エロ漫画

流一本『かなめDate』上巻

KanameDateOne  高遠るい先生の『はぐれアイドル地獄変』第7巻(日本文芸社)を読みました。異種格闘試合として美味しいネタを沢山持ちながら出し惜しみせず、長引かせず、一番美味しい部分をしっかり出してスパッと勝敗を決めていく展開が見事ですね。
あと、マリア・ルイーザのブラジリアン褐色尻、素晴らしいですな!

  さて本日は、流一本先生の『かなめDate』上巻(ヒット出版社)のへたレビューです。なお、先生の前単行本『貢姦情献』(同社刊)のへたレビュー等もよろしければ併せてご参照下さい。
思春期ボーイズ&ガールズの解放感のある性愛模様が徐々にダークな快楽の毒に浸されていく作品となっています。

KanameDateFirst1  収録作は、ボーイッシュな少女・西園寺かなめは自身が可愛らしいタイプでないことがコンプレックスであったが、友人の少女・栞の助けもあって、意中の少年・透君との交際を始め、彼とのセックスも充実していたのであるが・・・なタイトル長編第1話~第8話(←参照 初々しい少年少女の幸せなカップル 長編第3話より)+予告編的な掌編の第0話(4P)。
第0話を除き、1話当りのページ数は20~28P(平均24P弱)と書店売り誌初出としては標準的な部類。長編作として十分な読み応えを有すると共に、エロシーンのボリューム感も強く仕上がった構築となっています。

【微笑ましい友情&恋愛模様とそこからの転落の始まり】

  少々男勝りな部分はありつつ芯はピュアな乙女なボーイッシュ少女・かなめちゃんと、彼女の魅力をしっかりと受け止める誠実なピュアボーイ・透君が嬉し恥ずかしラブエロ模様を繰り広げ、またかなめを助けた栞ちゃんと透の友人である晴之助君も互いの気持ちを知って結ばれて~とストーリー序盤は柔和で甘い幸福感のある青春ラブエロ模様を提供。
もっとも、この作家さんの最近の作風をご存じの諸氏はすぐに察せられることでしょうが、この優しく幸福な状態は、高みにある者たちが狂気と背徳の快楽によって歯止めなく転落していく流れを形成させるための、いわばお膳立て。
恋人として透君のことが本当に大好きで、また彼とのセックスにも満足している主人公・かなめちゃんではあるものの、セックスの快楽を知った後、清楚なようで何やら深い業を抱える美少女・佐々木さんによる許婚ボーイ・晴之助君との浮気の教唆で少しばかり心が動揺していきます。
KanameDateFirst2  これにトドメとも言える策謀を巡らせてくるのが、その存在を示唆されていた主人公の母・西園寺伽子であり、自身と共通する奔放な性愛への欲望を娘の身にも花開かせようとかなめと晴之助を快楽攻めにし、その欲望を引き出すことで、二人の浮気セックスをお膳立てしてきます(←参照 その最中の透君からの電話に関して 長編第7話より)。
主人公であるかなめちゃんが彼氏である透君から、構図としては寝取られる形であり、また浮気セックスという点でも背徳感のある展開になっていますが、これらに加えて浮気相手の彼女であり自身の親友である栞ちゃんとの関係など、登場人物たちの微笑ましい関係性が一気に瓦解する可能性を強く窺わせるのも、話の重さ・緊張感に寄与。
  主人公であるかなめちゃんが破滅へと向かって明確な一歩を踏み出した状態で以下続刊という話の引き方も良好であり、佐々木さんの真意や母親の更なる策謀、浮気セックスで複雑化した4人の少年少女の関係性の結末など、気になる要素を多数残し、緊張感を維持したまま下巻へと向かわせます。

【華奢さも感じさせるスレンダーJKボディ】
  女子校生である主人公かなめとその親友である少女・栞、彼女らの級友である佐々木さん、そして30代半ば~後半程度と思しき美熟女でかなめの母親である伽子、彼女の使用人であり20代半ば程度と思われる千加代さんの計5名が作劇・エロシーンで重要な女性キャラクター。
  ボーイッシュでありながらとっても女の子らしい可愛らしさが善良な少年との交際の中で花開いてく主人公、飄々としたクーデレタイプながら友達思いであり、またお調子者な晴之助には甘いデレも見せる栞と、ピュアで善良な二人に対し、性的快楽への強い探究心を持ち、“悪意”というよりかは彼女達なりの“善意”で主人公たちを性の奔放さに引きずり込もうとする佐々木さんと伽子ママはミステリアスである種狂気的な人物として存在感を増していきます
KanameDateFirst3  寝取られというよりかは、主人公であるかなめ自身がこれまで以上の性的快感を望んでしまう故の快楽堕ちという側面が明瞭ではありますが、とはいえ、優しく純粋で幸福な恋愛関係が、圧倒的な性的快感という毒薬に蝕まれ、ピュアな少女が浅ましく男根を求め痴態を曝け出す存在へと変容するギャップの強烈さは寝取られエロ的な特徴とも共通するものが多くあります(←参照 彼氏とのセックスよりも気持ち良いことが強調されるエロシチュ 長編第10話より)。
  伽子ママンについては、美熟女らしいアダルトな色気を香らせ、適度に駄肉感もありつつ若々しい巨乳豊満ボディとなっていますが、JK組二人については貧~並乳クラスのおっぱいをスレンダーボディに組み合わせたスタイルで、細めの四肢なども含めて一定の華奢さを感じさせる思春期ボディとして設計。
  ぎっちり描き込むタイプではないとはいえ、絵としての緩急・濃淡をしっかりと押さえてシナリオもエロも盛り上げる作画は十分な描き込み密度であり、単行本を通して安定する中身のモノクロ絵は表紙絵のフルカラー絵に比して情報量の遜色を感じさせません。

