KariireKansai TVアニメ版『裏世界ピクニック』第2話「八尺様サバイバル」を観ました。他者への強い思いを利用されるという展開で、実は鳥子に対して強い感情を抱いていたことが判明する展開は面白かったです。
肉体的な影響を受けたことで、空魚の目が異世界の存在を認識し、鳥子の手が物理攻撃を可能とするというバディが形成されたんですねぇ。やはり百合なのでは…。

 さて本日は、くもえもん先生の『カリ挿れ姦済』(エンジェル出版)のへたレビューです。先生の前単行本『穴ごしらえ 縄牝な女たち』(同社刊)のへたレビュー等もよろしければ併せてご参照下さい。
巨乳美少女達が下衆な男達の調教と姦計によって背徳の快楽に飲み込まれる緊縛凌辱&調教が詰まった作品集となっています。

KariireKansai1 収録作は、父親の借金返済のためにヒロインに斡旋されたのは政治家の男に調教されるお仕事であり、父親の知らぬところで彼女はその身も心も男に支配されていくことになるのだが・・・な中編「借金JK姦済録」全3話(←参照 緊縛調教の行く末は・・・? 同中編作前編(第1話)より)、多額の賠償金の代わりとして常連客の男性にその熟れた体を差し出した美人女将であったが、その男は女将の娘達にも魔の手を伸ばして・・・?な中編「凌辱温泉」全3話、および読み切り形式の短編2作+各エピソードのヒロイン揃い踏みな描き下ろしおまけ漫画(3P)。
 1話・作当りのページ数はいずれも20Pと中の下クラスのボリュームで固定。話のドラマ性こそ強くないものの、シナリオの方向性故の重みは一定あって、エロシーンも適度なボリューム感を備えています。

【ヒロインにとって一方的に事態が悪化していく凌辱・調教エロ】
 作劇の方向性としては明確に凌辱・調教系であって、下衆な男達の欲望にヒロイン達が晒され、抵抗しつつも暴力的な快楽に飲み込まれて行ってしまう流れで概ね一貫しています。
 不良娘が万引き現場を抑えられる(短編「性活指導」)、多額の賠償金が必要となる器物破損をしてしまう(中編「凌辱温泉」)等、ヒロイン側に原因や落ち度があるケースもありますが、いずれにしても過剰な私的制裁であって、ヒロイン側の願いや純粋さが悪徳によって踏み躙られることの暗さ・重さがあるシナリオワークと言えるでしょう。
KariireKansai2 また、純粋さと無思慮の紙一重で何も知らなかった父親に壊れつつあるヒロインの姿が暴露されることになる中編「借金JK姦済録」、母親であるヒロインが知らない間に娘にも手を出され、しかも調教された娘に犯されて心が折れることになる中編「凌辱温泉」(←参照 娘達を男から守るつもりだったのに 同中編第2話より)、部員達が快楽堕ちしてしまい、彼女らに要請される形で最後まで抵抗していた部長が屈服の宣言をさせられる短編「放課後輪姦クラブ」と、肉親や仲間を巻き込んでいくことでヒロインの(精神的な)防壁・抵抗が瓦解する展開を用意しているのも、凌辱・調教系の作劇としての勘所になっていると言えるでしょう。
 調教への嫌悪や父親が現実を直視しないことの絶望感を抱えつつ、進行する調教の結果、自ら快楽の奴隷となることを選択してしまう変容を描く中編「借金JK姦済録」、母娘ヒロイン制であるために事態の拡大と悪化を印象的に魅せる中編「凌辱温泉」と、新味こそ無いものの、続きモノとしての構成の安定感も長所と感じます。
 短編も含め、快楽に堕ちていく展開そのものは、悪く言えば安直ではあるのですが、オーソドックスな作り故の安心感はありますし、快楽堕ち系エンドは明瞭にダーク&インモラル系にまとめつつ、過剰な精神的負荷を残さない塩梅となっています。

