも対応させつつ、特にエロ描写の濃厚感に寄与しているのも美点でしょう。→単行本レビュー

4位 けんじ『裸体芸術部!!』(ヒット出版社)
NudeArtClub 初単行本にして初ランクイン。各種パロディを中心として、オタクの好きなものを色々と詰め込みました!的な賑やかでハイテンションでエロエロな長編ストーリーという、『阿吽』系列では比較的珍しいタイプの作品。キュートな絵柄で十分な密度のエロ描写という面も安定した実用性に関する魅力ですし、読んでいてとにかく楽しいと思わせてくれるのが最大の長所であり、何処か懐かしいタイプのエロ漫画。→単行本レビュー

3位 東山翔『Implicity2』(茜新社)
ImpliciySecond 前単行本(2017年第3位)に引き続きランクインの完結巻。前単行本の時点で今年の1位になるかもと考えていたのですが、かなり難解な作品で管理人は十全に評価できているかの自信が無く、順位を据え置きました。とは言え、少女性愛の欲望の、業としての深さを抉り出す様な設定とエロ描写で凄味を見せ続けたSF作品であり、エロ漫画ジャンルの歴史に名を残すべき作品であるのは間違いないでしょう。→単行本レビュー

2位 煌野一人『ドールズ』(ティーアイネット)
Dolls 著者3冊目にして上位に初ランクイン。アブノーマル系作家としての面目躍如なハードエロ指向と強烈なディストピアの設定が絡み合い、その上でオムニバス形式の展開を繰り広げながらSF作品的な風刺と警句もあって、作劇・エロが合わさることで重厚な読み口を形成しています。特殊性癖的な部分はキルタイムでの単行本より抑制を効かせている分、訴求層を広げた印象があります。→単行本レビュー

1位 無望菜志『魔剣の姫士』(ジーオーティー)
PrincessKnightWithEvilSword 著者(成人向け)5冊目にして初ランクイン。今年は2冊単行本を上梓されていますが、長編ファンタジーとしての面白みが非常に高いこちらをチョイス。触手乱交エロというアブノーマルテイストはありながら、王道的でポジティブなファンタジーの面白さや高揚感、魅力的なヒロインを多数取り揃えて、エロ可愛さと描写としてのアグレッシブさを両立させたエロ描写と、エロ・ストーリー・キャラが高い次元でまとまった作品です。→単行本レビュー

  以上10作品が、私個人が選出した2018年のベスト10となります。毎年、他の方の年間ベスト10や売り上げランキングなどと比較して、どうも私の選ぶ10作というものはそれらと乖離していることも多く、これは自身のレビュアーの感性として如何なものかと悩むこともあります。とは言え、どれもお勧めですし、そういう意味では毎年私らしいチョイスが出来ていて、そのことが読者諸氏のエロ漫画ライフに何らか資するものがあれば嬉しく思います。
  今年のランキングは初ランクインの作家さんが多いですが、新鋭の作家さんに目を見張る成長をしている作家さん、ベテランらしさが光る作家さん、それぞれの魅力が楽しめて、エロ漫画ジャンルのこの活気が末永く続いて欲しいとも感じました。

  今年は2012年以来、久しぶりの年間レビュー冊数200冊越え(239冊:越年レビューを含む)を果たすことが出来ました。特に本年6月以降は毎月20冊以上のレビューを更新することができ、自分なりにレビュアーとしての自信を幾らか取り戻せたかなと振り返っています。
また私事ですが、漫画語りを得意とするVtuber・皇牙サキさんの活動(配信)にモチベーションを分けて貰ったとも感じており、大変感謝しております。

  年末に際しまして、全ての作品、作家様および出版社様に対し、心からの謝意と敬意を表しますと共に、当ブログの読者諸氏の御愛読に対し、管理人より改めて厚く御礼を申し上げます。

