CourtshipByForeginer わらいなく先生の『ZINGNIZE』第2巻(徳間書店)を読みました。三甚内の一人で吉原を仕切ったという庄司甚内が登場するのですが、飄々として少し頼りないところもありつつ、人間的なキャラでいいんですよねぇ。あと、お菊ちゃんの遊女姿もとってもセクシーでしたが、対魔忍スーツ忍び装束の方がいいというのは主人公にまったく同意でございますな!

  さて本日は、ホムンクルス先生の『求愛エトランゼ』(ワニマガジン社)の遅延へたレビューです。なお、先生の前々単行本(初単行本)『はじらいブレイク』(同社刊)のへたレビューもよろしければ併せてご参照下さい。
透明感のある美少女ヒロイン達との程好い甘味の青春ラブエロストーリーが楽しめる作品集となっています。

CourtshipByForeginer1  収録作は、卒業し海外留学する予定の主人公に普段から冷たい態度を取っていた後輩ヒロインが別離を前にして部室にて大胆な行動に出るのであるが、彼女の真意は・・・?な短編「はなればなれに」(←参照 クールな笑みを浮かべながらセックスに誘うヒロインだが・・・ 同短編より)+エピローグ掌編「棘のアトリエ」(4P)、その他読み切り形式の短編9作+各作品の後日談な描き下ろしフルカラー掌編(各1P・計8P)+おまけ四コマ漫画(計4P)。
フルカラー作品の短編「カラダ想い」(8P)や描き下ろし作品、エピローグ掌編を除き、1作当りのページ数は16~26P(平均20P)とコンビニ誌初出としては中の上クラスのボリュームで推移。短編集ということもあって作劇面での存在感は強くは無いものの、読み口の良さや滑らかさが美点となるタイプであって、適度な満腹感のあるエロシーンと共にバランスよく構成されています。

【感情の表出とその受容な王道の恋愛ストーリー】

  いずれの作品も若い男女のラブストーリーであり、大人の男性と美少女や年上の未亡人?(バツイチ?)お姉さんと近所の少年といった年の差カップルのお話もありつつ、思春期後半のボーイズ&ガールズの青春ラブコメ的な作品が主力。
 縁結びの神社の呪いのせいか互いを視認するととてもエッチな気分になってしまうという設定の短編「恋ひ結び奇譚」、幼馴染でもある英国美少女さんが一人暮らしをしている主人公の部屋にメイドとして押し掛けてくる短編「Yes, My Darling」など、漫画チックにご都合主義な展開を有することもありますが、それも含めて色恋沙汰のもどかしさやドキドキ感を基調とするタイプの作劇と言えます。
また、ヒロイン側が積極的にラブ&エロを押し進めていくことでの棚ボタ的な幸福感がある展開も多く、その一方で展開に安直さや無理やり感は無く、ヒロイン側が主人公に好意を抱いた理由が明確に描かれることで彼女達の恋心が叶えられることでの幸福な雰囲気につなげていることも魅力と感じます。
CourtshipByForeginer2  このラブエロ展開において、ヒロイン側がセックスの際にその恋愛感情や性欲を素直に発露して、更なる行為を求める台詞回しを、羞恥と興奮の表情で主人公に告げるシーンを見せ場としており(←参照 ゴムを“つけて”の更なる行為を求める 短編「いちごランデヴー」より)、お話としての甘味とエロの実用性を高める要因として機能しています。
クールな容姿のヒロインにたまっていた感情が吹き出し、主人公とのもどかしい関係性に突破口を開いていく短編「はなればなれに」のエモーショナルで切ないラストのように、男女双方の不器用さや初心さが拗れた様相を呈することもありますが、この作品でもエピローグでハッピーエンドにまとめていますし、基本的に双方の感情や欲望が開示され合うことで関係性が形成・深化されるという構図は恋愛系としての王道的なものと言えます。
  いずれの作品も微笑ましさやコミカルさのあるハッピーエンドであり、二人の心が通じ合っている安心感が素直に祝福を呼び込むまとめ方となっています。