【ハードなエロ演出と淫猥な体パーツ描写によるアタックの強さ】
  長編ストーリーとして、徐々にダークな空気が漂ってくる展開をしっかりと形成しつつ、濡れ場のボリュームも十分に用意されており、複数ラウンド制を基本とする構成で抜きツールとしての満腹感も強く仕上がっています。
  2話またぎ(第2話~3話)で主人公のかなめちゃんと彼氏の透君のいちゃらぶセックスをたっぷり提供するなど、前述したストーリーの“お膳立て”の過程では、少年少女の素直な性的欲望が発揮され、互いを愛おしく感じて求めあう“健全な”ラブラブHをたっぷりと鑑賞させてくれます
  その一方で、別のカップルのセックスの覗き見、同性として女の弱いところを知り尽くす佐々木さんや伽子ママによるレズテイストの絡み、拘束されての快楽調教など妖しさをエロシチュエーションでも次第に醸し出していき、ついに親友の彼氏との不倫セックスという踏み込んではまずい領域に至らせる段階の踏ませ方も、長編ならではのエロシチュの組立と評し得るでしょう。
KanameDateFirst4  アヘ顔チックな表情付けやハートマーク付きでの半狂乱のセリフ回し、結合部見せつけ構図など、要所要所において、やや好みが分かれる水準でアタックの強いエロ演出・構図を十分なインパクトを伴わせる配置で投入するスタイルはいずれのエロシーンにも共通していますが(←参照 変装して浮気セックスに興じる伽子ママ 長編第6話より)、描写のハードさと雰囲気の甘さを両立させるラブエロ系と、強烈な快楽が破滅や変容をもたらす劇薬として機能しているインモラル系で異なる効果を上げているのはベテランらしい技術の産物。
  淫液に濡れる秘所や陰毛、ぐにぐにと柔軟さを示しながらいじられるアナル、ぷっくりと膨れる乳首など、肢体全体には清楚さ・端正さもありつつ、粘膜描写を中心とした体パーツの描写に淫猥さがあり、それらは局所アップの描写や断面図などで実用性を大きく高めています
前戯パートでの口内射精、前穴をピストンされながらのアナルアクメ、そしてヒロインが乱れきった表情を曝け出す膣内射精フィニッシュなど、抜き所を多数搭載した複数ラウンド性であり、展開の都合上、エロシーンをある程度分割することこそあるものの、フィニッシュを含めて抜き所の明確化と雰囲気の練り上げ方が合致しているため、エロのドライブ感を阻害していないのも◎。

  ダーク&インモラル系とし鋭い筆致を示した前作に引き続き、今回もその手腕を存分に発揮してくれそうなので、下巻にも非常に期待しております。
エロシチュの明確な変化もあって、好き嫌いは分かれると思いますが、特に雑食派の諸氏にはお勧めしたいところ。

タカスギコウ『真ノ倉家の女たち』

WomenOfManokuraFamily  宮場弥二郎先生&さきしまえのき先生の『アイドランク』第2巻(フレックスコミックス)を読みました。ついに仕事中にまで飲酒する(かつ人にも飲ませる)ほのかちゃん、完全にアル中・・・。塩とか味噌とかで酒飲むと通っぽいですが、実際アル中まっしぐらですよ!あと、新キャラのキリンちゃん、素直なリアクションでカワイイです!!

  さて本日は、タカスギコウ先生の『真ノ倉家の女たち』(ジーオーティー)の遅延へたレビューです。発売から2週間ほどの遅延で大変申し訳ない。なお、先生の前単行本『奪姦』(リイド社)のへたレビュー等もよろしければ併せてご参照下さい。
豊満ボディな年増美人姉妹達が繰り広げる遺産相続と恋の狂騒曲&ヌード描写が詰まった作品集となっています。

WomenOfManokuraFamily1  収録作は、温泉旅館の社長をしていた兄が急逝し、彼が残した遺言には妹の鏡子に旅館を譲るが、ただし条件として遺言開封から一年以内に結婚しなければならないとあったため、奥手な姉を応援したい妹・梓の後押し、そして旅館の後継を自分のものとしない兄の嫁(義姉)・美津子の妨害工作が絡まり合い・・・なタイトル長編全10話(←参照 ストレート過ぎる作戦名が・・・ 同長編第1話より)+描き下ろしスピンオフ(6P)+各話扉絵のフルカラーイラスト集。
描き下ろし作品を除き、1話当りのページ数は18~22P(平均18P強)とやや控えめな部類。長編作として十分な読み応えのあるストーリーである一方、エロシーンは十分な熱量を有しつつ分量的には物足りなさもある水準となっています。

