エロ漫画

三ッ葉稔『歪欲』

DistortedDesire 三部けい先生の『夢で見たあの子のために』第5巻(角川書店)を読みました。千里の一登に再開するためのポジティブな動機づけが為されたことが良かったなぁと思うと共に、一登の方が今回明かされた事情もあって大変なことになっていますね。
若園刑事、その復讐の情熱は本物ながら、やっぱり言動が諸所で怪しいと感じるんですよねぇ・・・。

 さて本日は、三ッ葉稔先生の初単行本『歪欲』(ジーオーティー)の遅延へたレビューです。表紙絵の銀髪褐色巨乳さんで購入を決めたのは間違いないですね、はい。
巨乳ボディの美少女&美女ヒロインとの関係性の中に突如として歪んだ欲望が這い出してくるダーク&インモラルな作品が揃っています。

DistortedDesire1 収録作は、超絶テクを以て援交で荒稼ぎをしていた黒ギャルさんが超遅漏な男を舐めてかかった結果大変なことに・・・な連作「ヒナ遊び」正続編、自分の双子の姉にばかり夢中なように見える主人公に対し、ヒロインは姉に変装して彼を誘惑して翻弄しようとするのだが・・・な連作「双子遊戯」前後編、何故か両隣りの部屋に住んでいる異国の貴族な美少女コンビが主人公争奪戦を繰り広げるのだが、プレゼントのスイーツで発情した主人公は彼女達に手を出してしまい・・・な連作「異文化“乱”交流」前後編(←参照 表紙絵のお二人と両手に花・・・となるか? 同連作前編より)、ショタ系ボーイを調教していた美人女教師が少年の友人達にその秘密を知られて逆に調教されることに・・・な連作「桜子先生の特別授業」正続編。
1話当りのページ数は26~28P(平均28P弱)と標準を上回るボリュームで推移。ストーリー展開に相応のインパクトを持たせつつ、豊満ボディのエロさを満喫できる濡れ場に十分なボリューム感のある構築となっています。

【歪んだ欲望が突如として降りかかるある種の理不尽さ】
 作劇の方向性としては、凌辱エロや調教系、ヒロインのヤンデレ化などを含めたダーク&インモラル系の作品であり、単行本タイトル通りに歪んだ欲望が登場人物を直撃することで破滅的な事態が生じることになります。
 相手を舐めた約束でヒロインが悪い男に拘束されて凌辱&調教されてしまう連作「ヒナ遊び」や、少年に対する支配欲を満たしていた女教師が彼とその友人によって逆に支配されてしまう連作「桜子先生の特別授業」は序盤から危うい雰囲気が漂っており、それがどんどんと悪化していくタイプのシナリオワーク。
DistortedDesire2これに対して、ダブルヒロインによる主人公争奪ラブコメかと思いきや、二人のヒロインの意外に偏執的な愛情と主人公の無責任さが禍々しい状況を形成することになる連作「異文化“乱”交流」や、姉への入れ替わりを主人公が見ぬいて二人は晴れて恋人にと思いきや、姉の方の妹への歪んだ愛情が表出されて二人の関係性が蹂躙されることになる連作「双子遊戯」は(←参照 優しい双子の姉の正体は・・・ 連作「双子遊戯」後編より)、ラブコメ的な平穏な雰囲気が突如として暗転する衝撃があるシナリオワーク。
 相手を見下していたり挑発に易々と乗ったりする、他人と入れ替わって関係性を持とうとする、恋愛関係やセックスに責任を持たずに逃げ出そうとする、弱い立場の相手に性的なことを強要するなど、“被害者”となる男女にはそれぞれそういった事態を招く相応の瑕疵や要因があるのですが、因果応報とは言え、黒い爽快感というよりかは、バットエンド系のラストへとつながっていく無慈悲さ・後味の悪さを感じさせるタイプでしょう。
ストーリー性そのものが強い訳ではなく、また登場人物達の変容について丁寧に掘り下げるタイプでもないものの、ヒロイン達が正体を現す展開に“理不尽さ”があることでのインパクトであったり、調教展開においてヒロインの精神的抵抗の拠り所が砕かれたり、快楽への依存を意識し自ら堕ちることを選択したりといったヒロイン側の“逆転”が不可能になる勘所のインパクトであったりは、作劇の存在感を強める要因と言えます。
 連作「桜子先生の特別授業」では調教されたヒロインが更なる行為を持続させていく選択をしていますが、その他の連作では一方の歪んだ欲望が相手を一方的に蹂躙し続けることを示すバットエンドとなっており、前述した様にダーク&ビターな読後感となっています。

【多彩なキャラデザの美巨乳ヒロインズの変容】
 JK黒ギャルさんに、20歳前後程度と思しき双子姉妹や外国人コンビ、20代半ば~後半程度と思しき女教師さんと作品によってヒロインの年齢層や設定は様々。
エッチな特異な生意気ビッチさんや、お淑やかな姉とちょっとズボラな妹、主人公ラブで積極的に誘惑してくる外国人コンビ、皆の憧れでもある色気たっぷりの女教師さんと、それぞれキャッチーな性格付けをしつつ、ふとした行動から狂気の欲望に絡め取られたり、彼女達自身の狂気が表出したりといった変容に重点のあるキャラ描写となっています。
 一方で、男性キャラに関しては表情すら描かれないケースもあり、ヒロイン側の言動や反応を主軸にしているという要因もあるでしょうが、こちらも得体の知れない存在的な雰囲気を醸し出し、それらにヒロインが凌辱されるという状況の理不尽さや狂気につながっています。
DistortedDesire3 黒ギャルさんや銀髪褐色巨乳&金髪白肌巨乳の異国美女コンビ、セクシーさのあるアダルト女教師などキャラデザインの描き分けが明瞭でありつつ、ボディデザインについてはもっちりと柔らかな弾力感のある美巨乳、締まったウェストにこれまた肉感たっぷりの安産型ヒップを備えたスタイルで揃えられており、ストレートなエロさを十分に見せつけてきます(←参照 拘束される黒ギャルボディ 連作「ヒナ遊び」続編より)。
程好く大き目の乳輪やパイパン仕様の股間など、粘膜描写は適度な淫猥さもありつつ過度にならない程度にまとめており、美巨乳なおっぱい描写なども含めてストレートなエロさを重視しつつ幅広い層に訴求できるバランスの良さでまとめた女体造形に仕上げています。
 比較的くっきりとした描線でキャッチーな二次元絵柄となっており、初単行本ながら表紙絵と完全互換で単行本を通して絵柄は安定。作画密度も程好く高く、絵柄そのものに華があるタイプと感じます。

