HypnoticBroadcastingStation ヤマザキマリ先生の『オリンピア・キュクロス』第4巻(集英社)を読みました。アマレスとプロレスの比較の話、人によって色々な立場や哲学があるとは思うのですが、人を喜ばせるために歩み続けた龍山がマットの上で口にした“この場で正義や悪や失意や喜びを伝えることにプロレスラーは必死なんです”の言葉には本当にグッと来ました。いい台詞なんですよ、本当に。

 さて本日は、秋神サトル先生の『実況!生ハメ催眠放送局』(ティーアイネット)の遅延へたレビューです。当ブログでこの作家さんの作品をレビューの俎上に載せるのは久しぶりなのですが、『つくろう!オナホ姉』(同社刊)のへたレビュー等、過去作のレビューもよろしければ併せてご参照下さい。
強気美人なヒロイン達を催眠によって実況中継中に破廉恥プレイで好き放題&ハードな痴態を晒させまくりな1冊となっています。

HypnoticBroadcastingStation1 収録作は、テレビマンとしての夢や希望を失いつつあったADの主人公は、ある日倉庫でテレビマンを志した番組で使用されていた催眠モニターイヤホン(催眠イヤモニ)を発見し、これを悪用して担当となった落ち目の美人アナに過激な放送をさせ、他のアナウンサーや女優にも過激番組に出演させていくのだが・・・なタイトル中編「実況!生ハメ催眠放送局」全3話(←参照 高飛車アナに催眠で生ハメ実況レポートを!? 同中編第1話より)+おまけ幕間劇?(1P)、および読み切り形式の短編「お試し催眠にご用心!」+描き下ろし後日談(1P)。
収録本数は少ないものの、描き下ろしおまけ掌編を除いて、1話・作当りのページ数は36~48P(平均44P弱)と破格のボリューム。ストーリーの存在感はそれ程強くないものの、大ボリュームをエロシーンの量的充実感につなげた構築で安定しています。

【催眠シチュによる黒い全能感のあるストーリー】
 中編・短編共に催眠モノであり、冴えない主人恋が強気美人を好き放題にしてしまう黒い全能感や復讐心を含めた下剋上的な爽快感を基調とする作劇となっています。
 中編作では、催眠インカムを用いて落ち目なものの高飛車でキツイ性格の美人アナを性奴隷に仕立てると共に、次いで彼女を慕っていた後輩アナを堕とし、番組の終了を宣告してきた美人プロデューサーや彼女と組んだ若手女優にも復讐するという主人公のやりたい放題を次々と投入。
HypnoticBroadcastingStation2これらの催眠プレイを、テレビ放送・番組制作として行うというのが本作の特徴であって、催眠状態のヒロイン達が破廉恥な状況を自覚できないまま、あるいは制御できずに、画面の向こう側にいる多数の人間に自身の痴態を曝け出してしまうという倒錯的な構図を生み出しています(←参照 強気Pと強気女優を生放送で精液風呂に 中編第3話より)。
 単純にエロ的に好き放題することの魅力はあるのですが、主人公のテレビマンとしてのモチベーションであったはずの、自分の理想の番組を作りたいという要素は、主人公のモノローグによって主張されるものの、その実態が結局は不明瞭であり、最終的には局の放送免許停止というテレビマンとしての前代未聞の不名誉を招いたことへの感慨すらありません。
自分の理想の番組作りどころか、最終話でのプロデューサーと若手女優への私的復讐で番組を作ってしまい、そのことと自身の理想との齟齬にすら自覚が無い彼の姿は、思想や哲学すら無く、とにかく視聴者のリアクションさえあればそれで良いというメディアの在り方への痛烈な皮肉であると深読みが出来なくもありません。
 短編「お試し催眠にご用心!」については、よりシンプルに復讐劇としての黒い爽快感や征服感を刺激する催眠モノであって、話としてはコンパクトながら、主人公・ヒロイン双方に対する因果応報なオチも含めて起承転結に面白みがあります。

