MeltyLimit ゆうきまさみ先生の『新九郎奔る!』第3巻(小学館)を読みました。親族間でも敵味方に分かれることが普通の時代とは言え、兄弟の間に決定的な決裂があったわけでもないのに不幸な運命の分かれ目となってしまって、切ないものがあります。
本作の義政、いわゆる優柔不断な駄目さではなくて、他人への想像力の無さという欠点の持ち主として見せていて、その解釈になるほどな~と思っています。

 さて本日は、あるぷ先生の初単行本『めるてぃーりみっと』(ジーオーティー)のへたレビューです。腋見せポージング!エッチです!!
インモラル系のシチュエーションと棚ボタ的幸福感をミックスした上で肉感ボディが濡れて蕩けるエロシーンが詰まった作品集となっています。

MeltyLimit1 収録作は、男だけで訪れると戻ることが出来なくなるという伝承を求めて山奥の村に到着した民俗学者の男性は、夜になると淫靡になる村の女性に夜這いを掛けられ、その謎を解き明かそうとするのだが・・・な中編「闇憑村」全3話(←参照 昼には冷淡な態度だった女性が夜には豹変して・・・? 同中編第1話より)、昔から好意を寄せていたお嬢様なヒロインに勇気を出して告白に挑んだ主人公の少年であったが、彼女の専属メイドさんからセックスの実力を証明しなければその資格は無いと言われ・・・?な連作「西園寺家の華麗なる性活」前後編+描き下ろし後日談(6P)、および読み切り形式の短編・掌編5作。
描き下ろし作品とフルカラー掌編「Addiction」(6P)を除き、1話・作当りのページ数は18~26P(平均22P強)と標準的なボリュームで推移。作劇面にも一定の存在感はありつつ、エロシーンにおける攻防などの展開で魅せるタイプであって、抜きツールとしての満腹感も十分に図られています。

【方向性は多彩でありつつエロ展開を軸に据えた構築】
 作劇の方向性は作品によって様々であり、伝奇モノである中編作にドタバタラブコメ的な連作、軽重に幅がありつつ凌辱的な要素を含む掌編「Addiction」「姦落指導室」、はたまたヒロイン誘惑シチュな棚ボタ系の短編「艶カウント!」などが多彩に揃っています。
 淫魔に操られた村の女性達に夜這いを掛けられ、また正体を突き止めた淫魔からも搾られてしまう中編でも、セックスパワーを試してくるメイドさんに何発も抜かれたり実はドスケベなお嬢様に求められたりな連作でも、より分かりやすくエッチなヒロインに誘惑される短編「艶カウント!」でも、エロ的に美味しい状況が転がり込んでくるという状況は共通。
MeltyLimit2これらヒロイン主導型のエロシチュにおいては、エロシーンの中盤以降、主人公の絶倫ち○こパワーで逆転するエロ展開が多いですし(←参照 絶倫パワーで逆転し、クールメイドさんを圧倒だ! 連作「西園寺家の華麗なる性活」前編より)、逆に男性側が無理やり女教師さんをセックスに持ち込むも彼女に逆襲されてしまう短編「姦落指導室」なども含めて、エロシーンにおける攻防の変化などが展開としての特徴であり面白みでもあります。
 淫魔さんをセックス勝負で撃破しつつ改心?した彼女とパートナーになる中編、意中のお嬢様とも幸福に結ばれて専属メイドさんも含めて両手に花エンドな連作を中心として、エロ的な攻防を経つつもお話のまとめ方は平和であることがほとんどであって、読後感の良さに貢献しています。
とは言え、幼馴染ヒロインを襲って快楽堕ちさせる短編「幼馴染は優等生?」、大人しいヒロインがエロ自撮りをSNSに晒し、寄って来た男性とのセックスに溺れそれを続けていくことが示させる短編「びっちごっこ」など、マイルドではありつつ、インモラル系ではラストまでその雰囲気を貫徹させています。
 意外な展開やギミックの登場する面白さのある伝奇モノな中編作もあれば、ストーリーやエロ展開にこれといった大きな動きの無い短編「艶カウント!」「幼馴染は優等生?」もあって、シナリオワークとしての面白みや存在感は作品によって異なっていると感じます。

