BachelorSex 中村光先生の『聖☆おにいさん』第18巻(講談社)を読みました。動物に変身して女性の気を引こうと奮闘するゼウスさんの妙な存在感が光りますが、マッチングアプリ(聖アンデレ開発)でおじさん構文を多用しているのに爆笑してしまいました。
カインさんが貸してくれた“誰もこの人を傷つけてはならぬ”マークのほのぼのとした絵と怖すぎる効果のギャップも凄かったですね・・・。

 さて本日は、五十嵐唱乃先生の『最強引き篭り御曹司のとろける婚活ハーレム』(スコラマガジン)のへたレビューです。先生の前単行本『○○○好きな僕の嫁が女教師な件』(富士美出版)のへたレビュー等もよろしければ併せてご参照下さい。
多彩なスケベヒロイン達とのちょっと変わったハーレム模様と美人フェイスが蕩けるエロシーンを多様なシチュエーションでお届けな1冊となっています。

BachelorSex1 収録作は、財閥の御曹司であり、様々な面で非常に優秀であり、かつ巨根でセックス馴れしているものの、自尊心が強く厭世的であるためにデイトレーダーとして引きこもり生活を送っていた主人公であるが、この状況を見かねた当主が花嫁候補である各界のお嬢様を集め、3ヶ月の同居生活を送らせるこになったのだが、花嫁候補の条件の一つは“底無しの淫乱であること”であって・・・!?な長編「引き篭り御曹司の婚活ハーレム」全9話(←参照 花嫁候補(の一部)の皆さん 同長編第2話より)。
1話当りのページ数は20~26P(平均22P強)と標準的なボリュームで安定。長編作としてストーリーの存在感を一定備えつつ、エロシーンの量的充実感が魅力の軸となるタイプの構築となっています。

【主人公が相対すべき他者達としてのハーレム展開】
 エッチな美人ヒロイン達と3ヶ月のセックス漬け同居ハーレム生活という、数多くの男性が羨望するであろう設定が用意される本作ですが、金銭にも女性にも不自由することなく、婚約者などそもそも求めていない“最強の引きこもり”である主人公がこの状況をむしろ疎んじているという点がユニーク。
このため、婚約者の地位を勝ち取りたい女性陣の積極性と主人公の消極性が非対称性を形成しているのですが、性的に強者であった主人公に対してエッチな素質を評価されたヒロイン側もやはり性的な強者であって、主人公にとって簡単に打ち負かせない相手が出現することで、有能である故に他者を見下し疎外してきた主人公に“他者との関わり”への意識が生じてくることが面白いところ。
BachelorSex2 各花嫁候補との、セックスバトル的なエッチを描きつつ、花嫁候補として最後に登場するのが、彼をサポートしていたクールなメイド長さんであり、伏せられていた彼女の出自もあって、主人公を性的に圧倒する強者としてのポジション、ある種のラスボス的存在として彼の前に立ち塞がることになります(←参照 本性を出してきた綾香さん 長編第7話より)。
性的に圧倒してくる面でも、また主人公の家柄・嫁入りにも執着しない面でもこのメイド長・綾香さんの存在は、何事でも他者よりも優位であった主人公のプライドを揺さぶるに足る存在であって、終盤は彼女とのエロバトルが描かれますが、その中で含みを以て表現される綾香さんの主人公への複雑な気持ちはなかなかに魅力的。
 最終話ではとあるギミックを用いて主人公の花嫁を決定する全ヒロイン参加のハーレムHを投入してこのサブジャンルのお約束を果たしており、誰が選ばれたかは是非ご自身の目で確かめて頂きたいですが、ストーリー上、一人のキャラを花嫁に定める分、読者諸氏がどのヒロインをお気に入りかでラストの評価は相応に変化するとは思います。
 主人公の在り方の変化や、ヒロイン達との関係性について作劇としてもう少し尺を用意し、掘り下げて描いて欲しかったと感じるところはありますが、とは言えその辺りを汲み取らせることには成功している印象であって、一風変わったハーレムものとしてラストまで読みを牽引してくれています。

