GirlsDisgracefullyBeg サークル“ツマサキレーベル”の同人誌『東京ロリンピック』を読みました。紙媒体で欲しくて通販したのですが、漫画同人誌とは思えぬ厚みですね。計20名の多彩な作家さんが参加した合同誌で、それぞれ個性的な作品が楽しめます。
強いてお勧めを選ぶのであれば、佐伯先生の「上京2020」が終盤展開の強烈な印象がベストでしたし、小林王桂先生の短髪日焼けっ子ガールも眼福でした。

 さて本日は、隅太郎先生の『少女、はしたなく懇願』(クロエ出版)の遅延へたレビューです。これが2冊目となる作家さんですが、今回初めてレビューの俎上に載せさせて頂きます。
それはともかく、華奢ボディ&巨乳ボディの美少女ヒロインがダークな快楽に呑まれてお下品ドスケベ痴態を曝け出すことになる作品集となっています。

 収録作はいずれも読み切り形式の短編で計7作。1作当りのページ数は24~30P(平均27P弱)と上の下クラスのボリュームで推移。ページ数の多さは十分に長尺のエロシーンに割り振られており、この満腹感に加えて作劇の方向性もあって読み口はやや重めではあります。

【強烈な快楽に飲み込まれていくヒロイン達の変容を描く作劇】
 ヒロインが勘違いや自暴自棄から行為に自ら加担していく展開もありますが(短編「嗜春期のこころ」「少女レッスン」)、メインとなっているのは女の子が悪役によって凌辱される展開であり、どちらのタイプも快楽堕ち的な構図を有していることは共通。
GirlsDisgracefullyBeg1 不良から兄を守っていた強気で喧嘩も強い妹ヒロインであったり、援交で男性を手玉にとって大金を得ていた女の子であったり、はたまた満足のいかないセックスをする相手を次々と捨ててきた権力者お嬢様であったりと、男性に対して優位性を有していたヒロインが悪い男によって強制的に叩き込まれた快楽に呑まれ、無様に性行為をねだる存在へと転落するという趣向が特徴となっています(←参照 大事なお金をむしろ払う側になった援交ガール 短編「大切なモノ」より)。
快楽堕ちとして王道的な展開でありつつ、エロシーンにおけるヒロインの狂乱っぷりや好きでもない相手に必死におねだりする様子によって、ヒロインのキャラ性の変容をドラスティックに表現しており、展開に一定のインパクトを生み出しています。
 片想いの失恋から自棄になってセックスに溺れ、自分の状況と思い人の恋路とを比較して暗い気持ちになるヒロインを描く短編「嗜春期のこころ」、兄を守るために勝気ガールが徐々に女性としての性的魅力を引き出され、そのことも含めて快楽に沈んで引き返せないところまで行ってしまう短編「NATURE」など、ヒロインの善性が踏みにじられる作品にはヘビィ&ウェットな印象が相応にあります。
一方で、輪姦された上に悲惨な状況になりながらヒロインのある種の破滅願望と性的充足が満たされたり(短編「こみっくでざいあ」)、快楽堕ちをしながら主導権はヒロイン側が保持して男性をむしろ奉仕させることになったりと(短編「快楽謀少女」)、ヒロインが屈従するようになる展開とは異なる趣向のまとめ方になる作品も存在します。
 そういった作劇の方向性に一定のバリエーションを設けつつ、前述のヒロインの強烈な変化そのものを魅せるための作劇として一貫しており、話そのものは大味であることはあっても狙いどころがはっきりしたシナリオワークと評し得るでしょう。

