NoNeedForRomance 拙著のファンタジー小説『ダークエルフ王国見聞録』シリーズ(リンク)ですが、先日に最新第54話をアップしました。ちょっと忙しいのもあってレビュー更新を優先させていたのですが、久しぶりに新作を書き上げることが出来ました。
読んでくれたり“いいね”してくれたりした方、いつも応援ありがとうございます。

 さて本日は、鏡先生の初単行本『彼女はロマンスを求めない』(ジーオーティー)の越年へたレビューです。2カ月弱程遅れてのレビューとなり、申し訳ありません。
ピュア&キュートな美少女ヒロイン達がダーク&インモラルなエロ模様に巻き込まれて快楽堕ちさせられちゃう展開が揃った作品集となっています。

NoNeedForRomance1 収録作は、箱入り娘な優しいお嬢様のお付きのメイドであるヒロインは、お嬢様の許婚であるゲスな青年の魔の手から彼女を守ろうと自分の体を差し出すのだが・・・な連作「主従の婿取り」正続編(←参照 許婚男子の卑劣な交渉に・・・ 同連作正編より)、学校を卒業するまでは結婚を秘密にしている旦那様ラブなJK若奥様に次々と魔の手が・・・な連作「セーラー服とエプロンと・・・」「セーラー服とマッサージと・・・」、および読み切り形式の短編3作。
1話・作当りのページ数は12~38P(平均28P強)と幅はありつつ、標準を上回るボリュームで推移。十分なページ数もあって、シナリオ展開に相応の存在感を持たせつつ、エロシーンにもボリューム感がある構築となっています。

【インモラル系の王道を備えつつヒロインの在り方を崩さない作劇】
 憧れの人である幼馴染の女性が自分の兄とセックスをしているのに対抗?して、その妹と隣室でセックスすることになるも互いの気持ちに気付いて・・・な短編「キョウダイ×キョウダイ」はちょっと変わったラブコメディですが、その他の短編は悪い男が登場しての凌辱・調教要素を含むインモラル系。
NoNeedForRomance2旦那様とラブラブな若奥様が万引き偽装悪徳店長やら悪徳エロマッサージ師やらに騙されて凌辱されちゃう連作「セーラー服と○○」シリーズは、寝取られ系作品のテンプレ的セッティングを敢えて踏襲していますし(←参照 ピュアな若奥様に悪徳店長の魔の手が!! 連作「セーラー服とエプロンと・・・」より)、愛する存在の身代わりであったり(連作「主従の婿取り」)、父親の事業への援助と引き換えに調教されたりと(短編「サマーリゾートバイト」)、その他の作品もダーク&インモラル系として比較的ポピュラーな作劇になっていると言えます。
 人間社会で迫害されている天狗一族に奴隷労働をさせる超絶ブラックな企業で働く天狗美少女ちゃんが虐待された上に自身を庇ってくれていた姉貴分の身に起きた非道を知ることになる短編「地下工場の秘密」のように、悪役側の言動が酷いこともあって、清楚可憐な存在が悪意や獣欲に踏みにじられてしまう重苦しさや悲愴感が形成されているのはインモラル系の各作品に共通。
 各作品はこのタイプの作劇の王道として、分かりやすい快楽堕ち的な様相を示していくのですが、同時にヒロイン側の自主性や性質が損なわれることがないのも特色であって、自ら更なる背徳の快楽を望んでしまう短編「サマーリゾートバイト」のようにインモラルなまとめとなることもありつつ、勧善懲悪の展開やヒロインの意図が達せられるハッピーエンドに落ち着くことが多くなっています。
急転直下な解決となることもあって、マイルドな読書感にまとめるための強引さと感じないわけではないものの、“言われてみれば確かに・・・”的な救出劇が展開される短編「地下工場の秘密」や、悪に付け込まれた純粋さ故の勝利とも言える連作「セーラー服と○○」シリーズなど、作劇として破綻させることなく一捻りを活かしたまとめ方と評し得るでしょう。

