SexForThreeTrillionYen 南勝久先生の『ザ・ファブル』第22巻(講談社)を読みました。今回で第一部完ですが、“普通”の生活を送る中で、殺し屋のアキラが“普通”の感覚を身につけて新しい道を踏み出していく終わり方、大変良かったです。
ミサキちゃんへの告白が上手くいったシーン、アキラの思わぬ行動に社長と同じく思わず口を押さえちゃいましたね。

 さて本日は、星憑ネオン。先生の『孕ませ膣出し3兆円』(ティーアイネット)のへたレビューです。先生の前単行本『快楽掌天〈お姉様巡り〉』(同社刊)のへたレビュー等もよろしければ併せてご参照下さい。
スレンダー巨乳な年上美人達(+α)との種付けハーレムセックスを穏やかな雰囲気とハードなエロ描写でお届けな1冊となっています。

SexForThreeTrillionYen1 収録作は、母親を亡くし天涯孤独の身である派遣社員の青年・誠二は、巨大企業グループの創業者の死去により、母親が実は彼に勘当された娘であること、創業者の孫であり主人公にとって従姉に当る女性達と男子をもうけると、その子に3兆円にもなる遺産の相続権が与えられることを知り、彼女達に平等に種付けセックスをすることを要請されるのだが・・・な長編「ボクの逆玉性争」全5話(←参照 葬儀で初めて出会った親族の美女達 同長編第1話より)+描き下ろし後日談(2P)、および短編「お姉さん放浪記~女社長編~」。
なお、短編「お姉さん放浪記~女社長編~」は前単行本に収録の長編「神の手はつらいよ」の前日譚となる作品です。
 描き下ろし作品を除き、1話・作当りのページ数はいずれも32Pと標準を優に上回るボリュームで固定。長編作として適度な読み応えのあるストーリーとハードな痴態描写をたっぷりお届けなエロシーンとで構築されています。

【ハーレム的構図でありつつハートウォームなお話が主たる魅力】
 遺産相続を巡る従姉達の争いに巻き込まれ、彼女達と次々とセックスをすることになるという構図そのものは分かり易い棚ボタハーレム展開であって、美人ヒロイン達とエッチしまくりなウハウハ感を備えています。
また、抜け駆けを図って主人公の童貞を奪った次女・椿妃さんを皮切りに、他の従姉達とも種付けセックスを行って、最終話では全ヒロインを投入しての大団円セックスという展開もハーレム系として王道のスタイルと言えるでしょう。
SexForThreeTrillionYen2 斯様にハーレムエロとしての王道的な要素を備えつつ、善人かつ常識人な主人公が調子に乗ることが全くなく、彼女達の悩みや疲れをセックスを通して解消していくことで(←参照 素の笑顔が戻る四女・牡丹さん 長編第4話より)、遺産相続の争いや過去の出来事ですれ違いのあった姉妹達に融和をもたらすという展開は、男性にとって受動的な幸福ではなく、むしろ主人公側が彼女達の幸せのために行動するという描き方であると言えるでしょう。
 家族を全て亡くしてしまった主人公の誠実な言動が、従姉達に家族の良さ・大切さを再認識させるという構図もハートフルですし、肉体的な性的快楽だけでなく、それがもたらす精神的な解放感や充足感が男女をより良い在り方につなげてくれるという描き方も、性愛の描き方として大変にポジティブであって、やや即物的な作品・単行本タイトルに反して、この作家さんらしい味わい深さ・優しい筆致が楽しめる長編となっています。
主人公を含めて“新たな家族”が形成される大団円のラストは、作品タイトル通りに“逆玉”ではあるのですが、そういった安直な幸福感よりも、主人公の善良さと家族を再び得た喜びを感じさせるまとめ方であって、読後感も大変に良好。
 また、前単行本の長編の前日譚である短編についても、上述した男女の心身の充足や性的な面を理解してくれる人間の存在の大切さという性愛のポジティブな描き方はしっかり共通しています。