 2019年も素敵な作品に沢山出会えることと、エロ漫画を愛する全ての人に幸せな一年であることを祈りまして

一エロ漫画愛好家 へどばん拝

2017年私的ベスト10

 どうも、当ブログ管理人・へどばんです。2017年最後の更新は、毎年恒例の年間ベストの記事となります。
 昔に比べれば更新頻度は下がりましたが、昨年の心身不良からの復帰後、毎月二桁更新を続けてこれたのは自分でもそれなりに満足しております。当ブログの開設(移籍)後、ほぼ10年が過ぎ、単行本レビュー2000冊を達成したことも、2017年における個人的に満足を得たことであります。長い間お付き合いして頂いた読者諸氏にも御礼を申し上げるべきところであります。
  粛々と単行本レビューを書くことを目的として当ブログを維持しており、考察記事を書くこともほとんど無くなってしまったことは、一レビュアーとして申し訳ないところでありますが、恒例の年間ベストを書くことは選考が悩ましくとも純粋に楽しいものです。

  毎年のことですが、当記事では、ストーリーの面白さやエロシーンの実用性、登場キャラクターの魅力など、エロ漫画としての様々な側面における魅力を総合して評価し、私的なベスト10として選出しております。
ランクインした各作品の詳細なレビューは、それぞれのリンク先にある該当作のレビュー記事をご参照下さい。当記事内では、主に雑感やランクインの理由等を記しておきます。
それでは、本年の様々な作品の中で私が特に優れていたと感じた10冊について挙げさせて頂きます。

10位 しおこんぶ『Fanaticism』(文苑堂)
Fanaticism 2014年度ベスト10に引き続きランクインの2冊目。前単行本に引き続き、舞台設定とそれに直結するストーリーやキャラメイキングで魅せた作品。今回は館モノのダークネスとカントリー・ハウスものとメイドエロのケミストリーと言えます。
濃厚でハード指向のエロ描写は作劇の方向性と良くかみ合っており、エロとストーリーを合わせた上での重厚さのある作品と言えるでしょう。→単行本レビュー

9位 鬼頭サケル『ナマチチマラトロピクン』(ワニマガジン社)
ErectForFleshBustAndPussy 初単行本にして初ランクイン。ハードコアなエロという昨今の潮流に素直に乗りながら、作品においてそれをどう織り込むかという点において、読者の想像の斜め上を行く強烈な個性を発揮した作品集と言えるでしょう。
万人向きとは全く思いませんが、エロ漫画ジャンルの多様性のためにも、こういった物凄い印象を残す作品がこれからも出て欲しいところ。→単行本レビュー

8位 アズマサワヨシ『あやかし館へようこそ!』(コアマガジン)
WelcomeToAyakashiHouse 3冊目において初ランクイン。人外ヒロインとのラブストーリーとして正統派の魅力を有した作品であり、ウハウハハーレム仕様から一人のヒロインとの運命づけられたラブストーリーへと収束していく流れが魅力的。
十分な尺のストーリーの中で掘り下げられたキャラの魅力が立っている故にエロシーンの幸福感と実用性が増しています。→単行本レビュー

7位 ドバト『平成JC in 明治夜這い村』(ヒット出版社)
HeiseiJCInMeijiEar 前単行本に引き続きランクイン。重厚なドラマ性を有した前作に対し、オムニバス形式・短編メインの1冊ではありますが、苦難の中でも個々の幸福を求めて生きる少女達の姿を真摯に描き出すテーマ性は一貫しています。
少女漫画チックなふんわりと柔らかい絵柄でありつつ、時に静謐を湛え、時に賑やかな闊達な筆致と、少女ヒロインが蕩けるエロ描写の濃密感とのバランスの良さも魅力。→単行本レビュー

6位 中村葛湯『彼女のせつな』(コアマガジン)
HerEphemeralSeason 初単行本ながら初ランクイン。素朴なラブストーリーからじんわりと悪意と歪みが滲む凌辱系までいずれも繊細で豊かな筆致で描き出す作品集。
シナリオワークもエロ描写も技巧的という評価が相応しいスタイルであり、それでいて技巧に頼り過ぎず感情や欲望の生々しさが籠っているのが評価のポイント。→単行本レビュー

