FurachinaSupport 武田一義先生(原案協力:平塚柾緒氏)の『ペリリュー 楽園のゲルニカ』第9巻(白泉社)を読みました。小杉伍長、吉敷と田丸の投降を助けることで、自分の扱いがどうなるかの判断材料にするつもりなのかなと考えますが、自分が直接の関与者になることを避けて観察者に徹するという彼らしいやり方だなと。片倉兵長の「自分ひとり賢く立ち回っているつもりか」という指摘は鋭かったですよね。

 さて本日は、神楽もろみ先生の『フラチナ❤サポート』(コアマガジン)のへたレビューです。先生の前単行本(初単行本)『朽ち果てた箱の中』(同社刊)のへたレビューもよろしければ併せてご参照下さい。
スレンダー美少女との棚ボタ的ラブエロ展開&彼女達がハードに乱れまくりなエロシーンが詰まった1冊となっています。

FurachinaSupport1 収録作は、エロ漫画家・神楽坂もろマン先生の家に姪っ子が家出をしたと押し掛けてきて、彼の職業を知っている彼女はHなアシスタントをしてくれると言うのだが、その真意は・・・?な中編「ちょぉそこん人 ワシのエロ漫画を見ちゃってぇや!!」シリーズ全3話(←参照 叔父として最初は断る主人公だけど・・・? 同シリーズ第1話より)+カバー下のおまけ漫画、および読み切り形式の短編・掌編6作+フルカラーイラスト集(2P)。
なお、短編「朽ち果てた箱の中の片隅で」は前単行本に収録された短編「朽ち果てた箱の中」のスピンオフ的作品。
フルカラー掌編「蚊帳の中には蚊が一匹。」(4P)を除き、1話・作当りのページ数は20~28P(平均25P弱)と中の上クラスのボリュームで推移。いずれも軽い読み口のシナリオワークと、質・量の両面で程好いボリューム感の強さがあるエロシーンとで構築されています。

【快楽の強烈さとそれがもたらすポジティブなものを描く作品】
 主人公の女性が仮想空間でのセックスを各種デバイス&専用ディルドを使って体験できるVR機器を購入し、ゲーム中で女騎士として魔物に犯されるプレイを大満喫な短編「VR体験PROJECT AYA」は、VRが盛んになりつつある現代らしい要素が魅力ですが、その他の短編はラブコメ・エロコメ系統の作劇となっています。
FurachinaSupport2 主人公のエロ漫画を読んでその内容に憧れた姪っ子ちゃんが押し掛けてくる中編シリーズ、自殺をするつもりだった男性に突然美少女とのエッチな出会いが!?な短編「自殺する前に私とHなことしよ」、いじめられっ子の少年のち○こを見込んでヤ○ザの娘さんが助けてくれる短編「アヒルの王子様」など(←参照 気風の良い娘さんなのだ! 同短編より)、ちょっと冴えなかったり弱気になっていたりな男性に美少女との出会い&Hが用意されることが多く、この構図による棚ボタ的な幸福感があるのが魅力の一つ。
とは言え、ヒロイン側の積極性に全てを委ねてしまう構成ではなく、セックスによって得た自信や他者からの承認、性欲の充実といったものによって、男性達がエロ漫画業に励んだり、自殺を思い留めたり、弱気を克服したりと前向きに進めるようになる姿が描かれていて、この点が読み口のポジティブさにつながっています。
 また、少年達の秘密基地となった廃屋で性的なことに興味津々な男の子をエッチなヒロインが誘惑な短編「朽ち果てた箱の中の片隅で」や上述の短編「VR体験PROJECT AYA」などを含め、ヒロイン側の性欲の発揮とその充足も明瞭に描かれておりほんのり妖しさや背徳感を備えたエロシチュも含め、男女双方にとって快楽が恩恵をもたらすものとして描かれているのも話としてのポジティブさを形成。
そういった積極性を含めて、話の展開の中でヒロインのキャラクター性の魅力を高めていくことを軸とした構築とも言え、ストーリーそのものに大きな広がりや強いドラマ性こそ無いですが、女の子の魅力に牽引される読み口の楽しさ・幸福感が美点とも言えるでしょう。

