GalSisterInHypnoticPlay はしゃ先生の『さめない街の喫茶店』最終第2巻(イースト・プレス)を読みました。作中の不思議な世界の謎、そして何故大人になった彼女がそこに来た理由が明かされたのですが、ヒロインとこの世界の別れは寂しくもありつつ、何処かでつながっていると感じらせるラストが素敵でした。
今回もお洒落感のある美味しそうなお菓子&料理の数々で読んでいてお腹が減りましたね。

 さて本日は、沢尻メロウ先生の『ギャルな妹は催眠プレイでイキまくるっ!』(ティーアイネット)のへたレビューです。当ブログでは久しぶりのレビューとなりますが、“らくじん”名義での『絶対服従カメラ』(キルタイムコミュニケーション)等、過去作のレビューもよろしければ併せてご参照下さい。
ギャルな妹ちゃんを催眠で好き放題な展開と多彩なシチュエーション&コスチュームでのパワフルHが楽しめる1冊となっています。

GalSisterInHypnoticPlay1 収録作は、生意気なギャル妹・葵に欲情していた主人公は、ダメ元で購入した催眠ピアス&マイクのセットを妹に使用したところ、彼女を催眠状態にしてセックスに持ち込むことに成功するのであるが、何故かこの催眠状態を解除することが出来ず、嘘を嘘で塗り固めていく内に事態は深化・拡大の一途を辿り・・・?な長編「ギャルな妹は催眠なんか信じない!」全6話(←参照 普段は反抗的なギャル妹が言いなりに!? 同長編第1話より)+描き下ろしフルカラー幕間劇(1P)。
描き下ろし幕間劇を除き、1話当りのページ数は28~36P(平均33P)と標準を上回る大ボリューム。長編作としてストーリー性に相応の存在感を持たせつつ、やりたい放題のエロシーンの満腹感も強く仕上げられています。

【催眠エロとしての王道テイストとユニークな捻り方】
 催眠・常識改変というエロ漫画的にお馴染みかつ強力なギミックを有する本作は、ヒロインを好き放題にしちゃうという黒い全能感や支配欲の充足というこのサブジャンルらしい特色を含んだシナリオワークと言えます。
催眠エロでは主人公の欲望の肥大化や暴走が事態の拡大を招くことが多いのに対し、本作はそのような面も持ちつつ、主人公側が催眠のオン・オフをコントロールすることが出来ず、破綻を回避するために催眠の上塗りや妹以外のヒロインの巻き込みを繰り返していくという構図が一つの特色。
GalSisterInHypnoticPlay2 構図はどうあれ、催眠状態の葵ちゃんに様々なプレイをさせたり、彼女の友人である乙葉ちゃんや義母であるまなみさんも催眠にかけてセックスしまくりライフを更に充実させたり(←参照 三段尻重ねトリプルくぱぁだ!! 長編第5話より)、更には学校の生徒全員の常識改変を仕掛けて・・・と催眠エロライフが大変な状態に至るのですが、催眠をかけている側の主人公が、催眠グッズについて事情を知っており暗躍する義母・まなみさんに催眠を掛けられる事態が発生することで、“何が本当なのか”が不確定になっているのも催眠というギミックを用いた作品らしいとも感じます。
 事態をコントロールできない主人公の不安や焦りは状況の拡大に拍車をかける面はあるのですが、同時に彼の妹に対する強い恋愛感情や欲望は一貫しており、やりたい放題の狂乱と義母の策謀の中、終盤において彼自身がいい意味で“開き直る”ことで決断を下しており、彼自身の主体性は揺らがないことが話としてのブレの無さにもつながっています。
際限無しの状況の拡大が如何なる決着を迎えるのかは読者諸氏自身に確かめて頂くとして、主人公の好き放題による関係者の破滅を外的作用によって明確に回避させつつ、童話『青い鳥』の如きラストという印象で、紆余曲折はありつつ、主人公とヒロイン相互の想いは実は変わらないのだというまとめ方で読後感を温和に仕上げています。

