エロ漫画

Ash横島『ヲタ子さん(ほか)』

TheOtakuAngel  Masha先生(原作:天原氏)の『異種族レビュアーズ』第2巻(富士見書房)を読みました。主人公たちがレビュアーであるという点で個人的に親しみを覚えているのですが、やはりクロスレビューはそれぞれの立ち位置の多様性を感じて面白いですよね。
人気投票でアロエさんがぶっちぎり1位というのは、やはり人外好きならではとすごく納得しました。

  さて本日は、Ash横島先生の『ヲタ子さん(ほか)』(ワニマガジン社)の遅延へたレビューです。なんというべきか、約9年ぶりという大変に久しぶりの商業単行本となりますが、その前単行本『3ANGELS SHORT Full Passion』(コアマガジン)のへたレビューもよろしければ併せてご参照下さい。
まだレビュアーとしてのキャリアが浅いので、今読むと評文としての拙さも感じますが、とにかく『3ANGELS SHORT』シリーズが大好きだった時の熱情を思い出しました。
それはともかく、不器用な人物達に微笑ましさを感じさせるラブコメ&強烈なエロ演出で彩るハードな蕩け痴態が楽しめる短編集となっています。

TheOtakuAngel1  収録作は、レズカップルな女子大生二人は竿役ペットとしてピュアな童貞ボーイをスカウト&レッスンしたのだが、十二分な経験を得たショタ君は自信を付けて二人を同時に彼女さんにする宣言をするなど二人をメロメロにして~な短編「ミカ姉ちゃんと3P」(←参照 ショタの潜在的エッチ力は凄かったのだ! 同短編より)+彼女達の友人も加わってショタ君搾られながらもハーレム主として大活躍な描き下ろし後日談(11P)、その他読み切り形式の短編7作。
描き下ろし作品を除き、1話・作当りのページ数は22~28P(平均25P弱)と中の上クラスのボリュームで推移。短編集ながらストーリー面に一定の存在感がある分、ちゃんと読ませる作りであり、その上で十二分なアタックのエロ描写を適度な満腹感のあるボリュームでお届けなバランスの良い構築を示しています。

【登場人物の奥行きを感じさせる丁寧で微笑ましい作劇】
  長編作としてのドラマの練り込みや盛り上げが素晴らしい作家さんが、コンパクトに作劇をまとめる必要がある短編作が必ずしも得意とは限らないものの、この作家さんについては、長編ドラマも短編も共に上手さを感じさせることを、初の短編集で今回証明。
  現代日本で腐れ縁の男女や、年の離れた男女の性愛を描く作品もあれば、名家のお嬢様の性教育を代々担当してきた幽霊の男性を描いたり(短編「寝室のロナ婦人」)、ハニートラップをしかける女スパイの活躍を描いたりと(短編「女スパイさんは転職したい」)、漫画チックでSF(すこしふしぎ)的な楽しさのある作品も存在。
調教プレイ的な趣もある短編「女スパイさんは転職したい」を例外としつつ、いずれも登場人物達の素直な性的欲望や恋愛感情が発現され、棚ボタ的な状況設定なども含めてサクサクとエッチに突入して乱れまくりという、エロ漫画的ご都合主義のイージーさがあるラブコメ・エロコメ系であると大まかなジャンル分けは可能でしょう。
  そういったエロ漫画的なイージーさがありながら、浅く軽すぎる作劇にならないのは、決して長くないシナリオパートの中で、登場人物達の心情の背景や過去、彼ら彼女らが共に過ごしてきた時間、シンプルに総括できない感情や関係性といった人物の設定や背景を感じさせる奥行きがあるためと言えるでしょう。
TheOtakuAngel2また、セックスへと至るお膳立てを為しながらも、だからと言って全てがラブラブなハッピーエンドに収まることなく、親しみを感じる不器用さ故に、踏み込め過ぎなかったり、照れてしまったり(←参照 あざといけど、ウソじゃない 短編「新田bravery」より)、エロ三昧に流されてしまったりしながら、それ故に劇終の後にも彼ら彼女らのささやかな幸福や性的充足が続くことを優しく示唆しているのも非常に心地よく感じる点
  決して大仰で重厚なドラマとして組み立てるのではなく、ささやかな幸福やエロ的充足を、ささやかだからこそ個人にとって愛おしく、がむしゃらに求めるものとして描けているのは間違いなく作劇としての技巧と言えるでしょう。

【多彩な設定のスレンダー巨乳ボディなヒロイン達】
  一部女子校生級の女の子や、20代半ば程度と思しき綺麗なお姉さんタイプと年齢層に上下の幅を持たせていますが、おそらくは20歳前後と思われる女子大生級の女子たちが主力を占めるヒロイン陣。
幼馴染の勝気ギャル、クラスメイトの根暗系オタクガール、快活な陸上女子にクールな女スパイにドスケベレズカップルと多彩かつキャッチーなヒロインを取り揃えていますが、前述した様に属性としての型にはめすぎることなく、彼女達それぞれの恋心や願望、性癖が伸びやかに発揮されていくことがキャラの魅力につながっています。
  この点は男性キャラクター達も同様であり、彼らの不器用さや一種の身勝手さ、間抜けさ、なんだかんだでの人の良さなどが決して欠点ではなく、ヒロイン達と同じく、性愛の中で人として愛すべき親しみ易さに昇華されていくのが読み口を良くしています
TheOtakuAngel3  キャラ設定に合わせて衣装のチョイスなどは多彩ですが、キャラデザインにおいてショートヘアと巨乳の組み合わせが多いのは特色であり(←参照 ショートヘア巨乳パイズリ&オナニー! 短編「ユニット肉便器さん(仮)」より)、9年たっても変わらぬこの作家さんらしい点。
豊満バスト&ヒップと締まったウェストのモデル体型もあれば、控えめバストのアスリート女子ボディもあるなど、肢体造形に一定のバリエーションはありつつ、乳&尻の肉感を適度に強く持たせつつ、肢体全体のしなやかさを重んじた女体造形であることは概ね共通
  初出時期に最大6年近い開きがあるため、描線の濃淡などに多少の変遷を感じさせますが、前単行本で既に完成している絵柄にブレはほぼ無く、導入パートでは比較的あっさりとした印象で健康的な色香を漂わせつつ、エロシーンでは濃厚でグッと煽情性を増す絵柄の緩急の技術も非常に効果的に発揮されています。