【華奢さのあるボディと多彩なおっぱいサイズの美少女達】
 JS高学年級~JCガール、および女子校生ヒロインで構成されたヒロイン陣であり、人数としては前者と後者で概ね半々となっています。
失恋で傷心の女の子や(短編「嗜春期のこころ」)、大人しい性格の女の子など(短編「スタディタイム」)も登場していますが、前述した通りに強気であったり高慢なところがあったりなヒロインが多く、そんなヒロインが性的快楽に大敗北してしまうという落差がキャラクター描写における特長。
 美少女キャラとしての可憐さや華やかさのあるキャラデザインに対し、竿役については肥満体であったり濃い顔であったりな中年男性や粗暴さを感じさせる不良キャラなどを投入して体格差や美醜のコントラストを明確に形成しているのも特徴の一つとなっています。
GirlsDisgracefullyBeg2 発育途上の貧乳もあれば、並乳も発育良好な巨乳も登場していておっぱいサイズはキャラによって幅がありますが、体全体については肉付きの弱いスレンダーな印象のあるタイプであって、貧~並乳キャラではその傾向が特に顕著(←参照 骨格を感じさせる様な肉付き弱めボディ 短編「NATURE」より)。
 絵柄そのものは親しみやすい漫画絵柄という印象はありつつ、アナログ作画的な描線の荒さや勢いを感じさせることでネオ劇画的な雰囲気もあるタイプで、真激レーベルらしい絵柄とも感じます。とは言え、そこらの描線や修飾性の濃淡の特色を綺麗にまとめたフルカラーの表紙絵と中身のモノクロ絵には相応に強い差異を感じるので、店頭では裏表紙の中身のサンプルを確認することを強く勧めます。

【アタックの強いエロ演出を高い密度で施すエロシーン】
 ページ数の充実もあってエロシーンの分量は十分多く、前段階とメインのエロシーンを分割することもあれば、一シークエンスをたっぷりの尺で提供することもあります。
 凌辱系や騙しエロなどをメインとするインモラル系のエロシチュであり、前述した通りにヒロインがセックスを自ら望んでそれ言葉にするシーンをキーポイントとして、そこまでの快楽に抗していた前半と決定的な乱れ具合を示すようになる後半とに分けたエロ展開の構築となっています。
GirlsDisgracefullyBeg3その前半については、ボーイッシュな女の子に敢えて女性を意識させるような服装をさせたり、未成熟ボディの性感帯を執拗に刺激したり、性玩具で両穴を開発されてしまったりな前戯パートに加え(←参照 短編「嗜春期のこころ」より)、抽挿パートに入ってもヒロイン側の抵抗を示していますが、それでもヒロイン側の優位や余裕が急減していく流れを示して前述のおねだり台詞へと至ります。
 また、エロシーン序盤からヒロインに対して身勝手で一方的な台詞を投げつける男性達に対し、理性が吹っ飛んだ状況で更なるセックスをおねだりすれば、その痴態に興奮を覚えた男達が更に激しくピストンを繰り出してヒロインが半狂乱の痴態を曝け出して強烈なアクメのフィニッシュへと突入するのが後半の流れとなっています。
GirlsDisgracefullyBeg4淫語搭載の実況エロ台詞であったり、判別不能な程に乱れた描き文字の嬌声であったりな台詞表現はモノローグも含めて文字数がかなり多く、擬音の大量の描き込みも含めて、文字表現の分量自体で飽和感を形成していますし、瞳にハートマークを浮かべたり、舌を突き出したり、口の輪郭がふにゃふにゃになったりな表情の演出もキュート&清楚な顔がぐしゃぐしゃに乱れる様子を強調(←参照 短編「少女レッスン」より)。
 これらの演出の密度の高さに加え、肢体全体を魅せる大ゴマに秘所アップの小ゴマを連続させたり、断面図描写をカットインさせたりと緩急を付けつつぎっちり詰め込んだ画面構築にしていることも質的な満腹感を高めており、ハードな痴態描写を連続させながら射精シーンを複数投入する複数ラウンド制のエロシーンに仕上げています。

 絵柄や竿役のキャラデザの濃さなど好みを分ける要素はありますが、強烈な快感が支配するエロ描写やヒロインの変容を描く展開には十分なインパクトがあって、趣向が気に入れば強力な抜きツールとなってくれる作品集と言えるでしょう。
個人的には、強気ボーイッシュガールが次第にその女としての魅力や快感を引き出されてセックスの快楽に飲み込まれてしまう短編「NATURE」が最愛でございます。