ThickNJuicy TVアニメ版『どろろ』第14話「鯖目の巻」を観ました。百鬼丸に寝床を近付けるどろろ、可愛いですな!マイマンオンバとの異種婚姻譚において鯖目がどう彼女への愛情と自身の倫理がどのようなバランスになるかという話なんですが、今回のアニメ版では焼けた寺に献花していたり、里の繁栄を考えていたりと、正気と狂気が入り混じっているようにも感じますし、それは醍醐景光の近似なんですよねぇ。

  さて本日は、春日野トバリ先生の初単行本『むちむちつゆだく』(ワニマガジン社)のへたレビューです。単行本タイトルと表紙絵の分かり易いコンビネーションが訴求力満点でございますね。
肉感巨乳ボディの多彩なヒロイン達との棚ボタエロ模様&ちょっとフェティッシュ・アブノーマルな趣向のエッチが満喫できる作品集となっています。

  収録作はいずれも読み切り形式の短編で計10作。1作当りのページ数は16~20P(平均19P弱)と控えめながらコンビニ誌初出としては標準的な水準で安定しています。短編集ということもあって、コンパクトで軽い読み口の作劇と、程好い分量と十分に強いアタックのエロシーンとを併せ持っており、コンビニ誌作品としてオーソドックスな構築と言えるでしょう。

【ヒロイン主導の棚ボタ展開でエロに集中しやすい作り】
  作品によって恋愛成分の明瞭さであったり、エロシチュとしての変態チックな成分の濃度であったりには振れ幅がありつつも、棚ボタ的な展開を中心としてヒロイン主導でサクサクと濡れ場へと投入してく流れは概ね共通しています。
ThickNJuicy1  離島をガイドしてくれている女性が絶景スポットでエッチを誘惑してきてレッツエンジョイセックスな事態になったり(←参照 肉食系日焼け肌美人ガイドさんの積極的な誘惑だ!! 短編「日焼けっ娘ときゅうけい」より)、忙しい自分をいつも気にかけてくれる愛する夫にドスケベメイド衣装での主従プレイで奥さんが恩返しをしたり(短編「おかえし♥ご奉仕」)、Sな黒ギャルさんが気の弱いM男子を呼び出して性的にたっぷりイジメちゃったりと(短編「聖夜のオモチャ」)と、ヒロイン側のモチベーションは様々であって、恋愛系の甘味を形成することもあれば、ストレートな欲望の発露として描かれることもあります。
ヒロイン側が積極的なこの流れにおいて、単純にエロへと雪崩れ込むのではなく、ヒロイン側の意外性に男性が翻弄されたり、初心な二人がドキドキしながらも勇気を出してエッチへと進んだりといった展開が用意されることで、棚ボタ的な展開としての面白みが形成されているのは一つのポイント
  棚ボタ展開の中で、男女の恋愛関係の成立または強化を含めることで幸福感のあるまとめに収束していくことも多いですが、この据え膳な状態を笠に着てセックスでは男性側が主導権を強く握るケースもあったり(短編「あのこのおでこ」)、逆にヒロイン側に男性が(喜びつつも)屈服する展開があったり(短編「聖夜のオモチャ」)、インモラル系寄りの話運びも存在します。
  いずれにしても作劇の存在感や話としての面白みには乏しいタイプであり、それ故に作劇の方向性の違いが目立つことなくエロに集中できる作品群とも言え、このことは長所でもありますし、短所でもあるでしょう。