【強烈な快感に蹂躙されていくハードな痴態描写】
 ページ数の多さもあって各エピソードに十分なボリューム感のエロシーンを用意しており、後述する様に濡れ場の構成に関しては好き嫌いが分かれる可能性があるものの、抜きツールとしての満腹感は強く図られています。
 連作「異文化“乱”交流」「双子遊戯」の前編では、後に深刻な事態を招く登場人物の思惑のすれ違いを内包しつつ、ウハウハなラブエロ模様が描かれることもありつつ、それらの後編を含めて、凌辱展開や調教&堕ちモノ展開、ヤンデレ化しての男性への凌辱や寝取り展開など、ダーク&インモラル系のエロシチュに強い存在感があるタイプ。
 ヒロインがフェラやパイズリなどのテクニックを発揮して男性を射精に導こうとするもなかなか成功しない展開や、ヒロインのエッチな誘惑プレイの連続、陥没乳首を媚薬を用いながらねっとり愛撫するプレイに、ローターとイボイボ手袋を用いたアクメ連続調教等、前戯パートに長めの尺を取ることが多いのが特色。
DistortedDesire4 抽挿パートの尺には幅もありつつ、男性を拘束して完全に主導権を握ったヒロインが腰を使って男性を快感悶絶させる展開でも、歪んだ欲望が強烈にヒロインに叩き付けられて彼女達がアクメに激しく乱れる展開にしても(←参照 連作「桜子先生の特別授業」続編より)、強烈な快感が理性を吹き飛ばして場を支配していく様子をパワフルに表現しています。
要所でのアヘ顔や悶絶フェイス、丁寧に描き込まれた断面図にストレートな結合部見せつけ構図、ハートマーク付きで叫ばれる嬌声など、演出面では相応に強いアタックのものを投入しつつ、量的に過度にはしておらず、エロシチュの雰囲気の強化や肉感ボディの存在感で実用性を高めていくタイプと感じます。
 超遅漏の男性に対してヒロインが焦りを感じ、射精シーン無しで絶頂させられるヒロインの返り討ちが描かれる連作「ヒナ遊び」や、エロシチュの分割構成により中出しフィニッシュまでの描写のタメを欠くケース(連作「桜子先生の特別授業」)については好みが分かれるとも思いますが、抜き所として十分なカロリーのある大ゴマ~1Pフルのヒロイン絶頂シーンとその後の追撃描写の組み合わせを魅力としています。

 エロシチュの方向性としても、また各種シチュエーションへの話の持って行き方も好みが分かれるタイプではありますが、それ故にインパクトのある読み口の作品になっていますし、豊満ボディが乱れるエロ描写そのものは十分に実用的。
個人的には、異国美人コンビとウハウハなエロ模様と思いきや主人公の駄目加減で大変なことになっていく終盤にビビった連作「異文化“乱”交流」がフェイバリット。

ビフィダス『情交の日々』

DaysOfSex 余湖祐輝先生&田畑由秋先生コンビの『ニンジャスレイヤー キョート・ヘル・オン・アース』第4巻(秋田書店)を読みました。美味しそうなスシによる卑劣な拷問スシ・トーチャリング!ニンジャスレイヤー=サンには悪いながら、とても寿司が食べたくなりました!!
“感傷こそが己の魂を人間の側に留め置くのだ!”は作中屈指の名台詞ですよねぇ・・・。

  さて本日は、ビフィダス先生の『情交の日々』(ワニマガジン社)のへたレビューです。先生の前単行本『イビツな愛の巣』(エンジェル出版)のへたレビュー等もよろしければ併せてご参照下さい。
日常における幸福と強烈な快楽をもたらすむっちり豊満ボディの美人ヒロイン達との性愛模様が詰まった作品集となっています。

 収録作はいずれも読み切り形式の短編で計10作。短編10作の内、5作品(「耳たぶスイッチ」「異文化テイスト」「夏のレッスン」「トモダチ卒業」「タイムカプセル」)についてはそれぞれ1~2Pの後日談が描き下ろされています。
 描き下ろし後日談を除き、1作当りのページ数は16~23P(平均19P弱)と控えめながらコンビニ誌初出としては概ね標準的な部類。短編集ということもあってコンパクトな作品構築ではありますが、男女の関係性について適度に読ませるシナリオワークと豊満ボディの存在感が強いエロ描写とで構成されています。

