EroticSexyWomen TVアニメ版『どろろ』第7話「絡新婦の巻」を観ました。人間としての要素を取り戻す度に弱点も得てしまうという流れの中で、百鬼丸の“人間性”がハッピーエンドを可能にするという脚本が素晴らしいのですよねぇ。
異類婚姻譚大好きマンなので、死闘にならなくて本当によかったです。


  さて本日は、刻江尋人先生の『彩艶女』(ワニマガジン社)のへたレビューです。なお、先生の前々単行本『求愛ベクトル』(コアマガジン)のへたレビュー等もよろしければ併せてご参照下さい。
完熟美女&ギャル系美少女が強烈な快楽に夢中になってしまう展開&汁だくで激しく乱れまくる痴態が詰まった作品集となっています。

EroticSexyWomen1  収録作は、男達と遊んでいるのをクラスの真面目な優等生・岡崎君に見られたギャル・瀬莉菜は口封じをしようと彼に色仕掛けをしかけるのだが、体の相性が最高な彼とのセックスにすっかりはまってしまい、その噂を聞きつけた遊び仲間のギャル達も彼とのHをご所望で・・・な連作「小>大」シリーズ正続編(←参照 エッチなギャルの口封じの方法は!? 連作正編「小>大」より)+描き下ろし後日談(3P)、娘の旦那が酔っ払った時、娘と間違えて犯された義母であったが、彼とのセックスにむしろ義母さんの方が夢中になってしまい・・・!?な短編「なりゆき」+カバー裏に後日談(2P)、および読み切り形式の短編7作。
なお、短編「姦察マンション宴」は前単行本に収録の「姦察マンション」の続編であり、単行本宣伝用のショート作品(8P)。
この宣伝用短編と描き下ろし作品を除き、1話・作当りのページ数はいずれも20Pと中の下ながらコンビニ誌初出としては標準を上回る水準。コンパクトながら比較的じっくりと展開していく話回しには一定の存在感があり、その上で濃厚感の強いエロ描写を十分量提供する構築となっています。

【話の軽重・明暗に多彩さのあるインモラル系】
  いずれの作品も、ヒロインが男性キャラクターとのセックスに夢中になっていくという構図は概ね共通しながら、作劇の方向性には雰囲気の明暗や展開の軽重においてバリエーションがあります。
巷で噂のホレ薬を使用して後輩ガールに告白しようとした少年が間違ってそのお母さんにホレ薬をかがせてしまい!?という冒頭から意外なラブラブ模様に展開する短編「媚薬効果」や、なんだかんだ言いながら真面目な少年とセックスを満喫しヤキモチを焼くくらいにはラブラブになるギャルさんを描く連作「小>大」シリーズなどは、ちょっとしたインモラル感はありつつも明るくポジティブな雰囲気がより目立つタイプ。
EroticSexyWomen2  これに対して、妻との性生活の不満を聞いて貰った部下に助けられながら、彼が夫婦生活を次第に乗っ取り、部下とのセックスで乱れまくる妻の姿を日々見せつけられることになる短編「寄性」(←参照 妻の完堕ち宣言を目前で聞かされることに 同短編より)、家庭を顧みない夫との生活に不満を頂いた妻がつい出会い系サイトを利用してしまい、そこで出会った悪い男との背徳の快楽に絡め取られてしまう短編「姦堕ち」など、インモラル系のお話としての重さ・暗さが強いタイプの作品にも存在感があります。
また、ヤンキー系女子がいじめていた男子とのセックスに夢中にされて彼氏とのセックスでは満足できなってしまう短編「って優香、堕とされちゃった」や、娘の旦那とのセックスに溺れてしまう短編「なりゆき」など、エロシチュとしての背徳感や支配欲を刺激する要素を持たせつつ、男女がWin-Winな関係性に落ち着くことで、温和にまとめるタイプも存在。
  これらの作品に加えて、男性がヒロインを籠絡したと思いきや実は全てを掌握していたのは・・・という伏線を張りつつどんでん返しの展開で魅せる短編「担任だった女」などもあり、作劇の方向性は多彩ですが、いずれにしてもヒロインの変容や事態のエスカレーション、はたまた意外なラブラブ感の発生などを話の展開としてしっかり描けているのは○。
話そのものに強い独自性があるという訳ではないものの、ちょっとした仕掛けのあるラストの描写なども含めて、作劇としての巧さを感じさせるタイプと言えるでしょう。

