YouWilllMakeMeMam まの瀬先生の『顔がこの世に向いてない。』第1巻(集英社)を読みました。自身の容姿がコンプレックスでネガティブに物事を捉えてしまうヒロインと、そんな彼女が好きな少年の恋物語ですが、コミカルでありつつシリアスに思春期の感情を捉えていて、二人の関係のもどかしさは少女漫画的とも感じます。あと、ちょこちょこネタが古いのはおじさん的に嬉しいところ。

  さて本日は、吉田先生の『オマエがわたしをママにするんだよ!!』(スコラマガジン)の遅延へたレビューです。先生の前単行本『ヒメゴトガジェット』(キルタイムコミュニケーション)のへたレビューもよろしければ併せてご参照下さい。
恥ずかしがりつつもヒロインにグイグイ迫られる不器用ボーイズ&ガールズのラブ&エロが楽しめる作品集となっています。

YouWilllMakeMeMam1  収録作は、ゼミ旅行で誤って混浴タイムに入浴してしまった主人公と先輩美人であったが後から入ってきたゼミの女子達から主人公を隠そうとする先輩さんと彼女にエッチな姿に当てられてしまった主人公がエッチな展開に!?な短編「霧乃先輩の隠し湯」(←参照 お怒りな先輩だが? 同短編より)+描き下ろしアフターストーリー(6P)、いい人だがちょっと面倒くさい性格の先輩と付き合って仕事を手伝う主人公のメイクラブ&二人が委員長の恋路のお手伝い?な連作「めんどくさいです、先輩!」「めんどくさいです、会長!」、および読み切り形式の短編7作+描き下ろしフルカラーイラスト(2P)。
描き下ろし作品を除き、1話・作当りのページ数はいずれも20Pと中の下クラスのボリュームで固定。基本的に短編作であることに加え、作劇の方向性としても軽い読書感でまとまっており、その上で量的にも質的にも十分な存在感のある濡れ場を安定供給しています。

【明るく楽しく適度な甘味もある王道のラブコメディ】
  作劇の方向性としては、明るく楽しく、またエロ的なウハウハ感のあるラブコメディで統一されており、軽めの読書感が身上。
  例外もありつつ、ヒロイン側が積極的にラブ&エロの展開を押し進めるタイプであり、男性側にとって受動的な幸福感が生じるスタイルであることも、ラブコメ系としての王道的な要素と言えます。
YouWilllMakeMeMam2男性側が朴念仁であったり、貧乏性であったり、素直になれなかったりという状況に対して、業を煮やしたヒロインが積極的なアタックを仕掛けてきたり(←参照 鈍感ボーイに対して直接的な行動に出るヒロインだ! 短編「映画みたいに恋したい」より)、ちょっぴり残念なところがあるヒロインが自分の気持ちに正直に好意を伝えてきたりといった展開になっており、彼女らの恋心や願望が叶えられることも含めて微笑ましい雰囲気も打ち出しています。
  また、ストーリー性そのものに強い存在感がある訳ではないものの、棚ボタ的なラブコメとしての王道的な読み易さに加え、ツンツンしていたヒロインのデレであったり、勝気なお姉さんのちょっとしおらしいリアクションであったりと、エロシーンの中でヒロインの普段とは異なる姿を開示させることも、ラブエロ系の甘味につながっています
  いずれの作品もほのぼのとしたコミカルでかつ幸福感のあるハッピーエンドでまとめており、コンパクトながらも読み口の軽快さとラブエロ系としての甘い幸福感が良い塩梅で維持された作品構築と総括できるでしょう。

