GoodDayForDozingFuck コトヤマ先生の『よふかしのうた』第2巻(小学館)を読みました。新キャラのキヨスミさんの言う、初めて夜中に出かけた時の“「自分だけの場所」みたいな感覚”、思わずうなずいてしまう程分かるなぁ、懐かしいなぁと思いました。
コウ君の友達をそいうい目で見るのが不純な気がして、という台詞もいい思春期を送ってるなぁとしみじみ感じました。

 さて本日は、ペーター・ミツル先生の『まどろみ睡姦びより』(ブラスト出版)のへたレビューです。これが2冊目の単行本となる作家さんです。
巨乳美少女さんとの皆に隠れながらのドキドキ恋模様&羞恥系シチュエーションが詰まった1冊となっています。

GoodDayForDozingFuck1 収録作は、性欲旺盛なラグビー部員達の目に留まらないように普段は顔を隠して男子寮の清掃作業をしているヒロイン・綾は、ある日部員の部屋で寝てしまい、それを他の部員から庇ったものの性欲が抑えられなくなったウイングマン・慶司にエッチなことをされてしまうのだが、二人の関係はその後も続いて・・・?なタイトル長編第1話~第6話(以下続刊; ←参照 綾さんを自分の布団の中に隠したものの・・・ 同長編第1話より)+ヒロインの妹・あゆみちゃんの番外エロ模様な描き下ろし掌編(4P)。
描き下ろし番外編を除き、1話当りのページ数はいずれも24Pと標準的なボリュームで固定。エロ・シナリオ共にやや物足りなさはありつつ、長編作として一定のストーリー性と適度なエロのボリューム感がある構築となっています。

【羞恥系シチュのドキドキ感とドタバタラブ模様の合わせ技】
 単行本タイトルや帯のキャッチコピーなどから、凌辱寄りのダーク&インモラル系を想像する方もおられるかもしれませんが、作劇の基本的な方向性は主人公とヒロインの恋愛ストーリーとなっています。
 基本的には誠実な好青年ではあるものの、綾さんの女体の前に性欲が毎度抑えきれなくなってしまう主人公であり、彼と綾さんがエッチなトラブルから密着してしまって強引にエッチに突入するという展開のパターンが中盤まで繰り返されます。
GoodDayForDozingFuck2このことを怒っていたヒロインであるものの、主人公の誠実さを知ることで恋愛関係が成立してからも、周囲から隠れながらの交際&エッチを重ねていくことになり、それらのエロシチュのドキドキ感と欲望に素直な主人公によるシンプルなエロへの突入が各話に共通する特徴と言えるでしょう(←参照 海水浴で王道の岩陰エッチへ突入! 長編第6話より)。
 かなりのラクビー好きである綾さんがマネージャーに就任して、部員達が強くなっていくという部活モノらしい展開であったり、綾さんの妹や部のOGで看護師の華奈さんといったサブヒロイン達の登場であったりと、長編作としてのストーリー性を形成する作劇要素もしっかりと盛り込んでいます。
一方で、各エピソードがまとまりは良いものの、話として個々に単発という印象が強く、話が大きく動くような盛り上がりやフックに欠けるのも確かで、読み口は良くも悪くも平板。
 これからも話は続くため、特にサブヒロインのストーリーへの関与がどうなるかという点で評価は変化する可能性は勿論あって、一工夫を期待したいところ。