【複雑な感情も入り混じる想いが日常の中で叶えられる関係性】
 不倫エロ的なものも含めて、いずれも男女の恋愛ストーリーを描くものであって、登場人物達の性欲や恋心が充足されていくという点ではポジティブな話が揃っていると言えます。
 行きつけの喫茶店の女性店主と仲良くなったり(短編「香リ合ワセ」)、昔好きだったヒロインと偶然再会してなんだかいい雰囲気になったり(短編「タイムカプセル」)、隣室のロシアン留学生と料理を通して仲良くなったりと(短編「異文化テイスト」)、登場人物達の日常の中で“こんなことがあったらいいのにな~”的な願望を叶えてくれる展開が多いのは確かでしょう。
DaysOfSex1その一方で、構図そのものとしては棚ボタ展開的であっても、単に都合よくエロい状況が発生するのではなく、登場人物達がセックスに至る心の動きや、彼らの言動の背景を感じ取らせる描き方となっており(←参照 憧れの姉のこれまでを感じさせる“こういうの気持ちいいことだったんだなぁ・・・” 短編「ミユキ姉のソファー」より)、男女双方が求めるものの一致が為されていくことに意味合いを持たせた展開と言えるでしょう。
 また、ストレートでピュアな性欲・恋心が発揮される作品が無いわけではないものの、恋敵や過去の交際相手に対する嫉妬とそれ故の独占欲、家庭の不和からの解放を望む心や承認欲求、コンプレックスとそこからの解放、社会の中での孤独感や疲労とそれらを癒してくれるような存在への希求と、相応に複雑な情念が性愛に絡んでくるというのも一つの特色と感じます。
 誰しも“幸せ”になりたいものの、様々な要因でそうなれない状態から、ちょっとしたキッカケや偶然によって男女が信頼関係、あるいは共犯関係において互いの求めるものを埋め合い、日常の中での“幸福”を得るという描き方に、誠実さのあるロマンを感じさせています。
 夫以外の男性との“性欲処理”に耽る内に夫との行為では満足できなくなっていくヒロインを描く短編「オクノヘヤ」のように止まらない欲望のほの暗さを感じさせるラストとなる作品もありつつ、基本的には恋愛関係の成立もあってポジティブな印象のハッピーエンドで爽やか&微笑ましくまとめています。

【それぞれ異なる艶っぽさを纏った豊満ボディの美人ヒロインズ】
 女子校生~女子大生クラスの女の子が半数弱、20代前半~30歳前後程度と思しきアダルト美人さんが半数強を占めるヒロイン陣。共に十分な色気感を有するヒロイン達ですが、前者では若々しさや快活さを、後者には成熟した色香を織り込んで一定の描き分けを示しています。
 ハーブティー専門店の女性店主、仲の良い幼馴染のお姉さん、半休業中の温泉宿を切り盛りする一人娘さん、自分とは別の男性に憧れる幼馴染の女の子、料理が得意なロシアン留学生に、再開して初めて女性として意識することになったかつての同級生等々、ヒロインの設定は多彩。
特定のキャラ属性としての分かり易さを重視したタイプではなく、彼女達もまた前述した様に複雑な欲求を抱えているわけですが、それらも含めて感情表現を文字で逐一説明するのではなく、ちょっとした言動や表情で登場人物の気持ちを語らせるのは上手さであり、また登場人物の奥行きとしての魅力につなげています。
また、男性主人公も含めて様式こそ異なりつつ、不器用な面を持った人物として描かれることが多く、そういった人物が性愛を通して報われるという描き方も、読み手に親近感を抱かせたり、祝福を呼び込んだりすることに貢献しています。
DaysOfSex2 おっぱいサイズや下腹部の駄肉感などには年齢設定等によって幅がありますが、いずれにしても柔肉の存在感の強いバスト&ヒップ&太股を組み合わせ、もっさりと陰毛の茂る股間や艶々としたリップ等を含めて体パーツ描写の淫猥さがある豊満ボディであることは共通(←参照 短編「タイムカプセル」より)。どちらかと言えば地味な容姿であったり清楚な容姿であったりなヒロインが、その豊満ボディを露わにすると強烈なエロさが明示されて男性の興奮を高めるという流れも明瞭です。
 描線の強弱のメリハリを付けながら丁寧に描き込む絵柄は、ヒロインの艶っぽさも整った美しさも引き出してくるタイプで、絵柄やキャラデザそのものが作品の雰囲気の形成に大きな役割を果たしています。アニメ/エロゲー絵柄的なキャッチーさとも、ネオ劇画的な重さ・濃さとも異なるスタイルで、好みは相応に分かれる絵柄ではありますが、中身の絵柄とほぼ完全互換である表紙絵は判断材料として好適と言えます。

【生々しさのある女体の存在感と演出の程好いアタック】
 ページ数の関係上、それ程長尺という印象は無いものの、旧コンビニ誌水準としては標準的な分量を有したエロシーンであり、抜き所を随所に配置した複数ラウンド制がメイン。
 浮気セックスや周囲から隠れながらの羞恥セックスといったアモラルな雰囲気で包むエロシチュもありますが、基本的には恋愛セックスを中心とした和姦エロであって、モチベーションとして複雑な想いや欲求を抱えながら、セックスとしてはシンプルに相手を求め合う愚直さ、力強さが主眼となるスタイル。
DaysOfSex3 フェラ等でのサービスプレイで気持ち良くしてもらう前戯パートもありつつ、ヒロインのもじゃっとした股間に顔を埋めてのクンニや、おっぱいの感触を確かめるような愛撫に腋舐めといったヒロインの羞恥と快楽の両面を刺激するプレイの投入率が高く(←参照 短編「香リ合ワセ」より)、ヒロインの臭気や体温といったものを敢えて意識させることで、官能性に生々しさを付与しています。
 導入パートに引き続き、男女の会話やモノローグが、彼らがセックスに望むものやそれが満たされていく様子を表現しており、モノローグの主語(語り手)が固定されていなかったり内容にシリアスさがあったりする分、ちゃんと読ませるタイプであって、抜きツールとしての集中のし易さを阻害する要因と感じるか、個々のエロシチュの雰囲気を高める要因と感じるかは読み手の好み次第ではあるでしょう。
DaysOfSex4とは言え、男女双方が行為に没入し、ヒロインの美しさを保ちつつも激しく乱れて蕩ける表情付けに、夢中な状態を物語る実況台詞、適度な汁気感を伴うストレートな結合部見せつけ構図など(←参照 短編「オクノヘヤ」より)、十分なアタックと密度のあるエロ演出、肢体全体の描写とカットイン的なコマであったり、視点を切り替えつつの連続コマであったりと緩急をつけた画面構成でエロ描写としての盛り上がりを高めていく流れをしっかりと構築。
中出し連発、或いは外出しからの中出しと、抽挿パートに複数の射精シーンを設けることが多く、尺の都合上、やや早漏展開と感じることもあるものの、一度の絶頂では双方の収まりがつかないことで更に相手を求めるというエネルギー感を形成しており、演出強度には幅もありつつ、大ゴマ~1Pフルで強烈なアクメに震えて膣内射精を受け止めるヒロインの姿をがっつり提示しています。