【濃厚なエロ演出で彩る激しく美しく乱れる痴態】
  語り回しや掛け合いのテンポの良さもあって、導入パートで登場人物のキャラを立てつつ、エロシーンでも両者のやり取りでシナリオパートとして紡ぐスタイルであるため、シナリオパートとエロシーンが共存しており、その上で抜きへの没入感を阻害することもないのは、質的にも量的にも濡れ場の満腹感を高める素因。
  合意の確実性にはやや振れ幅はあって、主従プレイ的なものも存在しつつ、それらも含めて基本的には和姦エロで占められており、お嬢様への優しく情熱的なセックスレッスン、攻守入れ替わるおねショタエロ、ギャルとオタクの腐れ縁同士のドキドキ初エッチ、3Pハーレムセックスなど、エロシチュとしての味付けは様々です。
TheOtakuAngel4  いずれにしても、クールであったり勝気であったりとそれぞれのキャラ設定に準拠する性格付けのヒロイン達が、素直な感情や欲望にその身を任せ、やはり目前の女体に夢中になる野郎連中の激しいピストンにぐしゃぐしゃに蕩けるというギャップの魅せ方の巧みさが、実用性の明確な基盤であることは共通(←参照 短編「優以さんとアルミ缶」より)。
エロ演出の濃厚感や密度の打ち出し方の技術水準が遥かに高まった現在では、とび抜けた演出とは感じないものの、00年代後半においてかなり濃厚感のあったエロ演出は現在でも十分なインパクトを有しており、言葉にならないハートマーク付きのエロ台詞の連呼、スレンダー巨乳ボディや美人フェイスをどろどろにする豊潤な液汁描写、蕩けまくったアヘ顔的な表情付けに濁音メインで大小・緩急を意識した擬音のちりばめなど、性的快感の強烈さを表現する演出を高密度に添加しています。
  ご奉仕フェラやSっ気のあるお姉さんによるショタちんぽ脚コキ責めなど、ヒロイン側のサービス精神・積極性がメインとなる前戯パートもありつつ、シックスナインが多いなど、双方の秘所を刺激し合って興奮を高め合う前戯パートとするのは基本的な仕様。
前戯パートでも射精シーンを設けることが多いことに加え、抽挿パートでも中出し連発展開とする複数ラウンド制としており、蕩けまくった表情と仰け反ったりびくびくと震えたりな肢体でアクメ快感に包まれつつ中出しを受け止めていくヒロイン達の媚態が実用性を大きく高めています。

  大好きな『3ANGELS SHORT』シリーズが商業単行本としてまとまることを待つこと幾星霜、その思いが叶わぬ悲しみと怒りが過ぎる余りにそれらを通り越して、一個人として忘却の引き出しに敢えて入れていた作家さんである故、今回、単行本を買おうか、はたまたレビューを書こうか悩んだところはあるのですが、作劇・エロ共に変わらぬ技巧の高さを見せつけられ、レビュアーとして、やはり良いものは良いと申し述べる次第でございます。
個人的には、二人の関係の奥行きと、素直になりきれないオタクとギャルな二人の微妙な関係性が微笑ましい短編「優以さんとアルミ缶」が最愛でございます。お勧め!

EBA『越知田兄妹の13日 傲岸妹の堕とし方』

OchitaBroSissSexual13Days  芥見下々先生の『呪術廻戦』第3巻(集英社)を読みました。強力な敵を相手に善戦している分、もしかして死亡フラグでは?と思っていたのですが、キャラ立ちが素敵な七海さんが生き残って良かったです。
順平君、人殺しの道に堕ちないチャンスもちゃんとあったのに・・・と残念に思いますね。

  さて本日は、EBA先生の『越知田兄妹の13日 傲岸妹の堕とし方』(ジーオーティー)の遅延へたレビューです。なお、先生の前々単行本『ラペコーポの憂鬱』(エンジェル出版)のへたレビュー等もよろしければ併せてご参照下さい。
ムチムチ爆乳ボディの妹ヒロイン達を好き放題にファックしまくりで快楽支配なパワフルな抜きツールとなっています。

 OchitaBroSissSexual13Days1 収録作は、屈強であるが気の弱い兄を見下す気性が荒い妹二人と共に兄は山中で遭難してしまい、性欲過剰な兄は妹・鹿奈に手を出して脅迫調教すると共に、確保した食料を餌にもう一人の妹・千恵にも性交を迫るのだが・・・なタイトル中編「越知田兄妹の13日」全4話(←参照 知らぬ間に鹿奈が大嫌いな兄に屈服していて・・・!? 同中編第2話より)+描き下ろし後日談(8P)、自分の下着に手を出していた写真をネタにして金を強請り続けてきた妹に彼氏が出来たと聞いた兄はブチ切れて妹を彼から寝取ることを決意するのだが・・・な中編「悪妹の酬いは兄が為す」全3話、および読み切り形式の短編3作。
描き下ろし作品を除き、1話・作当りのページ数は20~22P(平均20P強)と中の下クラスのボリュームで推移。中編2作ではストーリー展開にも相応の存在感を持たせつつ、基本的にはエロシーンの量的充実が明確に図られた作品構築が揃っています

