ColorfulDays 藤本タツキ先生の『チェンソーマン』第7巻(集英社)を読みました。結果オーライとはいえ、パワーちゃんに交通事故の責任をなすりつけられるコベニちゃん、不憫過ぎましたね。デンジ君を狙って各国からの刺客が大集合ですが、周りを巻き込むのを躊躇しないので大惨事といった有り様になっております。岸部さんは本当にマキマを殺すつもりなんですかね・・・?

 さて本日は、たまび先生の初単行本『カラフルデイズ!』(三和出版)の遅延へたレビューです。金髪ピアスっ娘の華やかな表紙絵が目を惹きますが、手に取ると単行本の厚みがかなりなものであることも分かります。
艶々お肌の肉感ボディガールズとの青春ラブエロストーリー&密着パワフルHが詰まった1冊となっています。

 収録作はいずれも読み切り形式の短編で計9作+各作品の描き下ろし後日談四コマ。1作当りのページ数は22~28P(平均24P)と中の上クラスのボリュームで推移。
話としてはコンパクトではありつつ、読み口の良いストーリーテリングの魅力と十分なボリューム感のエロシーンの実用性が共に楽しめる作品が揃っています。

【素直な恋愛感情や性欲が充足される青春ラブエロ模様】

 いずれの作品も若者のラブ&エロ模様を描く作品であって、素直な性欲や恋心が発揮されていく瑞々しいエネルギー感で魅せることは共通していますが、初出時期によって作劇のスタンスには一定の変遷が認められます。
ColorfulDays1 主人公が彼女さんの妹であるエッチに興味津々であるヒロインに浮気エッチを迫られちゃう短編「つまみぐい」(←参照 あくまでエッチ目的なので浮気ではないそうです 同短編より)、匂いフェチでスイッチが入ると淫乱になっちゃうヒロインが主人公の汗の匂いを大変気に入って発情&即エッチな短編「性汗びっち♥」など、初期作品ではヒロイン側の積極性に基づく分かり易い棚ボタ展開を用意しており、良くも悪くもイージーな印象のある作品となっています。
 これらの作品に対し、恋愛経験豊富と見栄を張っている少年と清楚な印象で意外に積極派な少女それぞれのキャラ立ての良さがある短編「好きなのに♥好きだから!」、セフレの関係性を受け入れながらそれだけでは割り切れないヒロインといい加減な様でラストではちゃんと決断をする男性を描く短編「Mistake Girl♥」など、近作では男女双方の感情の機微を魅せた上で、双方が相手を求めていく関係性を描く、より細やかな作劇にシフトしてきたと感じます。
両者の中間的な作品もありますが、エロ漫画的ファンタジーを共通させつつ、日常の中でのカップルの成立や恋愛関係の安心感・幸福感を表現することの魅力は近作でより強く感じられ、青春モノとしての親しみ易さや瑞々しさを、適度に奥行きのあるキャラクター描写を介してスムーズに表現するようになってきたとも言えるでしょう。
ColorfulDays2 棚ボタ的なラブエロ模様であっても、若者らしい初心さや不器用さも微笑ましい青春ラブストーリーであっても、その魅せ方こそ異なりつつ、ラブエロ系としての甘味は共通しており(←参照 甘~~い!!! 短編「恋道-こいみち-」より)、読み口の良さに明確な貢献をしています。
恋愛要素は強くないものの関係性の継続が示唆されるラストの短編「つまみぐい」も含め、男女の関係性は発展・継続することを自然に明示する言動で〆ており、話そのものに大きな仕掛けがあるわけではない一方で、居心地の良さがあるシナリオワークで一貫させています。

