TastyMamAndDaoughter 樫木拓人先生の『ハクメイとミコチ』第9巻(エンターブレイン)を読みました。“大きい者”同士の集会に主人公コンビが登場するエピソード、サイズの違いが生活の様々な面で差異を生み出しつつも、その上で共存しているし、その意志があることがよく分かって素敵なエピソードでした。今回、恋バナ大好きなクワガタさんが結構活躍していましたね~。

 さて本日は、BENNY’S先生の『性感♥母娘味』(メディアックス)のへたレビューです。当ブログではかなり久しぶりにレビューの俎上に載せさせて頂きますが、『おねえさんのおく♥』(マックス)のへたレビュー等、過去作のレビューもよろしければ併せてご参照下さい。
柔らかさMAXの豊満ボディヒロイン達とのインモラル&アブノーマルなエロ模様が詰まった作品集となっています。

TastyMamAndDaoughter1 収録作は、婚活男子専門の料理教室に通い始めた主人公は、そこで未亡人である美人の先生とセックスができる“ふれあい会”なるものが開かれていることを知ると同時に、彼女の娘もまたふれあい会のホストとして加わることを知って参加を決めるのだが・・・な中編「性感♥料理教室」全4話(←参照 料理よりもこっちがメイン? 同中編第2話より)+描き下ろしフルカラー幕間劇(4P)、および読み切り形式の短編6作。
描き下ろし作品を除き、1話・作当りのページ数は16~24P(平均20P弱)と中の下クラスのボリュームで推移。全般的にストーリー性は乏しいものの、個々のエロシチュに特化した作りで程好いボリューム感のエロシーンをお届けな構築で一貫しています。

【アブノーマル系のエロシチュのお膳立てとしての作劇】
 作劇の方向性としてはダーク&インモラル系の要素を含みつつ、一方で話としての重さや暗さも排したスタイルのものがメイン
 母娘とのセックスが描かれる中編作は、母娘ヒロインの両方から好意を抱かれるという点はありつつも、二人とも別の男性とのセックスが用意されていますし、この“ふれあい会”を行うために亡き夫の弟(義弟)に性的な調教を受け続けていたことも描かれているため、母娘ヒロインを独占してのイチャラブ模様を期待する諸氏は要留意。
とは言え、寝取られ的な味付けや失恋の痛み的な演出はあまり無く、義弟も憧れの存在であった義姉には積極的に手を出しつつ、独占したり服従を強要したりすることはなく、料理教室の経済的な支援者で、彼女らと主人公との関係も否定せず・・・と、主人公との関係性において比較的ニュートラルな立場となっています。
 彼女達を巡るストーリー性というよりかは、母と娘がそれぞれの眼前で痴態を曝け出してしまうという羞恥と背徳の快楽が入り混じるシチュエーションを投入するための母娘ヒロイン制という印象であり、エロシチュを軸にした作品構築というのは短編群にも共通。
TastyMamAndDaoughter2 短編群では、女性の幽霊に体を乗っ取られた男性が彼女らの思惑でセックスをさせられ、異性の肉体的快感に翻弄されてしまう女体化シチュ(←参照 花子さんの淫らな呪いで 短編「男子校の花子さん」より)、透明化してのヒロインへのエロ悪戯&凌辱、地域の安全を守る変身ヒロインが“時間停止”のスキルを用いるのだが、時間が止まってしまうのは自分の方で、好き放題にされてしまうシチュなど、ファンタジーなものを含めて便利ギミックを用いたアブノーマル系のエロシチュを揃えています。
 アブノーマル系のプレイとしての倒錯性には相応の踏み込みがありつつ、異性の性感にすっかり夢中になってしまう快楽堕ち、ヒロイン自身は特にネガティブな自覚がないまとめ方、恋愛的な幸福とはやや異なりつつも関係性が継続するラストなど、インモラル系としてのほの暗いまとめ方もありつつ、比較的穏やかな印象のラストにまとめることも多く、上述した様に読後に暗さ・重さを残さないマイルドさがあるシナリオワークと言えるでしょう。

