EnjoyFullySexLife 梶川卓郎先生の『信長のシェフ』第25巻(芳文社)を読みました。ザ・穏健派という印象のオルガンさんですが、なるほどそういう風に解釈するか~と新鮮な驚きもある内容でしたね。
光秀さんの指摘する条件が本能寺の状況そのまんまというわけで、信長が敢えて問うたことで本能寺フラグを立てたようにも感じてしまいます。

  さて本日は、伊丹先生の初単行本『まんキツ❤ぱこライフ』(エンジェル出版)のへたレビューです。初単行本、楽しみにしておりました。
強気ヒロインがハードに乱れたり、優しいお姉さんとの甘いエロ模様があったりな様子を背徳感とエロへのストレートな欲望で描き出す作品集となっています。

EnjoyFullySexLife1  収録作は、息子とエッチしちゃっているママさんと彼をそのママさんから離そうとして自身もエッチしちゃう強気女教師さんとが主人公を巡って大変なことに!?な連作「毒ママvs先生 feat.僕」前後編、自身はアナルセックスを満喫しつつ学園に厳しい風紀統制を敷く横暴会長にビッチギャルさんの反旗が・・・な中編「学園一ビッチ生徒会」前中後編(←参照 ビッチギャルの下剋上なるか!? 同作中編より)、ドSな女王様キャラが主催する女性が売買される闇オークションでの過激なパフォーマンスが描かれる短編「女王の競売」+描き下ろしおまけ漫画(4P)、および読み切り形式の短編2作。
描き下ろし作品を除き、1話・作当りのページ数はいずれも20Pと中の下クラスのボリュームで固定。シナリオワークにも一定の存在感はありつつ、抜きツールとしての満腹感を重視した作りで安定しています。

【快楽の強烈さが駆動する展開を多彩な雰囲気で提供】
  おねショタや近親エロス、凌辱系シチュやエロ配信露出等々、背徳感を刺激する要素を含むことが概ね共通していますが、その読み口の軽重も含めて作劇の方向性は多彩。
EnjoyFullySexLife2  ショタ主人公をドスケベママ&ドスケベ女教師が奪い合う連作も、セックスの独占と解放という対立構図で生徒会長とギャルさんが争うことになる中編も、女同士のバトルという点は共通しており(←参照 直接対決だ! 連作「毒ママvs先生 feat.僕」後編より)、厳格さを示していた側のヒロインが相手のヒロインの先導で叩き込まれる快楽に敗北する流れも共通しています。
エロコメ的な印象も有する連作に対し、凌辱要素もあってダークな色彩のある中編で読書感に差異はありますが、いずれも強烈な快楽にヒロインが飲まれて堕ちていくという構図が作劇のメインストリームにあって、これは承認欲求と背徳の快楽が暴走していく短編「女王の競売」でも共通する点。
  短編2作については、ピュアボーイが憧れのお姉さんに誘われて・・・な短編「たまゆらの館」と、寂しい夫婦生活の心の隙間をSっ気のある年下ご主人様の調教で満たされていくヒロインの心情を紡ぐ短編「保険医の斉藤さん(25)」とで、これまた読み口に差はありつつも、ショタ側のピュアな思慕や独占欲が展開を牽引する流れであることは近似しています。
  優しいおねショタから寂しく少しホラーなまとめ方となる短編「たまゆらの館」、調教シチュでありつつ求め合う者同士の連帯感や幸福感も描かれる短編「保険医の斉藤さん(25)」と、おねショタ系でも作品の雰囲気を描き分ける筆致の自在さは美点と言えるでしょう。
いずれの作品も話としては小粒という印象がありますが、快楽の強烈さが駆動する勢いを感じさせており、この点は抜きツールとしての実用性を高める作劇とも感じます。

