StoryInWhichMySteadyWasRobbedByBadBoy 尚村透先生(原作:河本ほむら氏)の『賭ケグルイ』第11巻(スクウェア・エニックス)を読みました。芽亜里ちゃんのデレ、キター!自他に厳しい子なのでリリカが彼女に仲間として認められるシーンはグッと来ました。
掌くるくるだった芽亜里のクラスメイトトリオが登場して、絶対“顔芸”が来る!と構えていたらゲーム終盤での顔芸大盤振る舞いでしたね。

  さて本日は、SINK先生の『僕の彼女がクソガキに寝取られた話』(ティーアイネット)の遅延へたレビューです。2か月近く遅れてのレビューで申し訳ありません。なお、先生の前々単行本『オフィス肉便器』(同社刊)のへたレビュー等もよろしければ併せてご参照下さい。
美人ヒロインな婚約者が下衆な野郎に寝取られてしまう展開を強烈なアヘ顔が特徴のハードなエロ描写と一緒にたっぷり味わえる1冊となっています。

 StoryInWhichMySteadyWasRobbedByBadBoy1 収録作は、幼馴染である年上のヒロイン・マー姉と婚約&同棲している主人公は、大学の講師であるヒロインの教え子が頻繁に自宅を訪ねてくることに不信感を持っていたのだが、ある日部屋に残されたメモリーカードに彼女が謎の男によって謎の女と共にハードな凌辱を受け、既に調教済みであることを告白する動画ファイルが入っており・・・な長編「堕・姉嫁」全6話(←参照 知らぬ間に婚約者を完全に寝取られていたことが発覚する第1話 同長編第1話より)、および読み切り形式の短編「微笑の淫母」。
1話・作当りのページ数は20~50P(平均27P強)と幅は有り、ページ数が50Pと突出している長編第1話を除けば標準的なボリュームで推移。長編作の作劇としての相応の読み応えと、十分な尺でハードな痴態描写を提供するエロシーンの強い存在感とがある作品構築となっています。

【寝取られエロとして王道的な展開をじっくりと形成】
  昔から頼れる存在であった優しい婚約者が、下衆な男に弱みを握られ、また男性主人公を絡めた脅迫をされて彼を守るためにも寝取り側とのセックスを受け入れ、ハードな調教の末に完堕ちしてしまうという長編は王道の寝取られ展開でどっしりと構えた作品。
  第1話の時点でヒロインが既に完全に快楽堕ちさせられ、主人公側の勝ち筋がほぼ消えているという状態を提示した後、そこまでにどのような展開があったのかを後続のエピソードで魅せていく構成となっており、“結果”が判明している故に寝取られが進行していく展開において、寝取られる側の無力さが明示されるスタイルと言えるでしょう。
StoryInWhichMySteadyWasRobbedByBadBoy2愛する男性を守ろうとする努力が結果としてその男性との関係性が崩壊するキッカケとなる皮肉、寝取り側が強烈な快楽を叩き込みながらそれと寝取られる側の男性が与える快楽と比較させる展開(←参照 寝取られ側のセックスパートナーとしての劣位性を強調 長編第2話より)、婚約者の前での完堕ち宣言と強制的に開花させられた変態性癖の告白など、精神的に主人公とヒロインを追い込む定番の作劇要素も完備しています。
  芯が強く優しく世話焼きな年上美人が、言動が粗暴でゲスな若者に好き放題にされてしまうという構図は、凌辱エロとしても比較的ポピュラーであって、清いものが濁ったものに飲み込まれる悲哀を感じさせます。
真実の提示が全て行われた状態において、寝取られ側である主人公の精神もやはり大きな変質を迎えるのですが、ネタバレを避ける言い方をするのであれば、二人の関係性が変容しながらも破断させられるのではなく、新しい形の共存が図られたまとめ方となっています。
  息子を立派に育てようとしている未亡人であるが若い男とのハードなセックスの快楽に目覚めてしまい・・・な短編「微笑の淫母」は、寝取られ系作品ではありませんが、下衆な若者に年増美人が好き放題にされ、その背徳の快楽に溺れるという背徳的な雰囲気は長編と共通しています。