 分かり易くエロを軸とした作品でありつつ、そこに絡む心情は相応に複雑で、かといって現実的な願望から乖離しない分、増々“こんなことがあったら素敵だなぁ”という幸福な読み口を無理なく提示してくれる抜きツールと総括したいところ。
個人的には、クールな様で意外に素直だったり情熱的だったりな女性店主さんと素直な欲望を曝け出しあう短編「香リ合ワセ」と、浮気妻さんのラストの台詞がグッと来る短編「ハナヒラク」が特にお気に入りでございます。

De『とろ❤イキ でぃすとらくしょん!!』

MeltingAchmeDestruction 秋本治先生の『ブラックティガー』第3巻(集英社)を読みました。西部劇ガンマン×時代劇は浪漫があって時々見られるものなのですが、まさかそこにパワードスーツが絡んでこようとは・・・!“スーパー西部劇”はこうでないとと感じます。
拘束されて鞭打たれる上裸の姐さん、エッチでしたね・・・!(邪悪な笑み

 さて本日、De先生の『とろ❤イキ でぃすとらくしょん!!』(ジーウォーク)のへたレビューです。先生の(成年向け)前単行本『ひみつの恋愛?事情』(久保書店)のへたレビュー等もよろしければ併せてご参照下さい。
キュートな美女&美少女とのドタバタコメディと彼女達がトロトロに蕩けて乱れまくりなエロシーンとが楽しめる1冊となっています。

MeltingAchmeDestruction1 収録作は、水着イメージビデオの出演と言われたもののその実態はAV撮影であり、ヒロインは撮影の中ですっかりエッチなことに夢中になってしまい・・・な連作(作品タイトル不詳)前後編、飛行機の中で工作員の女性によって人質にされるも、乱気流とかのせいで彼女を追う捜査官の女性も含めて三人が密着緊縛状態になってしかも工作員の催淫薬が誤用されてしまい!?な連作「俺のムスコがハイジャック犯(♀)のナカに!?」前後編(←参照 美人工作員と美人捜査官のおっぱいに挟まれてしまう! 同連作前編より)、両親の留守中、家事当番を決めるためのくじ引きにドンドン過激な内容が追加されていき、兄を慕う義妹コンビが積極的にプレイを仕掛けてきて!?な中編「妹二人と絶対服従くじ引きゲーム」全3話、および読み切り形式の短編「ストレッチしてたら従姉のナカに入っちゃった!?」。
1話・作当りのページ数は16~48P(平均30P)と幅は有りつつ平均値は標準を優に上回る水準。単行本としての厚みはかなりあり、それでいてお値段据え置きなのでお得感があります。分かり易くエロメインの作品構築であり、お話に存在感はほとんどありませんが、ページ数の多さに由来するエロシーンの強いボリューム感で満腹になる作品が揃っています。

【ドタバタコメディ的な楽しさのあるエロへの導入】
 ヒロインが騙される形で快楽の虜になってしまう作品名不詳の連作を例外としつつ、男性主人公がエロ的に棚ボタな状況に突如として巻き込まれるというドタバタコメディであることは概ね共通。
MeltingAchmeDestruction2エロ的ピタゴ○スイッチでエッチな状況に巻き込まれちゃう連作「俺のムスコがハイジャック犯(♀)のナカに!?」はお馬鹿な展開で楽しませるエロコメディですし、素直で穏やかな義妹ちゃんとツンデレ系義妹ちゃんが仲良しながらお兄ちゃんへのラブを競い合う中編作は恋愛エロ系の甘味を含んだラブコメディとなっています(←参照 お互い負けないくらいにお兄ちゃんラブなのだ! 中編第3話より)。
 これに対し、前述の連作に加えて、オナニーしていたのをストレッチと言い張る負けず嫌いの従姉さんのストレッチに付き合っているうちにエッチなことで押し切っていく短編「ストレッチしてたら従姉のナカに入っちゃった!?」は、棚ボタ的な要素も含みつつ、男性側にヒロインを快楽で圧倒する意図が序盤から比較的明瞭で多少の征服欲も喚起するタイプ。
とは言っても、ヒロイン側もすっかりエッチの快感に夢中になって更なるプレイを求めていく流れになっていますし、ラブコメ系でもその点は共通しているため、作品によって雰囲気や読み口の落差はほとんど感じさせません。
 中編「妹二人と絶対服従くじ引きゲーム」を除いて、恋愛モノとしての色彩は強くないのですが、ヒロイン側が主人公との更なるエッチを望んでいくという展開やまとめ方は共通しており、読後の印象もポジティブにまとめています。
全般的にエロシチュの形成に特化したタイプで、ストーリー性そのものの存在感には乏しく、一方で、話としての軽さがコミカルな印象を保つことに寄与しているタイプとも言えるでしょう。