【凌辱展開の中でヒロイン側の抵抗・反撃を維持する攻防の緊張感】
  いずれの作品も妹ヒロインに対する凌辱・調教系の作劇となっており、タイトル中編は、前単行本『姉妹島-シスターアイランド-』(ジーオーティー; 未レビュー)の長編作と同様に、閉鎖的で特殊な状況においてこれまで見下してきた兄が牙を剥くという展開となっています。
中編2作とも、虐げられていた立場から一気に優位性を獲得した兄側の攻勢が強まると共に、ヒロイン側が次第に追い込まれていくという展開は共通しており、またヒロイン側が劣勢に追い込まれながらも終盤まで抵抗・逆襲を試みるために、男女の攻防に一定の緊張感があるのは即堕ち的な展開には無い魅力。
後述する様に、気が強く、主人公に対して我儘であったり粗暴であったりなヒロインが多いことから、彼女らの最後の反撃が無残に潰える展開を含めて、ルサンチマン的な黒い爽快感があるのも確か。
OchitaBroSissSexual13Days2  とはいえ、ヒロイン側にも明確な非はありつつ、遭難状況下で食料を盾に性行為を迫る(中編「越知田兄妹の13日」)、彼氏の前で凌辱して屈服宣言をさせる等(←参照 中編「悪妹の酬いは兄が為す」第3話より)、男性側の行いに陰湿さや粗暴性が明確にあるため、勧善懲悪的な心地よさは無く、話のまとめ方としても、倒錯的に変質した兄妹関係がそのまま持続していくことを示唆するダークさやウェットさを一定感じさせます。
  終盤での“ネタばらし”に多少無理があると感じる中編「越知田兄妹の13日」を含め、ストーリー展開としては強引さも感じつつ前述した攻防の緊張感で読みを牽引する中編作に対し、短編2作は身勝手な兄の欲望が暴走しての、よりストレートな凌辱エロをコンパクトな作劇で提供。
作劇面での細やかさは追求せず、欲望の濁流が堰を切る勢い荒々しい勢いや、理性や倫理に優越する欲望のパワーに任せた展開ともいえ、凌辱系の作劇としては正解の一つと評し得るでしょう。

【華やかな美少女フェイス&爆乳グラマラスボディの妹達】
  中編「越知田兄妹の13日」で物語の根幹に関わりつつエロ要員としてはちらっとだけ登場するある女性キャラを例外としつつ、その他のヒロインは女子校生級の妹ヒロインで統一
  短編「妹は籠の中」に登場するやや気弱で兄に調教され続ける妹さんは例外的なポジションで、その他の妹ヒロインは前述した様に気が強く、兄に対してネガティブな態度を取ると共に腕っぷしや集団の掌握力、弱みを握っている状態など、優位な存在であることが明示されているキャラクターとなっています。
OchitaBroSissSexual13Days3それらの気の強さを維持して前述した様に攻防を描きつつ、明確な嫌悪感や拒絶感を示しながら、自らが頼んでいた優位性が既に崩壊させられている故に兄側の攻勢を防げないというヒロインの焦燥感や絶望感が出ていることが、凌辱展開としてもキャラクター描写としても上手いところ(←参照 最悪なことに抵抗できないこともまた最悪 短編「兄妹の円姦」より)。
  二次元キャラらしい華やかさが適度にある美少女フェイスに組み合わされるのは、適度に駄肉感もある体幹に迫力サイズの巨乳~爆乳、これまたマッスたっぷりの豊満尻にむちむちの太股とが合わさった、大変に肉感の強いボディであって、特におっぱいの存在感の主張を強くした描写・構図が多いのも特色。
肢体全体のバランスが取れたスレンダーボディをお求めな諸氏には不向きな一方、垂れ気味の爆乳でぷっくりとした乳輪に、陥没乳首なども含めて存在感のある乳首描写など、おっぱい描写に程好い下品さを伴ったエロさがあるのは明確なアピールポイントでしょう。
  やたらとムキムキであったり、意外に筋力のある肥満体系タイプであったりと、ブサメンタイプや冴えないおっさんといった男性キャラ達の視覚的な存在感が強いのはこの作家さんの特徴で、キャッチーな絵柄で描かれる美少女な妹たちとの美醜のコントラストを形成しています。

【豊満ボディの存在感とそれを快楽で圧倒するアタックの強さ】
  ページ数の関係上、たっぷり長尺の濡れ場と言う訳ではないものの、欲望任せにセックスへと投入する流れである分、エロシーンの占める割合は十分に高く、ヒロイン達の肉感ボディの存在感の強さもあって抜きツールとしてのボリューム感は適度に強く仕上がっています
  妹ヒロインへの凌辱という部分で既に倒錯性・背徳感のあるエロシチュエーションで統一されていますが、これに調教エロや寝取りエロ、羞恥プレイの強要など、ハード&アブノーマル系のプレイやエロシチュを加えることでヒロインに恥辱と凶悪な快楽を叩き込み、圧倒するという流れを形成。
拘束したり言いなりにしたりな状態で、ヒロインの肉感ボディを好き放題にする乳揉み・乳吸い、クンニや手マンなどをメインとする前戯パートは、好き勝手な振る舞いや言葉にヒロインが晒されることで悔しさや嫌悪を感じさせると共に、体は反応して愛液をたっぷり潤滑してしまう矛盾にヒロインが困惑や羞恥を感じる流れを形成。
この前戯パートをじっくりたっぷり描いてヒロイン側の抵抗力を削いでいくパターンもあれば、短く切り上げて抽挿パートへと欲望の勢いに任せて突入していくパターンもありますが、強制的に体を反応させられた状態で巨根による激しいピストンを受けることで、ヒロインが終始圧倒され、また快楽に蕩けてしまう痴態描写を連続させていきます。
 OchitaBroSissSexual13Days4 前述した様にヒロインの豊満ボディの存在感を強く打ち出しており、蕩ける顔&巨乳&股間の三点セットを全部見せる構図(←参照 中編「越知田兄妹の13日」第3話より)、突き込みに合わせて重たげに揺れる乳揺れ描写、結合部と共にムチムチの太股や尻肉を見せつける構図など、ストレートなエロさのある描写をテンポ良く投入しています。
激しい水音を奏でながらパワフルに進行するピストンは、ヒロインによる中出しの拒絶を敢えて無視しての孕ませ宣言膣内射精を敢行してヒロイン側に絶頂のトドメを刺すと共に、さらにピストンを続けて大量の白濁液を注ぎ込んでいく複数ラウンド制とすることもあり、エロシーンを通して欲望の前のめり感の強さが実用性に直結していると総括できるでしょう。