【ツヤスベお肌に包まれた巨乳ボディの美少女さん達】
 過半数程度を女子校生ヒロインが占め、そこに女子大生を含む20歳前後の女の子~社会人女性が加わる陣容ですが、後者についても“大人”としてよりも“若者”としての印象があるキャラクター造形となっています。
 負けず嫌いでボーイッシュで中身は乙女なツンデレガール、穏やか清楚と見えて意外に積極派で経験もある彼女さん、快活でポジティブな性格のストリートミュージシャンな女性に主人公とラブラブな彼女さん、匂いフェチなドスケベガールなど短編集ということもあって、キャラ設定は多彩。その上で、上述した様に、普通に居そうな女の子の内面や意外な一面を魅せていくという描き方が近作での魅力につながっていると感じます。
ColorfulDays3設定の多彩さもあって、清楚感のある美少女さんやボーイッシュな魅力のある女の子、金髪にピアスをバチバチに決めたギャル系ヒロインなど(←参照 素直で元気なギャル系教え子ちゃん 短編「ターニングポイント」より)、キャラデザの方向性にも幅がある印象です。
 一方でボディデザインについては、適度な肉付きの体幹に巨乳&安産型ヒップを組み合わせた肉感ボディであることが共通しており、スベスベ&ツヤツヤとした質感を打ち出す柔肌の描写もあってストレートなエロアピールを十分に備えています。
また、表情のアップで艶っぽく主張するプルプルな唇や陰毛標準搭載の股間など、随所で投入されて、男性をドキッとさせるセクシーさや淫猥さを備えた体パーツ描写も特徴的。
 初単行本ということもあって、絵柄には一定の変遷が求められ、初期の絵が拙いわけではないものの、近作では絵としてもより細やかさが増して、かつヒロインの健康的な色気感がより鮮やかになった印象があります。とは言え、アニメ/エロゲー絵柄的なキャッチーな印象自体は表紙絵と同じ方向性で単行本を通して安定していると言えるでしょう。

【程好い濃度の痴態描写&男女の体の密着感のエロシーン】
 近作を中心として、男女がエッチに至るまでの進展であったり、二人の関係性を表現するやりとりであったりを導入パートでしっかりと魅せており、即座にエロに雪崩れ込むタイプの構築ではありませんが、その場合でも抜きルーツとしての適度な量的満足感を有した濡れ場となっています。
 前述した短編「つまみぐい」におけるヒロイン主導型の浮気セックスも含めて和姦シチュで占められており、恋人同士の初めてHであったり、既にカップルやセフレ同士である男女の“いつものH”であったりを描く作品がメイン。
 必ずしも前戯パート→抽挿パートというオーソドックスな構成を採るわけではなく、前戯パートの長短には作品によって幅がありますが、前述の艶っぽい唇の描写が印象的なキス描写やフェラ描写、弾力バストに包まれるパイズリや肉感ボディを愛撫する描写などを、女体描写のエロさを活かしたプレイを投入しており、そこまで派手さを追求しないものの、射精シーンも用意されることが多くなっています。
ColorfulDays4抽挿パートに移行後は汗で塗れて快楽に染まる女体の存在感を見せ付けつつ、ピストンしながらのキスや所謂恋人つなぎ、抱きしめあう様な体位など(←参照 短編「好きなのに♥好きだから!」より)、男性の体躯の存在感を適度に打ち出すことで男女の密着感を表現しているのもラブエロ系らしい特徴。
 ハートマーク付きの言葉にならない嬌声、熱っぽく紅潮した頬、柔肌を濡らす汗や涙など、痴態描写には適度な濃密感を一貫させつつ、どちらかと言えアタックの強い演出を連発していた初期作に対し、近作では絵柄の印象を損なう様なハードな演出は用いておらず、前述の肢体や粘膜の密着感と併せてじっくりと煽情性を積み上げていくスタイルになっています。
 セフレであったり学生同士であったりするために、きちんと避妊をしたゴム付きセックスの登場頻度が相応に高く、好みを分ける要素ではありますが、登場人物達にとっても読者にとっても、それ故に気持ち良いセックスに安心して没入できる要因でもあって、複数ラウンド制のフィニッシュは(ゴムの有無に関わらず)膣内射精でアクメを迎えるヒロインの様子を大ゴマ~1Pフルでお届けしています。

 作風の変化を示しつつ、素直な性欲や恋心の発現でのドキドキ感や肉感ボディのエロさは共通しており、青春ラブエロ系として幅広い層に訴求できる初単行本と感じます。
個人的には、男友達的な印象だったボーイッシュガールに異性の魅力を改めて感じてドキドキ初セックスな短編「恋道-こいみち-」と金髪ピアスな明るく元気なギャルちゃんが素敵な短編「ターニングポイント」が特にお気に入りでございます。