【もっちり柔らかお肉をたっぷり纏った豊満ボディ】
 中編のダブルヒロインの娘さんの方や短編「幼なじみにイタズラ放置」のヒロインなど、女子校生級と思しき美少女さんも居ますが、20代半ば~30代半ば程度と思しき美人さんがメイン。とは言え、見た目は美人さんでも、中身は男性というケースも2作品程あります。
 熟女さんと美少女キャラにはキャラデザとしての一定の描き分けが為されていますが、アダルト美人についても若々しさが明瞭なデザインではあって、絵柄の性質もあってふんうわりと柔らかい雰囲気を漂わせるキャラクターが揃っている印象です。
また、母娘ヒロインに幼馴染キャラ、ママさん、ツンツン女教師、中身は男性のTS美人、変身ヒロインとヒロインの設定も多彩。
 ボディデザインとしては柔肉がたっぷり詰まった体幹にこれまた柔らか触感の巨乳~爆乳、もっちり迫力ヒップ、むちむちの太股を組み合わせた豊満ボディで統一されており、この女体そのものの存在感の強さがエロの実用性の基盤を形成しています。
TastyMamAndDaoughter3 加えて、もじゃっとした陰毛も含めて丁寧に描き込んだ淫猥な秘所描写の濃厚な淫猥さや、程好くぷっくりした大き目乳輪と小さ目乳首の組み合わせのエロさなど、丹念に描き込んだ体パーツ描写のストレートなエロさも特徴的であり(←参照 短編「見えない貴方」より)、後述する様にエロシーンで極めて有効に活用されています。
 繊細なタッチでありつつ柔和な印象のある少女漫画チックな絵柄であり、エロシーンの濃厚感を打ち出す高密の演出や前述した淫猥さの強い女体描写とのギャップが強い魅力。作家としてのキャリアが長いこともあって、絵柄は単行本を通して表紙絵と完全互換で安定しています。

【ドストレートに淫猥な構図と濃厚なエロ演出の相乗効果】
 ページ数の関係上、ページ数としてはそれ程長尺ではないものの、サクサクとエロシーンに移行していきますし、上述した女体描写の強い存在感と淫猥さ、丹念なエロ演出もあって質的な満腹感は相応に強く図られています。
 母娘同時ご奉仕セックス、ママさん睡姦シチュ、透明化してのヒロインを襲うシチュに女体化&身体操作で強制的に女性としての快感を叩き込まれるシチュと、ラブラブH的なものは少なく、全体的に羞恥や困惑がありつつもそれを上回る快感に飲み込まれていくという様相を重視したエロシチュがメインと言えます。
 作品によって前戯パートの尺に変動はありつつ、基本的には十分な尺を取ることが多く、ふにふにと柔らかな巨乳&爆乳の感触を味わったり、淫猥な秘所を指や舌で丁寧に愛撫したりしながらヒロインに羞恥と快感を同時に生じさせる流れを形成するのが基本。シチュエーションによってはフェラやパイズリなどのヒロイン側のご奉仕プレイを投入して射精シーンを設けていますし、それらのプレイが無い場合でも潮吹きアクメの描写で抜き所を形成。
 抽挿パートに移行後は、そもそもエロさの主張の強い女体描写をがっつり見せつけると共に、股間からのショットで肉棒に押し広げられる結合部、柔らかく揺れる胸、真っ赤に紅潮した表情の3点を同時に見せ付ける得意の構図を多用しており、この大ゴマ単体で十二分な威力を備えています。
TastyMamAndDaoughter4 ふにゃふにゃに蕩けた口の輪郭や潤んだ瞳、真っ赤に染まる顔と濃厚さもありつつ、絵柄に由来する可愛らしさも殺さない上手さがある表情付け、乱れた描き文字で表現されるハートマーク付きの嬌声の細やかさ(←参照 母娘がそれぞれの痴態を前に更に燃える 中編「性感♥料理教室」第4話より)、肉棒にからみつく媚肉を丁寧に描き込んだ断面図と、エロ演出はアタックの強さと同時に丁寧さが程好い密度を打ち出すことにつながっています。 
 多少小刻みなエロ展開になることもありつつ、中出し連発的な多回戦仕様とすることが多く、どろっとした白濁液とヒロインのエロ可愛い痴態との組み合わせは強力ですし、ストレートに露骨な結合部見せつけ構図での中出し蕩けアクメのフィニッシュも抜き所としての十分過ぎるカ口リーを備えています。

 明確にエロのシチュエーションそのものを軸とした構築であるため、各種アブノーマル系の趣向が好みに合うか否かが評価に大きく影響する作品集ではあります。とは言え、この作家さんらしい絵柄と濃厚痴態のギャップの威力はエロシチュを選ばない美点でもあります。
 個人的には、ツンツン眼鏡女教師さんに透明化してのエロ復讐を果たす短編「見えない貴方」と、能力を発動した方が停止してしまうというユニークな時間停止モノでヒロインが好き放題に使われちゃう短編「地球防犯キューティーマリー」が特にお気に入りでございます。