CrazyForMePlease 藤本タツキ先生の『チェンソーマン』第4巻(集英社)を読みました。前巻でのほのぼのとした歓迎飲み会からなんでこんなことになって・・・的な悲惨な状況ですが、岸辺隊長も“マトモ”ではない感じですが、とにかくマキマさんがずば抜けてヤバそうです。
そんな中で主人公とパワ子がいつもの調子なのが、ある意味では読み口的に救い・・・なんですかねぇ?

  さて本日は、ちゅーりっふ。先生の初単行本『ねぇ、シコってよ。』(ワニマガジン社)の遅延へたレビューです。発売から1週間程遅れてのレビュ-で申し訳ありません。
多彩なキャラデザイン&設定なスレンダー美巨乳ボディのヒロイン達との棚ボタ的なラブエロ模様が楽しめる作品集となっています。

CrazyForMePlease1  収録作は、可憐で清楚な女の子にラブレターを出したものの、下駄箱の位置を間違えて学園一ビッチという意中の人の黒ギャルお姉ちゃんの方がやってきて、そのまま体の相性を調べられることに・・・そして本来の意中の人とは・・・!?な連作「白ヤギさんと黒ヤギさん」「白いお手紙」(←参照 膣内がいいです!! 同連作前編より)、ネトゲ仲間とのオフ会で普段は地味な格好の女性と時間つぶしにカラオケに行ったところ、実はエロエロボディの持ち主な彼女から誘惑され・・・!?な連作「96[クロ]」「72[ナツ]」、および読み切り形式の短編5作+描き下ろし作品(サブヒロイン)解説イラスト(4P)。
描き下ろし作品を除き、1話・作当りのページ数は14~26P(平均20P強)と幅は有りつつ平均値としては中の下クラス。基本的には軽めの読み口と、程好いアタック&ボリュームのエロシーンとでまとまった作品構築が一貫しています。

【ラブエロ系としての程好い幸福感や漫画チックな楽しさ】
  いずれの作品も、主に男性側にとってエロ的に美味しい状況が転がり込んでくると言う幸福感は共通させつつ、その過程や男女の関係性は作品によって様々。
  間違えからビッチな黒ギャルさんに迫られるも、彼女の存外な可愛らしさに気付いて付き合ったり、清楚な妹も実はド淫乱で主人公に浮気エッチを唆したりな連作「白ヤギさんと黒ヤギさん」シリーズや、ボーイッシュ美少女さんの魅力に気づかされるもう一つの連作は、エッチなヒロインに翻弄されつつ、ラブエロ系としての甘味をアクセントとしたタイプ。
これらの連作に加え、イジメられている主人公が、イジメの一環として好きな女子に“肉便器になって下さい”という告白をさせられるも、彼女はそれが言わされたことであると知りつつ受け入れる短編「主従契約」、巨根がコンプレックスで彼女さんとのエッチに踏み切れない主人公に対し、その巨根を誉めて、かつそれを受け入れられる膣の持ち主な彼女さんとのラブエロ模様な短編「バニーホップ」など、単に棚ボタ的なのではなく、主人公の善性が報われる形で、一定の信頼に基づいたラブ&エロの幸福感がヒロイン側から与えられるという流れになっています。
 CrazyForMePlease2 これらの日常劇に対し、セックスしたいなとぼやいている主人公のところにその願いを叶える美少女天使がやってきて一騒動あったり(短編「性愛キューピッドと魔法のオナホ」)、サキュバスとしての卒業試験中なヒロイン(処女)が押しかけてきてデリヘルと勘違いした主人公に熱烈ご奉仕な短編「はじめてサキュバスの卒業試験」であったり(←参照 ちょっと気の弱い処女サキュバスさん 同短編より)、勇者が股間の特大エクスカリバーで美少女魔王を平和裏?に成敗したりと(短編「性剣エクスカリバー」)、ファンタジー要素のある作品も存在。
これらのファンタジー系作品は、棚ボタ的にエロに転がり込んでいく展開そのものに漫画チックな楽しみがあるタイプと言えるでしょう。
  ストーリーそのものに特色や存在感があるタイプではないものの、読み口を良くする要素や漫画チックな楽しさ、意外性などを的確に織り込んだ、いい意味で手堅い作りという印象があります。

