どうも、当ブログ管理人のへどばんです。2020年最後の更新は、毎年恒例の年間ベスト10の記事となります。結果として“新型コロナ一色な年”になってしまった2020年ですが、来年には落ち着いてエロ漫画を楽しめるようになってほしいものだと思います。

 2020年の年間レビュー冊数は266冊(越年レビュー含む)と昨年より減りましたが、今年も250冊以上のレビューを書けたのは良かったと感じております。このまま順調にレビューを書いていけば、来年中ごろには単行本レビュー累計3000冊を達成できるであろうと思われます。
 そういった累計が何冊であろうと、個々の作品としっかりと向き合うことこそがレビューでは大切なわけですが、年間ベストの選出や短評はまたそれとは異なる趣向と言いますか、普段とは異なる評価軸みたいなものがあって、未だに慣れませんし苦労もしますが、年末恒例の、自分にとっても楽しい“イベント”であるなとも感じております。

 毎年の表記となりますが、当記事では、ストーリーの面白さやエロシーンの実用性、登場キャラクターの魅力など、エロ漫画としての様々な側面における魅力を総合して評価し、あくまで私個人にとってのベスト10として選出しております。
 ランクインした各作品の詳細なレビューは、それぞれのリンク先にある該当作のレビュー記事をご参照下さい。当記事内では、主に雑感やランクインの理由等を記しておきます。
それでは、本年も実に多様であったエロ漫画作品の中で、管理人が特にお勧めな10冊(+α)を挙げさせて頂きます。

特別賞 藤丸『ユアソング』(ワニマガジン社)
YourSong 2019年末に発売された単行本で、昨年中にレビュー出来ていれば2019年のベスト10に、ベスト10はその年に発売された作品から選ぶというレギュレーションがなければ2020年のベスト10の、それぞれベスト3に入ったであろう珠玉の短編集にして一大長編でもある1冊。越年レビューになったのを後悔していますが、せめて特別賞にということです。→単行本レビュー

10位 蒼井ミハル『キミとシたいお姉さん』(ワニマガジン社)
TheTasteOfHoney 著者3冊目にして初ランクイン。絵柄も作劇も繊細さが魅力であって、もどかしい感情で読ませながら、柔らか女体の官能性によって抜きツールとしての満足感も高い1冊。そのスタイル自体は快楽天系列らしい“手堅さ”のある構築とも言えるのですが、その上で作家としての個性がしっかりと感じられる作風であるのが魅力と言えるでしょう。→単行本レビュー

9位 煌野一人『千年隷嬢』(キルタイムコミュニケーション) 
SlaveLadiesIn1000years 著者4冊目にして2回目のランクイン。石化やスライム姦、丸呑みにオナホ化等々、ファンタジー凌辱系において先鋭化していくアブノーマル系ジャンルを担う作家さんであり、特殊な状況と強烈な快感の組み合わせは圧巻。一方で、メインの中編は強いヒロインを快楽で屈服させるという構図ではありつつ、よりポジティブなハーレムとしてのウハウハ感があって、作風に幅を持たせてきた4冊目。→単行本レビュー

8位 黒青郎君『永世流転』(茜新社)
EternalStream 日本国内では初単行本であり、初ランクイン。近年、エロ漫画ジャンルにおいて海外出身の作家さんの活躍が広がってきましたが、その中の一人。口リBBAといういかにも日本のオタクコンテンツ的なキャラ属性を用いながら、中華オカルトファンタジーという独自性を明確な軸としており、それらが合わさっての漫画としての豊潤な魅力があります。2巻が非常に楽しみですが、1巻だけでもその魅力は十二分に伝わりました。→単行本レビュー

7位 スミヤ『オートマチック・ガール』(ワニマガジン社) 
MyAutomaticMaiden 著者7冊目。これまでも年間ランキング候補にはしばしば入っていたのですが、今回初ランクインとなりました。洒落た雰囲気を醸し出す作劇&絵柄の魅力はそのままに、話の構成の上手さが今回は際立った印象ですし、抜きツールとしての満腹感も適度に強く仕上がっています。作劇・作画の個々の要素は決して特殊ではない一方で、総和としての独自性を感じさせますし、そのスタイルでの積み上げを感じさせる最新刊です。→単行本レビュー

