AllAboutFemBoys とよ田みのる先生の『金剛寺さんは面倒臭い』第4巻(小学館)を読みました。“おっぱいいいですか?”この思春期男子のピュアな願いからのドラマがスゴイのですなぁ。この顛末で樺山君の角が1本折れたのですが、10年後には両方折れており、きっともう1本の角のエピソードも書かれるのでしょうね。今回も漫画的表現のギミックの凄さに感心しました。

  さて本日は、チンズリーナ先生の『おーるあばうとメス少年』(リイド社)の遅延へたレビューです。当ブログでは久しぶりにレビューの俎上に載せさせて頂きますが、『ボクはキミのメス化ノジョ』(メディアックス)等、過去作のレビューもよろしければ併せてご参照下さい。
エロ可愛い女装少年達との甘いラブエロ模様&インモラルな凌辱展開の両方でメスイキしまくりのハードな痴態が楽しめる作品集となっています。

AllAboutFemBoys1  収録作は、中性的で幼さの残る親友が今のオナニーのトレンドはアナニーで、ゴム付きアナルセックスのことを相互アナニーだと言って二人で実践することになるも、ノンケであった二人はその行為にすっかり夢中になって・・・?な連作「無知ホモ親友♂」「女装ホモ彼女♂」(←参照 唐突な提案に面食らうが・・・? 同連作前編「無知ホモ親友♂」より)、および読み切り形式の短編8作。
1話・作当りのページ数は16~24P(平均19P強)とやや控えめな部類。ストーリー性控えめ、エロ充実の分かり易い抜きツールとしての構築ですが、独特な台詞表現や設定のユニークさなども印象に残る作品が揃っています。

【全体的に軽めでありつつイチャラブ系と凌辱堕ちモノ系】
  作劇の方向性としては、連作や短編「前立腺の育て方」など男性同士のイチャラブ系と、短編「夜の禁断授業」「ひろむクンの肛門が見たい」などエロ可愛い女装男子が悪い大人にメスイキ快感に叩き込まれてしまう凌辱・堕ちモノ系の要素を有するタイプに大別されます。
  前者に関しても作劇の方向性は様々で、既に同性愛者として付き合っている同性カップルが更なる性行為を開拓していくケースもあれば(短編「前立腺の育て方」)、一方または両方の男性が同性愛者ではなかったにも関わらず性愛を深めていくことでホモセックスに夢中になるというケースも存在(連作や短編「近親相姦恋人ごっご」)。
凌辱系の要素を有する作品についても、女装願望のある男子が弱みを握られて~というケースもある一方で(短編「夜の禁断授業」等)、女装や同性愛に関心の無かった少年がその道に引きずり込まれてしまい~という展開もあります(短編「メス堕ち写真塾」)。
AllAboutFemBoys2  凌辱系統の作品では無理やりにメスイキ快感を叩き込んで圧倒する流れを形成していますし(←参照 “ナカ(腸内)はやめてぇ!” 短編「ひろむクンの肛門が見たい」より)、恋愛系の作品でもメス快感にすっかり夢中になってしまう流れを軸としており、特に受け側の少年が予想以上に強烈な快感の虜となっていく展開事態は共通しているとも言えます。
  出会い系を利用して自ら女装セックスにハマっていく少年を描く短編「初めての喜び」、兄弟ラブラブHながらそこに母親という外部の視点を入れることでインモラルな様相を呈する短編「母が見た光景」など、前述した二タイプの作劇以外の展開もありつつ、シナリオパートの存在感は強くない分、ストーリーとしてのバリエーションが目立つわけではなく、ホモセックスとしての倒錯性や痴態描写の強烈さで読み手を圧倒する作品構築を一貫しているとも感じます。

