SeeCret 船津紳平先生(原作:天樹征丸氏・金成陽三郎氏・さとうふみや先生)の『金田一少年の事件簿外伝 犯人たちの事件簿』第9巻(講談社)を読みました。「オペラ座館・第三の殺人」で「オペラ座館殺人事件」の有森君が背後霊として登場してくる絵面、面白すぎますし、本作でないと出来ないネタなので唸らされました。有森君が言っていた通り、アドリブ力もあったんですけどね、レオナさん・・・。

 さて本日は、ロックハート先生の初単行本『し~!くれっと』(文苑堂)の遅延へたレビューです。2週間ほど遅れてのレビューとなり、申し訳ありません。
キュート&エッチな美少女さん達とのちょっぴり変態チックなエロシチュエーションを穏やかな雰囲気で楽しめる作品集となっています。

SeeCret1 収録作は、デートの際に彼女さんの選んだ女性用の服を着用することになり、可愛いと言われることで興奮するようになった主人公は次第に女装にハマっていくのだが・・・な連作「私の可愛いカノジョ♂」「私の可愛いカノジョ♂♂」(←参照 彼女さんにトイレに連れ込まれる彼氏君 同連作前編「私の可愛いカノジョ♂」より)、および読み切り形式の短編7作。
なお、巻末には0.5~1Pの各作品の描き下ろし後日談集(計6.5P)が収録されています。
 描き下ろし後日談を除き、1話・作当りのページ数は18~24P(平均20P強)と中の下クラスのボリュームで推移。基本的に軽く穏やかな雰囲気でまとめた作劇であり、エロシーンの量的満腹感の強さが明確に図られた作品構築となっています。

【ちょっぴり変態チックでも穏やかにまとまるラブエロ系】
 クラスメイトがエッチな自撮りをネットに上げていることに気付いてしまい口止め料としてエッチなことをして貰うことになる短編「自撮りのその先」を例外としつつ、若い男女の恋愛模様を軸とした作劇であって、ラブエロ系としての温和な雰囲気で包み込むスタイル。
カップルさんの双方の性癖もあって主人公君がどんどん女装Hにハマっていく連作や、お姉ちゃんとの近親愛を描く短編「いつまでもキミで」、カップルが真夏の室内で汗を舐めたり汗を嗅いだりな汗だくセックスを展開する短編「汗だくックス♥」等、恋愛セックスでありつつアブノーマルな要素であったり背徳的な関係性であったりを含めることが特色であり、倒錯性における暗さや歪みは排して男女双方がポジティブに気持ち良くなれる行為として描いています
SeeCret2 また、ヒロインが友人の弟を襲っちゃうおねショタであったり(←参照 ヒロインの怒涛のエッチ攻勢が少年を襲う! 短編「秘密のお勉強会」より)、彼女さんの発案でその友人の女の子を交えた3Pセックスになったり(短編「カノジョのお願い」)、声フェチなヒロインが彼氏君の声にすっかり発情してトイレに連れ込んでの羞恥系セックスを始めたりと(短編「もっと呼んで♪」)、ヒロイン側の主導によってアブノーマルな趣向を実現するという展開が多いのも特徴と言えるでしょう。
男性側が展開の主導権を有している場合もありますが、その場合でもヒロイン側が主人公の好意や性欲を受容することに話としての重点がある描き方であって、女の子側がラブ&エロの面で充足することは共通しています。
 年下の仲良し幼馴染コンビに同時に告白され、二人同時に付き合って仲良く3Pセックスを繰り広げるのを幼馴染コンビが認めてくれるというフルスロットルにエロ漫画的ご都合主義な短編「ふたりいっしょに・・・」から、近親エロスの禁忌感や久しぶりの再会でのぎこちなさなどが適度なシリアスさも有する短編「いつまでもキミで」まで、作劇の存在感には幅がありますが、総じて軽い読み口でほのぼのとしたラストにまとまっています。