【華やかさのあるキャラデザと程好い肉感の女体造形】
  短編「柚せんせーの性欲解消プログラム」や「茉希だけは本当に苦手」には20代前半~半ばと思しき綺麗なお姉さんタイプが登場し、短編「霧乃先輩の隠し湯」などでは女子大生クラスの女の子が登場していますが、半数強の作品ではJK美少女さんが登場。
  負けず嫌いであったり、性欲に素直すぎたりといったケースも含めてヒロインの積極性が不器用ながらも引き出される展開であるのは前述の通りであり、強引である場合でもヒロイン側の恋愛感情の純粋さ故という面が描かれるために、彼女達の魅力とラブエロ系としての甘味を形成しているのはラブコメにおけるキャラクター描写として鉄板の魅力と評し得るでしょう。
計3名登場する眼鏡ヒロインのように、地味系のキャラデザインにまとめることもありますが、どちらかと言えば二次元的な華やかさのあるキャラデザが主流であり、また彼女達のチアフルなリアクションは導入パートでもエロシーンでも美点となっています。
  ぺたんこ英国美少女さんや貧乳ボディな従姪ちゃんなども登場しますが、基本的には巨乳キャラがメインであり、バスト&ヒップに十分な存在感を持たせつつ、肉感の強さはそれ程強く打ち出さずに整った女体造形としています。
YouWilllMakeMeMam3むにゅんと柔らか弾力のバスト&ヒップそのものの存在感に加え、ぷっくり大粒乳首や陰毛の当歳頻度の高い股間など、体パーツ描写に淫猥さを持たせつつ(←参照 エロ乳首な美巨乳だ! 短編「サンタくらっしゅ!」より)、こちらもクドさは排してキャッチーな絵柄とのバランスを保っています。
  前述したキャラデザインの華やかさは、作画密度や修飾性の高さに支えられており、絵柄そのものの当世流行りの快活なキャッチーさがあって万人受けするスタイル。キャラの性質に合わせてキャラデザの印象に変化を付けている印象もありますが、絵柄は表紙絵と完全互換で統一されていると言ってよいでしょう。

【演出はハード&濃厚でありつつラブエロ系としての甘味も明確】
  ページ数の関係上、それ程長尺感のあるエロシーンではないものの、ヒロインの積極性もあってサクサクと濡れ場へと投入しており、エッチの中で二人の関係性の深化を描きながら抜きツールとして十分量のエロ描写をお届けする仕様。
  エロシチュとしては明確にラブエロ系であって、男女双方の不器用さがセックスの中で解消され、肉体的な性的快感だけでなく、好意を確認し合うことでヒロインが更に蕩けていくという流れは恋愛セックスとして王道的な魅力を形成しています。
ヒロインの体を愛撫したり、ラブラブキッスをしたりで彼女達のエロ可愛いリアクションを引き出すプレイもありつつ、前戯パートの過半数はフェラやパイズリ、オナホコキなどのヒロイン側の積極的なご奉仕プレイであり、羞恥心の有無にはキャラによって差異もありつつ、好きな相手のために一生懸命という印象は共通。
YouWilllMakeMeMam4  前戯パートでの射精シーンを経てから、更なる熱烈な愛情表現としてセックスに突入しており、ふにゃふにゃな表情やハートマーク付きのラブエロ台詞で幸福感と性的な陶酔感を表現する痴態描写を連続させると共に(←参照 連作前編「めんどくさいです、先輩!」より)、前述した様に男女双方が恋愛感情を言葉にすることで更に熱情と快感が高まっていく流れを演出面でも形成しています。
子宮口をち○こが力強くノックする断面図、語感の強い嬌声や擬音、ふにゃふにゃになる口の輪郭や強烈な快感に目を見開くような表情付けと、演出面でのアタックは強めではあるのですが、これに過剰感を生じさせずにヒロインのキュートネスを保つのは絵柄の美点と言えるでしょう。
  複数ラウンド制の〆は、正面からの構図をメインに、トロトロに蕩けきった表情とハートマーク付きの絶叫、しっとり濡れたボディに白濁液の溢れる秘所を完備した中出しアクメを1Pフルの大ボリュームで投入しており、台詞の流れも含めてハイカロリーなフィニッシュを抜き所として明確化する畳み掛け方の上手さも◎。

  楽しく読めてがっつり使える作品集であって、ラブコメ系抜きツールとして王道的な魅力を絵柄の華やかさを持ってお届けしています。
個人的には、ツンデレヒロインが頑張ってラブ&エロアタックを敢行し、終にその恋心が叶った喜びもあってエッチで乱れまくりな短編「映画みたいに恋したい」が最愛でございます。