【年増の色香がたっぷりな美熟女&華やかなJK美少女】
  連作および短編2作では女子校生級の美少女さんが登場していますが、その他の作品では美熟女さんが勢揃いしており、30代半ば~40代半ば程度と推察される年齢層高めの設定はこの作家さんらしい点。
いずれの年齢層でも、フェロモンむんむんの色気感は共通させつつ、若者らしい華やかさや健康的な色気のあるJKヒロインと、若々しさも感じさせつつ年増らしい成熟した色気感のある人妻・ママ系ヒロインとはしっかり描き分けが為されています。
  年増ヒロインでは程好くおっぱいの垂れた感じやより駄肉感を強く打ち出すなどの熟女ボディらしさをボディデザインに織り込んでいますが、年齢層を問わずに巨乳~爆乳のバストとこれまたマッスたっぷりの安産型ヒップの存在感が非常に強い肢体造形であることはいずれの女性キャラにも共通。
EroticSexyWomen3艶やかな色で肉厚さも感じさせる唇、艶のある黒髪、程好い大きさの乳輪&乳首にアンダーヘア標準搭載の股間と(←参照 髪の黒、肌の白と唇の紅 短編「担任だった女」より)、各種体パーツ描写に十分な煽情性があると同時に、セックスシーンでは淫液をたっぷりと添加して肢体のシズル感を強化していくのも特徴です。
  アナログ作画からデジタル作画へ移行したのか、2014年ごろの短編2作と2016年以降の絵柄との間では、ベースとなる絵柄自体は共通しつつ、描線の密度や濃淡の付け方には明瞭な違いを感じます。
絵柄としてはオールドスクールという印象が強く、濃厚な色気感は好みを分ける要素なのは間違いないですが、その濃厚さが美熟女キャラの痴態描写との相性が大変に良いというのは揺るぎない美点と言えます。

【濃厚感のある演出&インパクトのある構図の濃厚エロシーン】
  堕ちモノ系にしてもラブエロ系への発展にしても、エロシーンの中で作劇の流れを組み立てていくスタイルであるため、濡れ場は量的に充実しており、絵柄や演出の濃厚感もあって全体的にハイカロリーなエロ描写であることも満腹感に貢献しています。
 女性側が積極的にセックスへ持ち込むケースもあれば、男性側が主導するケースも存在しており、その点に加えて寝取り/寝取られエロとしての倒錯性やヒロインを快楽で圧倒する嗜虐性などにも濃淡が様々なエロシチュとなっていますが、いずれにしても強烈な快楽を味わって激しく悶え、更なる快楽を望むヒロイン達の痴態は共通。
 ストーリー展開をエロシーンの中で表現していく分、場面転換をしながら複数回のセックスを入れ込むケースが多く、前戯パート→抽挿パートという一般的な構成で一シークエンスとしてまとめる場合に比べると、個々のプレイ内容のタメにはやや欠けて駆け足気味の展開となることはあります。
EroticSexyWomen4とは言え、そもそもの絵柄の濃厚感に加えて、豊満ボディをぐっしょりと濡らす多量の液汁描写、連呼されたり絶叫されたりなハートマーク付きのエロ台詞やストレートな淫語搭載のエロ台詞、露骨な結合部見せつけ構図や淫猥な断面図など(←参照 短編「姦堕ち」より)、演出・構図に濃厚感やインパクトの強さがあることで質的な満腹感を強く打ち出すことで、前述の構成における弱点面はカバーされています。
  また、描写としてのインパクトや演出の濃厚感は共通させつつ、登場人物の心理描写のモノローグで、エロシチュエーションの趣向を明確化させ、陶酔感の強調や欲望の奔流を感じさせているのは上手いと感じる点。
ねっとりクンニからのヒロインアクメやねっとりフェラからの口内射精等、前戯パートに抜き所を設けることも多いですが、抽挿パートに相当するパートに分量を取って中出し描写を複数回投入するケースが多く、アクメボイスを叫びながら感極まった表情を浮かべるヒロインの汁だく痴態を描いて濃厚に〆ています。

  熟女メインのヒロイン陣に濃厚感のある絵柄と、好みを分ける要素は明確に有しつつ、熟女エロらしさの煮詰め方とライトなものから適度に重いものまで多彩に読ませる話が良く噛み合っていることが明瞭な強みでしょう。
個人的には、セックスのお勉強も真面目にしてギャルヒロイン達に積極的に求められることになる連作「小>大」シリーズと、熟女な美人教師を籠絡しようとして実は彼女の掌の上な短編「担任だった女」が特にお気に入りでございます。