FlowersInToyGarden だーく先生の『弁当やばいよ水無瀬さん』第2巻(メディアファクトリー)を読みました。相変わらず肉ばかりでヤバい弁当の主人公ですが、加藤君とのエピソード、ストレートに青春ラブコメでなかなかニコニコできましたね。
ほのぼのと楽しめるのですが、主題である料理と食事シーンの作画、もう少し改善できませんかね・・・。


  さて本日は、肉そうきゅー。先生の『箱庭ニ咲ク雌ノ華』(ジーオーティー)の遅延へたレビューです。自分でも意外で、以前にレビューを書いたような気がしていたのですが、今回、この作家さんの作品を初めてレビューする運びとなりました。
それはともかく、お嬢様ヒロイン達をメス奴隷に調教する背徳シチュ&ハーレム展開が同時に楽しめる1冊となっています。

FlowersInToyGarden1  収録作は、当主の死去に伴い政財界への影響力を失うことをい危惧した貴族家の当主たる未亡人は、かつての自分がそうであったように、三人の義理の娘達を性的奉仕や婚姻の道具として性的に調教するべく、精力絶倫の主人公を調教師に仕立てて彼女達の通う学園に招き、娘達を調教させるのだが・・・なタイトル長編全10話(←参照 女当主の策謀は狂気かそれとも・・・? 同長編第1話より)+描き下ろしのフルカラー幕間劇(4P)。
描き下ろしフルカラー作品を除き、1話当りのページ数は18~22P(平均19P)と標準を少し下回るボリュームで推移。各話のページ数の関係上、やや小刻みな展開ながら長編作として十分な読み応えを有しており、その上で適度な満腹感と過激さのあるエロを提供する作りとなっています。

【ダーク&インモラル系からラブラブハーレム系への転調】
  義理の娘達を政略の道具とするため、その尖兵として精力絶倫のおっさんが三姉妹を調教していくというダーク&インモラルな雰囲気を明瞭にした出だしでありつつ、作劇全体の方向としては意外にマイルドな方向へと向かっていきます。
基本的に、三姉妹と義母の関係性は、同じ境遇を共有しており、また信頼関係にあるという点、男性主人公側に彼女達に対する害意や歪んだ支配欲は無い点、道具として扱われてきた/扱われようとする女性達に対して、そうではない道を提示する点など、欲望の檻へと閉塞していく調教&凌辱エロ的な方向性ではなく、むしろそこからの解放を描いていく作劇となっています。
FlowersInToyGarden2  紆余曲折はありながら、主人公のおっさんが悪人というよりかは善人という存在であることもあって、三姉妹がそれぞれ主人公との間に愛情や信頼関係が生じており(←参照 ちょっとアブノーマルだけどラブラブ 長編第8話より)、主人公側も彼女達の信頼や委託に応える働きをしていることで、最終的にはラブラブなハーレム模様へとまとまっていきます。
物語の黒幕的存在である義母の氷華さんの真意や、彼女の思惑の実行役にされた主人公の過去や善意などを描き出していくことで、このラブエロ的なハーレム展開への移行を可能にしているのは、作劇の回し方としては適切ですが、一方で“実はこれこれこういった事情がありました”的な説明が後追い的に逐次投入されることで、序盤のダーク&インモラル系の雰囲気に言い訳めいた説明が為されている様に感じるのは、やや興を削ぐ要素。
  エロはハード指向でありつつ最終的な読み口はマイルドにというコンセプトとしては十分に成功している印象で、その転調も含めて長編作としての読み応えでもあるのですが、凌辱&調教系としてのパワフルさやダークさと、ラブラブハーレム的なウハウハな幸福感とは、同時に楽しむには作劇の調節が取れておらず、話としてどっちつかずな印象が拭えないまま強引なラストを迎えたという印象が残ります。

