ThisMayBeWrong 林ふみの先生の『異世界ちゃんこ』第5巻(竹書房)を読みました。部屋ではもとは他人であっても、同じちゃんこを食べる“兄弟”になるのだと姉妹であるエリーセとコルネリアの仲直りを助ける高良山の台詞、とっても素敵でしたね。
マイペースな女神(時の女神だからでしょうか)・クローナ様、とっても可愛らしかったですが、食事シーンはものすごく豪快で笑ってしまいました。

 さて本日は、チグチミリ先生の『イケないことかも・・・』(茜新社)の遅延へたレビューです。先生の前単行本『ふくらみかけがお好きでしょ❤』(同社刊)のへたレビュー等もよろしければ併せてご参照下さい。
多彩なロリビッチちゃん達とのイケないことと知りつつの誘惑展開&ちっこい体が感じまくりのエロシーンが詰まった1冊となっています。

ThisMayBeWrong1 収録作は、ヤりなれている友人と共に海にダブルデートをしに来た主人公の女の子は実は処女なのだが、見栄や性的好奇心もあってその場で出会った男とセックスしてしまうことに・・・な短編「すけべはホントでウソかもね」(←参照 水着がけしからん過ぎる! 同短編より)+描き下ろし後日談(6P)、および読み切り形式の短編・掌編8作。
描き下ろし後日談およびフルカラー掌編「ロリは太陽」(4P)を除き、1話・作当りのページ数は18~22P(平均21P弱)と中の下クラスのボリュームで推移。基本的に短編集ということもあって話としてはコンパクトであって、エロメインの構築で安定しています。

【多彩な雰囲気ながら少女側の性的積極性に全てを委ねる構図】
 ヒロイン側の積極性で展開が進むことは概ね共通しており、これまで通りにハッピー口リータ系を軸としつつも、雰囲気は作品によって様々。
 積極的なボディタッチをしてきたり、着衣ではありつつちらちら胸や股間を見せ付けてきたりと、男性側の性欲や視線を意識した上で、誘惑を仕掛けてくるヒロインが多く、それによって彼女達自身の性欲や性的好奇心を満たそうとしていることが示されています。
ThisMayBeWrong2少年少女のいわゆるインピオや(短編「ちんこ催眠事件」)、仲良しな兄妹関係(短編「恋愛なんかしないで兄妹姦だけでイキたい」)などの一定以上の信頼関係や恋愛関係がある場合には、この積極性による棚ボタ的なウハウハ感を素直に楽しめるようになっています(←参照 妹ちゃんのエロエロ誘惑だ! 短編「恋愛なんかしないで兄妹姦だけでイキたい」より)。
一方で、盗撮魔や変質者などの明確な犯罪者であったり(短編「トーサツホール」「あの公園で待ってる」)、少女の深刻な背景を知りながら安易に関係を続ける大人(短編「Contemporary Inaka Cruise」)であったりとの関係性も多く、ヒロイン側の積極性や性的充足がそれらの行為や関係性の罪悪感や結末をマイルドにして読み手の精神的負担を小さくしていますが、この点は倫理的な可否において読み手の好みが分かれる点だと思います。
 とは言え、前述した様にヒロイン側の性欲・性的好奇心の充足・実現を軸として描いている分、男性側との“関係性”にはあまりフォーカスされず、竿役そのものの立ち位置がヒロインに重要な影響を及ぼすことはないため、話としての重さ・暗さは基本的に排されています。
逆に言えば、ヒロインとの甘いラブエロ模様などもあまり無いため、そのタイプの作品をお求めの諸氏にもお勧めしにくいものはありますが、口リビッチちゃん達のエロさそのものを満喫するためのシナリオワークと総括できるでしょう。