  勝気で生意気な優位な立場にある妹ヒロインという、男性側の反撃欲・支配欲を喚起するキャラクター配置が作劇面でも実用面でも効果的に機能しているという印象で、パワフルな肉弾ファックによる実用性の高さも美点。
個人的には、ダブル妹ヒロインの片方が最後まで抵抗を重ねながらも結局は敗北なタイトル中編「越知田兄妹の13日」に愚息が大変お世話になりました。

アガタ『超おね×パコ3』

SuperOneShotaSex  TVアニメ『SSSS.GRIDMAN』第10話「崩・壊」を観ました。アンチ君の乱入からの再変身、めちゃくちゃ熱かったですねぇ。彼は彼なりの存在意義という救いを得たとも感じるのですが、乱れ苦しむアカネの心が怪獣の挙動によく出たとも感じました。
禁じ手とも言うべき、まさかの直接攻撃に出たわけですが、いったいどうなってしまうのかハラハラします。

  さて本日は、アガタ先生の『超おね×パコ』(クロエ出版)のへたレビューです。おねショタ系ジャンルで長く活躍されている作家さんですが、お恥ずかしいことに当ブログで取り上げさせて頂くのは初めてです。
それはともかく、肉感ボディのショタコンお姉さん達にショタ系ボーイズ達がたっぷり搾り取られるおねショタ作品集となっております。

SuperOneShotaSex1  収録作は、オタク系女子のサキは即売会で偶然出会ったクラスの華やかな人気者・レイカとショタ趣味で意気投合し、二人でショタを誘惑しまくるサマーライフが開始されるのだが・・・!?な連作「おねショタフレンズ」前後編(←参照 エッチなお姉さんが二人で誘惑パワーが10倍だ! 同連作前編より)+スピンオフフルカラー掌編(4P)、および読み切り形式の短編・掌編6作+描き下ろしイラスト計8P。
なお、短編「チントレクエストⅡ~ショタ勇者エルフの里で大乱交~」は、前単行本『アネ×パコ[究極版]』(同社刊)に収録の「チントレクエスト~ショタ勇者の孕ませ珍道中~」の続きとなるシリーズ作です。
前述のフルカラー掌編と、前単行本の宣伝掌編「アネパコマーシャル」(4P)を除き、1話・作当りのページ数は20~32P(平均29P弱)と平均値としては標準を優に上回るボリュームで推移。お話的な存在感は軽く、イージーな読書感の中でおねショタエロをたっぷり楽しめる仕様となっています。

【ヒロインの性欲で素直に突き進むコミカルなおねショタ】
  ショタ勇者がドスケベお姉さん達に搾られるエッチな珍道中を描く「チントレクエスト」シリーズはRPG的世界観のファンタジー作品ですが、その他現代日本を舞台とする作品と併せてラブコメ・エロコメ的な楽しさがあるおねショタ系で統一された作品集
SuperOneShotaSex2  ショタ大好きなヒロイン達の願望が素直に発揮されてショタ系男子をセックスへと誘惑したり、強引にエッチしたりすると共に(←参照 エッチなエロ漫画家さんとエッチなアシスタントに襲われているんです!! 短編「ドえろまんが先生」より)、そんな状況に恥ずかしがって翻弄される男の子たちが快楽に染まっていく様子に彼女達がうっとりとご満悦な様子を描いていきます。
後述する様に、エロシーンにおけるショタ側の所謂“逆転”がほぼ存在しないため、ストーリー展開でも最初から最後まで女性上位で進行するという点は、おねショタ好きの諸氏にとって評価の大きなポイントとなるでしょう。
  ショタ趣味で意気投合した二人の美少女がショタセックス観の違いで喧嘩をするも、片方の弟君(完全にとばっちり)との3Pセックスで仲直りしたり(連作「おねショタフレンズ」)、重度のショタコン女教師が保健体育の授業を代理で受け持つことになって役得し放題を目論んだり(短編「ヤリすぎ性教育!~変態女教師危機一髪~」)、お兄ちゃんラブな長身豊満妹がショタ系兄に一服盛って甘やかしセックスを敢行したりと(短編「イモ×パコ」)、女性側が明確に主導しつつも展開として漫画チックにコミカルであることが、被虐的な倒錯性などを明確に軽減することにつながっています。
  お話としては全体的に軽めで、また甘いラブラブ感にも欠ける印象があるため、多少好みが分かれる可能性はありますが、優しくドスケベなお姉ちゃん達に全てを委ねるハッピーエンドという流れは、おねショタとしての一つの幸福観を体現しているとも言えるでしょう。