【柔らか弾力感の巨乳&安産型ヒップの肉感ボディとそのスメル】
  20代半ば~後半クラスと思しき人妻ヒロインやOLヒロインなども数名登場しつつ、基本的には20歳前後の女子大生級に相当する美少女ヒロインが主力。
ThickNJuicy2 ビッチな黒ギャルさんや(←参照 へそピアス!強気フェイス!褐色巨乳!! 短編「フラれた理由」より)、旦那のためにメイドコスプレをしてくるれるバリバリのキャリアウーマンな奥さん、スイーツ仲間であるお淑やかな後輩ガールにキリッとしたクール系先輩美人、肉食系な南国ガールなどなど、多彩な設定・属性のヒロインを用意しているのは短編集としての魅力。
ビッチな黒ギャルさんが大人しい男性の性癖に恥ずかしがって翻弄されたり、クールな強気系美人がアブノーマルな趣向でお下品な痴態を曝け出したり、お淑やか系美少女さんが男性のためにエッチなことをしてくれたりと、キャラクターとしての意外性を表現する趣向が作劇にしてもエロの実用性にしても生命線という印象があります。
  単行本タイトル通りに肉感的な女体造形となっており、むちむちっとした弾力感のある巨乳・安産型桃尻・太股が完備された上で、締まったウェストとの対比で凹凸のコントラストが強いボディとなっています。
ThickNJuicy3程好く大き目の乳輪や相応に濃さと存在感のある陰毛描写など体パーツ描写に一定の淫猥さを持たせていることに加え、腋や股間、尻肉の谷間などの臭気を嗅いだり汗を舐めたりといった肢体の生々しさの要素を強調する言及やプレイが多いことも明確な特徴と言えます(←参照 強気美人のエロ臭腋だ! 短編「あのこのおでこ」より)。
  初単行本ながら絵柄の統一感は強く、表紙絵と完全互換で安定。オーセンティックなアニメ/エロゲー系絵柄は十分にキャッチーであって、前述した女体描写の淫猥さに関するクドさを適度に緩和してくれるタイプ。絵柄としての個性にはやや欠ける印象があるのですが、丁寧な描き込みは魅力ですし、幅広い層にとって受容のしやすさとエロの伝達力がある絵柄とも言えます。

【肉感ボディの存在感とアタックの強い演出・構図が魅力】
  前述した様にヒロイン側主導でエロシーンへとスムーズに誘導されていく分、濡れ場の占める割合が高い抜きツールらしい作りとなっています。とは言え、ページ数の関係もあって濡れ場に強いボリューム感を期待するのは避けるべき。
 ヒロイン側の誘惑ボディタッチや股間や足先、腋の臭い嗅ぎ、はたまた初心な二人のラブラブ接吻などのプレイに加え、ちんこを根元まで銜え込んでのバキュームフェラやイラマチオ気味の激しい口淫描写、ドS黒ギャルさんによる顔面騎乗(王道だ!)など、多彩なプレイと前述した臭気や湿り気を重視するプレイを充実させた前戯パートには強い存在感があります。
王道的なラブラブHに加え、ビッチお姉さんとのおねショタエロや、黒ギャルさんに苛められるM向けプレイ、開放的な野外露出セックス、メイドコスプレでの主従プレイなど、アブノーマルであったり倒錯的であったりな味付けをしているエロシチュが多いことも特色ですが、こちらは個々のエロシチュとしての踏み込みは強くなく、むしろ前述の体臭や汗や汁に対するフェティッシュな味付けがより目立っている印象です。
ThickNJuicy4 前戯パートを長めに取る分、抽挿パートが短めになることがしばしばあって、フィニッシュへの量的なタメの不足は相応にマイナス要因になりえますが、豊満ボディの存在感の強さと結合部見せつけ構図のストレートな淫猥さというシンプルかつパワフルな強みで描写としての勢いを出しているのは◎(←参照 短編「おかえし♥ご奉仕」より)。
アヘ顔チックな表情付けや仰け反りアクメのポージング、濁音で語感の強い擬音の使用に乱れた描き文字でハートマークを乱舞させる絶叫エロボイスなど、演出・構図にアタックの強いものを用いており、小ゴマに使い方の難があることもありつつ、中~大ゴマのエロ描写としてのインパクトの強さは明瞭な美点。
 エロ展開終盤では完全に興奮スイッチが入った男性が主導権を握る流れが多く、蕩けまくったヒロインをパワフルなピストンで圧倒して更に乱れさせる流れをフィニッシュに向けて形成。前戯パートと抽挿パートにそれぞれ射精シーンを設ける構成で、時々ゴム付きフィニッシュやアナルフィニッシュもありつつ、メインは生中大量発射で〆ており、演出的にも十二分な盛り上がりを形成しています。

  やや力押しなエロ描写に面白みを欠くシナリオ展開など荒削りな部分はありますが、ヒロインの多彩なキャラクター性の打ち出し方は強い魅力ですし、フェティッシュな部分も含めて綺麗にまとめ過ぎない生々しさのあるエロさが実用性を高めているのも頼もしく感じる美点。
個人的には、ビッチな黒ギャルさんが匂いフェチなメガネボーイの意外な攻勢にタジタジで蕩けまくりな短編「フラれた理由」に愚息が大変お世話になりました。