ObsidianWaitingForSomeone よしながふみ先生の『きのう何食べた?』第16巻(講談社)を読みました。山田さん夫妻の食事作りのエピソード、“全てがくたびれてめんどくさくなったのね・・・”とその後のキリッとした“すぐごはんにするわね!”が泣けて笑えたのですが、世のお父さんお母さんは本当大変なんだろうなとしみじみ感じましたね。ドライフルーツ入りフローズンヨーグルト美味しそうです。

 さて本日は、十はやみ先生の『待宵の黒曜石』(エンジェル出版)のへたレビューです。先生の前単行本『濡れたまなざし』(同社刊)のへたレビュー等もよろしければ併せてご参照下さい。
グラマラス豊満ボディの年増美人(+α)さんの包容力とエロさに包まれるほんのり倒錯ラブが詰まった作品集となっています。

ObsidianWaitingForSomeone1 収録作は、父親が会社を倒産させて中東へとんずらをこき、お金持ちから一転おんぼろアパートで父の後妻であるマリカさんと同居することになり・・・?な連作「ふたりぐらし」前後編、スナック“Obsidian”を切り盛りする優しい美人マスター・律さんは実は怪しげな男性と付き合っているうえに若い男性に色々と手を出しちゃう肉食系で!?なタイトル中編「待宵の黒曜石」全5話(←参照 律さんに出入りの酒屋の青年が迫られて・・・? 同中編第1話より)、美人で優しい大家さんに惚れている主人公は終に彼女とエッチすることになるもそれは実は大家さんの従姉妹で、しかも大家さん本人はなんと男性で!?な中編「彼女の事情」全3話+描き下ろしラブラブ後日談(11P)。
書き下ろし作品を除き、1話当りのページ数は18~20P(平均18P強)と控えめな部類。続きモノとして一定のストーリー性はありますが、穏やかで軽めの読み口と質・量共に程好いボリューム感のあるエロシーンとで構築されています。

【アモラルな要素も含みつつポジティブで平和なエロ模様】
 暗い色の背景を持つ表紙絵であるため、ダーク&インモラルな雰囲気を醸し出していますが、後述するようにインモラルな要素は含みつつ話としては陽性なものが多く、読み口としての暗さ・重さは感じさせません。
 打ち解けていなかった義母さんと二人だけの貧乏暮らしをする中で彼女の優しさに包まれて素直になれる連作「ふたりぐらし」、美人大家さんが実は男性(シーメール)であることを知るも従姉妹さんの助力もあって晴れてラブラブに~な中編「彼女の事情」などはそれぞれ近親セックスや同性愛を主題としつつ、平穏な恋愛関係へと収束していく流れになっています。
ObsidianWaitingForSomeone2おっとりしているようで実は淫猥な本性も持つスナックのママさんが店の出入り業者やお客さんといった色々な若者と関係を持つ中編作は、ヒロインの淫蕩さに妖しい魅力を持たせつつ、彼女の側の充足と共に性愛を通じて癒されたり欲望を叶えたりな男性側にもポジティブなものがもたらされており(←参照 仕事の失敗で落ち込んでいた男性を癒してあげて 中編第2話より)、律さんの奔放さが保たれるラストも含めて平和な読後感にまとめています。
 メインの竿役?である椿さんとの関係を軸に、それぞれの男性とのエロ模様で味付けを変えるタイトル中編、クール&無表情だけど実は母性的で献身的な所が明らかになるママさんが登場する連作、好きな相手が男性で、その従姉妹の女性と三角関係&3Pセックスな中編「彼女の事情」と、それぞれキャラクターや展開にちょっとした捻りや意外性があって、ストーリー性そのものには強い特色や個性こそ無いものの、退屈させないシナリオワークと感じます。
また、全般的に年上ヒロインの包容力や積極性で展開が主導されており、甘えさせてくれる存在としてのキャラ立ちが目立つことも男性にとっての幸福感につながっており、読み口の穏やかさに寄与しています。

