PunishMizuha 内藤泰弘先生の『血界戦線 Back 2 Back』第7巻(集英社)を読みました。世界を破滅させる超常の道具のオークション、強力な組織がドンパチを繰り広げていてひたすらに熱いですね。
落札が決まった瞬間の強烈な斬撃、他の組織と違って奪取ではなく人蠱の発動が目的なんですかねぇ。


 さて本日は、メネア・ザ・ドッグ先生の『瑞葉におしおき!』(クロエ出版)のへたレビューです。先生の前単行本(初単行本)『明るく楽しくキモチよく』(コアマガジン)のへたレビューもよろしければ併せてご参照下さい。
スレンダーボディのエキセントリックガールズとのドタバタコメディ&ハードコアなファックが詰まった1冊となっています。

PunishMizuha1 収録作は、口も悪けりゃ態度も悪い生意気援交ガールが童貞おじさんに互いのイった回数でお値段が変動するゲームを仕掛けるものの、巨根&性豪なおじさんに完全敗北をした挙句、負債を回収するべく友人を巻き込んで更にセックスバトル&お仕置き展開を続けていくのだが・・・?な長編「瑞穂」シリーズ全6話(←参照 おじさんと友人のセックスを録画して売りさばこうとする系ヒロイン 同シリーズ第3話「瑞葉におしおき!」より)、および読み切り形式の短編2作。
1話・作当りのページ数は10~32P(平均25P弱)と幅は有りつつ中の上クラスのボリュームで推移。ハイテンションで突き進むシナリオワークは軽い読書感ながら相応の存在感があり、攻撃的なエロ演出によって濡れ場にもインパクトのある構築となっています。

【エキセントリックに突き進むヒロイン達の楽しさ】
 ダークな印象の表紙絵と“おしおき!”という単語から凌辱系の作品を想起される方もおられるかもしれませんが、おしおきエッチ的なアタックの強さをエロシチュとしては有しつつ、シナリオワークとしてはハイテンションなエロコメ・ラブコメ系と言えます。
 金にがめつく友人まで巻き込む長編のメインヒロイン・瑞葉ちゃんは、性的におっさんに完全敗北しつつも、負債を取り戻すべくエロ勝負を仕掛けてきており、彼女がそこまでお金に拘る理由も実にどーしょもないものであって、彼女の横暴さ・生意気っぷりを変にマイルドにせずに生き生きと突っ走らせているのがシナリオワークの楽しさにつながっています。
PunishMizuha2生意気ガールにおしおきH的な嗜虐性はあり、また反抗的な生意気ガールの瑞葉とその友人の食いしん坊ガール・チャポちゃんがハードにメロメロにされてしまう状態のギャップを特色とする一方(←参照 仲直りさせるためにお仕置きコスプレセックスだ!! 長編シリーズ第4話「瑞葉にもっと・・・」より)、主人公はスケベ野郎でありつつ基本的には善人であって、なんだかんだで瑞葉を手助けする展開とも言えるので、読み口は基本的に陽性と言えます。
 なんだかんだで自分のことを満足させてくれる瑞葉のおじさんに対するデレでラブエロ系の甘味を最終盤で打ち出しつつ、ハートフルにまとめるというよりかは、主人公との関係性のドタバタ模様をラストまで保つスタイルとなっています。
短編2作については、クールで有能なメイドさんと思いきや重度のショタコンお姉さんが色々と暴走したり(短編「しんりゃくハウスキーパー」)、エッチなことに興味津々な女の子がオフパコを狙ってイベント後に同人作家のお家に突撃したりと(短編「ピナパコ」)、こちらも暴走系ガールが大暴れしつつ、エッチでは大いに乱れちゃう模様をハイテンションにお届け。
 コメディとしてのテンションの高さや、欲望に忠実なヒロイン達の言動の楽しさ、エロ的なウハウハ感などが組み合わさったシナリオワークと言え、エロのエネルギー感の強さとよく噛み合ったコメディと総括したいところ。