【巨乳ボディの強気ヒロイン&清楚ヒロイン】
 中編「凌辱温泉」の母娘ヒロインのうち、美人女将である母親は30代半ば程度と思われますが、彼女を除いて女子校生ヒロインで占められた陣容。なお、4作中2作は一人ヒロイン制、残り2作は複数ヒロイン制(3~4名)となっています。
 大切な父親のためにその身を男に差し出すことになる優しく清楚な娘さん、勝気で優秀なアスリートであるバトミントン部女子達、強気で粗暴な言動の金髪ヤンキーJK、美人女将と穏やか長女、強気な次女の母娘と、多彩な設定を用意。
これらの女性キャラの造形における傾向としては、男性に対して優位性を発揮したり、強気な言動をしたりしながらも快楽に屈することでのギャップがあるタイプのヒロインと、穏やかで純粋な性質が一方的に悪徳に蹂躙されることでの悲劇性や嗜虐性があるタイプのヒロインとに大別されると言えるでしょう。
KariireKansai3 サブヒロインの一部に貧乳寄りのキャラクターも居ますが、大半を占めるのは巨乳キャラであって、バスト&ヒップの十分な肉感とそれによるエロさをストレートに打ち出しつつ、美脚も含めて等身を高めに設定することで、女体のしなやかな印象も同居させた王道的なスタイル(←参照 快楽堕ちした姉妹を並べて 中編「凌辱温泉」第3話「家族堕ち」より)。
体パーツ描写等の描き込みがそれ程目立つスタイルではありませんが、程好いサイズ感の乳首&控えめサイズの乳輪、股間に標準搭載の陰毛など、存在感の主張としては抑え気味ながら、淫猥さを備えてスレンダー巨乳ボディのエロさを増強。
 キャラデザインというか、描画密度の高低のまとめ方に作品間での違いというか、多少の不安定さを個人的には感じますが、適度に絵としての軽さがある故に親しみやすい漫画絵柄そのものは単行本を通して安定していると言えるでしょう。

【アタックの強い演出で彩るハードな乱れ具合の緊縛凌辱】
 ページ数そのものは左程多くはないものの、抜きツールとして十分な尺を備えており、調教エロとしての進展も明確に意識された構築となっています。
 いずれの作品も調教、凌辱系のエロシチュであり、緊縛エロをメインとしているのがこの作家さんの特色。そこに近親セックス(レズファック含む)や輪姦エロ、露出プレイなど、ヒロインの羞恥心や屈辱感を高めるプレイ内容を追加しています。
SMとしての緊縛そのものの特殊性やこだわりを感じさせるというよりかは、ヒロインの身体の自由を奪うことで一方的な行為としての印象を強めるためのものと言え、その状況でも被虐的な快楽を感じてしまうことの倒錯性であったり、ヒロインのバスト&ヒップの存在感を強調することであったりに強みがあるスタイルとも言えるでしょう。
 拘束した状態でヒロインの性感帯を指やローター、電マ等でねっとり刺激して快感を叩き込んでいく流れか、ヒロインにお口奉仕させて白濁液を発射する流れのどちらかを用意。いずれにしてもヒロインを支配し、圧倒する嗜虐性を備えています。
KariireKansai4 抽挿パートに移行後はヒロインの肢体を貪るハードなピストン運動が展開されており、言葉にならない獣めいた喘ぎ声、舌を突き出すアヘ顔や意識が朦朧として涙や涎が零れ出す蕩け顔、ストレートな結合部見せつけ構図に断面図や透過図での挿入感の強調といったアタックの強い演出・構図を連続させており(←参照 短編「性活指導」より)、適度に無様さ・下品さを織り込んでいます
 画面構成としてややラフな印象はありつつ、ピストンしながらのねっとりキスや乳首責めなどの描写の手数を稼ぐコマの並べ方であり、男性側の優位性を台詞で常に感じさせながら種付けプレス的な体位やバックからがっちりホールドしての中出しなど、トドメのアクメを叩き込むフィニッシュシーンに至る流れのマッシブな印象もこのサブジャンルらしい特徴です。

 緊縛凌辱・調教という軸を明確に持つことで、各ヒロインのキャラ性やエロの趣向を引き立てるスタイルであって、その点が安定感に寄与していると総括出来るでしょう。
個人的には、母娘ヒロイン全員を籠絡していく短編「凌辱温泉」に愚息がお世話になりました。