【精神的にも肉体的にも包容力のある豊満年増美人】
 見た目はふんわりとした美人さんでありつつ股間にはご立派な男性自身をお持ちのアカネさんはれっきとした男性ですが、彼も含めて30歳前後~半ば程度であろうと年上美人ヒロインが勢揃い。
 無表情クール系だけどとっても優しい褐色肌義母さん、穏やかな雰囲気と淫蕩な素顔を併せ持つエロエロ年増美人さん、快活でエッチに積極的なフジさん&温和でちょっとヤキモチ焼きタイプなアカネさんコンビと、それぞれキャラ立ちの良いヒロインであって、また前述した様に年上としての包容力や大人の余裕的な要素が印象的なタイプが主と感じます。
性的に奔放な律さんに対してお仕置きプレイをする危うさが魅力のイケメン男性・椿さんや、キュートな言動をしつつ中身はSっ気の強い女装少年・ねねちゃんなど、女性に対して主導権を握るタイプの男性キャラも居ますが、純朴な青年であったり継母に素直になれない息子君であったり、仕事の失敗で落ち込む若人であったりとヒロインに甘えたり受容されたりする立場のキャラクターが多くなっています。
ObsidianWaitingForSomeone3 精神的に包容力があることに加え、柔肉たっぷりで男性よりも身長の高いグラマラスボディにも年下男性の体を包み込む包容力があって、もっちり弾力の巨乳&巨尻だけでなく、肢体全体に肉感の強さがあるタイプ(←参照 迫力ヒップ! 中編「彼女の事情」第2話より)。
バスト&ヒップの量感に加え、艶っぽい唇やもじゃっとした陰毛描写などの体パーツ描写にも煽情性がありますが、適度なデフォルメ感もあって過度な淫猥さは抑えていて、女体の柔らかい印象を阻害しないバランスにまとめている印象があります。
 アダルト美人の色香を描き出す絵柄は、表情描写を中心に艶っぽさを十分に含んでいますが、アニメ/エロゲー絵柄的なキャッチーさや適度なデフォルメ感による親しみ易さもあって、艶っぽさの中に大人の可愛らしさも含んだキャラデザにつながっているとも感じます。

【豊満ボディの強い存在感と艶っぽい痴態描写】
 ページ数の関係上、長尺の濡れ場を期待するのは避けるべきではあり、また各作品の第1話では導入パートを比較的丁寧に描くこともあってエロシーンの量的充実度にも多少の変動はありますが、ライト系の抜きツールとしては十分なボリューム感となっています。
 義母さんとの近親セックス、年上美人に甘えるセックス、はたまたSっ気のある女装少年に攻められちゃうシチュエーションやお仕置きセックス、はたまたシーメールさんとその従姉妹さんとの3Pセックスなどなど、各ヒロインのキャラ属性と合った様々なエロシチュの味付けをした和姦エロを揃えています。
 年増ヒロインらしいテクニックで男性を気持ち良くしてくれるねっとりフェラや手コキなどのサービスプレイは射精をお預けで導入パートへとつなげることも多く、またヒロインの豊満バストやアダルト秘所を舐めたり揉んだりの愛撫描写や舌を絡めるねっとりキスも含め、短めから適度に長めまで幅がある前戯パートの尺の中で興奮の盛り上がりを打ち出していきます。
ObsidianWaitingForSomeone4 抽挿パートに移行後は、ピストン運動を受け止める女体(一名は男体)の豊満な存在感を更に強く打ち出した画面を連続しており、その肉感に抱擁される幸福感であったり、或いは激しく攻め立てることでの征服感であったりと形成。乱れた嬌声や蕩けた表情付けなど、相応のアタックがある演出を用いますが、演出の密度としてはむしろ抑制を効かせているとも言えるでしょう(←参照 連作「ふたりぐらし」後編より)。
 男性であるアカネさんとのセックスは必然アナルセックスとなりますが、その練習ということで従姉妹のフジさんともアナルセックスをしますし、Sっ気女装男性に律さんがアナルを攻められちゃうエピソードもあるなど、後ろの穴の使用頻度が比較的高めなのは特色。
 ぬめった水音を立てるピストン運動は、結合部アップや断面図で挿入感を強調しつつ適度なタメを形成しており、蕩けきった表情で甘いボイスで絶叫するアダルト美人のアクメ痴態と結合部から溢れる中出し精液を大ゴマ~1Pフルで提供して〆としています。

 アダルト美人のボディ&マインドの包容力に甘えて気持ち良くして貰えるシチュを軸に彼女達が艶っぽく蕩ける様子を満喫できる作品集となっています。
個人的には、クール&無表情だけど中身はとっても母性的な褐色巨乳ママンとイチャラブ模様な連作「ふたりぐらし」が一等お気に入りでございます。