FutanariDickCollection アサイ先生の『木根さんの1人でキネマ』第7巻(白泉社)を読みました。佐藤さんのなんでも「シックス・センス」扱いの言動連発に笑いましたが、どんでん返しのある映画はどんでん返しがあるよという前提で見ると基本的には駄目なんですよね…。スターウォーズ大好きおじさん達(+妙齢のオタサーの姫)の姿は頼もしくもあり、また自戒にもせんとな…と思いました(おじさんなので

 さて本日は、伊丹先生の『フタナリおチ×ポコレクション』(キルタイムコミュニケーション)のへたレビューです。先生の前単行本(初単行本)『まんキツ❤ぱこライフ』(エンジェル出版)のへたレビューもよろしければ併せてご参照下さい。
ハイテンションに突き進む特大フタナリちんぽ狂いな性の狂乱が詰まった1冊となっています。

FutanariDickCollection1 収録作は、女装男子である漫研部員・黒猪は後輩でギャル、そして壁サー主であるフタナリガール・丼部さんに自作のBL漫画における男性器描写のクオリティの低さを指摘され、資料として魅せて貰ったその逞しい女の子チンポの虜となってしまうのだが…な中編「ヲタサーのギャルVSボク」シリーズ全3話(←参照 “女の子のおちんぽ!!” 同中編第1話より)+描き下ろし後日談(10P)、および読み切り形式の短編4作。
 描き下ろし後日談を除き、1話・作当りのページ数は20~31P(平均26P強)と中の上クラスのボリュームで推移。ストーリー性そのものは強くないものの、終始勢いの強さで牽引できており、強烈な語感と痴態表現で押しまくる長尺のエロシーンもその勢いの形成に寄与しています。

【欲望と感情のエネルギーで押し通すテンション高めの作劇】
 中編シリーズはハイテンションなエロコメスタイルのフタナリものですし、短編4作については学園モノな百合ふたなりセックス、ファンタジー系フタナリ主従ラブ、催眠メス堕ち兄弟セックス、女体化父&息子ファンタジー近親凌辱エロスと、漫画チックな面白さが多彩に用意された作品集となっています。
 メインとなる中編シリーズは、陰キャなオタク女装男子である黒猪さんと“オタクに優しいギャル”的なフタナリギャル・丼部さんがセックスを満喫しながら同人活動に邁進していくというストーリーであり、タイプの異なる者同士の関係性という意味では短編「フタナリさんとノンケさん♀」とも似た構図。
FutanariDickCollection2大人気同人作家である丼部さんの薫陶もあってへたれ同人作家・黒猪さんも漫画家として成長していく…ということは一切なく、自分より画力も人気も上、おまけに圧倒的なち○ぽを持つ丼部さんに完全に依存し、そのチ○ポを求める余りにどんどん駄目な方向へと転がり落ちていく黒猪さんがコミカルに描かれますし、丼部さんも対等ではなくあくまで圧倒的で奔放な存在として描かれています(←参照 あまりの(作家としての)駄目っぷりにチンポビンタで喝を入れる丼部さん 中編第3話「ヤリサーのボクVSギャル」より)。
 中編シリーズは黒猪さんの性欲でストレートに推し進めることでのテンションの高さがあるスタイルですが、短編群の場合では竿側の恋愛感情であったり(短編「フタナリさんとノンケさん♀」「おちんぽ女騎士と処女姫」)、征服欲や復讐心であったりと(短編「双子カースト」「息子が魔王の女体化お父さん勇者、堕つ」)、性欲+αのパワーで駆動しており、その+αの部分で作品の雰囲気が決定していると言えるでしょう。
 また、同人エロ界隈の中編シリーズであったり、なかなか複雑な親子関係である短編「息子が魔王の女体化お父さん勇者、堕つ」、身分違いの純愛がフタナリ化で叶えられる短編「おちんぽ女騎士と処女姫」といったファンタジー世界観であったりと、作品によって掘り下げの充実度は異なりつつ、設定に漫画チックな面白さがあるのが特長と感じます。
 お馬鹿でコミカルなオチになる中編、純愛が少々の狂気を帯びる短編「おちんぽ女騎士と処女姫」、生意気弟君メス堕ちラブラブエンドな短編「双子カースト」等、話のまとめ方は様々ですが、個々の方向性として座りのよいラストになっていると言えるでしょう。