【遺産相続をめぐる女達のバトルと中年純愛ストーリー】
  残された旅館という遺産を巡っての未亡人と、社長の妹たちの血縁バトルというストーリーですが、設定から想定されるような昼ドラ的な愛憎交わるドロドロ感はむしろ希薄で、どちらかと言えばコミカルな要素もありますし、ストーリー全体としても最終的にポジティブな方向へと進んでいきます。
  鏡子の前に理想的な男性が現れたり、温泉旅館を地上げしようとする計画が出たりと遺産関連や結婚問題に関して事態が複雑化していくと共に、唐突にバキやら北斗の拳やらのパロディっぽいキャラが出現したり、重要なキャラクターである板長の健さんの不良伝説が語られたり、タカスギコウ作品名物?の年増美人レズプレイが発生したりと(ただし夢オチ)、様々な要素がシナリオワークに飛び込んでくるのは漫画チックに楽しいところ
WomenOfManokuraFamily2ヒロイン・鏡子さんが元・伝説の不良でありながら誠実で一途な男・健さんとの、長い長い時間的間隔を経て、ついにめでたく結ばれるという終盤の流れへの落ち着き方は、基本的には良好であり(←参照 人生は色々 長編第9話より)、ここでも健さんの無双っぷりを示すエピソードがやや唐突に差し込まれています。
  話の中で明確な“敵役”となってもよい未亡人・美津子が中盤以降、むしろ鏡子の恋を応援する立場に変化するなど、遺産相続争いのドラマとしての要素はどんどん減退していくことは好みが分かれ、またこの変容も含めて話の動き方が忙しない印象が個人的にはあります。
  とは言え、詳細の記述は避けますが、善良さを持つ者が報われる的なポジティブな大団円は心地よく、そこに至る過程を前述したような忙しないドタバタ感も盛り込みつつ、丁寧に攻勢した長編作であったと感じました。

【大人の色気が漂う巨乳ボディの年増ヒロインズ】
  美津子さんの策略で召集されたコンパニオンの皆さんを除き、鏡子・梓姉妹と、彼女達の義理の姉である美津子さんのトリプルヒロイン制ですが、作劇面では特に鏡子さんが重要であり、エロシーンでは主に鏡子&美津子さんが活躍しており、二人に比べると梓さんの存在感は弱め。
真面目で優しい性格だがロマンチスト気味でまた性的に奥手な鏡子さん、割合と性的に奔放で明るい性格もあって姉を助ける梓さん、好戦的で苛烈な性格だが芯に一本スジの入った女性である美津子さんと、それぞれタイプの異なるトリプルヒロインとなっています。
  なお、男性キャラクターも多数登場しており、彼らとの関係がどうなっていくかはストーリー上の重要なポイントとなっており、チョイ役からメイン級キャラまでそれぞれ存在感のある男性達が揃っています。
WomenOfManokuraFamily3  30歳前後~30代後半程度と思しき年増美女達のみで構成された陣容であり、重たげにたわむ巨乳に安産型ヒップを、ほんのりとバランスを崩しつつも若々しさのある体幹に組み合わせた豊満ボディが勢揃い(←参照 年増レズプレイだ! 長編第6話より)。
濃い目の陰毛、艶っぽい肉厚の唇、大粒の乳首といった淫猥な体パーツ描写や、艶やかな黒髪、年増感を適度に打ち出す豊齢線など、キャラデザインの構成も熟女系ヒロインらしさを打ち出しています
  フルカラー絵とモノクロ絵で印象が多少変わる作家さんであり、目元の雰囲気などは表紙絵と中身の絵で異なる感じもありますが、アダルトな色気を十分に漂わせる絵柄の方向性は共通しており、また単行本を通して絵柄も作画密度も安定しています。

【豊満ボディが熱っぽく乱れるエロ描写は短め】
  エロシーンの分量は、成年コミックマークがついている作品としてはかなり控えめで、昨今なかなか見ないレベルと言え、エピソードによってはセックスシーンそのものがない場合もあるなど、かなり意外な状況となっています。
このため、抜きツールとしての満腹感を求めるのは避けるべきなのですが、前述した長編ストーリーを楽しみつつ、入浴シーンを中心とした美熟女さんの裸体も視覚的に楽しむという趣向は、それはそれとして魅力的ではあります。
  トリプルヒロインの入浴シーン、コンパニオンさん達によるエッチな誘惑合戦、未亡人・美津子さんのSMプレイ、ディルドーなども用いたレズセックス、そして鏡子さんと健さんのラブラブHなど、エロシチュも様々で、このことが前述したシナリオワークの賑やかさにも寄与
WomenOfManokuraFamily4また、瞳をキュッと閉じ、頬を真っ赤に染める年増美人フェイスのいきみ顔や嬌声を叫んでしまう半狂乱な表情付け、ばるんばるんと激しく揺れる巨乳描写など、濡れ場における熟女ヒロインの痴態演出にはこの作家さんらしさが打ち出されています(←参照 長編第10話より)。
終盤では前戯パートでのフェラ→口内射精、抽挿パートでの中出しフィニッシュなどの複数ラウンド制を備えた、比較的尺の長い濡れ場も用意していますが、そもそも射精シーン等の明瞭な抜き所がないエピソードも多く、淫猥な粘膜描写など黄色い楕円マーク付きである故の魅力はあるものの、抜きツールとしての評価をしがたい作品であったのは確かです。

