DeramEroReal ヤマザキマリ先生&とり・みき先生の『プリニウス』第9巻(新潮社)を読みました。ネロとプリニウスの再会ですが、全くかみ合わずにネロの混迷の印象が深まるばかりでしたね。
船酔いになったり、レスリングのコーチを引き受けたりなフェリクスさんですが、人の親なんだなぁとタニティアとの別れのシーンで感心しました。

 さて本日は、うみうし先生の『妄想エロリアル』(三和出版)の遅延へたレビューです。先生の前単行本『ハニープレイ』(文苑堂)のへたレビュー等もよろしければ併せてご参照下さい。
スレンダー巨乳ボディの綺麗なお姉さん&美少女さん達とのちょっと変わったエロ模様が楽しめる作品集となっています。

DeramEroReal1 収録作は、一目惚れしたクラスメイトはオカルト研の電波ガールとして有名で、彼女が信じている高次知性体なる謎概念に話を合わせようとするとオカ研の部長の差し金もあってなんだか大変なことに!?な連作「オカ研の姫宮さん」全2話(←参照 高次知性体に乗っ取られると強い性的衝動に襲われてしまうそうなんです! 同連作第1話より)、および読み切り形式の短編8作。
1話・作当りのページ数は18~24P(平均21P)と標準的なボリュームで推移。軽めの読書感と抜きツールとしての適度な満腹感のある構築で安定しています。

【あっけらかんとポジティブな性的解放感】
 エロの趣向としては多少アブノーマルなものを含みつつ、作劇の方向性としてはラブコメ・エロコメ系で概ね統一しています。
DeramEroReal2 大まかなシナリオラインとしては、エッチなヒロインにセックスに誘導されるドキドキ感や棚ボタ的な幸福感のあるタイプがメインであって(←参照 女子大生への苦手意識を克服する訓練!? 短編「ちょっと先輩に聞いてみた」より)、性的に充足していくヒロイン側のリードを概ね保ちつつ、男子連中もヒロインのエッチな姿に中てられて行為にのめり込んでいくことになります。
普段は気が強く女王様もやっているが実はドMな女性が自称ドMながら実はドSな男子を見つけ出したり(短編「君のS級ろまんす!」)、飴を舐めるのがクセな幼馴染ガールから飴を取り上げたら股間のアレを舐めようとしてきたり(短編「おしゃぶり依存症」)、謎のオカルト理論でセックスに突入したりと(連作)、ヒロインの積極性の理由は様々で、漫画チックにコミカルなものが多い印象。
緊縛エッチやショタ系ボーイをヒロインが搾り取る(男性にとっての)被虐的なシチュエーションなど、アブノーマル系のプレイ内容を含む作品もしばしばありますが、倒錯性の暗さや重さはほとんど無く、ヒロイン側の性的充足を主眼とする分、ラブエロ系も含めて性的な解放感をポジティブに描くタイプと言えるでしょう。
 良くも悪くもあっさりとした読書感のシナリオワークであって、短編メインということもあって展開に大きな動きがあるタイプではなく、話のまとめ方も能天気であったりさっぱりと軽かったりするため、話としての読み応えには全般的に欠けますが、その軽く穏やかな雰囲気が作品の魅力であることも確かです。

