
鳥子が“裏世界”を探索するのは人探しのためのようですが、空魚の目的はなんなのでしょうかね?
さて本日は、月下カグヤ先生の『弁護士→フタナリ→生配信♥』(ティーアイネット)のへたレビューです。“火愚夜”名義での前単行本『天煌聖姫ヴァーミリオン THE COMIC』(キルタイムコミュニケーション)のへたレビュー等もよろしければ併せてご参照下さい。
特大フタナリち○この圧倒的パワーで突き抜けていく多彩な作劇&迫力ファックが詰まった作品集となっています。

収録本数こそ少ないものの、1話・作当りのページ数は42~52P(平均48P弱)と非常に多くなっています。ストーリー性という評価軸があまり当てはまらないタイプの作品群であり、十分量のエロシーンを軸に勢いで読みを牽引してくるスタイルと言えるでしょう。
【フタナリチ○ポ理論をテンションの高さで押し通す作劇】
いずれもメインキャラクターはフタナリで占められていることは共通していますが、3作品それぞれ作劇の方向性は異なっています。
連作「弁護士H」は、所謂“悪堕ち”の構図を取っており、性犯罪を憎んでいた正義に燃える弁護士が股間に特大ち○こを生やされたことで、それを用いて女性を犯すマチズモの快感に目覚めてしまい、更には彼女を慕う後輩も巻き込んでしまうというヒロインの反転にダーク&インモラルな様相が備わっています。
これに対し、兄を亡くしたヒロインが、憧れを抱いていたその兄の妻(義姉)が実はフタナリであることを知り、大切な人を亡くした悲しみをフタナリファックで慰め合うハートフルな短編「義姉妹のカンケイ」、性欲旺盛なフタナリガール達を集めたフタナリ学級で教鞭を執る女性教師は実はフタナリで、そのことを知った教え子たちは母親達(全員フタナリ)を読んで皆で楽しくレッツフタナリ母娘丼乱交というぶっ飛んだエロコメディな短編「3年F組烏丸先生」と短編2作はそれぞれ雰囲気が異なります。

ぶっ飛んだ理論で性暴力賛美のような皮相になっている連作は評価が分かれるところではあるのですが、全員が強烈な性行為の加担者・積極的な参加者になる故に悲愴感自体はあまり無く、悪堕ちのギャップも含めて強烈な欲望に飲み込まれていくエネルギー感が魅力であり、この点は他の作品にも共通しています。
当人達は幸福そうな中編に、ポジティブなハッピーエンドを迎える短編2作と、読後感も概ね良好であって、勢いよく駆け抜けていく展開をスムーズにまとめています。
【雄々しいご立派チ○ポと美人フェイス&巨乳ボディの組み合わせ】
計10名のフタナリキャラが登場する短編「3年F組烏丸先生」、モブキャラ的なサブキャラを含めて9名程のフタナリキャラが投入される連作と、登場人物の数が多いこともあり、ミドルティーン級から30代後半程度くらいまで女性(フタナリ)キャラクターの年齢層は幅広め。そもそも特定の年齢層であることを追求したタイプの作風ではありません。
連作でフタナリ化したヒロインが別の女性を犯すシチュエーションや短編「義姉妹のカンケイ」ではフタナリ女性と普通?の女性とのセックスが描かれますが、その他のシチュエーションではフタナリキャラ同士のセックスが描かれています。

また、短編「3年F組烏丸先生」のフタナリ教え子ちゃん達の中にはおっぱいサイズ控えめな娘さんも居ますが、全般的に巨乳&安産型ヒップの肉感的なボディの持ち主が主力であって、女性としてのセックスアピールと前述の男よりも雄らしいチ○ポも明瞭なコントラストを形成しています。
この組み合わせはある種のクドさではあるのですが、それこそがフタナリものらしい魅力ではありますし、単行本を通して安定しているキャッチーなアニメ/エロゲー絵柄も取っつき易さを増す要因と言えるでしょう。
【派手な演出と勢いのある描写で突き進むフタナリファック】
フタナリファックそのものが作品全体を構築していることもあって、ページ数相応の大ボリュームなエロシーンを提供。
主人公を含めて主要登場人物がフタナリレ○プの攻撃側であることも守勢側であることもある連作、明確にポジティブさのある和姦エロな短編「義姉妹のカンケイ」、こちらも自己解放のポジティブさがある大乱交エロな短編「3年F組烏丸先生」と各作品のエロシチュは様々。

エロシーン全体の尺が長い分、前戯パートにもかなりのボリュームがあり、自ら巨根をしごくフタナリオナニー、生やされたち○こや今まで未使用だったち○こをフェラされて初めての強烈な感覚から射精に導かれるフタナリフェラなどを用意。
この時点で既にかなりのテンションの高さがありますが、抽挿パートでは特大チ○ポを相手にぶち込んで激しく腰を振っていくマッシブなピストン描写の勢いで更にボルテージを高めており、これまたハイテンションな台詞回しや激しい腰遣いとその擬音も勢いの強さに貢献。
フ タナリち○こがページ中に乱立する大人数セックスやら、おま○こ算段重ねやら、フタナリち○こを挿入されながら別の相手に挿入する3Pドッキングやらと、視覚的なインパクトや演出の派手さはフタナリものの身上とも言え、大量中出しからぶっかけ白濁液がシャワーめいて降り注ぐ見開きフィニッシュへとつなげる派手な〆方に仕上げています。
フタナリものらしい勢いや派手さ魅力となるエロシーンがたっぷり楽しめるとともに、漫画チックな荒唐無稽さがありながらも個々の方向性で上手くまとまっている作品群であると言えるでしょう。
個人的には、ポジティブ&ハートフルな教え子達との交流を“父兄参姦”大乱交フタナリファックでお届けな短編「3年F組烏丸先生」が特にお気に入りでございます。