【華やかさとエロさのあるスレンダー巨乳ボディなヒロインズ】
 メインヒロインである葵ちゃんとその友人であるサブヒロイン・乙葉ちゃんは女子校生級の美少女であり、ここに主人公と葵の義母であり学校での教師でもあるアダルト美人のまなみさんが加わります。
 ギャル妹な葵ちゃんは兄に対してツンツン&生意気な態度をとる女の子であり、催眠状態でもこの性格を保ちつつ、同時にセックス関連の命令には従ったり、主人公には淫乱な様子を見せることになったりという非服従と服従の両面が存在し続けることが、エロの趣向を盛り上げる要素とも感じます。
催眠状態化でアナルを開発されちゃう乙葉ちゃんや、ストーリー面の鍵を握りつつエロ面では女性上位なプレイを見せるまなみさんは、どちらかと言えばエロのゴージャス感を高めたり、セックスの趣向のバリエーションを広げたりな役割が大きく感じられ、主人公は歪んだ形とは言え、基本的に葵ちゃん一筋で、ハーレム構築的な様相は意外に控えめ。
GalSisterInHypnoticPlay3 白ギャル・黒ギャル・黒髪短髪美人と三ヒロインそれぞれでキャラデザの明瞭な描き分けが為される一方、ボディデザインについてはスレンダー巨乳ボディで一貫しており(←参照 白ギャル&日焼けギャルコンビネーション、ヤッター! 長編第2話より)、柔らかバスト&ヒップの存在感と、締まったウェストやむっちり太股から伸びる美脚から感じる女体のしなやかさが共存するエロボディとなっています。
ルーズソックスな制服に露出プレイ用のドスケベ衣装、サキュバスコスプレ、エロエロウェディングドレスと葵ちゃんの衣装は多彩に用意されていますし、その他のヒロインもホットパンツな私服や黒スト教師スーツ、ボンテージ姿などを投入。
 キャッチーな二次元絵柄はギャルっぽい華やかなキャラデザとの相性が良く、丁寧な描き込みによる色気感の程好い強さも魅力的。表紙絵と完全互換で絵柄が安定しているのも安心材料でしょう。

【多彩なエロシチュ&アタックの強いエロ演出の催眠エロ】
 ページ数の多さもあって、総和としては濡れ場のボリュームは十分大きく用意されていますが、シチュエーションやキャラの変化によってエロシーンを分割構成することが多く、個々のシーンに関しては尺は中の下クラスであって、たっぷり長尺の一シークエンスを期待するのは避けるべきでしょう。
 催眠というギミックを用いて自らの欲望を叶えていくエロシーンであるため、前述した様に支配欲や倒錯性を明確に含んだ描き方であると同時に、主人公にとってもアンコントローラブルということもあって欲望の一方向性を過剰に押し出すことはなく、ヒロイン側も羞恥や困惑もありつつそれを催眠と性的快楽で押し流されるというアンビバレンツなリアクションを示しているのが、エロシチュの味付けとしての肝という印象。
 常識改変エッチ、3P・4Pなウハウハ複数人セックス、コスプレなりきりセックスに露出プレイ、野外セックス、クラスを巻き込んでの乱交エロ、アナルセックスや女教師搾り取りセックスと、エピソードやキャラによってエロシチュやプレイ内容を様々に用意しており、催眠エロとしての趣向を保ちつつ印象を一本調子にしない工夫が為されています。
 催眠下でのオナニー開陳やご奉仕フェラ、Wパイズリにドスケベ衣装での露出など、羞恥を感じつつも体も心も進んでエッチなことをしてしまうという相反する様相の前戯パートとなっており、ぐちゅぐちゅに濡れていく秘所やご奉仕プレイからの白濁液発射とそれを喜々として受け止めるヒロインの淫猥な描写などを抜き所として用意。
GalSisterInHypnoticPlay4 すっかりトロトロな秘所に挿入すれば、催眠の効果もあってかヒロイン達は最初から感じまくりで、ピストンによって更に蕩けていく流れを形成しており、瞳の中のハートマークや乱れた描き文字のハートマーク付きボイス、汁だく秘所をストレートに共通する結合部見せつけ構図など、十分に強いアタックのエロ演出を程好い密度と緩急で施す痴態描写を連続させます(←参照 挿入されて蕩け悶絶 長編第4話より)。
 前述したエロシーンの配置もあって、エロシーンの全体の分量に比してフィニッシュまでのタメにはやや不足を感じることはありますが、演出的な盛り上げと1Pフル~2P見開きのインパクトもあってハイカロリーな中出し描写を複数用意して抜きツールとしての満腹感を生み出しています。

 催眠エロとしての王道的な魅力を作劇・エロ共に有しつつ、主人公と妹の関係性や事態がコントロールできない危うさといった点で一捻りを効かせることで独自の面白みを持たせています。
個人的には、ホットパンツ姿もバニー姿も大変エロかった日焼けギャル・乙葉ちゃんがお気に入りですが、彼女の前穴セックスも欲しかったなぁと思います。