【ふんわり柔らかな印象の巨乳ボディの美少女さん】
 女子大生クラスでもおかしくない女性も居ますが(短編「汗だくックス♥」)、基本的には女子校生ヒロインで統一された陣容。
ちょっぴり変態チックな性癖を持っていたり、ラブ&エロアタックをぐいぐい仕掛けてきたりなヒロインが多くなっていますが、いわゆるビッチ的な印象はほとんど無く、恋愛感情をベースとした関係性ということもあって、その積極性を含めて可愛らしさや適度な意外性があるタイプのキャラ造形と言えるでしょう。
 ヒロインのキャラデザインの可愛らしさは勿論のこと、ショタ系主人公や女装男子な主人公を含めて男性キャラについても、絵柄の性質もあって一定の可愛らしさや大人しそうな印象を感じさせることが多く、作品の穏やかな雰囲気によくマッチ。
SeeCret3 ぺたんこバストの持ち主も数名登場していますが、主力となるのは程好いサイズ感の巨乳の持ち主であり、適度なデフォルメ感による丸みの強いボディラインと併せて肢体全体の柔らかい印象を形成しています(←参照 短編「もっと呼んで♪」より)。
比較的あっさりとした体パーツ描写を含め、エロさを前面に出した女体描写ではなく、二次元らしい可愛らしさと“エッチな”印象を併せ持ったスタイルとも感じます。
 程好く萌えっぽさもある漫画絵柄であって、前述した様に艶っぽさよりもふんわりと軽やかな可愛らしさを重視した画風。初単行本ながら絵柄は単行本を通して安定しており、表紙絵との印象の差異もあまり感じさせません。

【羞恥系シチュのドキドキ感と程好いアタックの痴態描写】
 スムーズにエロシーンへと導入されていくこともあって、適度なボリューム感のある濡れ場となっており、中出し連発を含めた複数ラウンド制を基本としています。
 口止めとしてのエッチでありつつヒロイン側がむしろ積極的になっていく短編「自撮りのその先」を含め、恋愛セックスを主とする和姦エロでまとまっており、そこに近親エロスや汗だくセックス、女装セックスといったアブノーマル感のある要素をほんのりと加えるスタイル。
トイレや放課後の校内といったロケーションに加え、ハメ撮りや3Pセックスにおける恋人以外の女性キャラの参加といった、主人公とヒロイン以外の他者の視線や存在を意識させるシチュエーションが多いのも特徴であり、一定の背徳感を付与しつつ、恋愛セックスの高揚感に羞恥心やスリルのドキドキ感が+αとして機能するタイプと言えるでしょう。
SeeCret4 ヒロインのキュートフェイスが程好く蕩ける熱っぽい表情や、ハートマーク付きのエロ台詞、ストレートな結合部見せつけ構図に断面図や透過図での挿入感・中出し感の強調とベーシックな演出を程好い密度でという痴態描写になっており(←参照 短編「自撮りのその先」より)、ストレートなアタックの強さや演出的な緩急には欠ける傾向もあるものの、絵柄の性質とは親和性の高い、エロ可愛さを維持するスタイルと評し得ます。
抱き合いながらの熱々キスやショタ系竿役がギュッと抱きしめて巨乳に顔を埋める体勢といった、男女の肢体の密着感が適度に意識されているのはラブエロ系らしいですし、前述した様に男性キャラの造形に柔らかい印象があるため、その体躯や顔が画面に出てきても(男性読者にとっても)それ程意識を阻害する要因にならない印象があります。
 体のなめ合いやラブラブ接吻などに加え、密着手コキやお口ご奉仕、パイズリなどのサービスプレイを投入する前戯パートについては作品によって射精シーンの有無が異なりますが、おあずけ展開ならば抽挿パートで中出し連発にして抜き所の数を確保。1回目の射精シーンは描写サイズとしてやや控えめですが、オーラスでは大ゴマ~1Pフルでアクメに蕩けて思わず声を上げちゃうヒロインの様子をがっつり提示しています。

 お話としてもエロの趣向や描写としても穏やかさを保ったスタイルであって、パンチの効いた話やアブノーマル系のエロシチュとしての踏み込みの強さを求めるのは避けるべきですが、エッチに対するヒロインのエロ可愛いリアクションを楽しめる1冊と総括できるでしょう。
個人的には、性格が異なるも中出しコンビな幼馴染ガールに同時告白されてそのまま仲良く3Pセックスな短編「ふたりいっしょに・・・」に愚息がお世話になりました。