【お洒落な印象の絵柄で描かれるピュア&キュートな美少女】
 女子大生クラスでも違和感のない短編「サマーリゾートバイト」の美少女さんや、地下工場で働かされている短編「地下工場の秘密」の天狗一族の女の子など、特定の年齢層が印象付けられないケースもありますが、メインとなるその他の女子校生級ガールと同程度の年齢層と感じます。
 連作「主従の婿取り」に登場するクールで主人への忠誠心の強いメイドさんといった気の強いタイプも居ますが、彼女が守ろうとするお嬢様を含めて、純真さや健気さといった面がナチュラルに強調されたヒロインが揃っており、それが悪人に付け込まれてしまう構図を形成。
欲望に忠実なゲス男子ではありつつそこまで悪人ではない連作「主従の婿取り」の許婚や、ツンデレ系幼馴染さんと意外な形でメイクラブになる短編「キョウダイ×キョウダイ」の少年などは例外でありつつ、脂ぎっしゅな中年男性であったり、下衆な笑みを浮かべる男性であったりと心の根の醜悪さを感じさせる容姿や表情の男性が多く、心身両面におけるヒロインとの美醜の対比を為しています。
NoNeedForRomance3 連作「主従の婿取り」のサブヒロインである、低身長&貧乳ガールなお嬢様を例外としつつ、華奢さを感じさせるスレンダーボディに十分なボリューム感の柔らか美巨乳&桃尻を組み合わせたボディデザインがメイン(←参照 柔らかもちもちおっぱい 短編「地下工場の秘密」より)。
柔らかバスト&ヒップの存在感によるストレートなセックスアピールはありつつ、すらりとしたボディの華奢さや体パーツ描写の淫猥さはむしろ抑えることでの端正な美しさなどが魅力となる女体描写と感じます。
 繊細で軽やかな描線で織りなす絵柄は絵としてのお洒落感を好ましい濃度で織り込んでおり、ピュア&キュートな美少女の可愛らしさや強気美人の凛とした雰囲気を魅力的に引き出しています。初単行本ながら絵柄は概ね統一されており、適度な作画密度も丁寧な印象を生んでいます。

【ヒロインの美しさ・可愛らしさを保ちつつ濃密な痴態描写】
 30Pを越えるような作品では、調教の進展などを表現したり、ヒロインの快楽堕ちの決定打となるような展開を用意したりでエロシーンが分割構成される傾向にあるものの、シーン間のつなぎは概してスムーズであって、抜きツールとしての満腹感は十分と言えます。
 互いの姉(兄)がラブラブHをしている横で自分達も・・・というちょっとアモラルな要素を添加しつつも、あくまで互いの気持ちが開示される恋愛セックスとしての側面が重要な短編「キョウダイ×キョウダイ」を例外としつつ、ご奉仕強制や騙しエロ、寝取り要素、性的調教といったインモラル系の要素を含む凌辱寄りのエロシチュがメインなのは前述の通り。
 ヒロインの柔らかボディを好き勝手に弄る愛撫や、頭部をホールドしてのお口ご奉仕強要など、ヒロインに対する優位性や支配性を利用して一方的な行為を強いるという前戯パートになっており、嫌悪感や戸惑いを隠せない純粋ガールに白濁液を発射する嗜虐性も形成。
NoNeedForRomance4ストーリー開始時点でいずれも処女なヒロイン達が、それを散らされ、羞恥や恐怖を背徳の快楽で強制的に上書きされていく快楽堕ち的な流れの形成はダーク&インモラル系らしい描き方であって(←参照 体は反応してしまって 短編「サマーリゾートバイト」より)、終盤では蕩けまくってされるがまま、男性の望むがままになってしまうという導入パートの可憐さとのギャップを生み出しています。
 ヒロインの美しさや可愛らしさをしっかりと維持しつつ、ぐしゃぐしゃに蕩けた表情やハートマーク付きの蕩けたエロ台詞、秘所から溢れ出る愛液やじっとり肌を濡らす汗といった豊潤な液汁描写など、十分な密度の演出を重ねてエロ描写の濃厚感を高めています。
瞳の焦点も定まらない程蕩けきった表情とアクメボイスを示す大ゴマ~1Pフルの中出しフィニッシュを複数ラウンド制の〆として用意すると共に、それで終わらず更にセックスが続いていく強烈なエネルギー感を打ち出すなど、量的・質的なカロリーの強さを一貫させた構築となっています。

 ダーク&インモラル系の王道的な魅力を有しつつ、それをある種逆手にとって捻りの面白さもあるタイプであって、ヒロインの純粋性や健気さをエロシチュにおける構図に利用しつつ、それが変容させられずに一貫していることでの面白みがあるタイプと感じます。
個人的には、強気&クールな忠犬メイドさんが下衆男子に調教されるも、彼女は彼女でお嬢様への忠節と自身の欲望のバランスと取っていく連作「主従の婿取り」が特にお気に入りでございます。