【清楚感のあるキャラデザ&肉感的な巨乳ボディ】
 20代前半~半ばくらいと思われる連作のメイドさんや短編「姦落指導室」の女教師さんなども存在しつつ、概ね女子校生~女子大生級の年齢層であり、明治~大正辺りの時代であろう中編の村娘さん達も概ね同年代だと思われます。
 淫らに変貌する村娘&巫女さん、誘惑エロエロガール、クール&強気なメイドさんにドスケベだけど純情お嬢様、優しく穏やかな性格でありつつその本性はド淫乱な女教師さん、世話焼き系幼馴染と、多彩なヒロインは前述のエロシーンの攻防も含めて意外な一面のギャップなどで魅せるタイプ。
 連作のメイドさんなど、二次元的な華やかさのあるキャラデザを投入することもありますが、清楚な黒髪美人的なキャラが多く、地味系とは異なりつつも、色気や華やかさに抑制を効かせつつ、そんなヒロインが淫蕩な姿を濡れ場で晒すという変化が鮮明になるタイプと感じます。
MeltyLimit3 十分なボリューム感の柔らか美巨乳、程好く引き締まったウェストにむちっとしたお尻&太股の下半身と、等身をある程度高めにとって肢体のしなやかさを引き立てつつ、バスト&ヒップを中心とした肉感の強さもストレートに感じさせる女体造形が勢揃い(←参照 女教師がピンチに!? 短編「姦落指導室」より)。
バスト&ヒップの存在感を押し出し過ぎることはなく、また体パーツ描写に存在感はありつつ淫猥さは抑え気味で、美少女&美女の端正な印象を保ちますが、後述するようにエロシーンでは濃密な演出を加えて、女体の煽情性を高めていくのも特徴的なスタイル。
 初単行本ながら絵柄の統一感や表紙絵との互換性は高く、親しみやすい漫画絵柄でありつつ、そこに表情や演出で艶っぽさを十分な密度で重ねてくるタイプと感じます。

【熱っぽく蕩けまくるリアクション&汁だくボディの淫猥さ】
 前述した様にエロシーンの中での展開を軸に構成していることもあって、エロメインの作品構築により、十分な尺を以て中出し連発展開を含む複数ラウンド制の濡れ場を提供しています。
 作劇の方向性の多彩さはエロシチュの多彩さであって、ヒロインによる夜這いや誘惑など主導権が女性キャラ側にある場合もありますし、拘束凌辱や無理やりHなど男性側が主導の凌辱要素を含む場合もありますが、攻防の逆転を含めてどちらかが一方的にという構図が保たれることはなく、気持ち良くしたりされたりで両者が行為に夢中になってしまう流れを形成。
 フェラやパイズリ、シックスナイン、密着手コキなどプレイのバリエーションと尺は相応に用意しつつ、射精シーンはやや目立たないことはあります。とは言え、お口発射や、ヒロインの秘所を丁寧に愛撫してビクビクと体を震わせるアクメに導く描写などの抜き所を用意。
MeltyLimit4 抽挿パートにおけるエロ演出の特色は、肉感ボディをじっとりと濡らす汗やぬめった水音を奏でる秘所から溢れ出る愛液などなど、豊潤な液汁描写であって、ぬるぬる&柔らかなエロボディそのものの淫靡さが実用性を大きく高めています(←参照 汁だくボディに汁だく秘所だ! 短編「艶カウント!」より)。
また、清楚感のある美少女&美女がアヘ顔チックなものも含めて蕩けきった表情を浮かべたり、言葉にならない悶絶ボイスをあげたりと、少しだけ下品さも含ませた熱っぽい痴態描写を曝け出したり、挑発的な表情で淫靡に腰を振って搾り取ってきたりと、普段の様子との強いギャップを形成する演出も特色。
 抽挿パートの前半にゴム付きセックスからの中出しを投入することもありますが、その場合でも中盤以降からは生セックスに移行し、オーラスは両者絶頂ノックアウトの生中出しで〆ており、大ゴマ~1Pフルで濡れまくり&乱れまくりなヒロインの痴態も高いカロリーを備えています

 方向性の多彩さもあって、エロや作劇における特定のスタイルにこだわりのある諸氏にはやや不向きではありますが、エロ描写の適度な濃厚さとインモラル系の要素を含みつつラブコメ系と差異を感じさせないマイルドなまとめ方で訴求層を広く取ったスタイルと言えるでしょう。
個人的には、クールメイドさんが逆転されて蕩けちゃう連作前編に愚息が大変お世話になりました。