5位 藤丸『ラブミーテンダー』(ワニマガジン社)
LoveMeTender 初単行本ながら初ランクイン。お馬鹿なエロコメから抒情性のあるファンタジーまで多彩な作劇それぞれに魅力的な仕掛けのある作品集。快楽天系列らしいオサレ感もありつつ、それよりも作劇の自由闊達さが印象に残る作品。抑え目でありつつ適度に濃厚感のあるエロ描写の塩梅も万人受けする要素でしょう。→単行本レビュー

4位 内々けやき『ニンフォガーデン』(ワニマガジン社)
NymphoGarden 当ブログの年間ベストでは比較的常連と言うべき作家さん。最近では一般向けでも大いに活躍されています。性的快楽の強烈さとそうであってもままならないモノを描くと、抜群の魅力を発揮する作風が十全に生きた長編作と言えるでしょう。
サナトリウムものという、特殊なネタを扱いながら、人の情愛として普遍的なものを扱っている故の秀作と評したい所存。→単行本レビュー

3位 東山翔『Implicity』(茜新社)
Implicity LOサブカル勢筆頭格の個性派にして当ブログでは年間ベストに初ランクイン。まだ完結していないため、評価としては保留すべき点も多いですが、SFエロ漫画として金字塔を打ち立てるのは間違いない作品でしょう。
リアル指向の生々しい肢体描写で背徳的で強烈な濡れ場は特筆すべきポイントで、それを混沌とした世界観にマッチさせて読み手を揺さぶる様に叩き出しています。→単行本レビュー

2位 赤月みゅうと『ラブメア❤』上下巻(ティーアイネット)
LovemereSecond 昨年に引き続き上位にランクイン。ハーレムエロとSF的世界観の融合という作風には良くも悪くも変化はありませんが、今作はそれに漫画家漫画として願望や欲望を表現するものの立場を入れ込んだ点が新鮮。
フルスロットルにエロ願望充足のハーレムプレイを散りばめ、濃厚なエロ空間を成立させながらそれが真摯な恋愛ストーリーに収束する流れは見事の一言。→単行本レビュー

1位 アシオミマサト『クライムガールズ』(ティーアイネット)
CrimeGirls ユニークな設定と重厚なドラマ性、それらを貫くテーマ性で魅せるスタイルは長編作でこそ輝くタイプであり、2015年ベスト第1位に引き続き、今回もトップに選出。
綺麗なお姉さんキャラ達が快楽に包まれていくエロ漫画的な快楽全能性で実用性を大きく高めつつ、それと相反する様なテーマ性で全体をしっかり締める構築はやはり唸らされる点。→単行本レビュー

 以上10作品が、私個人が選出した2017年のベスト10となります。毎年、魅力的な作品が多い故に10作に搾り、それに順位を付けるのはなかなかに悩ましいものなのですが、書き終えた今となっては納得した上で諸氏にお勧めできるランキングになったと考えております。
 10作品中3作が初単行本となりますが、毎年新しい才能がその魅力をしっかりと示してくれることは、エロ漫画レビュアーとしてのモチベーションとして非常に大きなものであり、嬉しく思っています。これらのランキングはあくまで私的なものであり、また自分の中での評価も今後変化する可能性は勿論ありますが、読者諸氏がエロ漫画を楽しむ上で何かしらのご参考になれば、当ブログの管理人として幸いであります。

 年末に際しまして、全ての作品、作家様、出版社様への心からの謝意・敬意を今年も表しますと共に、当ブログの読者諸氏の御愛読に対し、管理人より改めて御礼を申し上げます。

