InnocentDrop TVアニメ『さらざんまい』第6話「つながりたいからあきらめない」を観ました。春河君のメール、彼の純粋な愛情が伝わってきてジーンと来てしまいましたね・・・。一稀の疎外感を見事に解消してくれる言葉でした。ゴールデンコンビのパスのシーンも含め、三人の絆も深まって実にドラマチックでハートウォームな回。
あと、冒頭の濃厚な相撲描写には爆笑しました。

  さて本日は、もくふう先生の『イノセンス・ドロップ』(ワニマガジン社)の遅延へたレビューです。半月ほど遅れてのレビューで申し訳ありません。これが2冊目となる作家さんですね。
エロ可愛い美少女ヒロインとの甘いラブ模様と程好く濃厚さがある痴態描写を有するラブラブHとが魅力の作品集となっています。

InnocentDrop1  収録作は、捨て犬に親切心を示した青年がそれをキッカケに幼少期に飼育当番で一緒だったヒロインとたまたま再開し、昔を思い出した彼女は思わせぶりな言葉を口にするのだが・・・な短編「再開の夜に」(←参照 犬を洗っている間に服が濡れたヒロインは・・・? 同短編より)+二人でラブラブな変態お犬さんプレイな描き下ろしの後日談掌編(6P)、その他独立した短編9作。
描き下ろし作品を除き、1作当りのページ数は16~20P(平均18P強)と控えめながらコンビニ誌初出としては標準的な部類。短編集ということもあって全体的にコンパクトな構成であって、軽めの読書感とエロシーンの中程度の満腹感とでまとまった作品が揃っています。

【棚ボタ展開でありつつ微笑ましさや甘味のある青春恋愛モノ】
  作風としては棚ボタ的な展開を軸として適度な甘味とポジティブな幸福感のある青春ラブコメ系で概ね統一されており、軽めの読書感とご都合主義的ではありつつも癒されるような安心感とがあるコンビニ誌的に王道なスタイルとなっています。
  短編「再開の夜に」など、恋愛関係の成立にやや唐突な印象を受けるケースはあるものの、既にカップルであったり、双方に恋愛感情があったりといった状態から、恋なりエッチなりともう一歩を踏み出して~という展開が多く、ドラマ性としては小粒になりながらも、その一歩のドキドキ感や結果としての幸福感を打ち出すことで読み口を滑らかにしているのも作劇の安定感に寄与。
InnocentDrop2また、この“最後の一押し”的な部分をヒロイン側が主導することが多く、男性側にとって棚ボタ的なウハウハ感を喚起している一方で(←参照 家族の居ない日に彼氏君を家に誘った理由は・・・ 短編「恥ずかしさの向こう側」より)、分かり易くエロまっしぐらに突入していくというよりかは、ヒロイン側の恥じらいや男女双方のドキドキ感などを重視した導入とすることで、青春ラブ模様らしい初心な印象や適度な甘味を醸し出していると評し得るでしょう。
  据え膳的な設定の分かり易過ぎる状態や、展開としての余裕の無さなど、コンパクトな構築である分のネガティブな印象は相応に存在し、ストーリー重視な諸氏にはお勧めしがたい側面はあるものの、恋愛セックスの雰囲気作りとは相性がよい話の運び方であって、作品全体のトーンの整え方にブレがないのは○。
 いずれの作品も微笑ましいハッピーエンドでまとめており、ラブ&エッチの幸福感を得て更にキュートな様子を見せるヒロイン達の魅力をラストでもアピールして、ラブエロ系としての甘味を読後にも持続させてくれるスタイルと感じます。

