HappySchoolTripThird 上原求先生&新井和也先生(協力:福本伸行先生、原作:荻原天晴氏)の『1日外出録ハンチョウ』第7巻(講談社)を読みました。健康的な運動にファッション、科博と色々と楽しいことをしていますが、朝食ビュッフェ回で、そもそもこういう作品だったなと思いだしました。
ファッション誌っぽいイメージの絵を描いたり、ビュッフェ回ではお上品なフォントを使ったり芸が細かいですよね。

  さて本日は、奥森ボウイ先生の『俺得修学旅行』第3巻(ジーオーティー)のへたレビューです。先生の前々単行本『俺得修学旅行』第2巻(同社刊)のへたレビューもよろしければ併せてご参照下さい。
多彩なヒロイン達との関係が絡まり合う青春ラブエロ模様&彼女達が感じまくりなエッチが詰まった最終巻となっています。

HappySchoolTripThird1  収録作は、姉の身代わりとして女装した上で女子校の修学旅行に参加することになった主人公は、正体が露見したことでそれを糾弾する学園裁判を何とか切り抜けたものの、野狐の霊に憑依されてこれを何とかしなければならない上、生徒会長・那由華さんの裁定によってルナ姉との関係にモヤモヤしながらも尾形さんと付き合うこととなり、更にはヒロイン達との仲直りスタンプを集めることにもなって・・・な長編「俺得修学旅行」第19話~最終第28話(←参照 尾形さんと付き合うことになってルナ姉はどうする!? 同長編19話より)。
なお、登場人物が多く、彼女達の関係性も複雑ですし、ストーリーの連続性も強いため、1巻および2巻を読了済みでないと、話の理解はかなり困難であることには要留意。
1話当りのページ数は24~46P(平均30P弱)と標準を優に上回るボリュームであり、価格は跳ね上がっていますが、単行本としての厚みはかなりのものになっています。長編作として十分な読み応えもあり、またエロシーンにも適度な満腹感のある構築に仕上げています。

【ドタバタ模様を繰り広げつつ登場人物達の関係の落着へ】
  処女千人切りを目指す妖狐に憑依されてしまった主人公を元に戻すこと、および女子達との“仲直り”を目指すことを新たな目標としてスタートする今巻は、主人公にとって初めての相手でありまた想い人であるルナ姉との関係の決着というゴールへと話が向かっていくことになります。
HappySchoolTripThird2 武闘派の富士山さんとのエッチバトルがあったり、第3話以来久しぶりの登場となった不良軍団とルナ姉の再戦があったり、尾形さんの薬と妖狐の憑依が変に噛み合って主人公の余命が24時間になったりと、彼を救うためにも大ボス的な存在である那由華さんとエッチすることになったりと(←参照 あの“鉄の処女”とセックスすることに!? 長編第23話より)、今回も目まぐるしく話が動いていきます
交際を生徒会によって認められた主人公と尾形さんの関係の“決着”、那由華にとって幼馴染であり大切な存在であるルナ姉との関係性の落着、そして主人公にとって一貫して想い人であり、“理想の存在”であったルナ姉と主人公の関係のやはり“決着”が終盤にかけて描かれており、全体的に個々のエピソードとして展開に忙しなさこそあったものの、長編全体の骨組みとしてこの話の三軸がストーリー性に有効に機能したと総括できます。
  一貫して流されっぱなしであった主人公ながら、締まらない格好と状況でありつつ、明確な告白をルナ姉にして、彼女の本気と相対することになる終盤の展開もこの主人公らしいと感じますし、言葉ではなく行動で彼女に対して踏み込み、また受容される大団円へとつなげています。
多数のヒロインとのエッチを繰り広げつつ、あくまでルナ姉との関係性に収束するため、ハーレムエンドではありませんし、特に結果的に片思いとなってしまう尾形さんの様なキャラクターも居ますが、主人公の存在がある種触媒となって、登場人物達それぞれの変化や関係性の好適な再構築が図られたことで、ポジティブな印象を残しています。
 登場人物が多いこともあって話の進め方には忙しなさや強引さもありましたが、それ故に賑やかな印象は魅力であり、学園や家庭から離れた場での同世代の者達の思い出や成長が生じる“修学旅行”という舞台と、上述の異質な存在である主人公がもたらした変化や融和が噛み合っているように感じたのも個人的には面白いなと思いました。

