Mamami 『モンスター娘のいる日常 4コマアンソロジー』第6巻(徳間書店)を読みました。実は、原作の方の最新第1“6巻”(未発売)と間違えて買ってしまったのですが、久しぶりに本作のアンソロを読むことになって楽しかったですね。
黒川おとぎ先生のスイーツづくりのお話がおっぱいに結び付けられる展開には笑いましたね。あと、うかんむり先生のモフモフケモ漫画も実にえがったです。

 さて本日は、田沼雄一郎先生の『ママみ!』(ワニマガジン社)のへたレビューです。先生の前単行本『ママパイ』(コアマガジン)のへたレビュー等もよろしければ併せてご参照下さい。
豊満ボディな美少女&美女の本音を共有する性愛模様と生々しいエロさのボディとのパワフルなセックス描写が詰まった作品集となっています。

 収録作はいずれも読み切り形式の短編で計11作。1作当りのページ数はいずれも16Pと控えめなボリュームで固定。短編集ということもあって、ストーリー・エロ共にコンパクトにまとめられていますが、共に質的な存在感が適度に図られた構築でもあります。

【日常の中での性的な解放感や相互承認のポジティブさ】
 作劇の方向性は多彩であって、青春ラブコメもあれば年の差カップルもの、奥様誘惑展開に寝取られ系や羞恥系シチュでの調教チックなものまで様々。
 とは言え、宅飲みの後、寝ている彼氏の横で別の男と関係を持ってしまう寝取られエロな短編「Cross the line」を例外として、性欲や恋愛感情が発揮されてそれを男女が共有するというポジティブな印象の作劇がメインではあります。
一部の作品を除いて、ヒロイン側が積極的に行為に誘う展開が多く、男性側にとって棚ボタ的な幸福感を生み出していますし、その展開において女性側が男性側の心身を包み込む母性的な様子がフィーチャーされることが多いのも特徴的な傾向と言えるでしょう。
Mamami1 また、強くて勝気なレスリング女子が主人公には甘えん坊な一面を見せたり(←参照 幼馴染の主人公“だけ”には素直になれる 短編「FALL!」より)、真面目でしっかり者な上司さんが主人公をエッチに甘やかしてくれたり(短編「すきだらけ」)、やさぐれ系美人の彼氏持ち先輩が後輩男性には弱音や本音を明らかにして甘えたりと(短編「夜の訪モン者」)、ヒロインの素顔であったり、エッチな一面であったりを独占できるという幸福感や優越感が作劇の魅力の骨子になっているとも感じます。
加えて、年の差を乗り越えて素直な恋愛感情が成就される喜びであったり(短編「ママ告」)、“駄目”なものを抱えている者同士の性愛が彼らの歩みを後押ししてくれる展開であったり(短編「滞納LOVERS」)、分かり易いスケベ心が登場人物の励みになったりと(短編「SPRINTER’S HIGH」)、登場人物の日常の中で性愛が善きものをもたらしてくれるという話が多いのも、読み口の良さにつながっています。
 話としてコンパクトで読み応えを生むドラマ性は無いものの、同時に作劇として軽薄ではなく、登場人物それぞれの奥行きを感じさせることでの日常の中のちょっとしたドラマを感じ取らせる作りであるとも評し得るでしょう。

【体パーツ描写の淫猥さが特徴の豊満肉感ボディ】
 女子校生クラスの女の子から30代半ば程度と思しき友人のママさんまでと年齢層は幅広く、女子校生~女子大生級の女の子と20代半ば~30代半ばなアダルト美女達の両方が同程度に拝める陣容。
 年下男性に完全に翻弄される強気彼女さん、エッチに誘惑してくる奥様美熟女、指導に熱心な運動部顧問の女性教師、しっかり者の上司さん、内向的で少し根暗な娘さんにパワフルなレスリングガール等々多彩な設定のヒロインが用意されています。
Mamami2クールなJKガールが惚れた中年男性教師の趣味につきあってママさんプレイをしてくれる短編「だめせん」のようなケースもありつつ、年上のヒロインが母性を発揮して、性行為をリードしたり、優しく甘やかしてくれたりといった趣向のキャラが多く揃っています(←参照 年下ボーイの告白を受け止めてくれる美熟女さん 短編「ママ告」より)。
 ヒロインの設定によって肉付きや身長には幅はありつつ、健康的な肉感の強さがあるボディにもっちりとした質感と重量感の巨乳&巨尻を組み合わせたグラマラスボディであることは共通。その上で、乳首や秘所などの体パーツ描写に適度な生々しさがある淫猥さを感じさせることも女体描写における強い特色です。
 男性キャラについては、可愛らしい外見のショタ系ボーイからだらしなボディの中年男性、真面目な眼鏡男性にチャラ男系寝取り男子にぽっちゃり男子と設定・キャラデザイン共に様々。後述するように、エロシーンを含めて男性キャラの存在感に一定の強さがあることは好みが分かれる点かもしれません。
 漫画チックな親しみ易さと色気感の適度な強さを併せ持つ絵柄は、キャラデザにおける描き分けを明瞭に為しつつ、単行本を通して表紙絵と完全互換で安定しています。

【豊満ボディの存在感と前のめりな勢いのある描写】
 ページ数の関係上、たっぷり長尺のボリュームを期待するのは避けるべきですが、とは言えエロメインの構築であって、旧コンビニ誌水準としては十分な尺を用意していますし、豊満ボディの存在感を軸として質的な満腹感もある作り。
Mamami3 前述した様に、母性的なヒロインによるリードや甘やかしプレイも目立ちますが(←参照 年下JKによるママプレイ 短編「だめせん」より)、作劇の方向性の多彩さもあってインモラルな寝取りエロや羞恥プレイ、女性側が甘えて男性側がそれを受け入れる恋愛セックスなど、エロシチュには一定のバリエーションがあります。
上述の趣向に合わせて比較的投入頻度が高い授乳手コキに加え、フェラや手マンなどのプレイ内容を有する前戯パートは適度な尺を有しており、丹念に描き込んだ粘膜描写やリアル指向のち○こ描写などの生々しさのある淫猥さを存分に活かした描写に仕上げています。
 ヒロイン自らが陰唇を押し広げるポージングやそこにち○こが挿入される様子などにも性器関連の描写の淫猥さがあって、その濃厚さは好みを分ける要素ではあるのですが、後続するピストン運動での結合部見せつけ構図でも強いインパクトを以て印象付けられるものに仕上げています。
Mamami4 大ゴマを中心に豊満ボディの存在感を前面に押し出すと共に、熱っぽい官能フェイスやじっとりと柔肌を濡らす各種液汁描写と、演出としては比較的ベーシックなものを程好い密度で打ち出すスタイル(←参照 短編「SPRINTER’S HIGH」より)。一方で、切羽詰まった台詞回しや動きの力強さを感じさせる擬音描写など、前のめりな勢いを形成しており、描写としてのパワフルさを形成しています。
この前のめり感とも関係しますが、比較的男性の体の描写が目立ち、また行為に夢中な彼らの表情や言動も、快感の最高潮で勢いよく射精するフィニッシュに至るセックスの熱量に大きく貢献しているのですが、好みを分ける要素であることには留意されたし。

 この作家さんとしては割合に“普通”な作品が揃っていますが、とは言え、女体描写やむせ返るような熱気と淫猥さに包まれたセックス描写、そして作劇の程好い旨味などの特長は明瞭に出ている作品集と言えるでしょう。
個人的には、眼鏡巨乳美人な女教師さんのエッチなご褒美が味わえる短編「SPRINTER’S HIGH」が特にお気に入りでございます。