【柔らか弾力感な巨乳ボディのアダルト美人&美少女】
  中編作でバトルを繰り広げるのはJK美少女コンビですが、その他の作品のヒロインは20代半ば~後半程度と思しき美人ヒロイン達。
  前述した様に、本質的には淫らであるが気の強さと厳格さを纏ったタイプのヒロインと、あっけらかんとエロに励むビッチ系ヒロインとの対立が採られることが多いですし、おねショタ系では優しいお姉さんタイプを用意しています。
ヒロイン同士のバトルを軸として、男性は基本的に竿役に過ぎない中編や、エロオークションでヒロインの狂乱と陶酔を引き出す舞台装置としての男性が登場する短編「女王の競売」に対し、その他の作品では性的好奇心や独占欲、はたまた年上女性への甘えといったモチベーションを持つショタ系ボーイを投入しており、おねショタ的な様相が多いのが特色。
EnjoyFullySexLife3  ヒロインの性格設定に合せて、ギャル系や強気美人、女王様タイプに清楚なお姉さんタイプと、個々のキャラデザインを多彩に描き分けつつ、ボディデザインとしては、むっちりとした柔らか弾力のバスト&ヒップ、陰毛標準搭載(剃毛プレイの後ツルツルになるパターンあり)の股間を組み合わせた肉感ボディが勢揃い(←参照 ショタ君がお姉さんの弾力柔らかボディに包まれるのだ! 短編「たまゆらの館」より)。
お肌のツヤツヤ感の表現や、淫液に濡れる淫猥さがある舌や秘所の粘膜表現など、丁寧でエロティックな体パーツ描写や、着衣セックスが多いこともあって衣装や小道具の描き込みなども女体のエロさを高める要因です。
  初出時期によって作画密度に多少の差異を感じることはありますが、絵柄自体は統一感が強く表紙絵とほぼ完全互換。作画密度や修飾性の高さと、絵としてのキャッチーさを兼ね備えた当世流行のタイプであり、かつ細やかでお洒落感もある筆致が特色であって、絵柄単体で強い訴求力を持っていると言えるでしょう。

【アタックの強いエロ演出でインパクトのある絵作り】
  分かり易く抜きツールとしての構築になっていますが、ページ数の関係もあってそれ程長尺の濡れ場とはなっておらず、またしばしばエロシーンの分割構成もあるため、特定のシチュ・キャラのエロをじっくり楽しみたい場合には好みが分かれるかもしれません。
  強気ヒロイン陥落おねショタや、羞恥プレイ、特大ディルドーでのレズセックスからのショタも交えての3Pセックス、緊縛調教に痴態配信シチュなどなど、穏やかさのあるタイプからダークで攻撃的なものまで多彩なエロシチュはアブノーマル感や背徳感を組み込んだものが多くなっています。
ヒロインが年下ボーイに対して優しくリードを保ち、その欲望を受け止めてくれるタイプのシチュエーションもありますが、強気ヒロインがだらしなく蕩けまくりなシチュを含めて、強烈な快楽にヒロインが激しく乱れてしまうギャップを主眼とする絵作りがメイン。
EnjoyFullySexLife4  エロシーンの終盤を中心として、ヒロインの痴態描写のアタックを強めており、アヘ顔も含めてだらしのない淫蕩な表情付け、瞳にハートマークを浮かべての陶酔フェイスや感覚の強烈さを表現するチカチカとした光の演出、呂律の回らない嬌声などのエロ演出は、前述した細やかさのある絵柄とのギャップのある組み合わせで強い印象を形成しています(←参照 生徒会長完全敗北! 中編学園一ビッチ生徒会」後編より)。
コアとなる抽挿パートの前段階のプレイや前戯パートに尺を割き、そこで発情スイッチがオンになっていく流れを重視する分、ピストン運動の描写量には多少の物足りなさを感じることはありますが、このエロ演出による質的な濃厚感や個々の絵のストレートなインパクトでカバーしているのは○。
  断面図や結合部アップ描写で挿入感を強調して突入していくフィニッシュは、乱れまくりなヒロインのリアクションとマッシブな擬音と共に発射される中出し描写を1Pフル~2P見開きで提供しており、複数ラウンド制のエロ展開における〆として十二分なカロリーを有しています。

  美人ヒロインがハードに乱れてしまうというエロ的な魅力を多彩な筆致でお届けな作品集であり、絵柄の魅力がキャラ性とエロ描写を印象付けることに大きく貢献しています。
個人的には、強気高慢ヒロインがメロメロにされちゃう展開とギャルビッチさんの奔放ぶりが一挙両得な中編作に愚息が大変お世話になりました。