6位 水龍敬『MC学園 完全版』(コアマガジン)
MCHighSchool 著者3冊目(共著除く)にして初ランクイン。性の解放を楽しむ(架空の)テーマパーク“水龍敬ランド”で有名な作家さんですが、こちらも“場の設定”が非常に効果的であった作品でした。美少女キャラがお下品痴態を曝け出して乱れまくる様子をたっぷり提供する抜きツールでありながら、長編全体としての緊張感や読み応えが保たれており、じっくり読めてがっつり使えるという“ストーリーエロ漫画”として理想的な構築と言えます。→単行本レビュー

5位 もみやま『おっぱいスイッチ』(ティーアイネット) 
BustySwitch 著者4冊目にして2回目のランクイン(2年連続ランクイン)。柔らかおっぱいの洪水に飲み込まれるおっぱいいっぱいのハーレムもの。「そうは言っても一度に揉めるのは二人のおっぱいまでじゃん」などと思う読者諸氏は是非読んでみて下さい。如何におっぱいの感触を同時に多数味わうかのミラクルプレイが連発されます。おっぱい一点突破ではありますが、それで十二分に勝負できる熱量やアイディアを感じさせる作品と言えます。→単行本レビュー

4位 赤月みゅうと『異世界ハーレムパラダイス』(ティーアイネット)
HaremParadiseInAnotherWorldF 著者11冊目および12冊目。当ブログの年間ランキングの常連であり、今回は7回目のランクイン。長編全体としての構成力、多数のヒロインが登場する大ハーレムものという従来の魅力を踏襲しつつ、異世界まるごと子作りハーレムという壮大なスケール感を打ち出してきたのもすごいですし、それがストーリー全体とちゃんと結びついているのも見事です。→単行本レビュー

3位 アシオミマサト『記憶凌辱』(ティーアイネット)
MemoryGame 著者12冊目にして4回目のランクイン。ギミックの使い方の上手さに定評がある作家さんですが、今回はVRという現代らしいギミックを用いつつ時間遡行というSF的な設定を絡めています。特に主人公の設定が明らかになる終盤の展開には唸らされました。端正な印象でありつつも程好く粗さや乱れを含む絵柄のユニークな魅力、絵柄との適度なギャップのある痴態描写の濃厚感と実用性の高さも魅力的です。→単行本レビュー

2位 べろせ『べろまん2』(茜新社) 
BeromanSecond 著者2冊目にして初ランクイン。初単行本に続いてセルフタイトルなのですが、なるほど、この作家さんならではという作品であり、また『コミッAOHA』の誌風を代表する作家さんだなと改めて感じます。前単行本の短編の世界観を広げた長編は、波乱万丈のロードムービー的な魅力がありますし、ラストは噛み締める良さがあります。ひげた先生とどちらを入れるかで悩みましたが、2冊目として作画・作劇が磨かれた印象があるこちらをチョイス。→単行本レビュー

1位 鈴木狂太郎『窓際のタバ子さん』(ヒット出版社) 
SmokingGirlAtTheWindow 著者8冊目にして4回目のランクインであり、初の1位。弱い者、虐げられた者への共存による救済はこの作家さんの作品で頻出するテーマではありますが、タイトル長編はそれを見事に描き切った作品であり、ストーリーのドラマチックな構成、小道具や空間の使い方の上手さ、感情の奔流を打ち出す激しいセックス描写がいずれも光っています。本年だけでなく“オールタイム・ベスト”と評し得る1冊。→単行本レビュー

 以上10作品が、私個人が選出した2020年のベスト10+αとなります。斯様に振り返ってみると今年も面白い作品が沢山あったなと改めて感心致します。選出した作品の作風の幅は広いので、読者諸氏にとっての合う・合わないは様々だとは思いますが、エロ漫画選びの参考になったり、名作を思い返す楽しみがあったりすれば書き手としては幸いです。
今年は10冊中5冊が初ライクインですが、黒青郎君先生のように初単行本から傑出したものを見せて初ランクインというケースもあれば、キャリアの中で円熟味を増したと感じて選出させて頂いたスミヤ先生というケースもあります。また、結果として、新鋭から中堅、ベテランまで幅広い選出となったと感じます。
来年も多彩な作品を楽しみ、またその魅力を読者諸氏に提示できるレビューが書けますよう、精進して参りたいなとランキング記事を書きながら思いました。

年末に際しまして、本年に当ブログで取り上げた全ての作品、その作家様および出版社様に対し、心からの謝意と敬意を表しますと共に、当ブログの読者諸氏の御愛読に対し、管理人より改めて厚く御礼を申し上げます。
 2021年も素敵な作品に沢山出会えることと、エロ漫画を愛する全ての方々に幸多い一年であることを祈りまして

一エロ漫画愛好家 へどばん拝