Sis'sVaginaFeelsGreat 樫木拓人先生の『ハクメイとミコチ』第8巻(エンターブレイン)を読みました。コンシュさんに憧れるコクワちゃん(コクワガタ)が素直で可愛かったですね。彼女の歌がどんなもんか聞いてみたかったと思わせる終わり方でした。
使えればいいと言うシナト姐さんに美しい紅珊瑚の羅宇をプレゼントするエピソード、姐さんの反応も含めてえがったです。

 さて本日は、西川康先生の『妹の膣内はいいものだ』(スコラマガジン)の越年へたレビューです。先生の前々単行本『妹でごめんね❤』(コアマガジン)のへたレビュー等もよろしければ併せてご参照下さい。
ちょっぴり素直になれない系ガールの妹&委員長ヒロインとのラブ模様&彼女達がハードに乱れまくりなエロ模様が詰まった作品集となっています。

Sis'sVaginaFeelsGreat1 収録作は、友人の女の子に出来た彼女は自分の兄であり、二人の初セックスを自宅の隣室で聞きながら兄への想いでオナニーをしちゃうヒロインは終に隣の部屋に押しかけて・・・!?な連作「妹の膣内 彼女の膣内」前後編(←参照 壁を挟んで同時絶頂! 同連作前編より)、兄に自分だけを見てほしいツンツン系妹さんが兄の好意を知って・・・?な連作「妹はお見通し♥」「兄も(ちょっぴり)お見通し」、クール&厳格な委員長の微笑ましい素顔を知った主人公は彼女に告白して交際することになったのだが・・・?な連作「放課後の委員長」「お昼の委員長」、および読み切り形式の短編5作+短編「お兄ちゃんナデナデして♥」「妹の味」の描き下ろし後日談(それぞれ4P、2P)。
描き下ろし作品を除き、1話・作当りのページ数は8~24P(平均19P弱)とやや控えめな部類。ストーリー面での存在感は薄いものの、アタックの強いエロシーンの満腹感は十分に図られた構築となっています。

【ラブエロ系としての甘味もありつつスムーズにエロへ突入】
 いずれの作品もラブエロ系であって、サクサクとセックスへと進んでいく分かりやすい展開と適度な甘味のある雰囲気が身上。
 兄に対して素直になれない感情を有していたり、真面目であることへの責任であったりで、率直な恋愛感情や性欲を発揮できなかったヒロインがそれらを解放する高揚感や相手に対して一歩を踏み込むドキドキ感などが各作品に共通する特徴と言えるでしょう。
Sis'sVaginaFeelsGreat2ヒロイン側が積極的に関係を深める展開もありつつ、好意を抱きつつも素直になれない状況において、男性側が熱情によって踏み込んでくることを恥ずかしがったり困惑したりしながらも受け入れるという様相も多く(←参照 ツンツン妹の不器用なデレ 短編「妹が不機嫌なワケ」より)、ラブエロ系としての甘味とヒロインに対する征服欲・独占欲を両立させるような描き方と言えるでしょう。
 全般的に据え膳展開という印象が多く、ストーリーそのものの面白みという意味では不足も感じるものの、男女双方が素直に欲望や恋愛感情を発揮できる状態に持ち込んでのセックスという展開の仕方には読み手の没入感をある程度引き込む力があると言えます。
 ラブラブなハッピーエンドという印象と同時に、若人の素直な性欲のエネルギー感を強調するまとめ方となっており、恋愛ストーリーよりもセックスの高揚感・充足感を主とする作品構築の方向性として妥当なまとめ方と感じます。

【スレンダー巨乳ボディの妹&委員長キャラ】
 いずれの作品も女子校生級の美少女ヒロインを擁しており、単行本タイトル通りに妹キャラが多数を占めつつ、委員長キャラも多く、また妹の友人である彼女さんといった例外も存在。
 兄に対して素直になれずつっけんどんであったり、厳しい態度をとってしまったりな妹キャラや、学内での不純異性交遊に対して厳しく当たらなければいけない真面目な委員長キャラであったりと、主人公の男性とのセックスにスムーズに望めない内的要因を有しつつ、それでも恋愛セックスの快楽に充足してしまうという構図のキャラメイクは各ヒロインに共通しています。
真面目な眼鏡っ子を含め、キャラデザとしても清楚さや真面目さを感じさせるものを中軸として、それがエロシーンでは性的快感にメロメロに蕩けちゃうというギャップの魅力を感じさせるタイプが主力。
Sis'sVaginaFeelsGreat3 頭部を小さ目にして等身の高いスレンダーボディに仕上げつつ、バスト&ヒップの存在感を十分に強く打ち出した女体設計でまとめており(←参照 連作前編「妹はお見通し♥」より)、全体のしなやかな印象と、柔肌のスベスベ感を強調して乳・尻・太股のストレートなセックスアピールとを併せ持ったスタイルと感じます。
 ややオールドスクールな印象はあって、女体のエロさと素朴な可愛らしさのバランスについては好みが分かれそうな感はあります。表紙絵よりかは裏表紙の方が中身の絵柄との互換性が高く、また単行本を通した絵柄の安定感はキャリア相応に明瞭なものとなっています。

【アタックの強いエロ演出で彩る激しい乱れっぷり】
 ページ数の関係上、エロシーンにたっぷり長尺という印象は無いものの、分かりやすくエロメインの構築であり、また後述するようにエロ演出としてのアタックの強さもあって濡れ場の存在感は十分。
 男女いずれかの性欲や興奮が抑えきれずに流れ込むといった様相もありつつ、いずれも恋愛セックスとしての方向性は明瞭であって、セックスの中で素直な恋愛感情が強まっていく流れを基本としています。
恥ずかしがったり素直になれない故の拒否をしたりなヒロインの肢体をたっぷりまさぐったり、秘所を舐めたりな愛撫描写や、オナニー見せ付けやお口ご奉仕、ダブルパイズリなどのサービスプレイを投入する前戯パートは十分な尺を有しており、お口への発射やクリ責めからの黄金水噴射など、抜き所を付随させることが基本。
Sis'sVaginaFeelsGreat4 抽挿パートに移行後は、アヘ顔的なものも含めて強く乱れた表情付けに、描き文字での嬌声の絶叫、仰け反りポージング等、アタックの強いエロ演出を連続させており(←参照 連作後編「お昼の委員長」より)、やや力押し的な単調さを感じることはありつつ、ヒロインの激しい乱れ具合を強調して実用性を高めています。
 淫猥な秘所描写の強みを発揮する結合部のアップ描写や、複数視点を同時進行させる平行コマ、いわゆる定点カメラ描写など、動きの連続性であったり時間経過の中での没入感をアピールする画面構成も美点であって、やや緩急に欠ける印象はありつつ、描写を強打し続けるパワフル感に貢献。
 妹ヒロインでは中出しを拒絶しつつ出されてしまう流れを形成することが多々ありつつ、これも素直になれない様子の表出の仕方であって、更なる快楽を求めて激しくまぐわって強烈なアクメに震えながら中出しを受け止める流れを大ゴマ~1Pフルの大ボリュームなアクメ&中出し描写で〆ることは共通しています。

 適度に甘味やイケない関係の倒錯性を持たせつつも、ストレートにエロメインの作品構築であって、美少女ヒロインは激しく乱れまくる様子にキャラメイクでの布石を含めて魅力を強く持たせる構築となっています。
個人的には、お兄ちゃんにツンツンした態度をとるけど実は自分だけを見てほしい妹ちゃんが念願のセックスで恥ずかしがりながらも蕩けまくりな短編「妹が不機嫌なワケ」が特にお気に入りでございます。