CreamPieContents 旅井とり先生(原作:坂戸佐兵衛氏)の『めしばな刑事タチバナ』第37巻(徳間書店)を読みました。正しい言説ではありつつ、巧いこと言いくるめて自分の味覚を判断されることから逃げ切った立花警部の話術には感心しましたね。ツナマヨの立ち位置論も面白かったです。
ところで、村中さんと代々木さんの百合的イチャイチャぶりが大変なことになっておりますが!!

 さて本日は、新羽隆秀先生の『中出しコンテンツ』(ワニマガジン社)のへたレビューです。先生の前単行本(初単行本)『満開!ハーレムスクール』(ティーアイネット)のへたレビューもよろしければ併せてご参照下さい。
濃密で洒落た絵柄で描く美少女のハードでエロ可愛い痴態を多彩な作劇&エロシチュでお届けな作品集となっています。

CreamPieContents1 収録作は、漫研の地味系新入部員が美人コスプレイヤーであることに気付いたオタク主人公は、酔い潰れてしまった彼女を家まで送った時に秘めていたリアル女性への欲望が暴走して彼女を襲ってしまうのだが・・・な短編「生出しコンテンツ」(←参照 生おっぱいに欲望の堰が・・・ 同短編より)+主人公の後輩も乱入してきて!?な描き下ろし後日談(6P)、および独立した短編7作。
描き下ろし作品を除き、1作当りのページ数は20~24P(平均21P弱)と中の下クラスのボリュームで推移。ストーリー性そのものは強くないものの、設定や雰囲気の魅力で読ませるタイプであり、十分な密度と程好いボリューム感の濡れ場を備えています。

【多様な設定・方向性な作品の雰囲気を魅力的に伝達する絵作り】
 作劇の方向性としては、ピュアラブ模様の恋愛ストーリーを軸としつつ、喪失感のあるBSS(僕が先に好きだったのに)系や凌辱エロも加わっており、読書感は多様。
CreamPieContents2また、ラブエロ系においても、耽美な印象もある主従の恋愛ストーリーであったり、幼馴染同士の微笑ましく思春期のドキドキ感があるタイプであったり(←参照 互いを異性として意識はじめた二人が・・・ 短編「冬と僕らと秘密基地」より)、初夜に関する地域特有の奇習めいた習慣のある新婚セックスであったりと作品の設定は様々です。
 これに対し、高度なサイバネ技術の実験体であり脱走した後は怪盗として活動していた少女が警備員サイボーグに拘束されて神経系ハッキングファックをされてしまうSFで凌辱系な短編「狡兎死して走狗烹らる」、酔った後輩女史を襲って無理やり中出しファックな短編「生出しコンテンツ」などは、相応の暴力性・攻撃性のある凌辱エロであり、恋愛系とは明確に異なる方向性。
凌辱系のどちらの作品も、展開としては多少の強引さは感じさせつつポジティブなまとめ方に収束させていますが、憧れていた女の子がアイドルになり、上客相手の性接待をしていることを知ってしまう短編「エンゼルフォール」では、主人公を通した喪失感や無力感のあるビターなラストを迎えています。
 恋愛系における性愛の高揚感や嬉し恥ずかしなドキドキ感、凌辱系における強烈な獣欲の奔流等、適度に読ませる作りに仕上げていますが、短編メインということもあって、話としてのドラマ性はそこまで強くないのは確か。
しかしながら、日本の田舎の祭りの風景、近未来の電脳都市、ゴシカルな調度の御屋敷、ガラス細工に囲まれた小説家の書斎等々の背景描写が非常に丁寧で美しく、それらの場の描写が個々の性愛の雰囲気を大きく高めているのは特長であって、画力でストーリーの魅力を押し上げているスタイルと言えるでしょう。

