DoubleVirginTheory 沙村広明先生の『波よ聞いてくれ』第7巻(講談社)を読みました。またトンデモな企画が始まったものですが、沙村先生は兄に重すぎる感情を抱く真面目にぶっ飛んでる妹キャラが相変わらず好きなんだなぁと・・・。
公共放送の役割として非常に重要な災害報道に踏み込む胆力もすごいですが、この企画の決着とどうつなげるのかを楽しみにしています。

 さて本日は、無道叡智先生の『双体性おとめ理論』(茜新社)の越年へたレビューです。先生の前単行本『えっちのスイッチ』(同社刊)のへたレビュー等もよろしければ併せてご参照下さい。
キュートでエッチなちびっ娘ヒロイン達が強烈な快感に染まるエロ模様をほのぼのとした雰囲気に包み込んでお届けな作品集となっています。

 収録作はいずれも読み切り形式の短編で計9作。なお、短編「フユノハジマリ」は前単行本に収録の短編「ナツノヲワリニ」の続編であり、短編「ボーイミートガール」「アブノーマルタイトロープ」と舞台設定を同じくしていますが、ストーリー面でのつながりはほとんど無く、今単行本から読んでも理解に支障は無いでしょう。
1作当りのページ数は18~26P(平均21P弱)と平均値としては中の下レベルの水準。短編集ということもあってストーリー面の存在感は強くないものの、読み口の良さと程好いエロの満腹感を兼ね備えた構築で安定しています。

【素直な性欲や恋愛感情が叶えられるハッピー&ポジティブな作劇】
 前単行本に引き続き『LO』掲載作であるキュート&エッチな思春期入りたてガールズとのハッピー口リータ系作品と、『永遠娘』系列の“ロリBBA”ヒロインが登場するファンタジー&SF系作品とを収録。
 前者に関しては少女性愛の重さ・暗さは丹念に除去した状態で、ヒロインのピュアな性欲やら恋心やら或いは金銭欲やらが素直に発揮され、また叶えられる流れとなっており、なんだかんだで皆幸せ的な軽さ・穏やかさが魅力となるタイプ。
少年少女の初々しくピュアなラブ&セックスという所謂“インピオ”に相当する作品もあれば(短編「フユノハジマリ」「ストレンヂなカンケイ」)、お金が欲しい女の子コンビがあっけらかんと援交に励んで男性との恋愛関係を有しない作品もありますが(短編「ポケマニガールズ」)、基本的には恋愛感情に基づく甘味や幸福感を有していますし、そうでなくとも一定の信頼関係がある故の安心感があります。
 また、後者に関しては人間よりも遥かに長命な存在である悪魔や鬼神&狐神コンビ、はたまた植物の因子を取り込んだ自律型ヒューマノイドといったヒロインの設定に関する、ファンタジーやSFとしての設定の面白さで魅せるタイプとなっています。
DoubleVirginTheory1 いずれにしても、ヒロイン側が積極的にエッチに誘ってくれたり参加してくれたりな展開が多く(←参照 お金のために本番解禁なビッチコンビだ! 短編「ポケマニガールズ」より)、棚ボタ的な幸福感であったり、恥ずかしがり屋なヒロインが自分には大胆に接してくれることでの恋愛系としての甘味であったりと作品の雰囲気の主軸と密接に関連しています。
 いずれの作品も微笑ましさのあるハッピーエンドでまとまっており、前述したヒロイン側のモチベーションの充足や恋愛感情の深化の明確化もあってポジティブな印象が一貫していると言えるでしょう。