【気の強いスレンダー巨乳美人ヒロインズ】
 中編作に登場するのは20代半ば~30代半ばな女子アナや女優、プロデューサーといったテレビ関係者な美人さん達であり、短編作ではいじめっ子な黒ギャルJKさんが登場。なお、いずれの名前も実在するダムの名称に由来しています。
おっとりとしながらも芯の強さがある大和撫子系美人な若手アナな釜石さんを例外として、気の強さや当りの強さがある美人・美少女が揃っており、そんな彼女達の強さや優位性を性的な快楽によって圧倒して主人公側が逆転するという構図が作劇としてもエロシチュとしても魅力を形成。
 キリッとしたシャツ&タイトスカートの服装で眼鏡美人なプロデューサーや、眼光の鋭さのある宮良アナや釣り目三白眼の一ツ瀬さんなど、キャラデザインとしても強気美人の印象を高めており、後述するエロシーンでの乱れっぷりとのギャップを明瞭に打ち出しています。
HypnoticBroadcastingStation3 いずれのヒロインも巨乳&安産型ヒップともじゃっと陰毛の茂る股間を組み合わせた女体の持ち主であって、締まったウェストや等身高めのボディデザインもあって、バスト&ヒップの肉感がストレートに強調されるタイプ(←参照 悪い黒ギャルにパイズリ奉仕を命令だ! 短編「お試し催眠にご用心!」より)。
後述するように撮影の企画が多様であることもあって、スーツ姿やバニースーツ、エロメイド衣装に褌姿などなど、羞恥心を刺激する破廉恥衣装を中心に様々な衣装を用意。
 ベースとしては親しみやすい漫画絵柄でありつつ、描き込み密度の十分な高さやこの絵柄でお下品テイストもあるエロを描くというギャップなどが魅力となるスタイル。十分なキャリアの長さがある作家さんらしく絵柄はしっかり安定していますが、表紙絵よりも裏表紙絵の彩色の方が、中身の絵柄との互換性が高いと感じます。

【強気美人が乱れまくる強烈な痴態描写】
 中編作の各エピソードは複数のエロシチュを投入して行為のエスカレートを描くタイプであるのに対し、短編では一シークエンスをじっくりと描くスタイル。ページ数の多さもあって、いずれのスタイルでもエロシーンの総量はかなり多く用意されています。
 前述した様に共に催眠モノで、ヒロインに対して性的に好き放題する趣向となっていますが、同じ催眠モノでも中編作は意識改変によるヒロイン側の積極的な性行為を誘導するタイプ短編は身体操作系でヒロインの意識に基づく羞恥心や抵抗感を残しつつ、その行動を命令によって言いなりにするというタイプ。
中編では、テレビ実況の企画として、生ハメやフェラご奉仕といった分かり易くエロい性行為の実況もありつつ、恐怖での失禁や過去の男性遍歴の告白、箱に隠れたち○こを触らせて箱の中身を言わせるプレイ、精液風呂にスケベ水着リンボーダンス、搾乳プレイ等々、破廉恥なプレイを多彩に用意。
 これらの破廉恥プレイを衆目に晒す倒錯的な行為、催眠によるフェラやパイズリといったご奉仕プレイの強要といった前戯パートに相当するパートに十分な尺を設けており、行為のエスカレーションや知らぬ間の調教の進展といった流れを形成しています。
HypnoticBroadcastingStation4抽挿パートでは、強気美人フェイスや大和撫子フェイスが快楽ですっかり蕩けさせられて半狂乱な痴態を曝け出すことになり、絶叫しながらの仰け反りポージング、だらしのないアヘ顔や立て板に水式の実況エロ台詞、主人公への従属を誓ったり家族への裏切りを口にさせたりな嗜虐的な興奮を生む台詞などなど、適度な下品さも織り込んで強烈さのあるエロ描写に仕上げています(←参照 強気美人もこのアヘアヘ状態に 中編第3話より)。
 前戯パート・抽挿パート双方に多数の射精シーンを投入する抜き所豊富な複数ラウンド制でありつつ、必ずしも盛り上がりの最高潮をラストに持ってくるタイプではなく、次々と行為を重ねるスタイル。とは言え、ここぞの射精シーンでは前述の強度の高い演出やアヘ顔ダブルピースなどの露骨さのある描写等で高いカロリーのある絵を用意しています。

 強気ヒロインを催眠エロで一方的に攻略しちゃうという趣向そのものの魅力が明確であって、十二分な長尺の濡れ場で多彩なプレイが用意されているのも実用性を高めています。
個人的には、三白眼強気美人な一ツ瀬さんが特にお気に入りでございます。