
さて本日は、gonza先生の『僕だけの淫母たち』(クロエ出版)のへたレビューです。先生の前々単行本『女教師は性欲を抑えられない』(同社刊)のへたレビューもよろしければ併せてご参照下さい。
豊満ボディなトリプルママ達との四角関係模様&完熟ボディが淫らに乱れまくりな熱烈セックスが詰まった1冊となっています。

フルカラープロローグを除き、1話当りのページ数は24~26P(平均24P強)と中の上クラスのボリュームで推移。長編ストーリーとしての読み応えはそれ程ないものの、ストレートな欲望のパワフルさで押し通してハイカロリーな抜きツールに仕上がっています。
【それぞれの形で主人公を愛するママ達との背徳の四角関係】
産みの親と育ての親のどちらを選ぶのかというモチーフは、エロ漫画だけでなく創作物において比較的ポピュラーなものですが、本作は“産みの親”“育ての親”“義母”というトリプルママ体制での背徳ラブ模様になっている設計そのものが先ずはユニーク。
主人公は、義母・優香への想いを抱きながら、唯一の頼れる肉親として愛情を以て育ててくれた姉とエッチを繰り返してしまい、それを知った義母とも関係を持ち、修羅場から逃走したものの、結局どちらかを選べないと宣言してセックスしまくりライフを送ることになります。
このエロエロライフの結果、主人公が疲労で倒れることで、近親相姦を見かねた実の母親である小百合が事態に介入し、彼を落ち着かせるために一時的に引き取るものの、性欲暴走状態であり、かつ再会した母親への強い思慕で彼女に対しても強いセックスを求め、小百合も悩みながらそれを次第に受け入れていくというのが中盤以降の展開。

その欲望と相互依存のエネルギーで突き進んでいく分、ストーリー性こそ強くないのですが、それぞれ異なる母としての立ち位置である3人のヒロインとの関係性の連鎖が工夫されていて、欲望と状況のエスカレートで畳み掛けているのは長編としての美点。
背徳感は明瞭にありますが、トリプルママ全員との関係を共存させる上でそれぞれの願望が叶うというまとめ方になっているため、話としての暗さや重さが残ることなく、快楽全能主義的でまとまっていると言えるでしょう。
【スレンダーでありつつ程好いだらしなさもある女体のトリプルママ】
20代半ば~後半と思しき母親代わりだった姉、30代後半~40代前半程度と思しき義母&実母の計3名がヒロインであり、いずれも母としての属性があるキャラクター。
母親代わりとして主人公に愛情を注ぎ続けた故に独占欲が強い姉、優しく穏やかな性格でありつつ性欲も強い義母、主人公のことを実は傍で見守り続けてきた実母と、それぞれ様式は異なりつつも主人公への愛情が明確にある母性的な存在として描かれています。
主人公をセックスの相手として争奪する姉・楓と義母・優香が積極的であるのに対し、実母・小百合は主人公との関係を常識的な倫理観から拒むキャラクターではありますが、それでも母性と愛情、性欲に呑まれ、息子を受容する存在として描かれており、この点はエロシチュの味付けの変化につながっています。
お姉ちゃんは年齢相応の若々しさもある綺麗なお姉さんタイプですが、義母・実母の二人は適度に熟女感のあるキャラデザイン。

程好く濃厚な色気感を纏わせつつ、端正な印象もある漫画絵柄であり、取っつき易さとエロシーンでの煽情性が両立されたタイプ。表紙絵の印象と完全互換で一貫しているのも安心材料と言えます。
【程好く高密なエロ演出と女体描写のストレートなエロさ】
分かり易くエロメインの作品構築であって、十分な尺の中で中出し連発展開を含めて複数ラウンド制のエロシーンを揃えています。
弟君を独占したいお姉ちゃんによる搾り取りセックス、やはり積極的にリードを取ってくるタイプでありつつ主人公側の恋愛感情が暴発する形でもある義母とのセックス、実母側が主人公を冷静になだめようとするも息子側の欲望がそれを押し切る形となるセックスと、各キャラによって主導権やエロシチュに変化を付けていますし、義母&姉コンビによるセックスバトルや最終盤での全ヒロイン共存なハーレム的様相も投入されています。
すっかり性欲に支配されてしまった息子をなんとか手コキだけで静めようとする第5話は腰を振りつつもプレイ内容としては前戯パートのみで構成していますが、これも含めて前戯パートは十分な尺を有しており、密着手コキに桃尻&股間に顔を埋めながらのシックスナイン、豊満年増バストに包まれるパイズリなどで勢いのある擬音を伴う射精へと導かれています。
ヒロイン側が積極的であることが多く、主人公は展開としては流され気味なところはありつつ、各ヒロインに対する愛情や欲望が非常にストレートに発揮されており、抽挿パートではがむしゃらで激しいピストンでヒロインが強烈な快感を叩き込まれていく流れを形成。

乳首弄りや結合部のアップなど、体パーツ描写の淫猥さを前面に押し出していると同時に、要所ではアヘ顔チックな表情付けも投入しつつ、クドさも抑えた演出でバランスを取っている印象があって、最奥で発射して勢いよく子宮に白濁液を注ぎ込む断面図と1Pフル~2P見開きの大ボリュームでの構図で複数ラウンド制をハイカロリーに〆るフィニッシュまで適度な高密さを保っています。
トリプルママヒロインとの四角関係という構図そのものの面白みと、そこにおける欲望の連鎖、欲望のエネルギーで満ちたエロシーンが組み合わさっての魅力がある長編作でした。
個人的には、浴槽の水位が下がっていくのとセックスの熱量が上がっていく対比という絵作りのセンスが見事な長編第3話に感心しました。