【むにゅんと柔らか巨乳&桃尻をお持ちのキュートヒロインズ】
 連作「俺のムスコがハイジャック犯(♀)のナカに!?」に登場する美人工作員&捜査官は20代半ば程度と思われますし、連作「妹二人と絶対服従くじ引きゲーム」の義妹コンビはJC級でもおかしくはないタイプで、その他2作には女子校生~女子大生ヒロインも用意された陣容。
 流され気質でちょろいところもあるJKガールに、負けず嫌いなズボラ従姉さん、共に気が強いが抜けているところがある工作員&捜査官、お淑やかタイプ&ツンツンタイプの義妹コンビと、キャッチーな性格設定が為されたヒロインが揃っており、彼女達の個々の性格にフォーカスしつつ、そんなヒロインが快楽でメロメロに蕩けちゃうというギャップも一つの魅力。
 かつては口リ系美少女さんをヒロインの主軸としていた作家さんであり、今回でも年齢層に依って印象付けには幅を持たせつつ、ヒロインの顔の造作にはガーリーな可愛らしさがあるタイプ。
MeltingAchmeDestruction3 このキュートフェイスに組み合わされるのは、程好い量感の巨乳&桃尻をお持ちなボディであり、可愛さとエロさを両立させたキャラメイクとなっています。撮影でのエロ水着やら(←参照 ローションマットオナニーでアクメピース! タイトル不明の連作前編より)ストレッチ衣装やら、コスプレでのブルマ体操服&スク水やら、工作員が変装したスッチー(死語)衣装やらと設定に合せて衣装も色々と用意されています。
 今は亡き『ポプリクラブ』の萌えエロ系で鳴らした作家さんであり、絵柄としてもその時以来の適度にあざといキュートネスを備えたタイプですが、描線の程好いラフさや乱れが味となるタイプでこれがエロシーンでの蕩け具合の描写で生きる作画スタイル。多少オールドスクール寄りという印象はありますが、コミカルなシーンでの楽しい絵やエロシーンを中心とした描画密度の高さなど、作品の方向性にマッチした絵作りが常に図られています。

【エロ可愛さを保ちつつハードで高密度なエロ演出】
 ページ数にかなりの幅があるため、エロシーンの尺にも長短の幅があるのですが、48Pを有する作品は非常に長尺であって、短いエロシーンでも標準並みの分量を有しているので抜きツールとしての満腹感は十二分。
 前述した様にいずれの作品でもヒロインが快楽にメロメロになってしまうという展開や落差を重視していると共に、エッチなビデオ撮影での各種プレイやエクササイズがどんどんエッチなものになっていく展開、ギャグにすら感じる超棚ボタ展開からの3Pセックスや、お兄ちゃんラブな妹達とのラブラブHなどなど、個々の作品の軸に据えられたエロシチュは様々です。
序盤でヒロイン側に主導権がある場合でも、エッチの快楽で蕩けて更なる快感を貪欲に求めるヒロイン達はリードを男性側に明け渡しており、気持ち良いセックスとしてのテンションの高さやポジティブさと共にヒロインに対する征服欲を一定感じさせる流れを形成しています。
 むにゅんと柔らか弾力の巨乳パイズリもしばしば投入しつつ、長尺の前戯パートではヒロインの柔らかボディの性感帯をたっぷりと刺激して、彼女たちの羞恥が快感へと徐々に入れ替わっていく様子をじっくりと描き出していきます。
MeltingAchmeDestruction4瞳にハートマークを浮かべたり、口の輪郭がふにゃふにゃになったりな蕩けフェイス、ハートマーク付きの擬音の高密度の添加や乱れた描き文字での連呼するような嬌声や悶絶ボイスと、絵面としてはエロ可愛さを保ちつつアタックの強いエロ演出を多数投入すると共に、ストレートな結合部見せつけ構図や仰け反り構図、アヘ顔的な表情付けなど、より攻撃性の強い構図・演出と要所で組み合わせているのが特徴(←参照 短編「ストレッチしてたら従姉のナカに入っちゃった!?」より)。
 抽挿パートもかなり長尺であり、要所での大ゴマ以外は小~中ゴマメインで詰め込んだ画面構成を投入していくこともあるため、演出密度の高さが常に意識されるシークエンスとなっており、ビクビクとアクメに震えながら中出し精液を受け止めるハードな痴態で長尺のエロシーンの〆に相応しい抜き所を形成しています。

 それぞれのエロシチュにおいてヒロインのエロ可愛いリアクションをお届けすると共に、質的な満腹感も強い痴態をたっぷりと提供するコンセプトが明瞭な抜きツールに仕上がっています。
個人的には、美人ヒロインコンビとのドタバタエロ模様&主人公争奪戦な3Pセックスが楽しめる連作「俺のムスコがハイジャック犯(♀)のナカに!?」が特にお気に入りでございます。

鉢本『性欲群青』

 UltramarineDesireTVアニメ版『アズールレーン』第8話「【交錯】抱きしめて離さない」を観ました。戦闘シーンも大変良かったのですが、落下した綾波ちゃんをラフィーちゃんとジャベリンちゃんが助けに行くシーン、アニメーションが凄く良かったですねぇ。皆、仲良くなってねぇ・・・(あとニーミちゃんも
オブザーバーは赤城さんを使って何する気なんですかねぇ・・・。

 さて本日は、鉢本先生の『性欲群青』(文苑堂)のへたレビューです。先生の前単行本(初単行本)『あっ・・・ニュルってはいった・・・❤』(メディアックス)のへたレビューもよろしければ併せてご参照下さい。
多彩なヒロイン&多彩なエロシチュで彩るしょーもない人達のしょーもない人間模様(誉め言葉)を描いた作品集となっています。