【健康的な色気感&肉感の清楚系美少女ヒロイン】

 第6話から登場する美人看護師の華奈さんは今単行本ではエロシーンは無く、20歳前後と思しき綾さんをメインに据えつつ、サブヒロインである彼女の妹・あゆみちゃんにもエロシーンを用意。
 妹想いでしっかり者、また中盤以降はラクビーのトレーナーとしても部員や監督から頼られる存在になっていくヒロインは、清楚美人な印象であって、そんな彼女との恋愛関係や彼女の恥じらう姿を独占できるという構図が、エロシチュとも合わさって本作の大きな魅力になっています。
これに対し、主人公の青年は、努力家で誠実な人柄であって、彼女がなんだかんだで惚れるのも理解できる一方、ヒロイン側が拒絶している状態でも強引に性行為を進める強引さをエロシーンでは見せており、後で謝罪するケースが多いとはいえ、導入パートとエロシーンでの人物像の乖離は親しみ易さを減衰させる要素。
GoodDayForDozingFuck3 姉想いでちょっとマセた所もあるサブヒロイン・あゆみちゃんは、より身長が低くおっぱいサイズも控えめなボディデザインですが(←参照 長編第4話より)、メインヒロインの綾さんに関しては健康的な肉付きに程好いボリューム感の巨乳&桃尻を備えたボディの持ち主。ラガーマンである男性主人公が比較的高身長で筋肉質である分、女体の柔らかさ・たおやかさを対比的に印象付けているのは上手いところ。
加えて、プニプニの股間や、グレースケール絵ながらも艶っぽさのある柔肌の表現など、描き方としても女体の柔らかい弾力感がよく表現されており、実用性の基盤を形成。
 フルカラー絵をグレースケールにしての単行本収録であるものの、不自然さはあまり無く、むしろ絵としての密度がしっかり確保されている印象。ただ、絵柄そのものはややオールドスクールな印象で、多少の不安定さを感じることも時々あります。

【羞恥系シチュの充実とヒロインのリアクションが軸】
 各話に十分なページ数があり、また男性側の強引さもあってサクサクとエロシーンに突入していく分、濡れ場の物理的な分量は相応に強いボリューム感を有しています。
 単行本タイトルに反して、睡姦シチュエーションは未遂に終わる1回のみという点は流石にどうかと思うのですが、上述した様に周囲から隠れながらのエッチという羞恥系シチュを多彩な状況で提示するのが特徴であり、序盤はやや無理やり系、中盤以降は恋愛セックスのスタイルと合わせています。
 また、収録6話中、本番行為があるのは2話のみであり、その他は手マンやシックスナイン、素股でフィニッシュシーンまでを構成するというかなり変則的な仕様。恋愛関係になってから挿入をする・ヒロインとの恋愛関係を尊重するので他のヒロインとの挿入をしないというスタンスそのものは理解できるものの、主人公側が強引に推し進めている割に肝心な行為には踏み込まないという点に、個人的には中途半端な印象があるのは確か。
 とは言え、周囲の人物から隠れながら行為がエスカレートしていくことで、ヒロインが羞恥心やドキドキ感、それを上回る快感に包まれていく痴態描写が魅力であって、主人公が強引であることで、これらのアンビバレンツな反応を引き出してくるというのは重要なポイントと言えるでしょう。
GoodDayForDozingFuck4 汁気たっぷりの秘所をたっぷり指で愛撫したり、ビックサイズ亀頭のち○こを擦り付けたりでヒロインを蕩けさせる流れは、熱っぽい表情&蕩けボイス、汁気感の強さを強調する擬音などの演出で適度な濃密さを打ち出しており(←参照 お風呂場の仕切りの内側で手マン責めだ! 長編第2話より)、女体の存在感を明瞭に打ち出す画面の連続もあって抜きツールとしてのカロリーを生み出しています。
 小ゴマの詰め込みがやや窮屈に感じることがしばしばあることに加え、フィニッシュシーンを次話冒頭に飛ばしてしまう第1話の謎の構成、本番シーンがあってもゴム付きや外出しのみといった点がかなり好みを分けそうなのですが、むしろ蕩けフェイスでアクメ潮吹きや蕩けきった嬌声を上げるヒロインの痴態の十分な盛り上げで抜き所を提供することに注力したスタイルとも感じます。

 発表媒体故の制約という面がおそらくはあるのですが、ここまで描きつつ何故エロやシチュの魅力に徹しきれないかというモヤモヤ感が拭えないのは残念なところ。
個人的には今後の展開において華奈さんの活躍に期待したいところですが、どうなりますでしょうか・・・?