【自らの欲望に素直なスレンダーボディのヒロイン達】
 長編作のダブルヒロインは共にJK美少女さんであり、短編2作については女子大生級と思しきヒロインが登場。
 いずれも積極的にセックスへと突入していくヒロインでありつつ、単に男性にとって都合の良い存在としてではなく、彼女達の率直な欲望が自らの意志で発揮されるキャラとして描かれており、コミカルでありつつ生き生きとしたキャラクター造形になっているのが大きなポイント。
PunishMizuha3生意気悪辣ガールであったり、のんびり食いしん坊ガールであったり、クールな有能メイドさんであったりなヒロイン達がいざエッチなこととなればその欲望や性癖を露わにし、またセックスでガンガン乱れるというギャップが魅力なのは前述の通りで、エロ演出の強さや思い切りのよいエキセントリックな言動などで、そのギャップを高めています(←参照 ショタコン性癖が暴走中のメイドさん 短編「しんりゃくハウスキーパー」より)。
 長編のサブヒロインである健啖家スケベガールのチャポちゃんは、程好い駄肉感のある少々ぽっちゃり寄りの巨乳ボディですが、瑞葉ちゃんを含めて主力となるのは肉付き弱めの体幹にすらりとした四肢と並乳クラスのおっぱいを備えたスレンダーボディ。
言動がアレだったり、漫画チックにオーバーなリアクションをしたりなヒロイン達ですが、黙っていれば凛とした美しさのあるタイプであったり、親しみ易い可愛らしさがあったりなキャラデザインであって、そんな彼女達がハードに乱れまくるというのも実用性につながっています。
 ギャグ的な演出から、端正な美しさを醸し出すシーン、ハードなエロ描写と多彩で闊達な筆致を示す絵柄は、ベースとしては健康的な色気感や二次元的なキャッチーネスを程好く含んだタイプであって、シーンごとの味付けがしっかりしているスタイルと感じます。

【アタックの強いエロ演出で彩るパワフルな抽挿パート】
 ページ数の多さもあってエロシーンは十分に長尺であり、行為の進展に伴ってどんどん乱れていくヒロインの痴態描写のハードさもあって抜きツールとしての満腹感は十二分。
生意気ヒロインをち○こで圧倒!的なものを含めて単行本タイトル通りにお仕置きセックスがしばしば投入されますが、前述した様に作劇の方向性はドタバタコメディであってトータルとしての凌辱色・征服感はそれ程でもなく、またヒロイン側が積極的に仕掛けたり、夜這い等の自身の欲望に素直な行動をしたりでエロへの突入を図るシチュエーションも存在。
 ヒロイン側も虚勢を張ったり、意地を見せたり、はたまたいざとなると恥ずかしくなったりしつつ、サクサクと快楽に身を任せて乱れまくるという流れを基本としており、前戯パートにも一定の尺を設けつつ、序盤ではヒロイン側が激しく腰を使うことも多いながら、中盤以降は男性側がリードをするパワフルなピストン運動を繰り広げることで彼女達に強烈な快感を叩き込んでいきます。
PunishMizuha4 地の絵柄に健康的で端正な印象がある分、エロ演出の強烈さが印象付けられており、ぐしゃぐしゃに濡れて乱れる表情付けやハートマーク付きの嬌声の連呼、感極まったエロ台詞に肌を濡らしていく汗や淫液といった液汁描写の豊潤さなど、演出強度・密度共に高い痴態描写に仕上げています(←参照 長編シリーズ第1話「瑞葉はいじっぱり」より)。
要所で大ゴマや視点変化の平行中コマなど、インパクトのある描写を投入しつつ、小~中コマを多用して情報量を高める画面構成が多いのは特徴。描写の連続性を追いかけるのに多少難はあるものの、描写としての緩急や情報量の多さにつながっており、ここらは漫画としての画面構成の技巧を感じさせる点。
 前述したハードで乱れまくりな表情&台詞に、淫液があふれ出る結合部見せつけ構図といった視覚的なアタックに加え、色々な感情と快楽がごちゃまぜになっていく高揚感でも描写に勢いをつけており、アクメに身震いしながら絶頂ボイスを絶叫するヒロインにたっぷり中出しして複数ラウンド制の〆に相応しいハイカロリーなフィニッシュとしています。

 ヒロインのキャラクター性の魅力が中核となるエロコメディであって、楽しく読めて抜きツールとしての満腹感も強い1冊に仕上がっています。
意地っ張りで金にがめつくて、なんだかんだで律儀であったり不器用なデレを見せてくれたりな長編の瑞葉ちゃんが大変お気に入りです。