【多彩な設定&ボディデザインの美少女&美女】
 ロー~ミドルティーン級と思しき思春期入りたてガールから20代半ば~後半程度と思われる綺麗なお姉さんタイプまでヒロインの年齢層は幅広く用意。
 前述した作品の設定の多彩さもあって、同性のようにつるんできたものの女の子らしさを感じるようになってきたボーイッシュ・僕っ子ガール、資産家の当主として幼いながらも辣腕を振るうお嬢様、高度なサイバネ施術をされた怪盗ガール、美人コスプレイヤーとして活動しつつ普段は地味な印象の眼鏡っ子女子大生、ミステリアスな美しさを漂わせる美人小説家、愛する旦那さんとの初夜に臨む外国人美女さん等々、様々な設定のヒロインが揃っています。
CreamPieContents3 設定の多彩さは衣装面を含めた視覚的な多様性にもつながっていますし、ボディデザインとしても小さく華奢な印象の貧乳ボディから、バスト&ヒップに強い存在感のあるスレンダー巨乳ボディ、発育途中の思春期ボディとバリエーションを設けています(←参照 お嬢様のぺたんこバスト&丹念な描き込みのゴスロリ系衣装 短編「私の愛すべき暴君」より)。
等身高めでスレンダーな印象を重視した体幹にしなやかな四肢、控えめサイズの乳首&乳輪と体パーツ描写の淫猥さは抑え目で、丁寧な髪の毛の描写などを含めて女性の美しさや繊細さを感じさせるタイプ。一方で、エロシーンでは比較的露骨な結合部見せつけ構図を投入しており、濡れそぼる秘所の淫猥さが高まることで、絵柄との適度なギャップも含めて実用性を大きく高めています。
 細やかな描線を高密に織り込む絵柄は、修飾性の濃厚さ一辺倒ではなく端正な美しさやお洒落感もある創作系のものであって、独特の魅力を有しています。エロシーンを中心に、敢えて線の荒さを織り込んでいるようにも感じさせ、絵柄の魅力とエロ描写のハードさを上手くリンクさせています。

【ヒロインの美しさを保ちつつハードさもある痴態描写】
 ページ数はそこまで多くないものの、エロシーンの占める割合が十分に高いことが多く、また高密な絵柄による質的なボリューム感の強さもあって、抜きツールとしての満腹感は十分にあります。
 前述した通りに、初心な男女の恋愛セックスもあれば、ストレートな凌辱系や喪失感のあるBSS・寝取られ的な趣向も存在。前者についても、野外セックスや催淫作用のあるお酒を服用する初夜セックス、気の強いお嬢様が蕩けちゃう羞恥系プレイもあるセックスなど、それぞれ趣向を変えています。
 前戯パートには十分なページ数を割いており、華奢ボディへの丹念な愛撫や睡眠中の悪戯、髪を掴んでのイラマチオといった男性側が主導するプレイと、ヒロインによるフェラとそこからの射精と女性側が主体なプレイの両方を投入することが多く、前述のエロシチュの方向性に合わせたプレイ内容のセットを用意。
CreamPieContents4挿入後は、強烈な快感に蕩けていくヒロインの痴態を蕩けフェイスや熱情的なエロ台詞で表現しており、ヒロインの美しい印象は保ちつつ、淫液に染まりながら激しく乱れるギャップを形成(←参照 短編「山村の初夜」より)。なお、セックスに没入している男性側の台詞の分量が比較的多いのも特徴です。
 加えて、勃起ち○こがしなやかボディの秘所に押し入るマッシブな描写や、媚肉が子宮口まで達するち○こに絡みつく断面図描写、ズボズボとそれが出入りする様子をがっつり見せつけるショット等々、挿入感の強さを打ち出す結合部関係の描写を充実させており、ストレートな煽情性に直結。
迫力のある大ゴマと情報量を増すための小ゴマの緩急が効いている上に、終盤では枠線を取っ払って快楽に蕩けまくるヒロインの複数アングルを1Pに詰め込むページを用意して飽和感を出しており、子宮に大量中出し&ハードなアクメの様子をお届けな1Pフルのフィニッシュに向けて加速していくのも魅力となっています。

 多彩な作風それぞれの魅力が楽しめますし、絵柄の個性の魅力も高く評価できるポイントです。凌辱系はエロシチュとしては相応にハードですので、雑食派の諸氏向けと言えるでしょう。
個人的には、名家の当主として奮闘する美少女さんがエロ可愛く蕩けちゃう短編「私の愛すべき暴君」と、ボーイッシュガールと互いに異性を意識しての初エッチな短編「冬と僕らと秘密基地」が特にお気に入りでございます。