【多彩なキャラデザインのJKヒロインが今回も登場】
  ルナ姉と那由華の過去を知る金髪外人女教師のキャシー先生は今回エロシーンがないため、エロシーンがあるのはいずれも女子校生ヒロインであり、また基本的には主人公より年上。
HappySchoolTripThird3 主人公にとっては大ボス的な存在であり、ルナ姉に百合的な感情を寄せ、実はオナニー大好きな那由華さんと、彼女の部下であり武闘派な富士山さんが第3巻で初めてのエロシーンが用意されていますし(←参照 長身腹筋武闘派女子の富士山さん 長編第21話より)、メイン格のヒロインであるルナ姉や尾形さんにも複数回の濡れ場を用意。
前述した様に、主人公の存在によって各ヒロインの本音が表出したり、変化が訪れたりしつつ、それが他のヒロインに受け入れられて派閥争い的な要素が解消していくこともストーリーの雰囲気を良くしている点であり、またヒロイン達それぞれのキャラとしての魅力にもつながっています。
 主要な三ヒロインについても、ドリルヘアなお嬢様ヒロイン、荒っぽさも感じさせる不良系黒ギャルヒロイン、黒髪ロングの清楚系美少女とキャラデザインの描き分けが明瞭ですし、多彩に描き分けられた美少女達が登場することでの視覚的な華やかさは本作に一貫した美点。
おっぱいサイズ控えめの尾形さんや逆に爆乳の持ち主な篠山ちゃんと、おっぱいサイズには幅もありつつ、基本的には巨乳美少女さんが主力となっており、ボディデザインとしてそれ程特色があるわけではないものの、幅広い層にとっての十分なエロさと端正な美しさをバランスさせたスタイルがメイン。
 漫画チックな親しみ易さのある絵柄は、濃厚さと華やかなキャッチーネスを折衷する当世流行のタイプに比して、良くも悪くも落ち着いた色気感のある絵柄ですが、それ故に訴求層も広いタイプ。第1巻の時と比べて描線のまとめ方がより綺麗になり、また絵柄の安定感やキャッチーさも明瞭に高まっています。

【上品な色気感の濃度を高めつつ熱っぽく蕩ける痴態を提供】
 ストーリー展開にも適度に尺を割くため、エロシーンが大半を占めるような構成ではありませんが、個々に十分なページ数があるため抜きツールとしての満腹感は適度にあります。
 尾形さんとのラブラブ野外セックス、武道家ガールとのセックスバトル、アイドルガールのコスプレH(ただし妄想)、鉄の処女の初心な表情が見れるプレイにルナ姉&那由華さんとのレズっぽい絡みも含めた3Pセックスなど、和姦エロでまとめつつ、それぞれのヒロインのキャラ性とも関連するエロシチュを各種ご用意。
 星咲さんの軟乳での授乳手コキ、尾形さんの反応を窺いながらの見つめフェラ、実は恥ずかしがり屋な那由華さんへのくすぐりプレイや彼女の弱点を押さえたシックスナイン、篠山ちゃんによる爆乳パイズリと、これまたキャラによって多彩なプレイを投入する前戯パートは分量的に幅は有りつつ、ヒロイン側に気持ち良くして貰うプレイと彼女達を蕩けさせる愛撫やキスの双方を用意しています。
HappySchoolTripThird4  抽挿パートに移行すれば、クールで気の強い委員長さんや黒ギャルさんも、理系で知的清楚な女の子も、男勝りな格闘女子も皆さん主人公側にリードを許して蕩けていく流れとなっており、適度に征服欲も刺激しつつ、ラブエロ系としての甘味も含ませた描き方になっています(←参照 迎え入れる様な構図がラブいですねぇ 長編第22話より)。
アヘ顔チックな表情を投入することもありつつ、熱っぽく蕩ける表情にこれまた蕩けたエロ台詞を組み合わせたアタックとしては抑え気味で適度な濃さのある痴態描写を軸としています。前述した様に絵柄の改善に伴い、表情描写等に繊細さが増して上品な色気感も打ち出せているのは明確な成長と言えるでしょう。
  抽挿パート無しという変則的な構成の第23話を例外として、演出的な方向性は保ったまま蕩けながら白濁液を受け止める1Pフルの中出しフィニッシュを基本としており、24話のように演出的に敢えてかなり抑えた表現を示すこともありつつ、結合部見せつけのストレートな威力と美しく熱っぽい官能フェイスの組み合わせで抜き所としてのカロリーを形成しています。

  やや冗長の感が無かったわけではないものの、終わってみれば各種のドタバタ模様も正しくよい思い出となった上で全体の骨格もしっかりしていた長編作であり、また多彩なヒロインとのエッチを最後まで楽しめました。3巻に渡った長編の完結を祝したいところ。
第22話のルナ姉とのエッチと、その際の彼女の“オメーは本気じゃねーのかよ?”のシーンが大変お気に入りでございます。