PlayLikeASex とよ田みのる先生の『金剛寺さんは面倒臭い』第4巻(小学館)を読みました。樺山君と金剛寺さんのドキドキ同衾、めちゃくちゃ甘酸っぱかったですねぇ!晴れて結婚、おめでとうございますッ!!明らかにされた樺山君の過去と前世での金剛寺さんとの因縁、非常に重かったのですが、それでも幸福になろうとする二人の真っ直ぐさが本当に素敵でした。

 さて本日は、綺堂無一先生の『交尾ごっこ』(ティーアイネット)のへたレビューです。先生の前単行本『仔づくりチルドレン』(同社刊)のへたレビューもよろしければ併せてご参照下さい。
思春期ボーイズ&ガールズのピュアなラブ&セックスを優しく微笑ましい雰囲気で描き出す作品集となっています。

PlayLikeASex1 収録作は、憧れの女の子・ルリ香ちゃんの存在と幼馴染の女の子・かなでちゃんの発育が気になってドキドキしてしまう主人公の少年は、縁結びの神様が居る神社にお参りし、ルリ香ちゃんのおパンツを所望するも、神社に宿る小さな狐神の姿のカム様は彼とのエッチで気を充填し、さらに二人の女の子ともエッチも実現させようとするのだが・・・な中編「カム様HELP!!」前中後編(←参照 ピュアな少年に色々と教え込むカム様だ 同中編作中編より)、および読み切り形式の短編2作。
収録本数こそ少ないものの、1話・作当りのページ数は30~46P(平均36P)と非常にボリューム感の強い構成。ストーリー性そのものは基本的に軽く、またエロシーンのアタックも程好い印象ですが、温和な雰囲気の中でシナリオ・エロをじっくり楽しめる作りとなっています。

【ピュアで素直な恋心や性欲が充足される様子を優しく描写】
 神様というファンタジー要素を含む中編作を含め、思春期入りたてな女の子と男の子なピュアなラブ&エッチが描かれる作品であって、登場人物達の素直な情動と初心な恋やエッチに宿る甘いドキドキ感が特色となるスタイル。
 エッチな神様にまだまだ性愛についてよく理解していない少年が後押しされることになる中編もそうですが、男女いずれに主導権があるかに関わらず、異性への興味や性的なことへのドキドキ感をある手さぐりで発揮していって、相互に恋愛感情や性的欲望を受容していく流れを微笑ましく描き出すシナリオワークになっていると言えます。
PlayLikeASex2好きな子と仲良くしたい、自分のことを意識して欲しい、体も含めて相手のことが気になってしまうという大変に素直な情動が二人を結びつけ、恋愛関係が相互に認証される幸福感は“インピオ”と呼ばれるこのサブジャンルの王道的な魅力を有しており(←参照 不器用な告白からのキス! 短編「彼女の喘かせ方」より)、登場人物達の恋路を素直に祝福できる描き方となっています。
 ストーリー自体を大きく動かしてくることは無く、話の内容そのものに読み応えがあるわけではないものの、恋や性に戸惑ったり、ちょっと不器用なアプローチをしたりな登場人物達のキャラクター性を、エロシーンも含めて十分な尺の中で描き出していく作りに魅力があるシナリオワークと評し得ます。
 三人の素直な恋心を叶えて彼らの元から消えるものの、縁結びの神様としてあり続ける中編作のカム様は例外的ですが、色々とご満足の彼女も含め、性愛を通して登場人物達の気持ちが報われ、そのピュア&ハートフルな関係を継続していくことを示すハッピーエンドで各作品はまとまっており、柔和な読後感を残してくれます。