【整った美しさと瑞々しさを感じさせる美少女ヒロイン】
  ヒロイン陣は女子校生級の美少女さんを主力としつつ、女子大生クラスの女の子や20代後半程度と思しき子持ち美人さんなども数名加わっています。
  ピュアで一途でちょっとストーカー気質な外国人レディ、真面目で優しく優秀な委員長キャラ、ちょっとお馬鹿で軽い性格だが根は素直で良い子なJKガール、クールでミステリアスさもある美少女など、多彩な性格設定のキャラを用意しており、それぞれキャッチーな要素もありつつ、あまり属性の型に嵌めることなく、彼女達の感情や欲望をのびのびと描けていることも魅力と感じます。
また、クールであったり、無邪気であったりと、キャラデザインも含めて美しさや瑞々しさを感じさせる存在が、エロシーンにおいてその言動や表情がぐっと性的な魅力を増していくという変化に魅力があるのもヒロイン描写における王道の美点と言えるでしょう。
CourtshipByForeginer3  おっぱいサイズには多少のバリエーションがありますが、健康的な肉付きの体幹に程好いサイズ感の巨乳、形の良い桃尻に陰毛標準装備の股間を組み合わせた女体が揃っており(←参照 英国金髪美少女! 短編「Yes, My Darling」より)、造形として特段の個性があるわけではないものの、端正な美しさと適度な肉感の組み合わせの塩梅が魅力。
艶やかな髪の毛の表現や透き通るような柔肌の印象、肢体全体の美しさを阻害しない粘膜描写など、体パーツ自体の淫猥さはむしろ抑えています。
  丁寧で細やかな描き込みを示す絵柄は、快楽天本誌らしいお洒落感、上品な華やかさがあるタイプであって、フルカラーとモノクロであまり遜色を感じさせることなく、単行本を通して安定しています。

【上品な熱っぽさの陶酔感と適度なアタックのピストン描写】
  中核となるセックスシーンに至るまでの関係性の進展であったり、エッチなスキンシップや誘惑といった前段階の行為であったりに相応の尺を設けている分、例えばたっぷり長尺のピストン描写などを求めるのは難しいのは確か。
とは言え、前戯・抽挿パートにバランスよく分量を割り振った上で、抽挿パートでは中出しやぶっかけを連発していく複数ラウンド制にすることが多く、やや早漏展開と映ることはありつつもポジティブな前のめり感で実用性を高めています。
  作品によってはほんのりとアモラルな情動が絡むこともありますが、恋愛感情や素直な性欲が発揮されて双方が快楽を求めあう和姦エロであって、エロシーンにおける会話の応酬によって双方の関係性を掘り下げていくことは、エロ描写への集中のしやすさという点では好みを左右する点でもあるのですが、そこで表現される恋愛の甘味や性欲の素直な力強さが実用性に貢献しているのも確かです。
CourtshipByForeginer4  前述した様に、ここぞのコマでの表情描写の良さがあり、エロシーン全体としても熱っぽく蕩けた表情付けでヒロイン側の性的快感を物語らせ、ハートマーク付きの嬌声や柔肌をしっとりと濡らす各種液汁の描写といったエロ演出と組み合わせて、絵柄の良さを維持させる上品さがある痴態描写に仕上げています(←参照 短編「Boy meets Girl」より)。
一方で、効果線を用いての下半身の突き込みや乳揺れの強調、露骨さをある程度抑制しつつも小ゴマでの結合部アップやピストン運動での結合部見せつけポージングといった性器関連の表現など、エロ描写としてのアタックを生み出す演出・構図も用意されています。
  表情や胸、股間などをアップで見せる小ゴマの使用頻度が高く、小~中コマのみで構成されるページはやや混雑した印象はありますが、基本は躍動感のある大ゴマとの組み合わせであって、中出し、ゴム付き、ぶっかけとバリエーションのあるフィニッシュに向けて情報量の多さでタメを作っていくスタイルと言えるでしょう。

  端正な美しさのある絵柄と程好い熱っぽさのあるエロ描写の組み合わせが魅力であり、美少女キャラの綺麗な印象を維持しつつ抜きツールとしてのアタックも十分にあるのが嬉しいところ。
個人的には、クール&ピュア&根はとってもチャーミングな英国金髪美少女さんのエッチなご奉仕&ラブ模様な短編「Yes, My Darling」が最愛でございます。