【ショタ系主人公のちんまりボディを包み込む肉感巨乳ボディ】
  短編「イモ×パコ」に登場する、身長の高い兄に対して身の丈六尺のお兄ちゃんラブな妹ヒロインや「チントレクエスト」シリーズのエルフさん達を例外としつつ、基本的に男性主人公よりも年上である女子校生~20代半ば程度と思しき美少女&美女が登場。
  ちょっとヤンデレ気味な妹ちゃんに、明るく元気なアメリカン留学生お姉ちゃん、ショタコンで結ばれたJK美少女コンビにショタ変態眼鏡巨乳女教師と、多彩なスケベヒロイン達が揃っており、ショタキャラは単なる竿役に留めるケースでも、彼女達のキャラ立ちはいずれも良好です。
これに対して男性キャラクター達は、年齢相応の見た目であるショタキャラも居れば、年齢は高いのに見た目は可愛らしいままというタイプも存在しますが、いずれにしても身長が低く幼さを感じさせる顔立ちであることは共通しています。
SuperOneShotaSex3  「チントレクエスト」シリーズのエルフの女王様など、複数ヒロイン制の場合にはちんまいロリ系ボディやおっぱいサイズ控えめのキャラを投入することもありますが、基本的にはたっぷりサイズのバスト&ヒップを、健康的な肉付きの思春期後半ボディや程好く駄肉感もあるアダルトボディに組み合わせ、その豊満さでショタ系男子の小さな肢体を包み込んでくれる女体が揃っています(←参照 短編「ヤリすぎ性教育!~変態女教師危機一髪~」より)。
絵柄そのものは、アニメ/エロゲー絵柄的なキャッチーさ・親しみ易さのある、万人受けするタイプであり、前述した女体の肉感の強さや陰毛の茂る秘所や、キャラによってサイズや陥没具合などにバリエーションのある乳首&乳輪描写など、十分な淫猥さを打ち出しつつも、キャラデザイン全体としてクドさの無い水準に収めることに繋がっています。

【ヒロイン主導で搾り取られる受動的な幸福感と倒錯性】
  各エピソードに十分なページ数があり、またヒロイン達の性欲任せにあっけらかんとパワフルに突き進んでいくこともあってエロシーンのボリューム感は十分に強く、彼女達に搾られまくる複数ラウンド制となっています。
  前述した様に、ヒロイン側が主導するおねショタエロであり、ショタ側の同意は必ずしも必要とはしないものの、セックスの気持ち良さに男性側が夢中になってしまうという構図は明確で、近親エッチに3P~4Pセックス、多人数で主人公ちんぽに群がる逆種付け輪姦(造語)にエッチなレッスンプレイなどなど、シチュやプレイの味付けを変えつつ、ショタち○こを満喫するヒロイン達の姿を描き出します。
SuperOneShotaSex4  優しくてエッチなヒロインに甘えるという側面も明確にありつつ、拘束されてち○こをローターや電マで攻められて強制射精に導かれたり、ダブル美少女にアナルを穿られつつフェラされたり、ちんぐり返し状態でガンガン腰を振られたりと(←参照 短編「イモ×パコ」より)、ヒロイン側に明確な主導権を持たせた上で、一定の(男性にとっての)被虐性を感じさせるプレイがあることには要留意。
短編「ヤリすぎ性教育!~変態女教師危機一髪~」ではヒロイン側がショタ達の性欲に火を付けた結果、彼らの暴走を招いて一時的に圧倒されるというケースが描かれますが、その後に再びヒロイン側が主導権を握って初心なショタ達を性的に圧倒するなど、抽挿パートに移行してもヒロイン側が状況を支配し、快楽を貪る構図は不変です。
  女体のバスト&ヒップの存在感を強調しつつ、それに押し込まれ、包み込まれる受動的な幸福感や、いやらしい擬音を散りばめながらショタち○こを迎え入れる秘所をアピールする断面図や結合部見せつけ構図、演出としての過剰さをむしろ排することで心底幸福そうな印象を強める官能フェイスといった演出で、エロ演出として適度な濃度を維持するスタイルも美点。
プレイとしてショタ系ボーイがヒロインのことをママやお姉ちゃんと呼称することも、年上女性に甘え、性的な願望を委ねることの倒錯性を強化することにつながっており、弾力肉感ボディにしがみつきながら白濁液を中出しするフィニッシュまで、常に気持ち良さで充満された光景を連続させることで複数ラウンド制のエロシーンの満腹感を高めています。

  おねショタ属性の諸氏にも色々と好みの系統がございますでしょうが、本作は基本的に逆転無しでヒロイン主導のスタイルで一貫しているため、そのタイプのおねショタが好きならマストバイ、甘やかされつつ主導権を取りたい男性諸氏は要留意と総括できるでしょう。
個人的には、アダルトな色気たっぷりのエロ漫画家さんとそのアシスタント美少女の三人にたっぷり搾り取られるゴージャスおねショタな短編「ドえろまんが先生」が特にお気に入りでございます。

ひょころー『おとめぼれ』

GirlsFallingInLove  TVアニメ『ゾンビランドサガ』第10話「NO ZOMBIE NO IDOL SAGA」を観ました。初めての単独ライブに何か縁のありそうな会場で、気負いすぎる余りにグループとしての良さを忘れかけていたさくらが、そのことに自分で気づく流れがスムーズで良かったのですが、「あれ、この流れ何処か、具体的には1話で・・・」と思ったら衝撃の展開ですよ、これは。