【未成熟感のある少年少女の心と体】
 おそらくかなりの長命と思われる中編作のちっこい外見の神様を例外として、概ね高学年程度と思われるランドセルガールでヒロイン陣は統一されており、主人公の少年も同年齢で固定。
 縁結びの神様で積極的にラブ&セックスを押し進める自身もエッチ大好き口リBBAなカム様、主人公のことを何かとからかってくるクールだけど不器用なところもある隣席の女の子、とある事情から言葉を発さない大人しいメカクレガール、明るく元気な幼馴染ガールに主人公の憧れの可愛いクラスメイト等々、テンプレ的なキャラ属性に依存することなく、ヒロイン達のピュア&キュートな印象を高めるキャラ描写は魅力の一つ。
また、主人公の男の子達についても、自身の性欲や恋心を上手く制御できずに不器用な言動や戸惑いを示しつつ、率直な相手への好意が叶えられることで、ヒロインと同じく彼らの幸福感もシナリオの微笑ましさを増す要因となっています。
PlayLikeASex3 肉付きの弱い寸胴ボディな体幹に華奢な四肢、ぺたんこ~膨らみかけのバストにパイパン仕様の股間、小ぶりなお尻を組み合わせた純正未成熟ボディで統一されており(←参照 三ヒロイン揃い踏み 中編「カム様HELP!!」後編より)、それ自体は背徳感を形成されるものではありつつ、作劇全体としては少女達の性愛の禁忌感を明確に排した作りであるのも特徴的。
このことは、少年達のボディも同様に華奢であり、ち○こサイズも控えめであって、男女の身体に不均衡な印象がないことも大きな要因と言え、対等な者同士のセックスという印象の明示につながっているのも、彼ら彼女らのラブエロ模様の純粋性や幸福な高揚につながっていると言えるでしょう。
 程好い作画密度で意外にさっぱりとした印象もありつつ、ヒロインの可愛らしさを素朴に表現する漫画絵柄は、作品の雰囲気と親和性が高く、表紙絵とも完全互換で単行本を通して安定しています。

【ドキドキしながら夢中になって快感に包まれる恋愛エッチ】
 短編作を中心として男女がセックスに至るまでの行為のエスカレーションであったり、エッチなことにどぎまぎとするリアクションであったりという、本作のスタイルとして重要な要素に尺を割いているため、導入パートが長めということも多いですが、そもそもページ数がかなり多いので、濡れ場のボリューム感は十分にあります。
PlayLikeASex4 性的に無知な少年がインピオ大好きロリBBA狐神様に喰われちゃうシチュエーションもありますが、前述した様に双方が手さぐりでエッチなことを進めつつ、セックスの気持ち良さや好きな相手とつながる充足感で行為に夢中になっていくという恋愛セックスでエロシチュを明確に統一(←参照 ラブラブチュッチュッ 短編「綾瀬さんはエッチにからかう」より)。
セックスにおいては双方が素直に積極性を発揮しており、無我夢中で腰を振りつつ恋人つなぎや抱擁、熱烈なキスなどで密着するプレイでラブエロ系としての直向きさを感じさせていて、エロ的な攻防であったり相手に対する征服欲であったりといった要素を排除して、エッチそのものに純化されたような痴態描写に仕上げています。
 初めて女の子の秘所を観たり、互いの性器を愛撫しあったり、ヒロインのエッチな悪戯があったりと抽挿パートと必ずしも連結しないパートを用意することもありつつ、そういった行為を経て互いの性的好奇心や異性への意識が高まってエッチに突入していくという流れは共通しており、前述した様にこのパートは全体の構成として重要性を有しています。
 ストレートな結合部見せつけ構図、狭い膣内に少年ち○こが出入りする断面図、瞳をきゅっと閉じて初めての快感に浸る少年少女の様子、思わす漏れ出てしまう嬌声など、エロ描写としてのアタックは適度に有しつつも質・量の両面において抑制を効かせたスタイルと言え、行為としての激しさよりも性的な充足感を温和さを以て描き出すタイプと言えます。
 エッチに夢中な双方が1回だけではとても治まらず、中出し連発や後戯的なフェラ描写が投入される複数ラウンド制となっており、大ゴマ~1Pフルな中出しフィニッシュの後は抱き合ったり手をつないだりなラブラブ感を強調して〆としています。

 登場人物達の純粋で正直な欲望や感情が幸福に叶えられていく流れが大きな魅力であって、彼ら彼女らのラブ&エロを微笑ましく見守れる作品が揃っていると言えるでしょう。余談ですが、所々に登場する綺堂先生の分身?を探すのも楽しいポイント。
個人的には、カム様も大好きですが、主人公のことをからかってくるクール&不器用な女の子が大変にキュートな短編「綾瀬さんはエッチにからかう」が一等お気に入りでございます。