 収録作はいずれも読み切り形式の短編で計9作。1作当りのページ数は20~24P(平均21P強)と標準的な水準で安定しています。ストーリー性が強いわけでは全くないものの、独特の読書感にじんわり浸れるシナリオワークであり、これまた独特の味わいのあるエロシーンが用意されています。

【セックスの快楽とそれでもしょーもないままの人物達】
 作劇について大別するのであれば、エロコメ系をメインとしつつインモラルなエロシチュを据えた作品も用意されたラインナップではあるのですが、いずれにしてもそれらの読み口は独特。
 エロ漫画製作に行き詰った少年が友人に紹介されたビッチコンビに襲われたり(短編「柔よく剛を精す」)、男子のちんこに興味津々で空き教室にてイケメン男子のパンツを嗅いでいた少女と同じく女子のリコーダーを舐めていた少年の出会いであったり(短編「性欲解消同盟」)、優勝を目指す女子に猛特訓を課す熱血コーチがエロ特訓に突入したりと(短編「めざせ!!優勝」)、エロコメディには“なんでそうなった!?”的な面白さがあります。
UltramarineDesire1一方で、嫌いなおじさんに凌辱されている少女と彼女にピュアな想いを寄せる少年との一瞬の交錯を描く短編「風邪」、不思議な力でツンツンしたメイド店員さんを好き放題にしちゃう催眠エロ系な短編「君はメイドで僕は僕」(←参照 同短編より)、借金返済のために妻が風俗に勤めることになってしまう短編「君を売る」などは、欲望のダークさや状況の倒錯性を主眼としたタイプの作劇。
 これらの作品において、彼氏が居るのに下心ありありで近づいてきた友人を誘惑しちゃう女の子やら、借金のかたとして妻を売る形になったのに風俗にいって自身の妻と出会っちゃう男性やら、教え子やら姪やらに手を出してしまう男性やらと、傍目に駄目さが分かる人物が登場していることが共通しており、それを称揚するわけでも非難するわけでもなく、“そういうものだから”といった感じでそのまま流していく描き方は一種独特。
作中において、セックスは強い快感をもたらし、登場人物達に何らかの充足を与えてくれるものとして描きながら、性行為自体が登場人物達に“劇的な何か”を与えてくれるものでも、彼ら彼女らを変容するものでもなく描かれており、コミカルでもありつつ何処か哀愁を帯びることもあるのも、なかなか珍しいスタイルと評し得るでしょう。
UltramarineDesire2 セックスをしたから恋人になるわけでも、何か才能が目覚めるわけでも、自分の問題が解決するわけでもなく(←参照 変態同士でセックスをした後のなんか普通な会話 短編「性欲解消同盟」より)、何処までいってもセックスはセックス、自分は自分というスタンスを何処か呑気であったり諦観であったりを含めて貫いており、相応に深刻な事態でも“えっ、それでいいの?”的なラストにまとめて、いい意味でもやもや感を残してくれています。

【健康的な色気感のある美少女・美女の漫画チックな魅力】
 JC級の女の子から20代後半クラスの人妻さんまで年齢層は幅広く、おおよそ女子校生~女子大生クラスが人数的には主力。
UltramarineDesire3 AV撮影で処女を捨てようとする女性、男性のちんこに興味津々でクラスメイトのパンツを嗅ぐ女子、彼氏持ちなのに友人のち○こを狙うビッチガール、催眠術で操られるツンツンメイド店員、夫のために何処か喜々として風俗勤務を行う人妻さん、明るく能天気なビッチギャルと武闘派柔道ビッチガールのコンビなど(←参照 ビッチギャルに喰われてしまう!! 短編「柔よく剛を精す」より)、多彩なキャラクターが登場しています。
どちらかと言えば流されタイプの女の子も居る一方、エキセントリックな言動を示して積極的に動くタイプも居ますが、それらが漫画チックな楽しさを生むと同時に、彼女ら自身にとってはごく自然体のように描かれているのことが、ギャグ的な弾け方とはまた異なるユーモラスさを生み出しています。
 なお、これは男性キャラ達にも共通しており、へたれな夫であったり、縦笛舐めの変態ボーイであったり、童貞喪失の企画モノに参加することになる童貞おじさんだったり、はたまた気弱な漫画部ボーイや熱血度合いが妙な方向に暴走するコーチであったりと、どーしょもない面々や卑劣さを感じさせる者も含めて、これまたある意味で表裏の無さが素直に表出しているのが特徴的。
 清純そうでいて実はそうでもない美少女さんや人妻さん、地味系メガネっ子に派手な容姿のビッチギャルなど、キャラデザの方向性は多彩ですが、ボディデザインとしては等身高めのボディに並乳~控えめの巨乳クラスを組み合わせたタイプ。豊満さや強いセックスアピールを押し出すというよりかは、健康的な色気感や現実感のあるバランスのある女体造形と感じます。
 絵柄としてもさっぱりと健康的な色気感がある漫画絵柄であって、派手さや華やかさが明瞭なタイプではないものの、親しみ易さがあり、そういった絵柄で描かれる美少女・美女の意外な側面やエッチな姿に好ましいギャップを感じさせるものと言えるでしょう。