  実用面についてはどうしてもネガティブな評になってしまい申し訳ないのですが、熟女ヒロインの豊満ボディを拝みつつ、賑やかなストーリーを楽しめる作品ではあります。
コミックマグナム、割と抜き特化というイメージがあるのですが、本作はどういう位置づけの連載作だったのでしょうか・・・?

もず『カラメルまにあくす』

CaramelManiacs  墨佳遼先生の『人馬』第3巻(イースト・プレス)を読みました。2巻で小雲雀さんが“こんな時代に殺されてたまるか”と叫んでいましたが、その時代を生き抜いて育てた新世代たちが新たな時代で活躍するという二部が始まりました。
紗御姐さん、カッコいいですねぇ。

  さて本日は、もず先生の『カラメルまにあくす』(ワニマガジン社)のへたレビューです。なお、先生の前単行本『ハニカムシークレット』(同社刊)のへたレビューもよろしければ併せてご参照下さい。
羞恥&露出系のアブノーマル性癖をお持ちな美少女&美女さんとのラブエロ模様が詰まった作品集となっています。

  収録作はいずれも読み切り形式の短編で計12作。なお、短編「シークレット・フレンズ」は前単行本に収録の短編「シークレット・バス」の続編に当たる作品で、主人公とヒロインの関係性を知っているとプチ修羅場展開の楽しさが増します。また、カバー裏で繰り広げられるパイパン教徒とインモー族の戦い?を描くおまけ漫画は今回も健在。
1作当りのページ数は16~20P(17P強)と控えめながらコンビニ誌初出をメインとする作品群としては標準的な部類。コンパクトな構築である分、ストーリー面の存在感は弱く、その上で程好い濃度のエロシーンを抜きツールとして適度な分量でお届けというスタイルで安定しています。

【変態チックな性癖の解放感による陽性の幸福感】
  収録本数が多いこともあって、作品の方向性にはある程度のバリエーションがあるものの、概ねメインとなるのは変態キャラの性癖が発揮されるラブコメ系統の作品群。
これらの作品では、羞恥・露出系の性癖を中心としてヒロインのアブノーマルな性癖が露見してしまうも、主人公の男性キャラと意気投合したり、理解しあったりすることで、特殊性癖を解放する喜悦とラブエロ系としての甘味を両立しています。
CaramelManiacs1一方、年下のお嬢様ヒロインに犬として躾をされる短編「いぬのしつけかた」や(←参照 ワン!ワン! 同短編より)、ネット回線とカメラを通じたエロチャットを続けているうちにヒロインの方がよりディープな域に達していき、ついに主人公とは別の男性と・・・な短編「ヒメゴトオンライン」など、変態エロとしての倒錯性やダーク感のより強い作品も存在しますが、登場人物なりの幸福や性的充足を得ていく流れであるため、メインとなるラブエロ系と大きな落差は感じません。
  また、特段に性的偏向の要素は無く、体格差のある夫婦さんが子作りの為に旦那の巨根を受け入れるべく奮闘したり(短編「挿入大作戦」)、ちょっぴりストーカー気質なエロ忠犬系後輩ちゃんを描いたりと(短編「わーかーほりっく」)、状況のユニークさやコミカルさはありつつ、スタンダードなラブコメ系にまとめた作品も存在。
加えて『X-EROS』掲載作の巻末2作は、就活に失敗し続けた男性や、逆に仕事が辛すぎて自殺しかけた男性が、吸血コウモリ美人やちんまりお稲荷様といったファンタジー存在に救われて~というロー・ファンタジーなラブコメ系となっており、前述した様に作品の方向性は多彩
  いずれも基本的にはポジティブなまとめ方となっており、作劇としても軽く柔らかい印象が保たれているため、アブノーマル感を楽しみつつも読後感を良好に~という変態ラブコメにおける美点の基本に忠実な構築となっていると評し得るでしょう。