【口リビッチなちっぱいランドセルガールズ】

 いずれも高学年クラスのランドセルガールで統一。男性キャラクターは、短編「ちんこ催眠事件」の同世代の少年を除いて、年上であって“大人”である人物がメイン。
ThisMayBeWrong3 見栄を張っているが実は処女の女の子、クールな都会っ子、真面目そうな見た目ながら兄と関係を持っている眼鏡っ子妹(←参照 ポージングがスケベ過ぎる・・・ッ! 短編「ただお兄ちゃんがいい」より)、妖しく誘惑してくる妹ちゃん、無口・無表情ながら性欲旺盛ガール等々、多彩な性格・キャラクター性の女の子を用意しつつ、いずれも性的なことに積極的であることは共通。
キュートな女の子が男性を誘惑してくる際に見せる瞳の表情や、自分が性的に視られていることをよく理解した上での“アピール”の言動などに、性的未分化な純粋さと異なる“女”としての妖しい魅力を持たせていることが、可愛らしい外見とのギャップを作り出しているのも特色。
 寸胴気味の体幹にぺたんこ~ほんのり膨らんだバスト、肉付きの薄い腰回りに一本筋の走るプ二股間と未成熟さの明瞭なボディデザインで統一されており、肉付きの弱さはありつつも局所的にぷにっと柔らかい印象を持たせた体つきに仕上げています。
 前述のキャラ性の多彩さはキャラデザインのバリエーションにも表れていますが、ガーリーな各種衣装の丁寧な描き込みもこの作家さんの特徴で、ヒロインの可愛らしさを増幅しています。
適度な萌えっぽさを含めて二次元らしい可愛らしさでがっちり固めた絵柄。程好い修飾性もあってフルカラー絵との印象の差異を感じさせず単行本を通して一貫しているのも安心材料となっています。

【キュートガールが快感に蕩けまくる痴態描写のギャップや濃厚さ】
 ページ数こそそれ程多くないものの、サクサクとエロシーンに突入していくシナリオワークであることもあって濡れ場の尺は十分に用意されています。
 生真面目ガールの性的好奇心が仇になって変質者に凌辱されてしまう短編「あの公園で待ってる」、催眠術の効果を信じている無邪気ガールとのインピオセックスな短編「ちんこ催眠事件」といったエロシチュもありつつ、ヒロイン側の誘惑によって状況が進行する和姦エロをメインとしており、恋愛モノとしての甘味はほぼ無いですが、ストレートに快楽全能主義的な様相を呈しています。
 複数のシチュエーションを用意し、メイン級の分量を有する抽挿パートの後に小さなお口でのフェラと射精シーンを用意することもありますが、その前の前戯パートについてはヒロインの口リボディの小さなバストや未成熟でツルツルの秘所をじっくりと愛撫したり、素股をしたりな描写を充実させています。
 手マンやクンニでアクメを迎え、すっかり濡れた秘所に挿入すれば(非処女も数名いることもあって)、ヒロインが最初から感じまくり、奥までゴリゴリされるパワフルなピストンでキュートな女の子が淫靡にハードに乱れてしまうという二次元らしいドリーム仕様を用意。
ThisMayBeWrong4 熱っぽく頬を紅潮させ、瞳にハートマークを浮かべたり、強烈な感覚に目を見開いたりな陶酔感の強い表情付けに加え、中出しや更に強いピストンをおねだりしたり、強烈な快感を実況したりと、男性の劣情を刺激する台詞を嬌声と共にお届けして中出しへと突入させます(←参照 短編「Contemporary Inaka Cruise」より)。
メインとなるエロシーンに続く別シチュでのエロシーンにも十分な尺を用意しており、中出しやぶっかけの後にアナル挿入やお口ご奉仕、更なる中出しセックスを続けたりと、複数ラウンド制としての量的充実感を打ち出すのも特徴であって、行為の進展と共に男女双方がより快楽に貪欲になっていく流れを形成しています。

 上述した様に、必ずしも平和なキャッキャウフフの状態が形成されているわけではないのですが、善悪を超越した快楽全能主義を全部ヒロインの性欲や性的好奇心に担って貰う構図となっており、そこに歪さはありつつ二次元らしいファンタジーとして楽しめる作品となっています。
個人的には、凌辱は凌辱として描きつつ、ヒロイン側の能動性と勧善懲悪によって最終的な読み口をマイルドに仕上げた短編「あの公園で待ってる」が生真面目眼鏡っ子の魅力もあって最愛です。