MilkSplash 数か月に一度、大量のウェハースを抱えることになる同好の諸氏、『ラブライブ!サンシャイン!!ウエハース Aqours 5th Anniversary』のコレクションは順調でしょうか?私は箔押しがまだ4種集まっておらず、冷凍庫のウェハースのストックが増えそうです・・・。
今回の衣装、色合のせいなのか、ものすごく平板というかぼやけたというかな感じで、表情はいつも通りのせいか、両者の間に違和感があるんですよね。

 さて本日は、emily先生の『Milk Splash♥』(文苑堂)のへたレビューです。当ブログでは久しぶりにレビューの俎上に載せさせて頂きますが、過去作『くりぃみいパイ』(マックス)のへたレビューもよろしければ併せてご参照下さい。
キュートフェイス&柔らか巨乳ボディの美少女さん達との甘いラブエロ模様をたっぷりの尺で楽しめる作品集となっています。

 収録作はいずれも読み切り形式の短編で8作。なお、短編「スタッカート」は(成年向けでの)前々単行本『みるきーポケット』(同社刊)に収録の短編「プリンセスメイド」のスピンオフ的な作品となっています。
1作当りのページ数は10~32P(平均24P弱)と幅はありつつ平均値としては標準的な部類。お話の存在感はほぼありませんが、その分、キュートなヒロインとの甘いエロ模様をたっぷり味わえる構築となっています。

【軽く甘い雰囲気の中での全能感に浸るシナリオワーク】
 作劇の存在感に乏しいために、その方向性を分類にしにくいところもあるのですが、基本的にはラブエロ系としての甘味のあるお話で統一。
MilkSplash1既に恋愛・肉体関係にあるカップルさんのお話に加え、自身の願望が具現化した世界で猫耳美処女たちに子種を求められることになる短編「Shangri-La」、担当するアイドルユニット3名全員と関係を持っているマネージャーを描く短編「Star Luster」など(←参照 アイドルに旦那様と呼ばれる主人公 同短編より)、サクサクとエロシーンに突入できる設定を用意した作品も多くなっています。
 これらイージーな設定や、登場人物達の関係性における掘り下げの無さなども含めて導入パートのシナリオワークは概して大味であって、ポエティックなモノローグや甘味を増す甘い台詞回しなどが大きな魅力でありつつ、話全体とのつながりという意味では浮いた印象があります。
ただ、ヒロイン側が積極的な棚ボタ的なシチュエーションもあれば、男性側が積極的でヒロイン達が恥ずかしがりながらも受け入れるという独占欲を感じさせるシチュエーションもあり、どちらの場合でも、ヒロインの可愛らしさを示していく流れは萌えエロ系として定番の魅力と言えます。
 導入パートで示された以上の話の展開があまり生じないタイプの作劇であり、話の終わり方もしばしば唐突な印象があるのですが、十分な甘味のあるラブラブエンドにまとまっていることは共通していて、良くも悪くも話の雰囲気を最初から最後まで保つスタイルとなっています。