【スレンダー巨乳ボディをメインとする変態さんヒロインズ】
  妖艶なお姉さんキャラな吸血コウモリさんと、もふもふ尻尾にちんまいキュートボディな稲荷様の二人はファンタジーキャラ故に年齢不詳ですが、その他のヒロイン陣は女子校生級~女子大生級~20代半ば程度と、設定年齢がある程度ばらけていると思われる女性キャラクター達。
CaramelManiacs2  露出・羞恥系の変態チックな性癖を持つヒロインが比較的多く登場しており(←参照 窓際全裸オナニープレイ 短編「ひとりにしないで」より)、それが男性に露見してしまい~という展開も多いですが、逆にヒロイン側が男性を犬扱いするM男向け主従セックスや、恥ずかしがり屋の裏返しで男性側を目隠ししてヒロインがエッチなことを好き放題やるプレイなど、女性側が主導権を握るケースもしばしば存在しています。
なお、キャラデザインとして二次元キャラらしい華やかな美少女感のあるヒロインも多いですが、黒髪&メガネ&スーツなバリキャリ奥様や、大人しい性格の黒髪ロングキャラなど、キャラデザとして地味・清楚な印象のものが多く、そんな彼女さん達が前述の変態チックプレイに夢中になっていたり、大胆な痴態を曝け出したりというギャップも一つの魅力。
CaramelManiacs3  短編「しゃちくと神様」に登場する貧乳ボディのちっこい稲荷様を例外としつつ、基本的には並~巨乳クラスのおっぱいをお持ちなヒロイン陣であり(←参照 短編「ブラインド・たっち」より)、キャラクターによって肉付きや身長の高低等にある程度の差はありますが、どちらかと言えばスレンダー寄りのしなかやボディと程良い量感のお尻がメイン。
ちなみに、カバー裏の題材となる様に、股間の茂みが比較的濃い女性キャラからツルツル仕様の女性キャラまで存在しており、お股が開かれる度に陰毛の濃淡が気になるというのはおまけ要素的でありつつ一つの楽しみ。
  ふんわりと柔らかい印象のある絵柄は親しみ易い可愛らしさ・キャッチーさのあるタイプで、少女漫画チックな印象もあると言う意味では表紙絵の雰囲気も近似していますが、どちらかと言えば裏表紙の絵の方が中身と近い印象。もちろん、絵柄は単行本を通して安定します。

【程好い濃密さの演出で彩るアブノーマルプレイ&シチュ】
  ページ数の都合上、たっぷり長尺の濡れ場とは言い難く、程好い濃度のエロ描写をコンビニ誌初出として標準的な分量で提供することで、中庸の満腹感を生じさせるスタイル
  少年の性欲が暴走してしまったり、はたまたドSなお嬢様の掌の上でコントロールされたりと、強要寄りの展開を含むこともありますが、それでも凌辱色はなく、ラブラブHを中心として変態チックであっても和姦エロの中で、双方の解放感を描くスタイル。
他人に鑑賞されながらのまな板ショー、ギリギリ隠れられる場所でのセックス、ハメ撮りしながらそれをホームシアターの大画面で移すプレイ、オナニー見せ合い、男性に目隠ししてのエロ悪戯&ご奉仕、男性が犬になりきっての主従プレイなどなど、羞恥・露出系統を中心としたアブノーマルプレイ・エロシチュが多いことは前述の通り。
  露出・羞恥系シチュがメインと言うこともあって、窓際や教室などの空間でまたをぐっしょりと濡らすオナニー露出や、ヒロインによるねっとりキスやフェラなどを投入する前戯パートに十分な尺を設けており、それらのプレイの中でヒロイン達の興奮や快感と、羞恥が入り混じる様子が、それらのアブノーマルプレイとしての趣向を盛り上げています。
CaramelManiacs4分量的に前戯パートに圧迫され気味ではあるものの、抽挿パートに物足りなさはあまり感じず、結合部から淫液の飛沫が飛び散り、羞恥とそれを上回る快楽で熱っぽく染まる表情を曝け出し、ハートマーク付きの呼気と嬌声を奏でるヒロイン達の痴態を十分に鑑賞可能(←参照 短編「みせつけシアター」より)。
基本的にヒロインのキュートネスを保つスタイルで、過剰な演出・過激な構図の使用は避けていますが、蕩けきった表情と白濁液が最奥で注入される結合部見せつけ構図or断面図を投入しての中出しフィニッシュを含め、程好い濃度での陶酔感の打ち出しを保つことで幅広い層にとっての実用性を生み出しています。

  アブノーマル系のエロシチュ・プレイで味付けをしっかりと施しつつ、ヒロインのエロ可愛さを打ち出す適度な濃度の痴態描写や性欲の解放感といったベーシックな魅力を高質に備えたスタイル。
個人的には、黒髪メガネ美人な奥さん(インモー族)をハメ撮り&ホームシアターで同時上映な短編「みせつけシアター」と、辛い日々な社畜主人公がちんまり稲荷神様(獣の民)にたっぷり癒してもらう短編「しゃちくと神様」が特にお気に入りでございます。

秋草ぺぺろん『もっつぁれら』

Mozzarella  せがわまさき先生(原作:山田風太郎氏)の『十~忍法魔界転生~』最終第13巻(講談社)を読みました。最後に残った宮本武蔵と十兵衛の一騎打ち、一瞬の勝負なのですが、緊迫感のある描写で引き込まれました。
徒党を組みながらも結局は転生者達の個々の執念とそれを断ち切る物語だったなぁと思いました。

  さて本日は、秋草ぺぺろん先生の『もっつぁれら』(エンジェル出版)のへたレビューです。なお、先生の前単行本『略奪ママハンター』(同社刊)のへたレビューもよろしければ併せてご参照下さい。
迫力の爆乳と巨尻完備の豊満ボディをお持ちの美少女&美女を欲望任せにパワフルファックな作品集となっています。