【清楚フェイス&スレンダー巨乳ボディの年上美人】
 長編作では、長女の娘であり、女子校生級の美少女である梨香ちゃんを除き、20代半ば~30代半ば程度と思われる美人従姉4人が登場。また、短編「お姉さん放浪記~女社長編~」には20代前半の女性社長が登場しています。
 温和な性格で箱入り娘なために世間知らずで天然な印象もある梨香ちゃんはやや例外ですが、大企業で辣腕を振る社長、財閥のセキュリティを一手に担う天才、ツンツン強気で責任感を持つ長女など、非常に有能な女性が揃っていますが、同時に不器用さやコンプレックスも抱えたキャラクターであって、そういった弱い一面を主人公の青年が受け入れ、解消してくれることが両者の関係性において重要となっています。
上述した様に、男性主人公は長編・短編ともに穏やかなで真面目な性格の好青年であり、エロシーンではある程度主導権を握りつつ、荒っぽい言動をすることはないですし、長編作の誠二君もヒロイン達に翻弄されつつ、大切な人のために頑張る甲斐性を示していて、読み手が素直に応援できるキャラクターと感じます。
SexForThreeTrillionYen3 前述の梨香ちゃんを含めて等身が高く、すらりとした印象のスレンダーボディで統一。梨香ちゃんは控えめおっぱいの持ち主ですが、その他のアダルト美女達は十分な存在感のバスト&ヒップをお持ちですが(←参照 長編第5話より)、過度に主張させることなく、肢体全体の整った美しさを保っています。
もじゃっとした股間の陰毛や長女・藤乃さんの腋毛、程好い存在感の乳首など、体パーツ描写には淫猥さがあって、清楚系美人フェイスとの適度なギャップのある取り合わせに仕立てています。
 さっぱりと清楚な色気感のある絵柄は、十分な作画密度でありつつ、軽く柔らかい印象のあるタイプ。フルカラー絵の表紙絵は、塗りの関係もあって煽情性が増しており、中身の絵柄とは多少の差を感じることには留意されたし。

【ハード&濃密な演出で美人ヒロインの強烈な陶酔感を表現】
 複数のエロシチュを投入してエロシーンを分割構成することもありますが、その場合でもシーンのつなぎはスムーズであって、各話においてエロシーンはたっぷりと用意。
 喪服姿の年増美人さんに迫られての童貞喪失、箱入りお嬢様との青姦&母娘丼、こじらせ系処女な上司美人との社内ラブラブH、最終話でのヒロイン揃い踏みハーレムHなどなどエロシチュは色々と用意しており、ヒロイン側に翻弄されるという様式でありつつ彼女達の精神的な充足や解放感が重視された雰囲気であることは共通しています。
 お口ご奉仕やヒロインの性感帯への愛撫といった前戯パートは基本的にコンパクトにまとめており、中出し連発的な抽挿パートに長い尺を用意しているのがエロシーンの構成における特色であり、男女双方が気持ち良い行為に没頭するパワフル感で押し進めています
SexForThreeTrillionYen4 さっぱりとした印象の絵柄でありつつ、エロ演出がハードかつ濃密というギャップはこの作家さんの特長であって、喜悦の涙や涎でぐしゃぐしゃになったり、アヘ顔チックな表情や瞳にハートマークを浮かべる表情であったり、呂律の回らない嬌声や切羽詰まった実況エロ台詞であったりと(←参照 長編第3話より)、ヒロインの陶酔感を強烈に描き出していきますし、普段は強気であったり優秀であったりな年上美人達がち○こで乱れまくるというギャップも形成。
また、しなやかボディ全体を大ゴマやコマぶち抜きでがっつり見せつつ、絡み合う舌や汁だくの結合部をアップで魅せる小ゴマやカットイン、断面図や透過図の追加など、情報量の高い高密な画面構築を連続させているのも、抜きツールとしてのカ口リーを高めている要因です。
 股間から激しい擬音を奏でるパワフルな抽挿パートは、イキまくるヒロインと共に前述の通りに複数の中出しシーンを投入しており、最高潮のアクメで乱れまくるヒロインにたっぷり射精するフィニッシュは、ヒロインのアクメフェイスと汗だくボディ、精液の溢れ出る結合部を2P見開きでがっつり見せつける抜き所となっています。

 誠実でポジティブなストーリーと、美人ヒロインがハードに乱れまくるエロ描写というこの作家さんの強みが十全に発揮された長編が楽しめます。
個人的には気さくで頼れる上司ながら色々と抱えていたものの、素直になれた綾芽さんが最愛ですね。