  さて本日は、ひょころー先生の『おとめぼれ』(ヒット出版社)のへたレビューです。先生の前々単行本(初単行本)『かくしデレ』(同社刊)のへたレビューもよろしければ併せてご参照下さい。
不器用なボーイズ&ガールズの青春ラブストーリーとふにゅんと柔らかボディが快楽に染まる熱々Hが詰まった作品集となっています。

GirlsFallingInLove1  収録作は、兄が自身の友人と関係を持っていることを知り、自らの恋心を伏せていた妹であるが、兄との別離でその思いを深め、久しぶりに再会という時にある事件が起きてしまうのだが・・・な連作「うとのと」続編+実質的には前日談のフルカラー正編(←参照 兄との別離は彼女の心に 同連作続編「うとのと~Two years later~」より)、および読み切り形式の短編・掌編6作。
なお、短編「続・うわきなトコロ」(8P)は前々単行本に収録の同名短編の続編で店舗特典として描かれたものの再録。ほぼエロシーンのみの構成で二人の関係性を知りたい場合は該当作に当たられたし。
この再録作とフルカラー作品とを除き、1話・作当りのページ数は16~54P(平均30P強)と分散がかなり大きい一方で、平均値としては標準を優に上回る水準。読み切りメインながらシナリオの存在感が適度にあって、質的・量的に程好い満腹感のあるエロシーンとバランスよく共存しています。

【不器用さの親しみ易さとそれを乗り越える微笑ましさ】
  作劇の方向性としては、ヒロインのキャラクター性を活かした快活な青春ラブストーリーという路線が不動であると同時に、漫画チックなコミカルさは一定抑えて恋物語としての情動やささやかなドラマとしての魅力をより高めてきたと感じます。
青春ラブストーリーとして、男女の関係性の描写の中で、互いに好き合いながらも素直な恋愛感情を表現できない兄妹、互いに異性が苦手な奥手ガール&強面ボーイ、自らを道具としてしか見ない金持ちの家から出奔した少年と許嫁として彼を慕う少女などなど、登場人物達それぞれの不器用さが描かれているのが作劇面での特徴と言えます。
GirlsFallingInLove2その不器用さを乗り越えて二人がセックスを含めた性愛関係の相互認証に至るまで、特にページ数の多い作品ではじっくりと導入パートを構築していく分、展開にもどかしさを感じさせますが、このことが若い男女が素直な気持ちを明らかにして、それが受容され合うという幸福な状況へと至ることに祝福を呼び込んでいることは明確な美点であると感じます(←参照 大胆な告白は不器用男子の特権 短編「まゆゆうの法則」より)。
  互いに受け入れられた状態で、素直に相手を強く求めるものとしてエロシーンがまとめられていることも、甘い幸福感を醸し出すと共に、そういった障壁や事件を乗り越えた故に相手を求める激しさが生じることで、読み口の良さと実用性の高さに貢献していると評し得ます。
短編ということもあって、ドラマとしてのスケール感自体は決して大きくなく、またページ数の多寡によってシナリオパートの読み応えには作品による差異を感じますが、感情の吐露とその受容を軸とする作劇には一定の存在感があって、微笑ましいハッピーエンドへとスムーズに収束して心地よい読後感を残してくれます。

【ふにゅんと柔らかなバスト&ヒップの質感が魅力】
  明確な年齢層が示されていないケースもありつつ、基本的には女子校生級の美少女さんで占められた陣容であり、男性キャラもそれと同年代から多少年上といった若者達となっています。
  ツンデレな妹や彼女さん、引っ込み思案な気弱ガールにちょっとお馬鹿で天然な優しい妹系ガールなどなど、漫画チックなキャラ性を備えるヒロイン達は前述した通りに、男性キャラとの関係性に不器用さが支障となっているキャラ達であり、それ故の親しみ易さがあると同時に、それらが克復されて幸福なラブエロ模様となることも読み口の良さに直結
この不器用さがあるという点は、彼女達の恋の相手である男性キャラクター達にも共通しており、彼らが単に流されるままであったり、状況を利用したりだけの存在ではなく、やはり不器用さを乗り越えて恋心や性欲を素直に開示していくことで、恋愛模様としての男女の対等性が形成されていると評し得ます。
GirlsFallingInLove3  肢体全体で肉感を打ち出すタイプではあまりなく、等身は必ずしも高くないものの、意外に華奢さや儚さも感じさせる全体の印象に、ふにゅんと柔らかさMAXな質感の並~巨乳と桃尻の存在感を合わせた女体描写が特徴的(←参照 照れ顔おっぱいヤッター! 短編「恋せよメガネ」より)。
等身やバスト&ヒップの肉感の強さなど、キャラデザインは作品による変遷が認められ、これは最大で6年近い初出時期の差による絵柄の変化の影響が大きく感じられます。初出時期の古い作品の絵柄については、流石に今となってはオールドスクール感が強くなっていますが、二次元らしい華やかさと親しみ易いキュートネスが両立された近作の絵柄はそれ単体で十分な魅力。ただ、塗りの影響か、表紙・裏表紙絵の印象とは多少異なることには要留意。