  収録作はいずれも読み切り形式の短編で計9作。1作当りのページ数は20~22P(平均20P強)とエンジェル倶楽部掲載作の標準ページ数で安定。作劇の存在感はほぼ皆無ですが、その分エロシーンをがっつり盛り込んだ構築となっています。

【作劇面でも欲望任せに突っ走る強引さが身上】
  前単行本に引き続き、凌辱系や寝取り(寝取られ)系の作劇が揃っており、いずれの作品もダーク&インモラル系の雰囲気を有しています。
  男性の欲望任せにエロシーンへと突入していく、このレーベルらしさを突き詰めたシナリオワークと評価できる一方で、エッチな悪戯をするつもりだった親戚のお姉ちゃんがビッチになったと勘違いして怒りのお仕置きファックを繰り出したり(短編「新品ヤリマンビッチマ○コ」)、パワハラをしてくる上司の娘を凌辱して償いをさせたりと(短編「ムチ肉オナペットの飼い方」)、話の筋として強引さを感じさせるシナリオが散見されます。
また、既に調教済みのヒロインが元・ご主人様と再会して~という展開(短編「逃げ切れない肉便器」)、性知識の無い柔道美少女を彼女にしてドスケベなことをさせまくり~というお膳立て(短編「むち無理ガール」)など、前提となる設定でお話の大体を決してしまうシナリオワークも、悪く言えばシナリオの退屈さに直結。
Mozzarella1  とは言え、展開の強引さや設定のごり押し感は決して短所だけではなく、ヒロインが抗しきれない性的快楽に支配されていく流れや(←参照 完堕ち宣言 短編「逃げ切れない肉便器」より)、終始優位な立場からヒロインを蹂躙する黒い爽快感などに読み手の意識を集中させることにつながっており、エロの実用性を押し上げているという意味では長所でもあるでしょう。
堕ちモノ系を中心としてヒロインの変容を描くことは全作品に共通しており、まとめ方については話としての重さ・暗さには一定のバリエーションがありつつ、バットエンド系を中心として快楽を求め続ける(続けさせられる)ことで“後戻りできない”ところまでヒロインが至ったことを提示して〆ています。

【爆乳&巨尻ボディと端正な美人・美少女フェイスの組み合わせ】
  ヒロイン陣の半数弱は女子校生ヒロイン、残り半数強は20代半ば程度の人妻さんや女子大生クラスの女の子、30代半ば程度と思しきママさんなどで構成されています。
口の悪いツンデレ系美少女、気の強い教育実習生、性的に無知で爽やかな格闘少女、旦那さんラブな新婚ホヤホヤ妻さん、エッチに興味津々なギャル系お姉ちゃんなどなど、多彩な設定のヒロインを擁しており、エロシーンでは気の強さや清楚さなどをかなぐり捨てて激しい痴態を曝け出すという王道のギャップを形成。
  設定年齢に寄らず、首より上の美人フェイスや美少女フェイスは清楚感や健康的な色香のある、意外に端正な造形であるのに対し、首から下は柔らかお肉をたっぷりと纏う大変に豊満なボディで、そのドストレートなエロさが前述した顔付きとの強烈なケミストリーを形成。
Mozzarella2デカ乳輪&大粒乳首を有する頭部よりも巨大な爆乳の柔らかい質感とずしりとした重量感、むわっと淫臭が香り出す肉厚の秘所&アナルとセットで提示されるド迫力の巨尻と(←参照 短編「むちむちJK通い妻」より)、肢体全体の豊満さもありながら、それをほぼバスト&ヒップの存在感のみでも打ち出せるスタイルと感じます。
勃起したち○この凶悪さも含め、性器関連の描写もストレートかつ濃厚な淫猥さがあり、個性的なボディデザインと合わさって読み手の好みが分かれる要因ではあるでしょう。
  表紙絵は塗りの関係上か、描線を綺麗に収めてしまっていますが、中身の絵柄としてはいい意味で荒さや乱れで画の勢いを出すタイプ。手法論としてはネオ劇画的な要素もあるのですが、描線は比較的細やかでまた密であり、そういった端正さもある絵柄でドスケベボディに激しい痴態を描くという点に個性と強みがあると感じます。