【膨らみかけバスト&ショタちんこ&柔軟アナルのメス男子ボディ】
  設定としては20歳以上と思われるが見た目は幼く可愛らしい連作の親友ちゃんなども存在しており、必ずしも年齢層が確定できるわけではないものの、ロー~ミドルティーン程度と思われる見た目の男性キャラクターが勢揃い。
  ショタ系キャラ同士の絡みがある作品は存在せず、漫画の男性キャラクターとして一般的なタイプのキャラデザの攻め(タチ)キャラクターと、中性的な可愛らしさのあるキャラデザの受け(ネコ)キャラクターの組み合わせで統一しています。
  「男の娘」「女装男子」といったキャラクター属性のカテゴライズは時にかなり難しいのですが、本作に関しては、男性性を自己認識として放棄しない一方で女性性への憧れがあったり、可愛らしい服装をしたりといったタイプが多く、男の子なんだけど可愛らしくてセックスではメスイキしちゃうという構図を重視したメス男子に仕上げていると言えるでしょう。
AllAboutFemBoys3  可愛らしい顔に小さな肢体、男性であるにも関わらずほのかに膨らんだ♂おっぱいが形成され、大人しいサイズのショタちんこが揺れ動く体は(←参照 微乳&ショタち○こという肢体造形 短編「近親相姦恋人ごっこ」より)、ショタ的な可愛らしさと同時に、衣装なども含めて相応に明瞭な女性性を感じさせる分、口リキャラ的な要素も明瞭なタイプ。
なお、前立腺と書いて“ムッツリスケベ”“気持ちいいトコ”、S字結腸と書いて“イケないトコ”“奥の奥”、腸内と書いて“ナカ”など、メス男子ボディの各体パーツに独特なルビを振るのは、他のフレーズと併せてユニークな雰囲気を形成することにつながっています。
  これが9冊目となる十分なキャリアがある作家さんということもあって、表紙絵と完全互換で絵柄は統一。デフォルメの可愛らしさのある二次元絵柄であって、内容としては相応に倒錯性が強い場合でも、何となく穏やかな雰囲気にまとめ上げることにつながっています。

【エロ可愛さもありつつアタックの強い痴態描写】
  エロシーンのボリューム感自体はそれ程強くなく、また場合によってはエロシーンの分割構成もあるものの、中核となる濡れ場には相応の尺があり、それに加えて趣向としての“濃さ”がある分、抜きツールとしての満足感は相応に強く仕上がっています。
いずれも女装ホモセックスという点は共通しつつ、前述した様に大好きなお兄ちゃんとのイチャラブ系もあれば、ピュアなメス男子が悪い男に快感を叩き込まれて堕ちてしまうタイプの凌辱系も存在しており、ボディデザインや特殊なルビの台詞なども含めて、男性性と女性性を共に意識させた上で、性的快感が後者に傾いていく流れを形成しています。
AllAboutFemBoys4  前戯パートでは、アナルから指を入れての前立腺弄りで射精に導いたり、アナルを指でほぐしたりな描写に加え、何故か膨らんできている胸を吸ったり、キュートフェイスでのフェラとそこからのぶっかけ描写があったりと、相応にページ数を割いた上で抜き所を用意する仕様(←参照 前立腺でメスイキ射精とはこれ如何に!? 短編「夜の禁断授業」より)。
この段階でも十分にアタックの強いエロ演出を投入しているのですが、メス男子のアナルに挿入してピストンを開始すれば、更に乱れて半狂乱の台詞回しや強制、要所でのアヘ顔など、演出としての派手さ・強烈さを更に高めた痴態描写を打ち出していきます。
  絵柄の性質もあって、演出として過度にならない様にまとめる印象もありつつ、前立腺をノックしたりS字結腸に侵入したりな断面図描写のねちっこい描写や独特の語感の台詞回しなど、視覚的なインパクトの強さを打ち出す工夫が為されています
攻め側の男性の観点からすると1回戦仕様というケースでも、受け側のメス男子は複数回射精に導かれるという意味では複数ラウンド制になっていることが多く、前戯パートでのアナル弄りからの射精にフィニッシュではアナルでメスイキをしながら、ショタち○こから白濁液を噴射しちゃう乱れまくりの大ゴマ痴態を投入して〆ています。

  言うまでも無く好みを分けるジャンルではあるのですが、エッチで可愛いメス男子がハードに乱れまくる倒錯性のあるエロシーンとマイルド寄りの作劇で構成されており、訴求層を狭めないスタイルと感じます。
個人的には、実は男性であることが同級生にバレてしまったヒロイン?が無理やりHをされてメスイキ中出しをされてしまう短編「ひろむクンの肛門が見たい」に愚息がお世話になりました。