ToysForGirls TVアニメ版『私に天使が舞い降りた!』第11話「つまりお姉さんのせいです」を観ました。フーッ、お化け屋敷で怖がっている花ちゃん、最高でしたね(邪悪なスマイル)。
お姉さんのせいという言葉が数回でましたが、最後はお姉さんの“おかげで”という展開でしたね。劇そのものは来週までのお楽しみとなっておりました。

  さて本日は、砂漠先生の初単行本『女の子のおもちゃ』(茜新社)のへたレビューです。初単行本、大変楽しみにしておりました。
可愛らしさの中に男性を服従させる妖しい魅力をまとう少女達に支配されつつ、ハードなセックスに熱狂する作品集となっています。

  収録作はいずれも読み切り形式の短編9作+LOの名物編集長W氏が各作品のヒロインが大集合している地獄に落ちて何か大変なことになるおまけ短編「ロリ地獄」(9P)。
おまけ短編を除き、1作当りのページ数はいずれも20Pと中の下クラスのボリュームで固定。ストーリー性自体に強い存在感はない作品が多いものの、キャラクターや展開によって読み手の意識を引き込む力があり、またエロシーンも印象の強さで質的な満腹感を形成しています。

【多彩な作劇でありつつ少女に翻弄され、支配される倒錯の喜びが共通】
  エッチな口リータガールズに翻弄されてしまうという棚ボタ的な展開を共通させつつ、明るいラブコメ系からダーク&インモラル系まで作劇の方向性は多彩。
また、いずれの作品においても比較的近似している男女間の構図は、ハッピーロリータ系における恋愛関係での対等性、もしくは男性側が無垢なヒロインをリードする関係性ではなく、年下の少女達が明確な主導性と優位性を保っていることを明瞭に示しています。
ToysForGirls1  背徳感が強いタイプの作劇においては、このヒロイン側の優位性の表現が特に明瞭であり、男性側の欲望の発現や実行をある程度許容しつつ、彼女らに欲情している男性達の弱みや劣位を的確に指摘し(←参照 男性が自分の与える快楽には抗えないことを理解しつつ敢えて正論で詰る 短編「侵蝕」より)、ヒロイン側の思惑や許容を超えようとした場合にはピシャリと打ち据えて劣位を自覚させており、状況を支配している存在として描かれます
エッチな年下ガールがキュートな言動と共に男性主人公を困らせちゃう短編「おしえてあげる♥」「妹はセックス中毒」などでは、より明るく楽しい雰囲気が重視されていますが、これらの作品においても、ヒロイン側が自身の性的魅力や男性側のそれに対する欲望を認識し、自身が優位な立場であることを自覚した上で年上男性に対するという構図は共通しており、ラブラブでありつつ彼女らに支配されている倒錯的な喜びは明瞭にアクセントとして効いています。
  また、ブラック会社に勤務し、疲弊した中年男性が家では同居するロリさんをママとして幼児めいて甘えまくる短編「ぼくのママ」、街の夜の暗がりに現れる妖しい美少女に誘われ謎めいた狭い部屋で男性の暗い欲望が引き出されていくホラー風味の短編「水曜日の夜子さん」などなど、作劇の設定の多彩さや思い切りの良さも作劇としての魅力。
  同級生に犯されているヒロインを助けることが出来ず、あまつさえ自身も彼女の自暴自棄的な言動に甘えてセックスを繰り返す主人公の少年の弱さと誰も救われない苦い印象を残しながら終える短編「自分が嫌い」を例外としつつ、ヒロイン側の優位や性的充足が明確ということもあって、コミカルであったり関係性の持続を表現したりのラストで、そこまでの雰囲気を問わず読後感をマイルドにしています。