 2018年も素敵な作品に沢山出会えることと、エロ漫画を愛する全ての人に幸せな一年であることを祈りまして

一エロ漫画愛好家 へどばん拝

2016年私的ベスト10作

  どうも、当ブログ管理人・へどばんです。2016年最後の更新は、恒例の年間ベストの記事となります。
  今年も相変わらず本業多忙で念頭から更新頻度が振るわなかったのですが、多忙により心身の調子を崩し、3か月近い長期の更新停止を招いたことは未だに痛恨の極みと思っております。とは言え、そのまま自然消滅してしまっても不思議ではなかったのですが、やっぱり面白い・エロい作品に沢山出会い、その魅力を考えながらレビューをすることの喜びで復帰できたのはよかったなぁと年末に感じ入っております。
そのような状況でしたが、一年楽しんだ様々な作品の中から年間ベストを選出することは、魅力的な作品を色々と振り返ることが出来て本当に楽しいものです。

  毎年のことですが、ストーリーの面白さやエロさなどエロ漫画としての様々な側面における魅力を総合して評価し、私的なベスト10として選出しております。
ランクインした各作品の詳細なレビューは、それぞれのリンク先にある該当作のレビュー記事をご参照下さい。当記事内では、主に雑感やランクインの理由等を記しておきます。
それでは、2016年に特に輝いていたと管理人が感じた作品10作を紹介させて頂きます。

10位 鈴木狂太郎『人狼教室』(ヒット出版社)
WarwolfClassRoom 人の弱さ・愚かしさに優しく寄り添う作風でも魅せる作家さんですが、今回はバリバリに“強さ”をテーマとしたパワフルな筆致を示しています。圧倒的な雄の力でハーレム形成&華奢ボディの少女とヤリまくりという設定に荒唐無稽さもありながら、一本筋の通ったストーリーでグイグイ読ませた作品。ある意味、この作家さんの新境地とも感じました。→単行本レビュー


9位 らっこ『彼女は真夏のサンタクロース』(ジーオーティー)
SheIsSantaGirlInHotSummer 明るく賑やかにというラブコメ・エロコメ的なテンションの高さで突っ走りつつ、長編作としてのまとまりの良さや読後のハートウォーム感も魅力。元々高かったエロ描写のアグレッシブさや画面の情報量の多さが更に伸長しており、質的にも量的にも読み手を圧倒するかのようなエロ描写は見事。あと、銀髪褐色巨乳ヒロインは至高ですな。→単行本レビュー


8位 サブスカ『妻という世界』(ティーアイネット)
WorldAsWife 著者4冊目にして初ランクイン。真摯な恋愛ストーリーを奇抜な設定を以て描きつつ、それ故に登場人物達の誠実さが光る作風が魅力的なこの作家さんが今回選んだのは、夫婦の性別入れ替わりというTS設定。ある意味で“性差”を魅力の核とする性転換モノにおいて、性別にとらわれることはなく夫婦の絆を描き切った快作であり、作家としての引き出しの多さを物語る1冊。→単行本レビュー


7位 丸居まる『ふわとろ❤受精ちゅーどく!』(ジーオーティー)
MellowFertilizationAddiction 著者7冊目にして初ランクイン。大人数の美少女ヒロイン達がエロ可愛い痴態を曝け出して中出しセックスをおねだりしまくりという、甘味だけで構成したかのような徹底したハーレムもの。美少女ヒロイン達のおっぱいとお尻とおま○こで埋め尽くされる画面による、読み手の理性の破壊力は凄まじく、そのハーレムエロの魅力による一転突破を高い作画密度で可能にしています。→単行本レビュー


6位 知るかバカうどん『ボコボコりんっ!』(メディアックス)
BokoBokoRin 暴力と絶望の暴風が吹き抜ける強烈な筆致で読み手を圧倒する女性作家の初単行本。人の愚かしさを、笑うことも救済することもなく、乾いた現実感を伴って描き、それが生み出す惨劇とその連鎖を無慈悲・無情に読者へ叩きつける様な重さ・鋭さは圧巻の一言。一体何がここまでこの作家さんを衝き動かすのかとさえ感じました。→単行本レビュー


5位 チバトシロウ『り:いんかねーしょん』(文苑堂)
Reincarnation ベテラン作家らしい安定した作劇と作画が十全に生かされた長編作であり、創作の世界とその描き手達の世界がリンクする重層的な作品構築が素晴らしかったです。創作の喜びや開放感が基調となった漫画家漫画的な面白みもあり、また多数の魅力的なヒロインを擁した群像劇の面白さがあるなど、様々な楽しみ方のできる快作。→単行本レビュー