【意外な一面が魅力やエロさにつながるスレンダー巨乳美少女】
  年齢不詳なファンタジー存在な人外ガールズも複数名存在しつつ、彼女達の見た目の年齢も含めて女子校生~女子大生クラスの美少女さんで占められた陣容となっています。
ビッチながらも意外にピュアなところもある黒ギャルさん(ヤッター!)、清楚と見せて実は淫乱な黒髪美少女、サバサバとボーイッシュな格好ながらも実は・・・なゲーマー女子、明るく元気で少し抜けている天使さんに優しく穏やかな性格ながら男女関係ではM気質な女の子などなど、多彩なキャラクター属性のヒロインを用意。
また、いずれのキャラクター属性にしてもセックスへの積極性にしても、ヒロインの意外な一面を示すことが作劇やエロ展開のフックとして機能していることは、王道的なキャラクターの魅力の立て方と言えるでしょう。
  体の肉付きや身長の高低、等身のバランスなどに一定のバリエーションを感じさせてキャラデザの変化を付けつつ、しなやかさを感じさせるスレンダーボディに柔らかさを明瞭に感じさせる美巨乳ともっちり弾力の桃尻を組み合わせた女体造形が基本の仕様。
CrazyForMePlease3(存在する場合には)もじゃっと淫猥な陰毛描写や表情アップでの艶っぽい唇描写など、体パーツ描写で一定の淫猥さも打ち出しつつ、衣装も含めた丁寧な描き込みがエロさの濃密さよりも、さっぱりとしつつ妖しさもある色気感や端正な美しさにつながるケースが多いと個人的には感じます(←参照 連作前編「96[クロ]」より)。
 初単行本としては絵柄の統一感は十二分に高く、やや硬い印象のある表紙絵よりも中身のモノクロ絵の方がキャッチーに感じます。絵柄としては、さっぱりと健康的な色香のあるタイプであって、ストレートなエロさとして物足りなさを感じることは時々あるものの、万人受けするタイプですし、エロ描写における演出の乗りが良いタイプとも感じます。

【演出の方向性に変動はありつつ熱っぽい蕩け痴態を提供】
  エロメインの作品構築であって、たっぷり長尺という程ではないものの、エロシーンのページ数は十分に用意されています。
 エッチなヒロインにほんのり言葉攻めされたりアモラルな言葉を語られたりで翻弄される棚ボタHや、彼女さんと通話しながらの浮気エッチ、天使さんが惚れ薬のせいでキメセク状態になって乱れまくりシチュ、サキュバスさんのご奉仕と彼女の能力で暴走した主人公のハードな攻め、魔王様が股間の勇者ソードで快楽堕ちなどなど、多彩なエロシチュの中ではアモラルな要素を織り込みつつ、性欲を解放するエネルギー感もあるタイプ。
  身長差カップルのキスしながらの素股、姉と胸のサイズを比較させながらのパイズリご奉仕、体を密着させて挑発しつつの手コキ、キュートフェイスが根元まで銜え込むねっとりフェラに、実際の膣と感覚が連動するオナホプレイなどなど、これまたキャラ設定等に合わせて前戯パートのプレイも多彩で基本的には抜き所としての射精シーンを用意。
前戯パートに抽挿パートが量的に圧迫される一部の作品を除いて、抽挿パートにも十分な尺が用意されており、ゴム付き射精からの一線を越える形での生中出しへの移行、主導権の変化を盛り込みながらの中出し連発など、複数回の射精シーンを投入することが多いのも特色です。
CrazyForMePlease4  初出時期やヒロインのキャラ性によってエロ描写の密度の高低やアタックの強弱には相応の変動があるものの、瞳の中のハートマークやふにゃふにゃに蕩けて紅潮した表情、淫語搭載の白痴系エロ台詞やハートマーク乱舞の嬌声など、アタックの強い演出を十分な密度で施した痴態描写を投入しており、絵柄との魅力的なギャップを形成(←参照 発情した天使さんが蕩けまくり 短編「性愛キューピッドと魔法のオナホ」より)。
小ゴマを含めて、意外に淡々とした描写が連続したり、体液描写(主に精液関連)の淫猥さに不足を感じたりといった点はネックにも感じますが、いずれにしても描写自体のインパクトで力押しするより、ヒロインのキャラ性の魅力を、台詞回しやプレイ内容を通して実用性の軸に据えるスタイルと言えるでしょう。

  作劇・エロ共に、多少の食い足りなさを感じることはあるものの、どちらも瑕疵と感じることはなく、読み口が良く、抜き所多数搭載でサービスフルなエロ展開は十分にウェルメイドな作品集。
個人的には、エッチな黒ギャルさんに翻弄されつつ、彼女の意外にピュアな点に気付いたり、終盤ではリードを取って蕩けさせたりな連作前編「白ヤギさんと黒ヤギさん」がフェイバリット。