【スレンダーな印象のある肢体の美少女ヒロイン達】
 短編「VR体験PROJECT AYA」のオタクガールは女子大生クラスではないかと推測されますが、その他のヒロインは女子校生級で統一。
エッチなことに興味津々な明るい方言女子(山陽方言)の姪っ子ちゃん、真面目だがかなり天然なところがある教え子ちゃん、強気で気風の良い幼馴染任侠ガール、VRを用いた新たなオナニー方法に挑戦するドスケベオタクガールなどなど、それぞれキャッチーな魅力のあるヒロインを擁しており、彼女達のラブ&セックスへの積極性のチアフルさが作品としての魅力に大きく貢献しています。
 短編「朽ち果てた箱の中の片隅で」では性的なことに興味を持ち始めた純朴ボーイを登場させていますが、前述した様に冴えないおじさんや気弱ないじめられっ子といった男性キャラが登場しており、そんな人物が魅力的な美少女に迫られるという棚ボタ的な幸福感を強調。ただ、皆さん基本的に善人であって、前述した様にポジティブなまとめ方に無理なく落ち着けるキャラが揃っていると評し得るでしょう。
FurachinaSupport3 中編シリーズの姪っ子ちゃんのように調度良いサイズ感の巨乳をお持ちのヒロインもいますが、彼女を含めてしなやかで瑞々しい思春期スレンダーボディが揃っていて、貧乳~並乳クラスの女の子が主力(←参照 悩みの貧乳を解消すべく揉んでもらうことにした真面目天然ガール 短編「どうしたらオッパイが大きくなるんですかッ?」より)。
清楚感もある艶っぽい黒髪、存在感を適度に主張する陰毛、スレンダーボディに感じられる骨格、乳房のサイズに合わせた標準サイズの乳首~乳輪など、綺麗な印象や華奢な印象を保つ体パーツ描写となっており、個々の主張は強くない一方で、トータルとしての女体描写の方向性に合致しています。
 丁寧な描き込みにお洒落な印象もある絵柄は、時に妖しく時にコミカルな雰囲気を自在に打ち出しており、二次元的な華やかさや萌えっぽさ、はたまた劇画チックな濃さとも異なるものですが、個性的ではありつつアクの強さは感じさせません。

【強烈で濃密なエロ演出と技巧的な画面構成】
 十分なページ数を有していることもあって、前戯パート・抽挿パートの両方にしっかりとした尺を設けた濡れ場のページ数は標準を上回る水準にあります。
 仮想世界での魔物による凌辱と現実世界における各種ギミックによるオナニーが同時並行で描かれる技巧的なエロ描写の短編「VR体験PROJECT AYA」、姪っ子ちゃんの協力で拘束電マ責めにコスプレH、遠隔バイブを使っての羞恥&露出プレイにチャンレンジな中編シリーズ、無垢なショタ君がお姉さんキャラに誘惑されてのおねショタ系の短編「朽ち果てた箱の中の片隅で」と背徳感のあるエロシチュを用いることもあれば、ヒロイン側の積極性で進んでいくスタンダードな和姦エロもメインとなっています。
 乳首舐め手コキやイラマチオ、フェラなどのヒロイン側がサービスするプレイも投入しつつ、秘所の見せ合いっこやクンニ、手マン、ちっぱい揉みなどのヒロインの性感帯をたっぷりと弄る愛撫関連のプレイが充実する傾向にある前戯パートとなっており、ここでの射精シーンはあまり無い一方で、ビクビクとアクメに震えたり潮を吹いたりなヒロイン側の絶頂描写を抜き所として用意。
 すっかりぬるぬるになった秘所に挿入するとその気持ち良さに男女双方が最初から感じまくりの抽挿パートを開始し、ヒロイン側が上になってリードを続けることもありつつ、竿役側のがむしゃらハードピストンで強烈なアタックを形成していく流れがメイン。
FurachinaSupport4 エロシチュによって演出強度には一定の幅を持たせつつ、抽挿パートにおける演出は強烈な印象があり、アヘ顔チックな表情付けや目を見開く表情付け、乱れた描き文字での悶絶ボイス、結合部から溢れ出る淫液にぬめった水音、仰け反りポージングに突き込みの強さを表現する断面図など、ハードコアな印象を形成する手法を多用しています(←参照 中編シリーズ第2話「続・ちょぉそこん人 ワシのエロ漫画を見ちゃってぇや!!」より)。
仮想世界と現実世界での痴態を平行して見せていく短編「VR体験PROJECT AYA」では特に顕著ですが、大ゴマと小ゴマの緩急やページへの入れ込み方などの画面構成の技巧が高く、強烈な描写をテンポよく連続させて強烈なアクメに震える中出しフィニッシュへと突入させています。

 読み口はポジティブに、エロはハードにという作品が揃っており、後者の関係上甘いラブエロ系を期待するのはやや避けるべきではありますが、強烈な痴態描写を見たいけど凌辱系は駄目という方にはベストマッチと言えるでしょう。
個人的には、実は巨根な持ち主である気弱ボーイが幼馴染の強気任侠ガールに色々な意味で男にして貰う短編「アヒルの王子様」が最愛でございます。