PrincessSelectionSecond 小川亮先生(原作:四葉タト氏)の『パリピ孔明』第1巻(講談社)を読みました。あの孔明をパリピ文化に!?というアイディアに脱帽ですが、軍師として大望を持つ人物を支える、今は目立たなくてもそこに大器を見出して誠実に仕えるというスタンスは実に“らしい孔明像”だなと感心しました。
素直に頑張る英子ちゃんも可愛いですが、おまけ漫画でオーナーの方がヒロインでは・・・?という感も。

 さて本日は、水風天先生の『ひめさまえらび2』(ジーウォーク)の遅延へたレビューです。先生の前単行本にして本作第1巻『ひめさまえらび』(同社刊)のへたレビューもよろしければ併せてご参照下さい。
コミカル展開から一気にドラマ性を高めてきたストーリー&多彩なヒロインが熱っぽく乱れるエロシーンが楽しめる第2巻となっています。

PrincessSelectionSecond1 収録作は、突如として裕福な王国の王位継承権1位となった主人公は彼を反体制派から護衛し、予定外の継嗣誕生を防止する少女・ナウラや幼馴染の少女・優とエロエロ&ドタバタな日々を過ごしていたのだが、その二人に秘められていた事実や使命が終に明らかになり・・・な長編「王位継承1位の男~ハラませ天国の歪なお妃選び~」第8話~最終第14話(←参照 入院先で美人ナース達に迫られてしまう主人公だが・・・? 長編第11話「ナースの王子様 検診は特別仕様になっています」より)。
なお、今単行本は第2巻であり、第1巻を読んでいないと話の面白みが半減するので、第1巻の読了はほぼ必須です。
1話当りのページ数はいずれも24Pと中の上クラスのボリュームで固定。長編作としてストーリーの存在感をしっかり高めつつ、多少控えめのアタックながら適度なボリュームのあるエロシーンを用意しています。

【伏線を回収しつつドラマチックな終盤展開の小気味良さ】
 突如として第1位の王位継承権を獲得し、ナウラさんの妨害?もありつつ色々なエロいことに遭遇していく主人公を描くシリーズであって、今単行本でも中盤まではエロコメ的な様相でスケベなドタバタ模様を描きます。
女将である母親にとある理由で反抗する娘さんの過激な悪戯に制裁&ママさんも制裁な温泉旅館編に、主人公のカードで(誤解もあって)課金したソシャゲ仲間の女の子に体で返してもらうオフ会編などはそのタイプで、セックスを迫る主人公がナチュラルにやや下衆ではありますが、とは言え母娘の仲直りの助けになったり、誤解が解けて平和なオチになったりと嫌悪感を持たせるような展開にはしていません。
PrincessSelectionSecond2 ナースさんに迫られる入院編を経てから、主人公を護衛していたナウラさんや、幼馴染である優それぞれの“正体”が明らかにされ、王位継承者である主人公を巡る策謀が相応のシリアスさを以て描かれていくことになります(←参照 本当は孤独な傀儡でしかなかったのか・・・? 長編第12話「幼なじみは秘めごとがお好き」より)。
この展開において、主人公の王位継承権が繰り上がった理由、薬物が効きにくい体質といった第1巻の時点で張られていた伏線が全て綺麗に回収される作りは、読みの納得感を生み出しており、ラストまでどうなるか分からないハラハラ感で読ませているのも◎。
 主人公の命運や主要キャラ3人の関係がどう決着するのかはご自身で確かめて頂くとして、詳細を語るのは避けますが、展開として多少の強引さはありつつも卑劣な策謀をひっくり返す逆転劇に痛快さがありますし、王位継承権によって引き起こされた主人公の非日常が新たな日常へと回帰するハッピーエンドにも小気味良い印象があります。
 一貫してハーレムエロ的なウハウハ感には乏しかったものの、話としての起承転結のまとまりの良さと、素直なスケベマインドの充足を魅力とするストーリーであったと総括したい所存。