【豊満ボディの存在感とアタックの強いエロ演出の相乗効果】
  前述した様にサクサクと濡れ場に突入していく構成であり、全体のページ数はそれほど多くないにも関わらず、攻防の変化やヒロインの変容を織り込んだ展開をしっかりと示した上で複数の抜き所を有する多回戦仕様を徹底。
エロシーン序盤では年上のヒロインが性行為のリードを取るケースもありますが、この場合でも勢い付いた年下ボーイ達の猛攻に屈することとなり、その他の凌辱・寝取り系でも男性側の与える快楽にヒロイン側が屈し、また夢中になってしまう流れを形成しています。
Mozzarella3  前戯パートの長短は作品によるものの、美人&美少女フェイスを歪ませて男性キャラの巨根に奉仕するひょっとフェラ寄りの口淫描写の投入頻度は高く(←参照 短編「ムチ肉オナペットの飼い方」より)、濁音メインの下品な擬音を奏でながらおしゃぶりをする様子には十分なインパクトがあります。
前戯パートで射精シーンを投入しないこともありますが、いずれにせよこの時点で既にぐしょぐしょになった秘所に巨根をぶち込まれ、後ろから腰をホールドされて激しく突き込むバックの構図や、正常位から体重ごとち○こを最奥まで捻じ込んでいく所謂“種付けプレス”(words by 高津)など、パワフルな構図でピストン運動の描写を連続させます。
Mozzarella4  ぐしゃぐしゃに蕩けた表情やアへ顔チックな表情、突き込みに合わせて激しく揺れる爆乳に言葉にならない嬌声や自身のアクメを実況する台詞など、ヒロイン側の乱れ方の激しさを強調する痴態描写となっており(←参照 短編「むち無理ガール」より)、言葉責め的な台詞回しでヒロインを追いこんでいく男性キャラとの対比も明瞭。
肢体そのものの強烈な存在感と、性器関連の描写の淫猥さを武器とする分、それらをシンプルに叩きつけてくる大ゴマ~1Pフルの威力が高く、フィニッシュシーンを含めて要所で量的・質的なインパクトを兼ね備えるそれらを配置しており、前のめりな勢いの強さと個々の描写のインパクトが共存したエロシーンと総括したい所存。

  ヒロインのドスケベボディを快楽で圧倒して征服したいという、欲望をストレートに充足させてくれる暗い爽快感のある作品集であり、その路線に心惹かれるのであれば抜きツールとしての満足度は非常に高いものとなるでしょう。
個人的には、爽やか葡萄ガールが性に無知なことをいいことに、ドスケベプレイを強要して膣内射精連発のハードセックスを繰り広げる短編「むち無理ガール」に愚息が大変お世話になりました。

べろせ『べろまん』

Beroman  奥嶋ひろまさ先生の『頂き!成り上がり飯』第6巻(徳間書店)を読みました。ケンカに勝てない主人公が少しシリアスな悩みと決意を抱えていたので、これは喧嘩修行をするのかと思いきや、美味しいシチューを作っていて、さすがこの作品の主人公です。
一方で、あっくんのリベンジとか、これまた不良漫画の王道っぽいですよね。

  さて本日は、べろせ先生の初単行本『べろまん』(茜新社)の遅延へたレビューです。掲載誌の『コミック高』は先日に休刊が発表されまして、大変残念なことと思っています。
それはともかく、等身大の欲望と感情で駆け抜けるJKヒロイン達の青春ストーリー&肌の熱が籠る濡れ場が楽しめる作品集となっています。

Beroman1  収録作は、人類を滅ぼす地球への隕石衝突が4日後に迫り、社会システムが停止していく中で、なるべくそれまで通りの生活を送っていた主人公は、好きな女の子・北っちに最後に想いを伝えるべく行動するのだが・・・な連作「ハローグッバイ」前後編(←参照 もう一人のヒロイン・南 同連作前編より)+描き下ろしスピンオフ(4P)、および読み切り形式の短編6作。
描き下ろし作品を除き、1話・作当りのページ数は10~28P(平均22P弱)と幅はありつつ平均値としては標準クラス。作品によって作劇の存在感には軽重の差異はありますが、小粒でも味わい深さのある作品が多く、エロシーンの分量についても標準並みのボリューム感があります。

【自身と相手の存在を確認し合う“生としての性”】
  『終末の過ごし方 -The world is drawing to an W/end-』(アボガドパワーズ)を思わせる“終末モノ”な連作も含め、各作品で描かれているのは“生としての性”であって、例え終焉を迎える世界を舞台とする連作を含め、その描き方はポジティブであり、また登場人物達の在り方に対して作者が非常に優しい視線を持っていることを感じさせます
連作では非常にドラスティックな形式で表現されていますが、青春時代および人生というものは有限であるからこそ、一日一日がかけがえのないものであるというのは、非常にポピュラーなテーマ性であると言えるでしょう。
イジメの辛さとそれを分かち合える存在の居る幸福(短編「2時間目は屋上で」)、美味しいものを食べたいことと好きな人に太っていると思われたくないこと(短編「よく食べる龍ヶ崎さん」)、相手をからかう気持ちとあべこべに夢中になってしまう気持ち(短編「童貞育成記」)と、事の軽重や明暗こそ異なりつつも、彼ら彼女らにとってそれらの感情や欲望は大きなウェイトを占めるものであり、それに従って衝動的に動けることこそが、青春時代の特権として描かれています
Beroman2  終末へと向かう世界での少年少女の恋を描く連作および自殺を図った少女とホームレスの男性の交流を描く短編「ふたりぐらし」では、セックスの最中に“生きたい”“生きてる”という登場人物の生きることの願いや実感が描かれており(←参照 短編「ふたりぐらし」より)、性的欲望も一定の衝動性を以て描かれつつ、他者および他者を介した自身の存在を確認することでの生の実感というものが、他の作品を含めて描かれていると評しても過言ではないでしょう。
“青春”が終わってしまう寂寥感が漂っていく連作や、シリアスな背景からの優しい救済へと向かう短編「ふたりぐらし」「2時間目は屋上で」、素直な欲望に従って恋にエッチに励む微笑ましさな短編「よく食べる龍ヶ崎さん」「童貞育成記」と、それぞれ読み口が異なり、ストーリーのドラマ性自体が強いわけでは無いものの、非常に奥行きのある作劇であって、小粒でありながら味わい深く、また余韻を楽しめる作品揃いと評したい所存