【キュートフェイス&柔らか美巨乳ボディの鉄板の組み合わせ】
 女子校生ヒロインが半数を占めつつ、残り半数はケモ耳美少女であったりアイドルであったりメイド喫茶の店員さんであったりと、萌え系ヒロインの設定としてはポピュラーなものを各種用意しています。
 清楚で一途な従妹ちゃんにツンデレ系親戚ガール、妖しい魅力もあるメガネ美人のメイド喫茶店の先輩さん、ちょっとギャル系の教え子彼女ちゃん、子種を求めてくる猫耳ガール軍団など、比較的分かり易いキャラクター属性を様々に設けつつ、男性を積極的に求め、かつ尽くしてくれるタイプという二次元らしいドリーミーなキャラ性を重視したヒロイン造形と言えるでしょう。
MilkSplash2 アイドルトリオ全員とのエッチな短編「Star Luster」や百合カップルが爆誕する短編「Special To Me」などの複数ヒロイン制の作品では、貧乳ヒロインが登場することもありますが、基本的に主力となるのはふんわり柔らかな弾力感で、控えめサイズな乳首を先端にいただく美巨乳と程好いマッスの桃尻をお持ちのヒロイン達(←参照 おっぱい&お尻の構図! 短編「Shangri-La」より)。
美人お姉さんタイプの女性キャラも含めて、可愛らしさを感じさせる顔の造作としており、女体の量感に伴うストレートなエロさとの程好いギャップのある組み合わせは、これまた萌えエロ系としての明確な強みと言えます。
 全般的に体パーツ描写の淫猥さは控えめに仕上げている印象ですが、柔肌や髪の毛の艶っぽさを感じさせる描き込みが絵柄の良さを損なわずに女体のエロさを高めています。
MilkSplash3一方でこの修飾性の濃淡も含め、作画密度や描線の細さなどには作品間で一定の幅があり、初出時期に依る経時的な変化というよりかは、作画が丁寧な時とややラフな時の違いといった印象があります(←参照 上記引用の短編「Shangri-La」とほぼ同時期ながら結構印象が異なる絵柄 短編「Special To Me」より)。キャラデザのバランスも含めてやや変化している印象はありますが、絵柄の方向性そのものは、萌えテイストの可愛らしさでふんわり柔らかくまとめるスタイルで安定しています。

【たっぷり長尺でヒロインのエロ可愛い痴態を楽しめる和姦エロ】
 作品によってページ数に幅がありますが、サクサクとエロシーンに雪崩れ込んでいくこともあってエロシーンの占める割合が高くなっており、特に30P前後の作品では複数のシチュエーションを入れ込んでたっぷり長尺のエロシーンを用意しています。
 上述した様に主導権が男女いずれかにあるかは異なるものの、片方が強引に押し切るという展開はあまり無く、ヒロインが性的快感に包まれ、かつ主人公の心身を気持ち良くしてくれる様子をお届けな和姦エロで統一。
サブヒロインとメインヒロインとの百合セックスも絡めて主人公を含めた3Pセックスとなる短編「Special To Me」、3人の猫耳美少女さんとの4Pセックスがメインのエロシーンとなる短編「Shangri-La」、各アイドルとのシチュエーションの味付けを変えた個別Hと全員とのハーレムHを1話内で全部ご用意な短編「Star Luster」などの複数人エッチに、姪っ子や従妹との近親ラブ、教師と教え子の禁断の関係など、背徳感のある構図の関係性もありますが、各エロシチュはあくまでエロのアクセントといった用法であって、甘く蕩ける雰囲気を阻害しない描き方となっています。
 豊満バストでのパイズリやねっとりフェラ、ヒロインの秘所への愛撫などを投入する、前戯パートに十分な尺と射精シーンを設けることもあれば、比較的短くまとめて抽挿パートのボリュームを多く用意した構成になることもありますが、この前戯パートでヒロインの発情スイッチが入っていく流れを形成しています。
MilkSplash4 ヒロインの表情の可愛らしさを保ちながら、熱っぽく蕩けていく表情付けにハートマーク付きの嬌声やラブ台詞、中出しおねだり台詞、柔肌をしっとりと濡らす各種淫液の描写などの演出を加え、ストレートな結合部見せつけ構図や結合部アップ描写の多用も実用性を押し上げる要因(←参照 短編「さくらDrops」より)。
この演出密度にも作品によって高低の幅があることに加え、前述した作画の不安定感がやや込み入った画面構成の場合にはより目立つことがあるのは減点材料ではあるのですが、程好い演出強度と共に大ゴマ~2P見開きでの中出しシーンを複数搭載する抜き所の多さで相応に補っています。

 作劇面でのやや単調な印象は、ヒロインの可愛さとエッチな蕩け模様を楽しむ上では特に瑕疵とならないのですが、絵柄の統一感に欠けることと、断面図や引きの構図を中心に描写がしばしば粗くなることはその美点に強く影響してしまうので、読み手によって評価は分かれる1冊かもしれません。
個人的には、今単行本中では抜群の作画の緻密さを誇り、ツンデレ系美少女のデレ&蕩け具合が股間を直撃な短編「ベッドの子猫ちゃん」が最愛でございます。