【程好い陶酔感で彩る多彩なエロシチュの中での痴態】
 冒頭からサクサクとエロシーンに突入して十分な尺を設ける作品もあれば、セックスに至るまでのすったもんだに尺を割いて、特に抽挿パートが短めとなる作品もあって、実用面での満腹感は様々ですが、前述の作劇と噛み合って存在感のある濡れ場であることは共通。
 全般的に倒錯性や意外性を感じさせるエロシチュが多く、近親エロスやBSS(僕が先に好きだったのに)的な要素を含むシチューション、相手の言動をコントロールする催眠シチュやなし崩し的な浮気セックス、己の無力を噛み締めながら風俗嬢となった妻のサービスを受けるシチュにビッチコンビにメロメロにしたりされたりなドタバタ3Pなど様々。
間違っても正統派の恋愛セックスを期待するべきではないですが、同時に背徳感の暗さや重さもほとんど感じさせず、分かってはいるけど止められない的な没入感のあるセックス描写と言えるでしょう。
UltramarineDesire4 全般的にエロ演出は質・量の両面でマイルドであり、ヒロインの痴態を彩る蕩けた表情&エロ台詞は絵柄の性質とも親和性の高いタイプ(←参照 短編「ビデオ撮ろうよ」より)。結合部の見せつけ構図やアップの描写等も適量を配してストレートな淫猥さを打ち出しつつも、露骨さは抑えてむしろ快楽ののめり込んでいくエネルギー感を意識した描写の流れを形成。
コミカルなものも含めてエロシーンにおけるモノローグや台詞に存在感があり、はっちゃけたビッチさんの台詞であったり、おっさんの気持ち悪い熱烈台詞であったり、傍観者の興奮と冷静さが入り混じる独白であったりと、やたらハイテンションの熱血台詞であったりと、エロさそのものとは直接的に結びつかない場合が多いものの、個々のエロシチュの勢いや雰囲気には密接に関連しています。
 個々のエロ描写として多少早漏展開と感じることはありますし、フィニッシュシーン以外ではそれ程演出強度の増加を伴わないタイプではありつつ、複数ラウンド制とフィニッシュシーンでの演出的なアタックの適度な強さは抜きツールとしての美点ではあって、エロいことに“がっついている”印象があるのはエロのエネルギー感を増す要因とも言えます。

 作劇・エロ共に好みが分かれるタイプであって、それが特定の要素の有無に由来するのではなく、作品全体の独特な筆致に由来しているのは個人的には非常に魅力的と感じるところ。しょーがないんだよなぁ・・・と妙な納得が去来する読後感とでも言えるでしょう。
個人的には、幼馴染の女の子と彼氏のセックスを何故か見守ることになり、何故かその横で全裸になってオナニーを始める短編「ラブゼネレーション」と気弱な童貞ボーイがエロ漫画創作のためにビッチコンビとエッチをして結局は・・・?な短編「柔よく剛を精す」が特にお気に入りでございます。勧める層がいまいち判じがたいのですが、お勧め!

おじょ『ナマでよかヨ』

YouAreOKWithoutSkin 拙著のファンタジー小説『ダークエルフ王国見聞録』シリーズ(リンク)ですが、昨日に最新第53話をアップしました。“鵲”氏族編、第8章くらいでまとめようかと思っていたら7話構成で完結できましたね。他に書きたいエピソードもあったので、そろそろボリューム的にちょうどいいかなと思いまして・・・。
読んでくれたり“いいね”してくれたりした方、いつもありがとうございます。

 さて本日は、おじょ先生の『ナマでよかヨ』(コアマガジン)のへたレビューです。先生の前単行本(初単行本)『発情!ナマイキJK』(三和出版)のへたレビューもよろしければ併せてご参照下さい。
肉感ボディの巨乳博多弁美女達とのインモラルな関係性&彼女達がハードに乱れまくる肉弾ファックが詰まった1冊となっています。

YouAreOKWithoutSkin1 収録作は、愛する旦那と娘との幸福な日々を送るヒロイン・亜矢子は自分を視姦してくる不快な義父に過去の情事の写真をネタに強請られ、義父にその体を許すことになるのだが・・・な連作「亜矢子の悩ましい事情と情事」前後編(←参照 卑劣な義父の罠に掛かった先に待つのは・・・? 同連作前編より)、訳あって兄の家で世話になっている受験生な主人公は博多弁な義姉(兄嫁)の積極的な誘惑に振り回されて・・・?な短編「彼女はいつも喜々として」+描き下ろし後日談(8P)、および読み切り形式の短編・掌編9作。
描き下ろし作品およびフルカラー掌編「雨後の秘密」(6P)を除き、1話・作当りのページ数は8~24P(平均19P弱)と平均値としてはやや控えめな部類。ストーリー性そのものは強くないものの、展開としての見せ場を有した構築となっており、欲望の噴出するエネルギー感の強い濡れ場を十分量提供しています。

【満たされないものが満たされていく陰陽の熱量】
 ダーク&インモラルな寝取られ系もあれば、エッチな女の子に突然過激な誘惑をされちゃう棚ボタ的な展開や、博多弁彼女さんとのラブラブハードHがあったりと作品の方向性は多彩。
 作劇面での一つの主軸は連作を含めた寝取られ系・堕ちモノ系であって、男性側に主導権を持たせつつ、背徳の快楽にヒロインが染められていく様子を描き出しています。
YouAreOKWithoutSkin2この展開において、ヒロイン側が不義の関係性からの離脱を可能とするポイントを設けつつ、それでも不義の関係性の継続を選択してしまうという描写を投入することで、強烈な快楽がヒロインの心身に行き渡ってしまい、それを手放すことが不可能になっていることを明示しているのが一つのポイント(←参照 夫の熱情的な台詞と既に寝取られが進行している妻の“あ・・・ネイル剥げてる”の台詞の落差 短編「Overwrite」より)。
 男性にとって都合の良い存在に堕ちていく姉を見守る妹の視点を用意する短編「元気だして!」、酔っ払い女子大生のエッチな誘惑に困惑する男性の心情が描かれる短編「汗かいてベソかいてエッチして」等にも共通する要素ですが、一種冷静な視点が設けられつつも、それでも登場人物達が快楽にのめり込んでしまうという描き方となっており、快楽というものの誘引力やそれ故の没入感を形成するシナリオワークとも感じます。
不倫エッチではありつつコミカルな印象のある短編「夏に食べたいえっちなお肉❤」「彼女はいつも喜々として。」もあれば、寝取られ系としての一定のダークさを有する連作や短編「Overwrite」もあって、前述した様に話の印象に明暗の幅はあるのですが、いずれにしてもヒロインが快楽によって満たされるという構図は共通しており、虚ろであった部分に快楽が流れ込んでいく勢いに登場人物達が飲み込まれていくことも共通していると言えるでしょう。
 ストーリーとしての独自性や面白みが強いタイプではないとも言えますが、一方で満たされないものを満たそうとする情動のエネルギー感には十分な強さがあって、そこが抜きツールとしての強度にも大きく貢献していると総括できます。