【柔らかボディとの密着感&幸福感のある蕩け痴態】
  作品によってページ数の変化が大きいため、濡れ場のボリュームに関してもたっぷり長尺というケースもあれば分量的にやや控えめというケースの両方が存在。短めの作品でも抜きツールとして十分なボリュームはありますし、また長い作品ではその分導入パートを丁寧にするため、濡れ場の分量は全体のページ数に比べれば変動は小さ目。
  無防備に眠る女の子に思わず手を出してしまう短編「おさわな」のようなケースもありますが、エロシチュとして奇をてらうことはなく、恥かしがりながらも大胆に感情と性欲を打ち明けて互いに求めあう王道の恋愛セックスが揃っています。
GirlsFallingInLove4素直な気持ちや裸体を曝け出すこと、また相手のそれを受容することの恥ずかしさと、その羞恥心を上回る好きな人と結ばれる幸福感や、貪欲に高め合っていく肉体的な性的快楽が入り混じったヒロインの痴態描写に十分な甘味と、エロ描写としての濃密さを打ち出せているのは、ラブエロ系としての基礎にして最たる強みと評し得るでしょう(←参照 バカバカッ 短編「スキっていうな!」より)。
  エロシーンの全体の尺にも依るものの、前戯パートには一定の尺を設けており、舌を絡める熱情的なキスや、密着しての抱擁、ヒロインの柔らかボディや秘所への愛撫など、互いの肌や唇を合わせることで羞恥と興奮を高めていくことで、射精シーンは敢えて設けずに、抽挿パートへの助走をしっかりと形成。
抽挿パートでは美少女さん達のスベスベ柔らかボディの存在感を強く打ち出しつつ、それを強く抱きしめる密着感を強調しており、これまた柔軟な印象の媚肉を肉棒が掻き分ける断面図描写での抽挿感や、蕩けフェイスにハートマーク付きの嬌声な熱っぽい痴態描写と組み合わせることで、前のめりなエネルギー感のある性描写に仕上がっています。
 グレースケールの使用量による絵としての濃度さなどはありつつ、これらの演出・構図のスタイルは初出時期によって変化しておらず、双方が高みに上り切った状態まで十分なタメを作ってからの大ゴマ中出しフィニッシュで〆るエロ展開も概ね共通しています。

  収録の初出時期の開きが最大4年であった前単行本『とろけまなこ』(ワニマガジン社:未レビュー)以上に絵柄の統一感に欠けるのは筆の遅さ故の難点ではあるのですが、ともかく作劇の心地よさと、それに下支えされるラブエロ系としての実用性の高さは文句なしに美点。
個人的には、不器用系ツンデレ彼女さんが素直な恋心を示されて真っ赤になってしまう様子とエッチでの蕩け具合が実に素敵な短編「スキっていうな!」が特にお気に入り。

史鬼匠人『桜宮姉妹のネトラレ記録』

RecordOfSakurmiyaSistersFalling 中村光先生の『聖☆おにいさん』第16巻(講談社)を読みました。パスワード回でブッダが“苦行では悟らないから、苦行は趣味”という発言をしていて、笑いつつも確かに仏教としては正しくその通りだなぁと思いましたね。
マーラさんのグ○グルアシスタントの発声履歴が悲しすぎる・・・。結局ドアから入れなかった娘さん達、姿を見たかったですね。

  さて本日は、史鬼匠人先生の『桜宮姉妹のネトラレ記録』(ティーアイネット)のへたレビューです。先生の前単行本『『ギャルトモ❤ハーレム』(同社刊)のへたレビュー等もよろしければ併せてご参照下さい。
狂気の欲望が駆動する美少女姉妹への苛烈な調教&凌辱の中で揺れ動くヒロインの心と汁だく痴態が描かれる長編となっています。

RecordOfSakurmiyaSistersFalling1  収録作は、共に凛々しく優れた弓道部員であり、親の再婚による義理の姉妹でありながら家族以上の深い関係にある百合姉妹・サヤとひなたであったが、二人の関係を捕捉した写真部員の少年・立川に妹であるひなたが繰り返し凌辱されてしまい、そのことを知った姉・サヤは妹をかばって自らの体を差し出すのだが・・・長編「ユリシス」全4話(←参照 最愛の妹が立川の言いなりになっていることを知り・・・ 同長編第1話より)。
収録話数4作のみではありつつ、1話当りのページ数は38~50P(平均45P)と標準的なページ数の2倍程度の大ボリュームとなっており、長編ストーリーとして十分な読み応えを有しつつ、長尺のエロシーンの中でねっとりと痴態を見せつけていく構築になっています。

【百合姉妹の絆の確かさと変容を描く緊張感のある凌辱エロ】
   『Mujin comics』レーベルが誇る名ストーリーテラーの最新作は、作劇の引き出しが多いとは思っていましたが、今回はこれまでのサブジャンルとは大きく異なる凌辱・調教系ストーリーであり、全体的な雰囲気は暗く重く、また美少女姉妹の美しい愛情が一体どうなってしまうのかという不安感・焦燥感で読みを進ませていくスタイル
RecordOfSakurmiyaSistersFalling2姉妹が互いにかばい合う故に、立川の姦計の深みに嵌まっていくという二人の転落を描きつつ、凌辱の規模が非常に大きなものになっても、二人の絆や愛情は揺らぐことなく互いを救おうとする“強さ”が描かれている分(←参照 大勢の男達を前にして 長編第4話より)、即堕ち的なイージーさは無く、美しく善きものと歪んだ悪しきものとのせめぎ合いに緊張感があるのは、間違いなく作劇の上手さ。
  立川少年の狂気が駆動する凌辱劇が果たしていかなる結末を迎えるかの詳細は是非ご自分の目で確かめて頂きたいところですが、その上で敢えて言うのであれば、立川の目的は百合関係にある二人を男性である彼自身が、恋人同士から簒奪し、支配することに無いため、本作は“寝取られ”作品ではないと個人的に考えます。
如何なる汚辱と獣欲の中でも美しく強い絆は決して断裂させられない、しかしそれは二人の関係性が変容しないことを意味しないという描き方になっており、その変容に自身が関わることそのものが立川の狂気の、そしてひたすらに純粋な恋慕にも似た、願望であり、それが叶えられたとも評し得るでしょう。
  女性同士の同性愛の関係にあるヒロイン達に男性が割って入ってくるという構図ではありつつ、種付けおじさん的な男性性を強調したキャラクターによる男根の勝利・優越が描かれるのではなく、むしろ二人の間に男性として存在し続けることは不可能なのだと悟っている立川の在り方は、ある意味では二人の百合関係を強く擁護するものとも感じます。
  凌辱・調教エロとしての陰湿さ・アタックの強さや、次第に状況が悪化していくスリリングな展開、揺れ動きながらも固い絆の姉妹の関係性を丁寧に描く展開と、長編作として十分な読み応えと展開の安定感があり、同時に明暗が複雑な読後感を残してくれています。