【健康的な色気感のある女体&多彩なヒロイン】
 前述した様に、ストーリー面で重要なのは護衛の少女・ナウラさんと幼馴染の少女・優はハイティーン級と思しき美少女さんであり、今単行本でようやく二人にも待望のエロシーンが用意されています。
PrincessSelectionSecond3 今回も主人公が手を出したり逆に襲われたりなサブヒロインは多彩に用意されており、温泉宿の女将とその娘さん(←参照 仲直り母娘丼、グヘヘ 長編第9話「旅館の一人娘はお客さんハンター!?(後編)」より)、少し口下手なクールガール、逆玉を狙う美人ナース軍団といった様々な設定の女性が各エピソードを彩ります。
なお、謝罪の見返りにセックスを要求するという欲望に忠実過ぎる主人公であって、良くも悪くも言動に軽さがあるのですが、相手の人格に対する悪意や執着も無いためサブヒロインとの関係はあっさりしたものですし、メインヒロイン達に対する決断も比較的あっさりと流していますが、彼女らに対しては彼なりに感謝や絆を感じさせているのも雰囲気を良くしています。
 旅館の娘さんやナウラさんは控えめサイズのおっぱいの持ち主ですが、巨乳クラスとされる女性でも、バストやヒップの存在感を強く押し出すことはなく、健康的な色香のあるボディにまとめています。
逆に言えば、小さい乳首での美乳な造形に加え、白ボカシで全く見えない股間などの体パーツ描写の淫猥さは控えめであって、悪く言えばエロさの強いアピールには欠ける女体描写なので、評価は分かれるでしょう。
 ボディデザインも含めてさっぱりとした印象に漫画チックな親しみ易さのある絵柄であり、表紙絵と完全互換で安定しています。

【物足りなさは感じつつ適度に熱っぽい痴態描写】
 エロシーンの占める割合にはエピソードによって高低の幅があり、全般的にページ数に比して量的なボリューム感が強いとは言えませんが、抜きツールとしての分量は確保してはいるという水準でしょう。
 ちょっと悪質な悪戯をする旅館の娘ちゃんへのお仕置きH、そのママさんへのエッチなお詫び要求、正体を明かした幼馴染ガールに信じるに足る証拠として要求するエッチと主人公の欲求が率直過ぎる発言をしてセックスに雪崩れ込むことが多く、美人ナース軍団に一服盛られて逆レ○プ気味な展開を含めて、ラブラブH的な雰囲気を期待するのは避けるべきではあります。
なお、ハーレム作品では結局無いので、登場ヒロイン大集合でのHはありませんが、前述の母娘丼やストーリー終盤でのダブルヒロインとの大団円3Pセックスなどは用意されており、美人&美少女、褐色肌&白肌といったコントラストを楽しめるエッチとなっています。
 掲載媒体の問題なのか、性器描写が白ボカシで一切できないこともあって、ち○こが描けないためにフェラやパイズリなどの描写が(あるにはあるものの)実質的に不可能であり、ヒロインの柔らかバストや秘所の愛撫で前戯パートを形成。
PrincessSelectionSecond4 抽挿パートでは、しなやかな女体の存在感と熱っぽく乱れる表情や台詞回しなどを主体に組み立てており(←参照 ナウラさんのエロシーン、ヤッター! 第13話「いつもキツイ護衛ちゃんは、案外恥ずかしがり屋さんでした」より)、絵柄の方向性にはよくマッチしていますし、ライト寄りの性描写が好きな方には向いたタイプではありますが、一方で演出面のアタックがややマイルドに過ぎる分、緩急も付きにくく、前述した事情で白ボカシがとにかく無粋というのは今回も相応の難点。
 後継者を勝手に作れないという前提もある上に、前述の秘所描写の事情もあって、一貫して外出しフィニッシュを選択しており、ここも好みが分かれる要素ですし、フィニッシュとしての演出の盛り上げもそこまで強くないのですが、抜き所としてヒロインのアクメ痴態に一定のアタックは持たせています。

 第1巻に引き続き、現在のエロ漫画としては実用性には一定の物足りなさを感じてしまうのですが、ストーリーは十分に楽しめましたし、絵柄とエロ演出の親和性は高かったのも美点と言えるでしょう。
個人的にはナウラさんのエッチシーンが眼福でしたし、皆が幸せならOKです!という感じですね。