SuccubusCompany あけましておめでとうございます。当ブログ管理人のへどばんです。本日より2021年のブログ更新を始めます。しばらくは2020年に発売された作品の越年レビューがメインとなるとは思いますが、今年もよいレビューが書けるよう、日々精進して参りたいと思っております。
本年もよろしくお願い致します。

 さて本日は、ShiBi先生の(成年向け)初単行本『サキュバスカンパニー』(ジーオーティー)の越年へたレビューです。結合部をサキュバスの尻尾の巻き付きで隠す表紙絵、ナイスアイディアですね。
それはともかく、多彩なサキュバスガールとのエッチがたっぷり楽しめるドタバタ・ラブストーリーとなっています。

SuccubusCompany1 収録作は、魔界全体のエネルギー供給を担い、所属するサキュバス達が人間の男性とのセックスでそのエネルギーを集めてくる企業“サキュバスカンパニー”に勤めるサキュバス・ウナは男性が苦手なため、未だに処女でエネルギーを集めたことがないのだが、中性的な見た目でとんでもないエネルギーの持ち主である少年・晴ちゃんと出会い、また他のサキュバス達も彼のもとにやってくるのだが…なタイトル長編全8話(←参照 ウナの幼馴染なサキュバス・ゾラが参戦 同長編第2話より)+フルカラープロローグ(8P)。
 フルカラープロローグを除き、1話当りのページ数は16~38P(平均28P弱)と幅はありつつ平均値としては標準を上回る水準となっています。長編作として一定のストーリー性を備えつつ、設定の性質もあって分かり易くエロメインの構築として一貫しています。

【ドタバタコメディ風味もありつつ誠実なラブストーリーに収束】
 メインヒロイン・ウナさんを筆頭として、エッチなサキュバスさんが次々と登場して主人公君とエッチしていくという大変分かり易くエロ向きな設定であり、全体的な雰囲気は棚ボタラブコメ的な取っつき易さが明瞭な系統と言えます。
 多数のヒロインが登場することでの賑やかさも特色ですが、長編全体としてはウナさんとのラブストーリーを軸としており、彼女とエッチを重ねる中で信頼感が形成され、気弱な少年と処女で男性が苦手なサキュバスという二人が共に成長していく関係性が描かれています。
主人公君が供給するエネルギーが非常に多いこともあって、ウナちゃんは昇級試験を受けることになるのですが、これがウナにとっては過酷なものであって、ある意味ではピンチな展開となるのですが、ここで主人公君が勇気を出して魔界へと馳せ参じ、他のサキュバス達も彼をサポートして二人の恋路を応援することとなります。
SuccubusCompany2 分かり易く棚ボタ的な展開ですし、特に素直になれない幼馴染・ゾラとウナの掛け合いのドタバタ感もコミカルさにつながっていますが、一途で誠実な主人公の在り方と穏やかで純粋な性格のウナとの関係性もあって、直向きさのある情熱的な恋愛ドラマとしてまとめているのが最大の特徴とも言えるでしょう(←参照 晴君、立派になって…! 長編第8話より)。
 二人が頑張ったことが、種族を越えた二人が仲良く居続ける大団円なハッピーエンドにつながって~という最終盤の話のまとめ方もスムーズであって、序盤でのあるサキュバスの諺が終盤で回収されるなど、長編全体としての構成にも安定感があり、重厚なドラマ性こそ無いものの、読み口の良さと起承転結のまとまりの良さがしっかり両立された長編となっています。