【程好い肉感の巨乳ボディ&可憐な印象の美少女フェイス】
  女子校生~女子大生クラスの美少女さんでほぼ統一されたと思しき陣容であって、主人公もほぼ同年代で固めており、若人同士の初心でピュアな関係性を描き出すことにつなげています。
  卒業してしまう先輩への忍ぶ恋に悩む後輩ガール、優しくてエッチに積極的なコンビニバイトのお姉さん、恥ずかしがり屋の彼女さんに守ってあげたくなる系の年上彼女さん、ツンデレ気質なお嬢様系ガールなどなど、多彩なヒロインを用意しつつ、彼女達の性愛におけるドキドキの羞恥心や尽くそうとするいじらしさ、微笑ましい不器用さなどを表現することで魅力を増しているのは概ね共通する要素。
前述した様にヒロイン側が積極的にセックスへ誘導してくるケースが多いですが、そこに肉食系ビッチ的な様相は乏しく、処女ヒロインを含めて好きな相手のために一生懸命という印象を持たせる表情や台詞回しによってエロ展開の序盤から甘味を形成していきます。
InnocentDrop3  ヒロインの肢体描写には、体幹の肉感や、バスト&ヒップの存在感などにある程度の幅があって、スポーツ少女の締まったボディもあれば、全体的に丸みの強いボディもありますが、基本的には健康的な肉感の巨乳ボディがメインであって(←参照 短編「二人のらぶしつ」より)、キュートな美少女フェイスとの組み合わせは幅広い層に訴求する要素。
表紙絵のようなムチムチ感の強い女体を求めるのはやや避けるべきですし、細めの描線であることがヒロインの可憐さを高めつつ、乳首や秘所などの体パーツ描写の輪郭に心許なさを感じさせることもあって、評価は多少割れる可能性があります。
  ほどよく萌えっぽさもあることが特色の絵柄であって、描線の安定感などには少し変遷はありつつも単行本を通して絵柄の統一感は十分に強いと言えます。

【エロ可愛い表情付けとストレートな結合部描写のギャップ】
  ページ数の都合上、大ボリュームのエロシーンとは言い難いものの、エロシーンへの導入はスムーズである分濡れ場の占める割合は十分に高く、抜きツールとしての一定の満腹感はある水準となっています。
  ヒロイン側が状況をお膳立てしたり、セックスへと誘ったりとヒロイン側が主導しつつ、エロシーンではむしろ男性側が主導するケースも、年上お姉さんが誘導してくれるケースもあったりと幅を持たせつつ、いずれにしても双方が相手を気持ちよくしようと純粋に奮闘していく恋愛セックスであることは共通。
ヒロインのオナニー、フェラや手コキなどのサービスプレイ、乳揉みや秘所への手マンなどの愛撫、二人の舌がねっとり絡むラブラブ接吻など多彩なプレイを投入する前戯パートは抽挿パートとの量的なバランスよく投入されており、射精シーンが小ゴマに収まるなど抜き所として描写が物足りないケースもありつつ、射精シーンやヒロインのアクメ潮吹きシーンなどの抜き所を用意。
InnocentDrop4  基本的にはヒロインの美少女キャラらしいキュートネスを阻害しない演出手法を選択していますが、比較的ストレートな結合部見せつけ構図や断面図の多用、呂律の回らない台詞回しにふにゃふにゃと蕩けた表情付けなど(←参照 短編「親戚以上恋人未満」より)、演出・構図面において十分なアタックを備えていることが抜きツールとしての質的な満腹感に寄与しています。
前述した体パーツ描写のややラフな印象は、それらをアップで見せる小ゴマや結合部見せつけ構図の威力を削いでしまっている感はありますが、やや荒さはあっても汁塗れで押し広げられる秘所とキュートに蕩ける表情との組み合わせのギャップは一つの武器であるとも言えます。
  大ゴマ~1Pフルのフィニッシュは、ハートマーク乱舞の嬌声と蕩けきった表情を曝け出し、肢体をビクビクと反応させて結合部からは中出し白濁液が噴出するという演出的にも派手さのある絶頂描写で〆ており、終盤でのボルテージの高め方が実用面での生命線と感じます。

  作画の面で多少好みは分かれるかもしれませんが、作劇の方向性にしてもエロ描写にしても幅広い層に訴求できる魅力を有した構築であり、そのスタイルに安定感があるのも○。
個人的には、幼馴染で遠距離恋愛な彼女さんと再開して彼女のお願いで一気にエッチへと突き進む短編「親戚以上恋人未満」に愚息がお世話になりました。