【ゲスな竿役と豊満ボディの黒髪美人な年増ヒロインズ】
  長編作では30歳前後~30代前半程度と思しき婚約者・マー姉をメインヒロインとしつつ、40代後半程度と思しき美熟女な学長をサブヒロインとして用意。短編作も30代半ば程度の未亡人さんと思われ、年齢層はある程度高め。
  前述した様に、強気で優しいヒロインがハードな調教の中で変容していく描写が寝取られエロとしての王道的な魅力であり、ゲス野郎に非道な扱いを受けながらそのことに強烈な快感を覚えるマゾ奴隷という浅ましい存在まで堕するというギャップも強力。
  寝取る側の青年が浅薄で下衆な言動を繰り返しながらも押しの強さや周到さ、何より強烈な快感を生む性的な強力さを有しているのに対し、寝取られる側の男性は善良ではあるがヒロインへの不信・不安に踏み込めない弱さや既存の関係性に安住してしまった無為無策が表現されており、両者の対照性は寝取られエロの魅力を高めています。
StoryInWhichMySteadyWasRobbedByBadBoy3  顔のデザインに年増っぽさを入れ込みつつも、女体は若々しさを残すタイプであって、いずれのヒロインも適度に張りのある巨乳&安産型ヒップを組み合わせた肉感的な肢体の持ち主(←参照 サブヒロインの美熟女学長 長編第6話より)。陰毛がもっさり茂る股間に、陰唇のびらびら感がある秘所描写、艶っぽい唇の表現など、粘膜描写を中心に各種体パーツの描写に濃厚な淫猥さがあるのも女体描写の特色です。
  体への卑猥な落書きやスケベ衣装など、ヒロインの羞恥心や屈辱感を刺激する要素をこのエロボディと組み合わせて、ヒロインの肢体が淫らに変容される様子を強調していますが、着衣セックスよりかはバスト&ヒップ&股間をたっぷり見せつけることが意識されたタイプ。
  十分なキャリアを有する作家さんであり、描線をむしろ安定さえることなく勢いや荒々しさを表現し、十分に高い密度の描画で画面に重さを出すスタイルの絵柄は表紙絵と高い互換性を保っています。

【強烈なインパクトのあるアヘ顔を軸にハードな痴態描写】
  日常の中で生じてくる異常や不安から寝取られエロの暴露へと導入してくる長編第1話は50Pとかなりの長尺でシナリオパートを十分にしつつエロも長尺。その他のエピソードでも十分なボリューム感はあり、また後述する様にエロ描写の過激さ・ハードさもあって質的な満腹感が非常に強いスタイル。
 寝取られエロである長編作は寝取られが開始される時点からしばらくは脅迫凌辱としての色彩が強く、マゾ性癖を強制的に開花させられていくことで自らも積極的に快感を求めるようになってしまう様子を描いていきます。短編作についてもヒロインが自ら若者達との乱交に溺れる様子を描いており、いずれも普段の様子との強烈なギャップを形成しています。
  この作家さんの特色である“ひょっとこフェラ”でち○ぽをバキュームしたり、根元まで銜え込んで顔面を股間に押し付けブタ鼻になったりなフェラ描写、ち○こを顔に押し付けたり臭いをかがせたりしつつ、イラマチオ気味なプレイ、男性の肛門を舐めて奉仕するアナル舐めなど、ヒロインが好き放題にされ、奉仕を強要されて無様な姿を曝け出すという構図を前戯パートから明確化しています。
StoryInWhichMySteadyWasRobbedByBadBoy4 前戯パートで敢えて射精しないエロ展開とすることもありつつ、秘所に婚約者や夫以外のちんこを受け入れざるをえない状況に置かれて開始される抽挿パートは、ホラーテイストさえ感じるような強烈なアヘ顔に言葉にならない絶叫ボイス&お下品な実況エロ台詞を組み合わせるこの作家さんの十八番とも言える過激でハードな演出が非常に特徴的(←参照 “ごめんねぇええッ” 長編第5話より)。
ドストレートに露骨な結合部見せつけ構図などの多用で力押しする部分もありつつ、前述した寝取られエロとして王道的なヒロインの変容や、寝取られる男性を意識させる台詞回しやプレイ、強烈さのある台詞の連呼と対照的な冷静に変質していくモノローグなどなど、小技もしっかりと効いたエロ描写と言えるでしょう。
  ストーリー展開の都合上、長編作ではしばらく生中出しを封印して、ゴム付きフィニッシュや引き抜いての口内フィニッシュ⇒そのままお掃除フェラといった展開もありつつ、トドメとして生中出しを終盤で投入しており、1Pフル~2P見開きの大ボリュームでビクビクと反応する肢体に、罪悪感や快楽、恐怖や歓喜が入り混じるアクメ絶叫で強烈なインパクトのフィニッシュシーンを形成しています。

  エロ描写のインパクトの強さはかなり好みが分かれるものとは思いますが、明瞭な特色であり、また快楽に飲み込まれていく寝取られ展開との相性の良さを再認識させてくれました。
余談ですが、長編作では既に調教済みの美熟女学長がキャラデザメンでかなりお気に入りで、どっちのヒロインのエロシーンでも実用的読書が捗りました。