【キャッチーなキャラ性と肉感的なボディのサキュバスさん達】
 メインヒロインであるウナちゃんを含めて計4名のサキュバスが登場。特に年齢設定はないようですが、同世代のウナ&ゾラのコンビに対して年上お姉さん的美人であるアマゴ、彼女らの後輩であり、普段は女子校生として人間界で過ごしているハーフサキュバス・ナオミといった陣容になっています。
 穏やかで純粋な印象のあるウナ、勝気&ツンデレ&不器用なゾラ、クールな無表情系美少女ながら実は一途に主人公君のことが好きなクーデレ系のナオミ、ミステリアスで妖しい色香のあるアマゴと、それぞれに明瞭なキャラ属性を備えていて、ラブコメ的な楽しさに寄与する要素と感じます。
 また、主人公の少年は想定される年齢層よりも幼さを感じさせるショタ系キャラクターであり、アマゴさんとの絡みを含めておねショタ的な様相になることがしばしばあります。穏やかな性格故に彼女達にエッチの面で振り回されることもありつつ、真面目な性格である故に彼女達を気持ち良くしようと奮闘しており、男女のどちらかに明確な主導権を持たせた関係性ではありません。
SuccubusCompany3 程好い美巨乳の持ち主であるウナ、同世代なのに低身長&貧乳なゾラ、ウナと同程度か少し小さ目のバストの持ち主であるナオミ、身長が高く爆乳寄りのたっぷりおっぱいなアマゴと(←参照 ゾラ&ナオミと3Pセックス 長編第7話より)、各キャラの身長やバストサイズには幅を設けつつ、ゾラを除いてバスト&ヒップの柔らかな肉感が魅力となるボディデザインです。
なお、エッチの際にはいずれもサキュバス形態となり、角や尻尾、蝙蝠系の翼などの淫魔らしい体パーツや露出度の高い衣装など、サキュバスらしさを表現したデザインですし、性的興奮が高まっていくと下腹部に淫紋が浮かんでくる設定も面白いこだわりと感じました。
 初単行本ながら二次元的な華やかさがありキャッチーな絵柄は単行本を通して安定。丁寧な描き込みでキャラ描写の華やかさとエロシーンでの濃厚感を打ち出しつつ、クドさを感じさせないスタイルであって、絵柄そのものが訴求力を持っていると感じます。

【エロ可愛さを保つ適度に濃厚な汁だく痴態描写】
 各話のページ数に幅があるため、エロシーンの尺にもエピソードによる多少の変動はありますが、抜きツールとして十分なボリュームを確保した上で、程好く長尺感のある濡れ場を用意するケースが大半となっています。
 メインヒロインの昇級試験において、主人公以外の男性達との性行為がありますが、性器結合は未遂であり、また主人公による救出とその後のラブラブHへのあくまで布石としての位置付け。これを除いて、基本的には和姦エロの範疇にあります。
ゾラちゃんに拘束され、ウナの眼前にて騎乗位セックスで搾られちゃうエロシチュやアマゴ姐さんにリードされるシチュエーションもあれば、主人公君がウナを強く求めて彼女もそれを受け止めることで共に喜ぶ恋愛セックスもあり、シチュとしての味付けを分けつつ、眼前の性的快感に共に夢中になっていく流れは大よそ共通。
 サキュバスの尻尾コキや丁寧なフェラ、豊満バストに包まれるパイズリに黒ストに挟まれての素股、3Pシチュでのダブルフェラなどを投入する前戯パートは、尺の長短や射精シーンの有無についてはエピソードによって様々。いずれにせよ、抽挿パートの尺を十分に確保する傾向とも感じます。
SuccubusCompany4 熱っぽく紅潮し涙で潤む蕩け顔、尻尾から分布される粘液で淫らに濡れてゆく柔肌、たっぷりの愛液を潤滑する秘所と、女体と汁気感の組み合わせで痴態描写に濃厚感を打ち出しているのが特長ですし(←参照 長編第5話より)、細かなハートマークや擬音の散りばめ、肉棒にからみつく媚肉を表現した断面図と、丁寧な描き込みが各種演出の効果を高めているのも美点でしょう。
 ヒロイン側がある程度リードしつつも主人公君のサキュバスに対して相性の良いち○こに蕩けさせられちゃう展開としており、舌を絡めるキスや乳首への刺激等のプレイの手数も稼ぎつつ、断面図等を併用しての中出しフィニッシュで複数ラウンド制のエロシーンを〆ており、1Pフルを基本とするハイカ口リーな抜き所に仕上げています。

 読み口の良いシナリオワークに、程好い濃厚感かつ十分な尺のエロシーンとのバランスはウェルメイドであって、幅広い層にお勧めできる1冊。
個人的には、爆乳サキュバスお姉さんのアマゴさんのエロシーンがもう少し欲しかったところです。