【漫画チックに楽しい多様なキャラ性&ボディデザイン】
 フタナリ、女体化や男の娘など、そもそも性別のカテゴライズがあやふやなキャラクターが多いのですが、年齢層としては幅広く、ロー~ミドルティーン級の可愛らしい少年少女であったり、女子校生・大学生クラスや、20代半ば~30代前半程度と思しき男女であったりが登場。
 ギャルで人気同人作家の後輩、陰キャドスケベ女装男子、姫様に秘めた熱情を抱く凛々しい女騎士に純真無垢なお姫様、ビッチギャルと堅物お嬢様な委員長キャラ、催眠でお兄ちゃんラブにされちゃう生意気弟ショタ君、息子が魔王な勇者でパパなのにメスイキ快感でママにされちゃう(どういうことなの…)女体化男性などなど、登場人物の設定や展開は非常に多彩です。
とにかく駄目で他力本願で性欲魔人な黒猪さんに、頼もしさがある奔放フタナリギャルの丼部さんの組み合わせもそうですが、実はドスケベな真面目委員長に圧倒されるビッチギャル、凛々しい女騎士さんと可愛らしいお姫様、陰キャな童貞兄と華やかさがあるモテモテ弟、正義の心と父性を保とうといする勇者のお父さん(でもママに)と復讐心に燃える美少年魔王と、対比的なキャラの組み合わせが多いことで、双方のキャラ性が引き立っているのが上手い点と言えます。
 キャラの設定の多彩さもあって、各キャラのボディデザインも様々ですが、フタナリキャラが竿役である場合には巨乳&安産型ヒップのスレンダー巨乳ボディであることが多い一方、ショタ系キャラが攻めの場合もありますし、受け側の男女は低身長貧乳ボディであったり、そもそも男性なので貧乳?であったり、巨乳キャラであったりと多様。
FutanariDickCollection3 ショタ系キャラも含めてちんぽ(フタナリさんは玉アリ)は特大サイズで非常に自己主張が強いですし、バスト&ヒップもその存在感を強く打つ出しており、それらの描写とやたらとテンションの高い台詞が組み合わさることでの絵としての勢いが(←参照 アナニー中の女装男子のデカ美尻とこの台詞 中編シリーズ第2話「壁サーのギャルVSボク」より)、エロシーンのみならず形成されていると感じます。
 描線の濃淡を含めて絵柄には一定の変遷がありますが、華やかさのあるキャッチーな二次元絵柄として方向性は一貫。そういった華やかさとドストレートな淫語満載的なエロ演出やエロエロな女体とのギャップのある組み合わせは魅力となるスタイルと言えます。

【ハイテンションな実況エロ台詞&ハードな痴態描写】

 二人のエッチに至るまでの過程を重視するケースもありますが(「フタナリさんとノンケさん♀」等)、その場合でもお猿さんめいた激しいオナニー描写を前半で投入するなど、エロ描写の総量は十分に用意されており、全般的に量的な満腹感がしっかりとあります
 丼部さんのちんぽケース志願となった黒猪さんが彼女に使われてアヘアヘ乱れまくる中編、女騎士フタナリ化での身分の壁を越えての純愛レズ?セックス、弟君メス化催眠凌辱、お父さん女体化触手凌辱、ビッチギャルがフタナリ堅物(ダブルミーニング)ちんぽに敗北な片想い炸裂セックスとエロシチュも多彩ですが、いずれにしても受け側の男女が怒張を挿入されてその強烈な快感にメロメロにされてしまうという構図自体は共通しています。
 女装男子君はふたなり巨根をしゃぶらされてその味や臭気にメロメロになるフェラ、豚顔バキュームフェラ、女騎士によるお姫様への丁寧な愛撫、隠れドスケベな委員長キャラによるセンズリ、女装男子君のパワフルなディルドアナニー、女体化された男性が乳首や秘所などを触手でたっぷり弄られてメス快感に包まれるプレイ(ニプルファックもあるでよ!)等々、前戯パートのプレイ内容も多彩であり、この時点で各種台詞によるテンションの強烈さも既に顕在。
フタナリものというのは、台詞のテンションの高さがある種伝統芸でもあって、本作においても「おちんぽ掘削工事しゅごひッ♥」「おちんぽ様ホームカミングッ♥オゥイェス♥」「精子アガってきたッス~~♥」「おっ♥姫様の淫語で脳ミソまでちんぽになりゅ♥」などなど、多彩な語彙と異様なテンションでお下品ワード乱舞の実況系エロ台詞を打ち出しているのが印象的です。
FutanariDickCollection4れらの台詞表現に加え、程好くお下品なアヘ顔、巨根が子宮口をノックするパワフルな断面図や結合部アップ描写、多数散りばめられて喘ぎ声と混じり合うパワフルな擬音等々、アタックの強いエロ演出を高密に施しており(←参照 お射精きてしまいますのォッ♥ 短編「フタナリさんとノンケさん♀」より)、飽和感のあるエロ描写が連続していくことでのハイカロリーさが感じられます
 1Pフルの大ボリュームを基本とするフィニッシュシーンは受けが女性なら秘所に、男性なら♂ま○こ(アナル)に白濁液を勢いよく発射して、受けの悶絶絶叫アクメでハードに〆ており、ダイナミックな構図や強烈な演出を絡めて抜き所としてのアタックを非常に強く仕上げています。

 フタナリ(+女体化等)ハードコアエロとしての強烈さを備えると共に、各登場人物のキャラクター性や話の設定の面白さが魅力となる作品集となっています。
個人的には、陰キャドスケベ女装男子と、陽キャドスケベフタナリギャルとの賑やかなエロコメディな中編シリーズが特にお気に入りでございます。