【スレンダー巨乳ボディの計5名のヒロイン達】
  メインとなるのは女子校生級の三姉妹でありつつ、そこに彼女達の義母であり貴族家の当主である女性に、その家のメイドでありつつ主人公を主人と慕うことになるメイドさんも加わって、計5名のヒロインを投入。
ドM性癖の紫苑、アナルが弱点な橙香、催眠洗脳で甘えん坊な桜里愛と、それぞれエロシチュにおける役割分担が為されており、当初は主人公に対する強い嫌悪感を抱きつつ、調教や催眠による快楽と徐々に形成されていく信頼感とでラブラブかつ従属的な関係性を築くことでハーレム模様を形成していきます。
FlowersInToyGarden3  個別ヒロインとのセックスをメインとして充実させつつ、複数人ヒロインということもあって3P、4Pセックスなど同時に複数の美少女を相手とするウハウハ感を打ち出すことも多く(←参照 お嬢様姉妹丼だ! 長編第4話より)、前述した様に男性側が好き放題にする凌辱系なのか、ヒロイン側がそれぞれ積極的に求めてくるハーレム系なのかで雰囲気は異なりつつ、エロのゴージャス感という点では共通しています。
 メカクレキャラなメイドさんや黒髪ロングの清楚系お嬢様など、キャラデザインでは明確にバリエーションを設けつつ、貧乳寄りのメイドさんを除いて、ヒロインの肢体造形に関しては十分なボリューム感のあるバスト&ヒップを組み合わせたスタンダードなスレンダー巨乳ボディで概ね固定。
どちらかと言えば淫猥さの強さよりかは、デフォルメ感も含めてキャッチーさ・親しみ易さのあるボディデザインで、その分強い個性には欠ける印象があるのですが、陥没乳首であったり、陰毛の有無であったり、はたまた調教過程でのエロ衣装であったりと、キャラデザインに加えて肢体描写でも見た目のバリエーションは形成されており、そのことで複数人エッチやハーレム的展開でのゴージャス感を高めているのは魅力と感じます。
  加えて、オーセンティックなアニメ/エロゲー系の絵柄は単行本を通して安定しており、表紙絵のフルカラー絵とも完全互換であることは明確な安心材料となっています。

【アタックの強い演出で彩るアブノーマルシチュでの蕩け痴態】
  前述した様に、ページ数の都合上やや小刻みな展開であり、エロシーンの複数話またぎでの継続などもないため、個々のエロシーンの分量はそれ程多くないものの、逆に言えばエロシチュやヒロインを変更したエロシーンを多彩に楽しめる仕様とも言えます。
 最終話ではヒロイン全員とのラブラブハーレムHが投入されますし、中盤以降ではヒロインとの和姦エロとしての雰囲気が明瞭になっていきますが、特に序盤~中盤では調教・凌辱系としての色彩が明瞭。
前述した様に、アナル関連の調教や露出・放尿といった羞恥プレイにスパンキング、催眠によるラブラブ感の強制など、個々のヒロインの設定に合わせたエロシチュ・プレイを投入しており、それぞれの弱点・性癖を突破されてかつそれが充足されていく流れで、ヒロイン側がメロメロにされてしまうという流れをエロ展開としてのストーリーとしても形成していきます。
  ヒロインの性感帯をねっとり刺激する愛撫や、素股、パイズリ、フェラ等のご奉仕をさせて射精に至る流れを前戯パートで形成しており、分量としても十分に用意しつつ、演出的な盛り上げや分量の充実度合としては抽挿パートの比重が大きく、場合によっては中出し連発などのアグレッシブな展開で、ピストンによってヒロインを圧倒するマッシブさを打ち出します
FlowersInToyGarden4瞳にハートマークを浮かべたり、アヘ顔を曝け出したりな表情描写、蕩けまくったハートマーク付きの悶絶&強制、潮吹きや失禁、大量の中出し描写などの派手な液汁描写、やや勢い任せながらシンプルにアタックの強い結合文見せつけ構図や子宮をノックする断面図等、エロ演出には十分なアタックがあり(←参照 長編第3話より)、また絵柄の親しみ易さ故に、一種のギャップとして演出がより引き立っています。
  ピストンしながらのアナル弄りやベロチュー、待機組の別ヒロインによる結合部舐め等々、手数を織り込みながら、特に終盤ではヒロイン側の抵抗感をへし折る、または除去する台詞回しによってそのメンタルに踏み込んだ上で、白濁液の大量放出&ヒロインの強烈アクメを大ゴマ~1Pフルでパワフルに投入しており、手数による情報量の多さと演出のアタックの強さで押し通すスタイルで一貫しています。

  作劇面でのどっちつかず感はネガティブな印象を残すものの、それ故に多彩なエロシチュが楽しめ、また読後の印象も重くならないという美点もあって、抜きツールとしては相応に強い満足感があるという印象。
ハード&アブノーマルな趣向で美少女さんを好き放題にしたいけど、ヒロインが可愛そうだったり重い結末があったりするのはちょっと・・・という諸氏にお勧めでございます。