【端正な美しさのあるスレンダー巨乳ボディ】
 女子校生級の美少女さんも数名登場しつつ、女子大生~20代半ばクラスと思しき綺麗なお姉さんタイプの女性キャラクターがヒロイン陣の主力。
 年下を翻弄してくるエッチなお姉さん、ドSとしても有能ながら実はドMなクール美人、積極的に迫ってくる事務所の先輩な元・アイドル、フルスロットル厨二病なオカルトガールと彼女と主人公を操る?奔放ガールなど、主人公をドキドキさせる奔放なヒロインが多く、割合にストレートな棚ボタ的幸福感を形成しています。
なお、女の子達に性的に圧倒されちゃうショタ系ボーイも含め、男性キャラも爽やかなタイプのイケメンキャラで、男性読者にとってもクドサを感じさせない分、綺麗なお姉さんキャラとの顔が良い組み合わせで絵面の美しさを保っているのも一つのポイントと感じます。
DeramEroReal3 ヒロイン陣のボディデザインについては、身長の高低に多少の幅はありつつ、美脚も含めてすらりとスレンダーなボディに程好い存在感の美巨乳を組み合わせたタイプがメインであって、肉感の強さよりも整った美しさを重視するスタイルと言えるでしょう(←参照 スレンダー巨乳ボディのドMクール美人ヤッター! 短編「君のS級ろまんす!」より)。
控えめサイズの乳輪&乳首や鏡面仕様の股間、一定の淫猥さはありつつ抑制を効かせた粘膜描写など、体パーツ描写も基本的にはあっさりとした印象で、絵柄やボディデザインにおける美しい印象を損なわないタイプ。
 初出時期が古いのか、絵柄の印象が現在よりも多少拙く感じられる作品が2作品程あるものの、基本的には表紙絵と完全互換のクオリティで安定。健康的な色気感と程好い華やかさを備えた漫画絵柄は、端正でさっぱりとした印象がある分、幅広い層に訴求できるタイプと言えます。

【ヒロインが熱っぽく蕩ける様子を上品に描写】
 漫画チックに突飛な状況も含めてサクサクとエロシーンに突入していくこともあって、エロシーンの尺は十分に用意されており、エロ描写のアタックの強さを重視したタイプではないものの、抜きツールとして適度な満腹感のある印象。
 お姉さんの誘惑H、緊縛されるのが好きなお姉さんのリクエストに応えることになるドキドキ倒錯H、ダブルヒロインにエッチなコスプレをして貰っての3Pセックス、初めて見る“男性”という存在を強気ガールズが圧倒な男性にとっての被虐的なシチュと、多彩なエロシチュにおいては、ヒロイン側に主導権を持たせつつ、和姦エロの範疇において両者が興奮に包まれて熱っぽく行為に夢中になっていく流れを形成しています。
 お口ご奉仕やたっぷりバストでのパイズリ、美脚コキ等で射精に導かれることもあれば、ヒロインのスレンダー巨乳ボディを愛撫したり、オナニー見せっこをしたりでヒロインのアクメを投入することもある前戯パートは、抽挿パートと概ねバランスの良い分量を取っており、射精パートの有無は作品によって異なるものの、ヒロインに翻弄されちゃう受け身の幸福感や性的な興奮に包まれていく流れを生み出していきます
DeramEroReal4 汁気たっぷりの秘所に挿入して開始される抽挿パートでは、ヒロインの熱っぽくも美しさを残す表情付けと、しなやかに動いて快感に反応するスレンダーボディとをたっぷり見せつけるシークエンスとなっており(←参照 エッチな腰遣い! 短編「暇今日子突然に」より)、男性の体躯の存在感も適度に打ち出してねっとりキスや抱き合ってのピストンといった密着感を打ち出しています。
個人的にはやや単調さを感じるエロ台詞の言い回しを含め、エロ演出は抑え気味であって、アタックの強さを求める諸氏にはやや不向きとも言えますが、絵柄の魅力をエロシーンでもきっちり保つスタイルとも評し得るでしょう。
 程好く蕩けた美人フェイスが実況台詞を奏でながら中出しを受け止めてアクメに震えるフィニッシュは大ゴマ~1Pフルのボリュームで投入されており、ピストン描写のタメには多少欠けつつも終盤の盛り上がりの強さから突入することで明瞭な抜き所に仕上がっています。

 綺麗なお姉さんタイプのヒロインのエロ美しい痴態を楽しめる作品集であって、作劇・エロ共に程好い軽さを保っているのが特色と感じます。
個人的には、クールなスレンダー巨乳美人さんがドMな性癖を開陳して緊縛エッチで蕩けちゃう短編「君のS級ろまんす!」が特にお気に入りでございます。