FalseFamily 山本崇一朗先生の『からかい上手の高木さん』第11巻(小学館)を読みました。相変わらず初心な反応の西片君なわけですが、高木さんの方もからかい続けてきたことで、時々ストレートな好意の表現をしてもなかなか伝わらないというジレンマもある気がします。
もっとも、そのことを彼女自身はあまり気にしていないというか、楽しんでいる感もありますが。

  さて本日は、ハルサワ先生の『偽物家族 義父に堕ちていく姉妹』(クロエ出版)のへたレビューです。当ブログでは久しぶりにレビューの俎上に載せさせていただきますが、『八月、彼女は嘘をつく。』(同社刊)のへたレビュー等、過去作のレビューもよろしければ併せてご参照下さい。
純真な美少女ヒロインが悪い大人な男達の手によって快楽堕ちさせられてしまうインモラル&適度にヘビィな1冊となっています。

FalseFamily1  収録作は、母が他界する前からその再婚相手にセクハラをされていた長女は、義父が次女に手を出しかねない状況から自分が性的な奉仕をすることを受諾してしまうのだが・・・なタイトル中編「偽物家族」前中後編(←参照 大切な妹と弟を守るため・・・ 同作中編より)+描き下ろし後日談(4P)、イケメンで優しい家庭教師の大学生に一目惚れして交際を始めたヒロインであったが、この男性は様々な女性に手を出して性的に好き放題をするゲス男子であることに彼女は気付かず・・・な中編「恋に堕ちて」全4話。
描き下ろし後日談を除き、1話当りのページ数は22~36P(平均29P強)と幅は有りつつ平均値として標準を優に上回ります。話としての雰囲気の重さなどもあって、中編作として相応の読み応えのあるシナリオワークであり、エロシーンのボリューム感も十分に強い作品構築となっています。

【悪い男に追い込まれて快楽堕ちさせられるストーリー】
  中編「偽物家族」はヒロインが悪役たる義父に対して嫌悪感を抱きながら、中編「恋に堕ちて」ではヒロインが悪役である家庭教師に騙される形とは言え恋心を抱きながらと真逆の方向性ながら、共に性的快楽に染め上げられて、男性との性行為に夢中にさせられてしまう快楽堕ちを描きます
  ある程度ヒロイン側に選択権・自主性を持たせていることもあって、調教・凌辱系としてのハードさや暴力性などは抑制されているものの、悪役側の作戦もあってヒロインの逃げ道が塞がれていき、快楽堕ちせざるを得ない状況に追い込まれるストーリー展開は両作品ともビター&ヘビィな雰囲気を形成。
FalseFamily2また、妹達を守ろうとした長女の決意、恋人に尽くそうとした純粋や親友の少女を凌辱されたことのヒロインの誠実な怒りなど、両作品におけるヒロインの善性が悪役側の“真実の暴露”などによって無駄であったことをヒロインに叩き付け、その心を折るという展開も用意されており(←参照 知らぬところで快楽漬けにされていた親友の姿を見せられ・・・ 中編「恋に堕ちて」第4話より)、“負け”を悟ったことで快楽堕ちが更に進展してしまうことにつなげていますし、話の重苦しさやヒロインに対する憐憫などを喚起させる要素としても機能しています。
  中編「恋に堕ちて」では不器用ながらも誠実で、恋愛関係はないもののピュアで誠実な関係性を有していた幼馴染の少年が登場しており、寝取られ的な要素は少ないものの、親友の少女が勧めていたように、彼と恋人になっていればこんな事態にはならなかったであろうに・・・という後悔や哀切を感じさせているのも効果的なスパイスという印象。
快楽堕ちしたヒロインがセックスに耽溺していく様子を示すラストは、彼女達自身にとってはある種のハッピーエンドではあるものの、ヒロイン達に日常を破壊した悪役達が何ら咎を受けることなく欲望のままにヒロイン達を利用し続ける様子を描いているため、相応に胸糞悪さを残すラストでもあると言えるでしょう。