4位 叙火『八尺八話快樂巡り 異形怪奇譚』(ジーウォーク)
EightStoryOfErothAndTerror ホラー要素のあるエロ漫画ではなく、明確にホラーとしての作劇を組み立てつつそこに無理なく妖しげなエロが絡む作品。非常に構成が練られた作品であり、語られていく怪異の最後に待ち受けるラスト数Pの衝撃は大変に印象的でした。アニメ化されるなど、ここまで人気になるとは正直意外でしたが、エロ漫画の多様性を物語ってくれる個性的な作品でした。→単行本レビュー
3位 新堂エル『変身』(ワニマガジン社)
Emergence 当ブログの年間ベストの常連ですが、毎回の様に多彩な衝撃を与えてくれる作家さん。今回は、一人の少女の転落劇を無慈悲かつ丁寧な筆致で追った作劇であり、泥濘の中でもがき続けたヒロインが迎えたラストにはため息が出ました。美徳による救済さえ拒んでしまう、強烈な快楽という劇薬とそれを求めてしまう業を、凶悪なエロ演出で彩る性描写によって狂気の説得力を持たせたのも見事。→単行本レビュー

2位 赤月みゅうと『リンガフランカ!!』(ティーアイネット)
LinguaFranga この作家さんも当ブログの年間ベストの常連。比較的軽めの読書感に留めた前作に比して、今回はSF漫画家としてのこの作家さんの特性が十全に生かされた作品であり、得意とするハーレムエロの幸福感と、その背景にある謎、そしてそれが解き明かされる面白さと生としての性の喜びが満ちたストーリーは実に痛快。→単行本レビュー


1位 御免なさい『だから神様、ボクにしか見えないちいさな恋人をください。』(ジーオーティー)
FatherPleaseGiveUsFantasy 著者2冊目にして8年ぶりの復帰作。漫画チックな破天荒さ、繊細な心情描写、時折顔を見せる哀切を伴うダークな要素、強烈なエロ演出が吹き抜ける性描写、そして少女への純粋な愛情、それが混然となりながら直向きに人の善性を信じる作風は、控えめに言っても愛の為せる業と評し得ます。スランプを経験しながら、決して歪むことのないこの作家さんの美点が光った傑作です。→単行本レビュー

 以上10作品が、私個人の2016年ベスト10です。今回は1位の選出が(自分の中で)特に接戦でなかなか難しかったのですが、私個人として納得のいく順位になったなと思います。勿論、惜しくも選外となった作品も多く、順位そのものに大きな意味はないのですが、選出した作品はいずれも魅力的な作品です。読者諸氏がエロ漫画を楽しむ上で何かしらのご参考になれば、レビュアーとして嬉しく思います。

 長期の更新停止は、管理人として筆舌に尽くしがたい後悔の念しかありませんが、復帰してからは(ライフワークバランスをある程度整えたこともあり)それなりに更新頻度が上がったことは良かったと思っております。勿論、ほぼ毎日更新していた最盛期に比べると頻度は低いのですが、この調子で来年以降も更新頻度を保てる様、努力したいと思っております。もちろん、単に量を増やすだけでなく、より作品の魅力を丁寧に考察し、読者諸氏の参考になるようなレビューを書けるよう、精進して参ります。
 来年の12月には節目?のレビュアーとしての活動10年を迎えますし、来年にこれまた節目の単行本レビュー2000本を達成したいなと考えております。
年末に際しまして、全ての作品、作家様、出版社様への心からの謝意・敬意を今年も表しますと共に、当ブログの読者諸氏の御愛読に改めて御礼を申し上げます。

2017年も素敵な作品に沢山出会えることと、エロ漫画を愛する全ての人に幸せな一年であることを祈りまして
一エロ漫画愛好家 へどばん拝
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