【リアル感を大事にしたキャラデザ・心情描写のJKヒロイン】
  『コミック高』初出の作品のみで構成されていることもあって、女子校生ヒロインで統一された陣容。
童貞君をオモチャにするギャル系女子、食いしん坊でちょっぴり天然な女子、主人公の童貞を貰いかつその恋を手助けする女の子、虐待を苦にして死のうとした少女と、キャッチーな属性付けを有するタイプから相応にシリアスな背景を持つタイプまで、ヒロインのキャラ造形は様々ですが、前述した様に彼女達の感情や欲望の動きは非常に普遍的で等身大である故に、その喜怒哀楽に共感できるキャラクターが揃っていると感じます。
この点は男性キャラクターにも共通する美点であり、セックスしたいという気持ち、好きな人のために一生懸命な気持ち、相手に認められたいという気持ちが、ヒロインとの関係性の中で受容されていくことも、作品のポジティブさに直結。
Beroman3  ボディデザインとしては、モンゴロイド的な肉付きや肩幅や骨盤の広さなどを感じさせる比較的リアル指向のものであり(←参照 短編「よく食べる龍ヶ崎さん」より)、もちっとした肉感のある並乳~巨乳や安産型ヒップ、股間に茂る陰毛や艶っぽく肉厚の唇など、体パーツ描写などにも生々しさがあって淫猥さと共に一種の精気を感じさせます
華やかな美少女タイプのキャラデザインもありますが、例えば眼鏡やそばかす、歯列矯正の器具、鼻の穴等々、キャラデザインとして好みが分かれる要素が多いのは確か。無論、それらは、ある種のリアルさや“普通に存在しそうな少女”の像を形成しているという面で美点でもあります。
  初単行本ということもあって、初出時期によって絵柄には変遷が認められ、この点はキャラデザの変動にも大きく影響しています。初期作に比べて描線の安定感は増し、また近作では省略できる部分は省略して絵の親しみ易さを高めていますが、描き込み密度の高い緻密な絵柄であることは一貫している様に感じます。

【肌の重なる熱っぽさと感情が駆動する交合の激しさ】
  エロシーンの占める割合は相応に高く、抜きツールとしては標準的な尺のある濡れ場を形成しており、概ね複数の射精シーンを設けた多回戦仕様のエロ展開としています。
  前述した様に他者と自身の実在を確かめ合う様な根源的な欲求、それにまつわる様々な感情が迸り、言葉として出されるエモーショナルなエロシーンとなっており、このことがセックス描写の勢いや力強さに直結することで実用性を高めていますが、逆に言えば分かり易い痴態に集中しやすい作りかと言えば疑問がないわけではありません。
程好い豊満さのある肢体の体温や柔らかい質感を感じさせるボディタッチの描写に、艶っぽい唇が這いながら熱い口腔内にち○こを迎え入れるねっとりとしたフェラ描写などを充実させた前戯パートでは、男女双方の興奮や気持ち良さをモノローグや表情等で強調。
ここで口内射精やぶっかけを投入することが多いものの、いずれにしてもそのままの流れ、または画面チェンジから抽挿パートへと移行していき、男女の肢体の接触感を重視した構図・演出でパワフルなピストン描写を形成していきます。
Beroman4  古めの作品において、豊満ボディに艶っぽい体パーツの描写に、女性のいきむ表情付けの組み合わせなどは意外に劇画チックな様相を感じさせることもありますが、近作ではよりエロ可愛さを高めた上で、熱っぽさやアタックの強さを維持するスタイルへと変化したと感じます(←参照 短編「童貞育成記」より)。
性器描写(男女問わず)に生々しさがあることもあって、結合部アップ構図や断面図などの威力が強いこともエロ描写における武器の一つであって、双方が一気に絶頂へと向かって駆けるフィニッシュまでの盛り上がりの形成にも大きく寄与。ただし、設定やシナリオの関係上、ゴム付きセックスが比較的多いため、生中出し原理主義の諸氏は要留意。

  レビューを書くのがなかなか難しいタイプの作劇で、ここまでレビューが遅れてしまったわけですが、とは言え決して小難しさのある作品ではなく、読者それぞれの“生”への想いが引き出される普遍的な魅力がある1冊だと感じています。
個人的には、クールなナイスガイのデブメガネボーイとツンツン眼鏡ガールの奇妙な、それでいて心温まる関係が魅力の短編「2時間目は屋上で」と、ギャルJKさんにエッチないたずらされまくり&存外にピュアなラブエロ模様な短編「童貞育成記」が特にお気に入り。
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