【肉付きの弱さのリアル感と二次元らしい可愛らしさ】
 かなりの高齢と思しき人外ヒロインズは例外として、高学年級のランドセルガールズ~JCガールの思春期入りたてな女の子達で年齢層は固定。
 無口で恥ずかしがり屋な彼女さん、ビッチだけど彼氏君に対してはとってもピュアな言動を示す口リビッチちゃん、真面目で頭のいい眼鏡っ子ちゃんに明るく元気なスポーツ少女、はたまた尊大な高位魔族ちゃんやらお酒&お肉が大好きでエッチも大好きと欲望に素直な鬼神&狐神コンビと、それぞれキャッチーでキュートなキャラ属性を備えたヒロインが多彩に用意されています。
DoubleVirginTheory2 人外ヒロインとしてのデザインがファンタジー&SF要素の魅力とも関連するロリBBAさん達に加え、黒髪ロング清楚系や南国日焼け肌ガール、ちっこい黒ギャルちゃん(←参照 褐色ちっぱいホットパンツ口リビッチちゃんヤッター!! 短編「ストレンヂなカンケイ」より)、少しだけお腹ぽっこり眼鏡っ子ちゃん、ボーイッシュヘアのスポーティーガールなどなどキャラデザインも多彩。
加えて、マイクロビキニ等のコスプレも含めて女の子達の衣装も多彩かつ丁寧に描かれており、この衣装関連もヒロイン達のキュートでエッチな印象を強めることに寄与しています。
 ダイエットに励む短編「ボーイミートガール」の眼鏡っ子ヒロインはお腹が少しぽっこりしていますが、主軸となるのは意外に等身高めで、骨格の存在が窺える肉付きの弱いスレンダーボディ。これに膨らみかけの思春期入りたてちっぱいに局所的にぷにっとした鏡面仕様の股間、華奢な四肢を組み合わせた肢体造形となっており、絵柄のキュートネスと華奢さのリアル感に由来する背徳感とのケミストリーが身上。
 コミカルなシーンで投入する可愛いデフォルメ絵なども含め、適度にあざとい萌えっぽさもありつつ、クドさを排した二次元絵柄であって、表紙絵と完全互換で単行本を通して安定しています。

【程好いアタック&密度のエロ演出で彩る蕩け痴態】
 各エピソードのページ数の幅の分、エロシーンの尺にも長短の幅は多少ありますが、いずれにしても抜きツールとしては十分な分量であって、前戯・抽挿の両パートにバランスよく尺を割り振った構成としています。
DoubleVirginTheory3 コスプレでのエッチな撮影、普段は勝気な女の子を縄跳び緊縛&くすぐりプレイ(←参照 内股くすぐりからのお漏らし! 短編「アブノーマルタイトロープ」より)、高慢魔族ちゃんへの分からせセックス、皆から隠れながらのエッチにダブルヒロインとのウハウハ3Pセックスと作品によってエロシチュの趣向を様々に用意しながら、和姦エロとしてまとめることは共通しており、読み口の穏やかさに明確な寄与をしています。
 前戯パートでは小さなお口や手で怒張を気持ち良くしてくれることで白濁液を発射したり、ちっぱいや一本筋な秘所を丁寧に愛撫することで潮吹きやお漏らしに導いたりな流れで抜き所を設ける仕様となっており、素直にエロエロな様子であったり未知の感覚に戸惑ったり恥ずかしがったりなリアクションが魅力となっています。
処女か否かを問わず、キツキツの秘所に挿入すればきゅんきゅんと反応する最奥を逞しいち○こでノックしていくピストン運動を連続させていき、徐々に快感に染まっていくヒロインの様子を熱っぽい表情と実況系エロ台詞で表現。
DoubleVirginTheory4 ヒロインの体の反応を表現する大小様々な各種擬音、ふにゃっと蕩けた表情付け、柔肌を濡らす汗や秘所から溢れ出る愛液といった液汁描写と、エロ演出はアタックと密度は中程度にまとめており(←参照 蕩ける褐色魔族ヤッター! 短編「DEVIL’S BORN」より)、大ゴマでのヒロインの肢体全体の描写と小ゴマメインの結合部やねっとりキスのアップ描写を組み合わせる画面構成のカロリーを程好く底上げ。
 ヒロイン側はすっかり蕩けてラブい台詞を奏で、男性側もセックスの快感に夢中になった状態で突入していく大ゴマの中出しフィニッシュは、十分なタメと演出面の盛り上がりの適度な強さもあって抜き所として高いカロリーを備えています。

 ピュア&キュートな口リータガールズも、主人公を翻弄する口リBBAさん達も共に魅力的に描かれており、そのことが作劇&エロの魅力を高めているというキャラ描写の魅力が根幹となるスタイルと言えるでしょう。
個人的には、褐色口リビッチちゃんが主人公とはピュアラブ模様な短編「ストレンヂなカンケイ」と、褐色金髪魔族様を分からせ展開&ラブラブに~な短編「DEVIL’S BORN」が特にお気に入りでございます。