【柔らか弾力感のバスト&ヒップをお持ちの多彩なヒロイン】
 ヒロイン陣の年齢層は幅広く女子校生級の美少女さんから30代前半程度と思しき年増美人さんまで登場しており、女子大生級程度を一応のメインとしつつ、特定の年齢層に特化したタイプではありません。
 夫への愛情を確かに有しながら悪いおっさんに堕とされていく人妻ヒロイン、年上男性をエッチに誘惑してくる酔いどれビッチガール、優しくてエッチな叔母さんや兄嫁さん、彼氏の友人君を誘惑な肉食系ガールなどなど、作劇の多彩さに合わせてヒロイン陣の設定も多彩。
YouAreOKWithoutSkin3また、ヒロインのキャラクター属性としては単行本タイトルから類推される通りに博多弁(筑前方言)を話すヒロインが多いことは一つの特色(←参照 博多弁のエッチな台詞って何かロマンですよね・・・! 短編「夜長のエッチはほどほどに」より)。キャラデザとしても清楚な年増美人から眼鏡美人、エッチなコスプレの美少女タイプなど、個々の印象をはっきりと描き分けています。
 なお、男性キャラクターについてもキャラデザインの描き分けが丁寧で、好みが分かれるところではありますが、陰湿な印象の中年男性から、なんとなく親近感もあるくたびれたサラリーマン、エロいことに悶々とする青年キャラまで作品によって色々なタイプが登場。
キャラデザの多彩さがある一方、女体造形については概ね統一されており、むちっとした柔らか弾力のある巨乳&安産型ヒップを備えた肉感的なボディが勢揃い。体パーツ描写も含めて強い特徴があるタイプではないものの、バスト&ヒップの存在感を強く打ち出してくる分、ストレートなセックスアピールが充実するエロ描写につながっています。
 健康的な色気感と漫画チックにキャッチーな印象のある絵柄は単行本を通して安定しており、左様な絵柄で描かれる美女・美少女が激しく乱れるというギャップとしてのエロさを形成。物理書籍版に関しては艶っぽさ重視の表紙絵が中身の絵柄を代表しているとは言い難く、店頭では裏表紙を確認した方が良いでしょう。

【強烈な快楽に没入していくエネルギー感のある痴態描写】
 作品によってページ数に幅があることに加え、話の展開に沿ってエロシーンを分割構成することもあるため、個々の濡れ場の尺には長短の尺を感じますが、基本的には抜きツールとして十分量を用意。
 人妻ヒロインが悪いおじさんとのセックスに溺れていく寝取られ・堕ちモノ系、肉食系ヒロインによる誘惑不倫エロ・近親エロ、酔いどれビッチさんによる誘惑展開や勢いにまかせての乱交エロ、憧れの叔母さんを独占したい情熱的な和姦エロなどなど、作劇の方向性の多様さはエロシチュとしての多彩さに直結しています。
いずれにしても、作劇面で指摘した通りに、満たされないものをセックスを通して満たそうとする男女双方の情念の強さが、がつがつと快楽を貪っていくパワフルな印象につながっており、男女の台詞でも激しい行為に無我夢中になっていく様子を表現させています。
 男性側が主導権を握ってヒロインの豊満ボディを好き放題に愛撫したり、洗体手コキやエッチな表情を浮かべながらのフェラがあったりと、どちらがリードを取るかはエロシチュによって幅を持たせつつ、男女双方の興奮が高まっていく流れを比較的じっくりと形成する前戯パートを用意。
YouAreOKWithoutSkin4抽挿パートに移行後が、欲望に火のついた男女双方が前述した通りに熱狂を感じさせる台詞回しや嬌声を口にしつつ、激しい腰遣いと共に、豊満バスト&ヒップを鷲掴みにしたり、ヒロインの肢体をホールドしたり、夢中で口づけを交わしたりとヒロインの強烈な痴態描写と合わさって強烈なエネルギーの迸りを感じさせます(←参照 ガンガンピストン&熱狂エロ台詞 短編「夏に食べたいえっちなお肉❤」より)。
 比較的コマを詰め込んだ情報量の高い画面構成、白目を剥くアヘ顔的な表情付けを含む特に後半での演出的な強度の増加、射精連発的なドライブ感など、終始加速していくような畳み掛け方は実用性を高めており、演出的に最高潮を迎えて白濁液を受け止めるヒロインの痴態を大ゴマ~1Pフルで提供して強烈な〆としています。

 インモラルなことを理解しつつも、それでも強烈に求めてしまい、求めれば求める程に燃え上がる情欲の性が描かれており、話としては小粒であっても展開に惹きつける力があると共に、それがエロの熱情に直結する上手さがあります。
個人的には、博多弁眼鏡美人な人妻さんが悪いおっさんとの快楽によって既に引き返せないところまで来ていることを自覚してしまい・・・な短編「Overwtite」と博多弁のエッチな叔母さんの誘惑エッチな短編「夜長のエッチはほどほどに」が特にお気に入りでございます

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