【多彩なキャラデザ・性格の性的強者な美人ヒロインズ】
 女子校生であり主人公にとって従妹であるオリヴィアちゃんや、主人公を性豪に育て上げた金髪ママン・リリィさんを除き、20歳前後~20代半ば程度と思われる美人さん達が登場しており、花嫁候補として8名+候補外ではありつつエロシーンのあるママさんの計9名のヒロイン陣を構成。
 下心無しで主人公との結婚を望むオリヴィアちゃんと異なる目的で花嫁候補となるメイド長を例外として、主人公の巨根と財産が目当てな花嫁さん達である分、タイプは異なりつつそれぞれセックスにはかなり積極的であり、性豪の主人公でも簡単には勝てない相手として描かれています。
明るくドスケベな美人さんも居れば、プライドが高くSっ気がありそうで実はM気質なツンツンお嬢様(ヤッター!)、大人しく気が弱いが意外な積極性とフェチを示す地味系眼鏡ガール、ドスケベママンにキュートで健気な従妹ちゃん、そして主人公に一時はエロ勝負で勝利を収める鉄仮面系クール美人ながら中身は女王様タイプの綾香さんと、花嫁候補達(+α)のキャラクター性は多彩。
 最年少のオリヴィアちゃんを含めて、すらりと伸びた美脚を持つ等身の高いしなやかボディの持ち主であり、並乳クラスから巨乳まで揃えつつ、たっぷりおっぱいの持ち主がメイン。モデルをしているキャラも数名いますが、バスト&ヒップの主張と締まったウェストのコントラストでメリハリのある端正なボディと言えるでしょう。
BachelorSex3 美しさとエロさを両立するこのスレンダー巨乳ボディの描写において、程好く大粒な乳首や丁寧に描き込まれた陰毛などの体パーツ描写の淫猥さが特徴的であって、特にヒロインによってビラビラ具合などを丁寧に描き分けている秘所描写はこの作家さんの特色(←参照 細やかな陰毛の毛並&大粒クリ&完熟秘所なママさんのあそこ 長編第5話より)。
 健康的な色気感のある絵柄は“綺麗なお姉さん”タイプのヒロインとの相性が特によく、細部を詰めた作画ながら絵としての印象は軽さも保つスタイル。表紙絵と中身の絵柄の互換性は十分ですが、個人的には中身のモノクロ絵の方がよりメリハリがしっかりした魅力を感じさせる印象があります。

【上品かつ濃厚な痴態描写とストレートに淫猥な結合部描写】
 お嫁さん選びのためのハーレム的状況であり、それぞれの思惑もあってヒロイン側が積極的なこともあって各話においてサクサクとエロシーンに突入して、程好い満腹感のあるエロシーンを提供しています。
 性的な面で強さを有するヒロイン側が積極的に仕掛け、これに対してやはり性的強者である主人公が迎え撃つ構図が多く、前述のメイド長さんも含めてヒロイン側が主人公のち○こでメロメロにされちゃうというギャップを大きな魅力としていますが、同時にヒロイン側が一方的に負けることはなく、主人公が簡単に御せない存在として描かれることにも意味があると言えます。
このコンセプトを共通しつつ、強気でプライドの高いお嬢様ヒロインがM気質を開花させられるスパンキングセックス、精液フェチな女の子のねっとりフェラや顔射、マジックミラーを利用してのママさんとの羞恥プレイ近親セックス、盛大な潮吹きがコンプレックスな女性との野外セックス、女王様タイプのメイド長に拘束されてのM調教と反撃に転じて彼女を“屈服”させるプレイ、全ヒロイン集合(ママンを除く)での一大ハーレムH等々、キャラの性格や性癖等によってエロシチュやプレイ内容を多彩に用意。
 ご主人様を拘束しての寸止め手コキ責め、キュートな女の子とのタイツ越しシックスナイン、ねっとりクンニや秘所弄りな前戯パートのプレイ内容も多彩であり、特に3Pセックスでは短めにまとめて抽挿パートメインで構築することもありますが、基本的には両パートとの分量をバランスよく割り振っています。
BachelorSex4 序盤こそ一定の余裕を持っていたものの、抽挿パートの進展と共に熱っぽく蕩けた表情とおねだりエロ台詞を示すようになるギャップを感じさせるヒロインの痴態と共に、前述した淫猥な秘所描写を活かした結合部ドアップ描写や断面図を組み合わせることで、視覚的に情報量があるコマとど直球のエロさがあるコマとをテンポよく投入(←参照 強気お嬢様の蕩け顔&スパンキング尻&押し開かれる秘所 長編第3話より)。
 十分な作画密度を維持しつつ、特に表情付け等では過度な演出は控えめであって、ベーシックな手法を高質にというスタンスと言えます。なお、花嫁の候補を選ぶという性質上、ゴム付きセックスか外出し、またはアナルセックスで占められており、生中に拘りがある諸氏にはかなり不向きですが、美しさを保ちつつ派手に淫靡にアクメ痴態を曝け出すフィニッシュは抜き所として十分なカロリーを有しています。

 主人公の性質もあって、オーソドックスなハーレムエロとはまた異なる読み口があり、そこが魅力でもありますし、人によっては取っつき難さになる可能性もあります。とは言え、綺麗なお姉さんヒロイン達がち○こで蕩けまくりという状況は抜きツールとして王道の魅力と言えるでしょう。
個人的には、作劇面での存在感や意外な豹変を含めてメイド長・綾香さんが最愛ですが、分かり易くち○こ敗北のギャップが魅力の強気でM性癖なお嬢様・美咲さんも大好きです。