【華奢さ・小ささが強調される未成熟ボディの口ーティーンガールズ】
  一部にJC級の美少女も登場しつつ、基本的に高学年クラスのランドセルガールズで固定されており、いずれも口ーティーン級の女の子に対し、男性キャラクターは短編「自分が嫌い」の気弱な少年を除いていい年をした成人男性。
ToysForGirls2  明るくエッチだが自身の性的優位性を認識している女の子、蠱惑的な表情で男性を煽る妖しげな美少女(←参照 “情けない人” 短編「水曜日の夜子さん」より)、男性を屈従させる快感に目覚めていく大人しい女の子、いわゆる“バブみ”に満ちた母性的で支配的な女の子等々、前述した様に年下の少女達に「支配される」「翻弄される」という構図が共通していますが、年上の成人男性およびそこに感情移入する読者がプライドを捨ててでも服従したいと思わせる魅力的なヒロイン造形が最たる長所と言えるでしょう。
セックスにおいては彼女達に強烈な快楽を与えて主導権を握ることもあるものの、それすらもヒロイン達の掌の上に過ぎない男性達は、弱さや情けなさを含まされたキャラクターとなっており、男性にとっての被虐的・自罰的な要素を形成しつつ、それ故に優位な存在としての少女ヒロインの魅力を維持することに貢献しているとも評し得ます。
ToysForGirls3  等身の高さなどに一定のバリエーションを有しつつ、ほぼ膨らみの無い無~微乳、肉付きの弱いお尻に局所的にプ二っとした股間を組み合わせた幼さを非常に強く感じさせるボディデザインで一貫しており、体幹の肉付きの無さを感じさせるうっすらとしたあばら骨の存在感や、手足の華奢さなどは非常に特徴的(←参照 短編「叱ってください」より)。
男性との体躯との比較においてその肢体の華奢さ・小ささは強調されていますし、清楚感のある制服や可愛らしいパジャマなどの私服も含めて、幼く可愛らしく、弱さを感じさせる様な少女が成人男性に対して支配的な立場にあるということそのものが倒錯性を有しているとも言えます。
  多少の変化はありつつも初単行本とは思えない絵柄の完成度・統一感であり、黒を重視したグッと重い絵も、明るく楽しい雰囲気の絵も共に魅力的ですし、二次元ならではの華やかさやキュートネスと、絵としての適度な重さ・濃さ、エロシーンでの妖艶さなどが複合的に組み合わさる絵はそれ単体で強い魅力となっています。

【倒錯性の打ち出し方の上手さと濃厚でアグレッシブな痴態描写】
  ページ数の都合上、たっぷり長尺とは言い難い水準ではあるものの、エロシーンの占める割合は十分に高く、その上で雰囲気の形成の巧みさや演出の濃密さもあって質的な満腹感は十二分にあります。
  ラブラブH的な要素が強いエロシチュもあれば、少女の言いなりになってしまう被虐的なシチュエーション、逆に少女を物扱いするような凌辱的なシチュエーションもあるなど、エロの味付けは様々ではありますが、いずれのエロシチュにおいても少女側の支配・優位が明瞭であることで彼女達に弄ばれ、翻弄される倒錯性を喚起することは共通。
その一方で、行為としてヒロイン側に為すがままにされるというのではなく、男性側が激しい劣情を彼女達に自覚させられ、また引き出され、マッシブなピストンを含めて彼女達に無我夢中になって激しいセックスをするという描写が多く、状況の主導権と行為の主導権が不一致であることも独特の倒錯性に寄与しています。
ToysForGirls4  前述したエロシチュの陰陽の雰囲気の幅はありつつ、ガツガツと目前の幼い肢体の感触に狂う男性達の激しいピストンと、強烈な陶酔感に包まれ未成熟な少女がしてはいけない蕩けまくった表情や淫猥なエロ台詞、華奢な肢体の柔肌をじっとりと濡らす各種液汁描写など、演出の過激さや濃厚感は共通しており(←参照 “どすどす”という突き込み擬音のマッシブさ 短編「おしえてあげる♥」より)、その様子が竿役の男性と読者の劣情を更に高めていく流れを特に中~終盤で明瞭に形成。
こういったハードでアタックの強い描写に存在感を持たせつつ、エロシーン序盤でのヒロインの蠱惑的な表情で迫られる様子や、可憐な肢体に身を埋めてその小さなバストや秘所をぺろぺろする様子や、表情に淫蕩さを増しながら巨根を舌と唇でねっとりと舐め回す描写など、抑えた描写でじっくりと倒錯性やヒロインの普段の様子とのギャップを打ち出すスキルにも魅力的なものがあります
  欲望に支配された男性の攻撃的な台詞回しは、そこでした優勢を誇れないエロシーン弁慶の男性の情けなさ・身勝手さも増幅しつつ、前述した演出濃密さもあってフィニッシュへ向けてのアグレッシブな流れを形成しており、激しい突き込みからの最奥での中出しに体をビクビクと反応させ悶絶ボイスを上げてアクメを迎える少女の痴態を大ゴマ~1Pフルで提供の強烈な〆を迎えさせています。

  エロシチュやヒロインとの関係性について、好みは分かれるところと思いますが、ヒロインのキャラ立ちが非常に良いこともあって、彼女達に翻弄され支配される倒錯的な喜びに浸り易い作りであると感じます。絵柄にしてもキャラ造形にしても初単行本にしてその魅力を確立させていると言えるでしょう。
 どれもお気に入りですが、強いて選ぶのであれば、夜闇に出現する妖しい少女に誘惑されて心に眠る獣欲を引き出される短編「水曜日の夜子さん」と、激しいセックスでヒロインを好き放題にする嗜虐的なエロシチュとその男を玩具にしている少女の関係性が魅力の短編「叱ってください」が特にお気に入り。口リータ少女に負けたり、支配されたり、情けなく甘えたりなシチュが好きな諸氏に強くお勧めする1冊でございます。