【キャラデザ等が好対照の制服ガールのダブルヒロイン制】
  ロー~ハイティーン級クラスまで一定の幅があると思われつつ、ヒロインはいずれも制服美少女であり、メインヒロインを作劇・エロシーンにおいて主軸に据えつつも、彼女の意図しない形で別のヒロインも巻き込まれてダブルヒロイン制となるのは両作品で共通。
 メインヒロインについては、家族を守るために嫌悪していた義父にその肢体を差し出す姉、恋に恋する年頃で騙されているとも知らずに年上彼氏に自分の趣味を曲げてまで尽くす女の子など、その純粋さや善性が強調されており、サブヒロイン達も善良さや純粋性を持たせつつそれらが容易に侵犯されることで、メインヒロインの快楽堕ちをアシストしてしまうのは前述の通り。
FalseFamily3 長身のスレンダー巨乳な姉と、年相応に小さなバスト&低身長な妹のダブルヒロイン制である中編「偽物家族」(←参照 トドメの姉妹丼セックス 同中編作後編より)、最初は微乳クラスであったが性行為を続けたこともあってか巨乳クラスに成長するヒロインとその親友でかなり発育の良い巨乳の持ち主のダブルヒロイン制となる中編「恋に堕ちて」と、髪型や髪色なども含めて対照性を意識したキャラデザインの配置になっています。
上述した中編「恋に堕ちて」におけるメインヒロイン・陽菜の身体的成長や、描き下ろし後日談と本編で桃花のボディデザインが異なるなど、意図的か否かは不明なものの、口リ系ボディが成長しがちな点は好みが分かれる点かもしれません。
  少女漫画チックな雰囲気や健康的な色気感のある絵柄は、丁寧な印象を単行本と通して一貫させており、華やかなキャッチーさよりも落ち着いた印象の中でヒロインの端正な美しさや可愛らしさを表現するタイプであって、それ故に十二分な濃厚感を有するエロシーンの痴態描写を強く印象付けるスタイルと言えるでしょう。

【徐々にヒロインの陶酔の熱を高めていく痴態描写】
  複数の調教が同時進行していることを示すエロシーンの分割構成であったり、ヒロインが悪役の男性と関係を持ってしまうまでの過程をじっくりと描く序盤の展開があったりするため、個々の濡れ場の長短には一定の幅があるものの、各話における十分なページ数もあってエロシーンの量的満足感が強く図られた構築であることは共通。
  前述した様にプレイ内容としてハード指向ではないものの、家族を守るために嫌悪を抱きながらもヒロインがたっぷりと奉仕する状況や、大人の手練手管に騙され、嫌われないようにイケメン彼氏の身勝手な“お願い”を次々と受け入れてしまう女の子の姿などは、明確な嗜虐性や征服欲を喚起するものであって、竿役にヒロインを“堕とす”という意図が明確であることがダーク&インモラルな雰囲気を色濃く形成しています。
前戯パートもエロシチュの方向性に沿っており、屈辱や羞恥の表情浮かべながらフェラやパイズリで奉仕して白濁液を浴びせられたり、自分の体を好き勝手に愛撫されて意に反した快楽を刷り込まれたりな状態や、相手に尽くそうとして野外フェラやシックスナインなどの恥ずかしいプレイに協力してしまったり、相手に体を預けて愛撫される展開などを用意。
FalseFamily4  抽挿パートに移行後も、嫌悪感や羞恥心、不安などを明確に描き出しつつ、それを快楽が塗りつぶしていく流れを形成しており、紅潮した熱っぽい表情付けや思わず漏れ出る嬌声、柔肌をじっとりと濡らす各種液体表現など、中盤にかけてヒロインの陶酔描写における煽情性をじっくりと高めていくスタイル(←参照 中編「恋に堕ちて」第2話より)。
ヒロイン側の理性や羞恥は性的快楽に崩壊させられるとアヘ顔チックな表情付けやハートマーク付きの絶叫系エロ台詞、乳揺れ描写に潮吹き描写など、演出のアタックを強めてヒロイン達の身体的感覚の強烈さを表現していますし、ストレートな結合部見せつけ構図や断面図にも淫猥さがあります。
  序盤ではゴム付きセックスや外出しで穏便に済ませるケースもありつつ、無論これは一種の下準備であって、中出しを嫌がるヒロインに無理やり膣内射精をしてアクメを叩き込んだり、快楽堕ちしたヒロインが蕩けながら自ら中出しをおねだりして喜悦の絶頂を迎えたりなフィニッシュを中盤以降は1Pフル~2P見開きで用意しています。

  閉塞的な状況の中で男性側の悪意や欲望がじわじわとヒロインの精神を追い込んでいくストーリーである分、読み手を選ぶ要素はありつつ、堕ちモノ系としてストーリー展開の良さと痴態描写の破滅的な解放感とが魅力と言えるでしょう。
個人的には、姉妹のキャラデザインも調教の進展の仕方も好対照な中編「偽物家族」の姉妹丼シーンに愚息が大変お世話になりました。