【美しさと生々しさのある肢体の凛々しい美少女姉妹】
  義理の姉妹であり、また同時に恋人でもある女子校生の百合美少女コンビがヒロインであり、気の強さなどには差はありつつ、二人とも芯の強い凛とした美少女であることは共通。
大切な家族として恋人として思い合う二人の絆の美しさや強さを、欲望をむき出しにして彼女らを襲ってくる男性達の醜悪さや身勝手さと鮮烈に対比させつつ、立川の姦計の中で、妹の痴態に興奮してしまうサキに多少の共犯意識を根付かせることで、前述した攻防のスリンリングさに拍車をかけているのも、人物描写としての上手さと言えます。
  自らの歪んだ欲望で二人を毒牙にかけ、また輪姦の渦に叩き込んでいく立川は、悪役ではありつつ単純なカテゴライズの難しいタイプで、自らの願望に殉教するラストを含め非常に存在感があり、また、いわゆる“メカクレ”キャラで目が描かれない一方で、常にカメラやビデオというフィルターを通して姉妹を見ているという描き方は、百合作品とその男性読者という一種メタ的な配置と考察することも可能でしょう。
RecordOfSakurmiyaSistersFalling3  姉のサキは並乳クラス、妹のひなたはたっぷり巨乳とおっぱいサイズには変化を付けつつ、等身高めでしなやかな四肢が体幹から伸びるスレンダーボディであることは共通しており、適度な肉感を持ちつつ、肢体全体としてはしなやかさ・端正さを重視したタイプ(←参照 エロ衣装を着せられ輪姦ハメ撮りへ 長編第3話より)。
その一方で、唇や性器などに生々しい官能性を持たせており、特に各種淫液でどろどろになった粘膜描写は濃厚なエロさで実用性を大きく高める要因
  背景描写等も含めて、丁寧で密度の高い作画には定評のある作家さんであり、服のしわや髪の乱れ、美肉の襞まで綿密に描き込みながら、同時に絵として重過ぎたり、濃過ぎたりしないバランスも取れたモノクロ絵柄は、フルカラーの表紙絵と比べても遜色なく、単行本を通して安定しています。

【汁気たっぷりの粘膜描写が淫猥な輪姦・調教シチュエーション】
  ページ数の多さもあって、エロシーンの総量はかなり多く、また核となる濡れ場に十分なボリュームを持たせていますが、一シークエンスをたっぷり長尺にするのではなく、調教の進展や状況の転換(悪化)などのエロ展開の段階をしっかりと踏むために、複数の状況を織り込んでくるスタイルなのは、調教系や堕ちモノらしいところ。
  明確な凌辱・調教系のエロシチュエーションが揃っており、最終話での大人数による徹底した輪姦は壮絶であると共に、二人の百合としての関係性は強固に維持され、“寝取られエロ”としてのクライマックスではなく、一方的な凌辱の暴風の中で二人の変容した絆が静かに相互認証される描き方となっているのには唸らされたところ。
RecordOfSakurmiyaSistersFalling4エロの趣向としては、常に撮影を行う立川によるハメ撮り的なシチュエーションやレンズ/モニター越しの描写が多いことに加え、百合カップルの双方に恋人の存在や乱れっぷりを意識させることで、彼女達の羞恥心や恥辱、そしてそれ故の興奮を高めるプレイや体位、男性側の台詞回しが多いことも明確な特色です(←参照 レズキスをさせながらのピストン 長編第3話より)。
  オナニー実況撮影や、性玩具を挿入された状態での羞恥プレイなどで、愛液でぐしょぐしょになった秘所や、フェラからぶっかけられた白濁液に染まる顔面や口腔、肉棒に押し広げられながら愛液をこぼす秘所や、指で広げられる菊門、輪姦シチュではそれらの肉穴すべてに次々と注ぎ込まれ溢れ出る白濁液と、粘膜描写と液汁描写の組み合わせにある強烈な淫猥さを活かした断面図や結合部アップ構図を多用するのはストレートなエロさに直結
ページ数に余裕があることもあって、ここぞという時での大ゴマや2P見開きでのインパクトのある描写、またシンプルな上下大ゴマのページを連続させて、撮影された“写真”が並ぶような意図的な画面構成など、技巧的であると同時に興奮を高める視覚的な仕掛けが為されているのも○
  じっくりねっとりと羞恥と快感を刺激してからトドメ的な中出しに持っていく調教シチュ、および次々とち○こが上下前後の肉穴に挿入されていくアグレッシブな輪姦エロの双方で抜き所を複数有しており、しっかり緩急を付けながらフィニッシュへ向かって一気に加速するエロ展開のコントロールも実用性の基盤と言えるでしょう。

  百合カップルに男が乱入という、好みが大変に分かれる要素を有していますが、そこに単純な百合的性愛の敗北ではない、ある意味ではそれを愛好する男の歪んだ勝利が描かれるという、明暗が複雑に入り混じるストーリーと、静かな確かな絆に吹き付ける調教&輪姦エロの荒々しさの対比が見事で、非常にユニークな作品であったと感じます。お勧め!
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