BitterSweetTeens TVアニメ版『波よ聞いてくれ』第9話「お前を信じない」を観ました。一度惚れた相手とはいえ、臨戦態勢のミナレさんの心をここまで動かす光雄君、なかなかの“たらし”なんですよねぇ。
流れに乗せられながら一瞬で嘘に気付いて、ロジカルとフィジカルで完全勝利、カッコイイ啖呵の流れは実にクールでした。

 さて本日は、犬上いの字先生の初単行本『Bitter Sweet Teens』(茜新社)のへたレビューです。ストッキングに包まれた美脚の主張が魅力の表紙絵ですね。
ぴっちり衣装に包まれた美脚スレンダーボディのJKヒロイン達との青春ラブストーリー&上品な甘味の和姦エロが楽しめる作品集です。

 収録作はいずれも読み切り形式の短編で計9作。1作当りのページ数は20~24P(平均22P弱)と標準的なボリュームで推移しています。
短編集ということもあってコンパクトな構成ではありますが、ラブストーリーとエロ描写それぞれにバランスよく存在感を持たせています

【思春期ラブエロ模様の微笑ましい不器用さやドキドキ感】
 いずれも思春期後半ガールであるヒロインとの恋愛ストーリーを落ち着いた雰囲気と素朴なドキドキ感を以て描く作劇であり、AOHAレーベルらしい青春恋愛作品が揃っています。
 短編「Can’t Wait」「good byeから・・・」のように社会人男性との恋模様を描く作品もありますが、メインとなるのは同年代のボーイズ&ガールズの恋愛模様であって、彼らの性愛の瑞々しい在り方とそれに対する若者らしい不器用さや葛藤とのちょっとしたせめぎ合いで話としての魅力を深めるスタイルと言えるでしょう。
BitterSweetTeens1遠距離恋愛になってしまう不安であったり、仲良しである故に異性・恋人として認識することに戸惑いがあったり(←参照 改めて素直な気持ちを打ち明けて 短編「今宵の月のように」より)、先輩ガールの卒業で離れてしまう寂しさであったりと、単行本タイトルの“ビター”に相当する要素を含む作品もありますが、それらも素直な恋愛感情の吐露や結実によって乗り越えられる“スイート”な方がより目立つシナリオワークとなっています。
 先輩ヒロインが主人公を翻弄して主導権を有するケースもあれば、フェチが暴走した少年側が積極的であるケースもありますが、いずれにしても男女双方にとってエッチな雰囲気になることや、互いの性欲・性癖を素直に開示できるようになることそのものに恋愛ストーリーとしての魅力を持たせた作りとも言えるでしょう。
 エロ漫画的ドリームを織り込みつつ、若人達の日常において普通に起こりそうなこととして描いているため、展開としてのパンチや抑揚には欠けますが、そのように滑らかで穏やかな展開としてまとめることでむしろ魅力を増すタイプとも言え、ポジティブで爽やかな印象のハッピーエンドにすんなりと落着させています。

【すらりと伸びる美脚を含めてスレンダーな肢体のJKヒロインズ】
 いずれも女子校生ヒロインであり、主人公にとって先輩であったり同学年であったり後輩であったり、はたまた教え子であったりします。前述した様に、性愛について認識はしているが同時に初心な部分も残す思春期キャラとしての造形が、男女共に明瞭と言えるでしょう。
 短編「キミの目を惹きたい」に登場する才色兼備であるが奇行も目立つ変人な先輩ヒロインといった漫画チックなキャラ性を重視したヒロインも居ますが、進路や部活のことに悩んだり、幼馴染や友達を恋人として意識することに気恥ずかしさや戸惑いがあったり、恋人としばらく会えなくて拗ねたりといった、普通の女の子としての年相応な言動や思考を示すキャラクターがメインであって、前述の作劇スタイルを形成しています。
キャラデザとして可愛らしさが先行するタイプも居ますが、どちらかと言えば涼やかな印象のある清楚系美少女が多い印象で、ロングヘア・ショートヘアを問わずさらさらとした黒髪がその印象を強めています。
BitterSweetTeens2 程好いボリューム感の(エロ漫画的には)ギリ巨乳クラスなバストもあれば、貧~並クラスのバストの場合もありますが、すらりと伸びる美脚を含めてスレンダーさが印象的なしなやかボディの持ち主が揃っており(←参照 美脚の足先まできっちり描きます 短編「good byeから・・・」より)、柔肉特盛的なエロさは無い一方で、これまたJKヒロインらしい健康的な色気感に貢献しています。
この美脚を包むストッキングの描写には、初出時期によって変動はありつつも、かなりこだわりを感じさせますし、それ以外でも陸上のユニフォームや競泳水着など肌にぴっちりと張り付く着衣の登場頻度が高いことは明確な特色。
 着衣描写も含めて十分な作画密度を有しつつ、印象としてさっぱりと健康的な絵柄であって、女性の美しさを嫌みなく伝達してくるスタイル。初単行本ながら絵柄の統一感は強く、表紙絵とも完全互換で安定しています。

【上品な印象の痴態描写で彩る恋愛着衣セックス】
 サクサクとエロシーンに突入するのではなく、男女の関係性を日常の中で表現したり、セックスのきっかけとなる性的な出来事であったりな導入パートを相応に重視する構築ではありますが、メインのエロシーンは抜きツールとして標準的な尺を有しています。
 男性側の欲望が暴走しちゃったり、エッチな先輩ヒロインに翻弄されたり、勢いで野外放尿&青姦に突入したりと作品によってシチュエーションや男女の主導権に変化を付けていますが、それらも含めて若い男女双方の性欲が素直に発揮されて求め合う恋愛セックスであることは一貫しています。
BitterSweetTeens3 前述したストッキング関連のフェティッシュなこだわりはエロシーンでも活きていて、黒スト脚コキ、ストッキング素股、ストッキング越しの足舐めやクンニなどのプレイが投入されますし(←参照 短編「ほんとの彼女は描き表せない」より)、着衣エッチにおいてこのストッキングやブルマ、競泳水着をエロシーンを通じて基本的に脱がせないことも、好事家にとっては非常に大きな加点材料。
 前戯パートに尺と射精シーンを用意して抽挿パートはやや短めという構成もあれば、前戯パートは短く抑えて抽挿パートで連続射精的な構成にすることもありますが、いずれのケースでもヒロインのアクメ描写等も含めて複数の抜き所が用意されているのは嬉しいところ。
BitterSweetTeens4 しなやかボディの動きをしばしば足先を含めてエロティックに魅せると共に、紅潮した表情や切れ切れの嬌声など、痴態描写は絵柄の魅力を保って上品さのある演出に依っています(←参照 短編「Let’s play hooky!!」より)。体パーツ描写の淫猥さもそれほど強くないタイプのため、全体的に濃厚なエロ描写を期待するのは避けるべきと感じますが、ページ内に無理なく描写が詰め込まれていて、物足りなさを感じさせることもありません。
 また、モノローグでセックスの快感に染まっていくヒロインの心情を素朴な言葉で語り出しており、フィニッシュシーンでの肉体的快感と精神的な充足を物語るヒロインの表情を含めて、性的快感にポジティブに包まれていく高揚感をじっくりと打ち出しているのも、作劇と親和性が高い濡れ場に貢献しています。

 ぴっちり衣装のフェチズムをアクセントとしつつ、作劇・作画共に健康的な印象が魅力であって、AOHAレーベルの本流といった印象の作品が揃っています。
個人的には、クールで色っぽい先輩に翻弄されつつその黒スト美脚とスレンダーボディを甘受する短編「ほんとの彼女は描き表せない」が最愛でございます。