UnCheergirl 高橋慶太郎先生の『貧民、聖櫃、大富豪』第4巻(小学館)を読みました。経済となれば銀行は避けられない要素と思いますが、そこを地域的な金融機関としての信用金庫を主題に据えてきたのは面白いなぁと思いました。
この話をリンちゃんが持ってきた際の、彼女と芙和ちゃんそれぞれのリアクションが面白かったです。

  さて本日は、わなお先生の初単行本『アンチアガール!』(茜新社)のへたレビューです。表紙絵も裏表紙絵も華やかさがあって、中身の印象とよく合っているなと感じます。
スレンダー巨乳ボディのJK美少女さん達とのお馬鹿なコメディ&ハードに乱れまくりのパワフルセックスが詰まった1冊となっています。

UnCheergirl1  収録作は、相手を励ますのではなく、男性を甘やかしまくることで慰め癒してあげる“アンチアガール(アンチアリーディング)”という競技が流行する世界で、その競技に励む女子校生達それぞれの奮闘?を描く中編「アンチアガール!」シリーズ全5話(←参照 社畜おじさんを癒しに参上! 同中編シリーズ第1話より)、および読み切り形式の短編2作。
1話・作当りのページ数は22~32P(平均25P弱)と中の上クラスのボリュームで推移。ページ数に比してストーリー面での読み応えは乏しいですが、いい意味で勢いで押し通すスタイルとなっており、十二分なアタックのあるエロ描写にも十分な存在感があります。

【設定の面白さをいい意味で貫くエロコメディ】
  相手を励ますのではなく、甘やかして癒すことで活力を与えるというアンチアガールという競技を描く中編シリーズは、この設定だけで十分なインパクトのある作品であり、中編としてのストーリー性を高めるというよりかは、どちらかと言えばオムニバス形式の構成
UnCheergirl2アンチアガールの競技においてパフォーマンス面で伸び悩む一人の少女・アイリの成長であったり、部活動を通しての登場人物の成長や恋愛模様が描かれたりしますし、その中で部活モノ的な努力や挑戦のポジティブさが描かれていることは読み口の良さに貢献していますが(←参照 よきライバルとして認め合う二人 中編シリーズ第5話より)、それが主題であるとは言い難い構築でもあって、エロエロな狂騒を繰り広げていくあっけらかんとした楽しさやテンションの高さが先行するスタイルと感じます。
 必ずしも時系列が分かり易いとは言えない配置や、全国大会が開催されていることを示しつつ、話の筋にはあまり絡まない構成など、シリーズ作としてまとまりを作りたいのか、オムニバス形式として多彩な物語を用意したいのかという軸のどっちつかず感があるのは、相応に減点材料ではありますが、とは言え、題材のユニークさとインパクトで一貫して押し通せているのは、間違いなく思い切りの良さ故であって、90年代後半~00年代前半の自由度の高かったエロ漫画を、好い意味でも悪い意味でも懐古させるスタイルと個人的には感じます。
  短編2作についても、男性側にとってエロ的に都合の良い状況が転がり込んでくるという構図は共通しつつ、魔法少女モノである短編「童貞救世主ミカたん」、怪談モノでありつつ勘違いネタで押し通す短編「イマDoki!?花子さん!」と、それぞれ漫画チックに楽しい状況と絡めることで、エロコメ的なテンションの高さや全体の雰囲気のお気楽さに結びつけることに成功しています。
  中編シリーズも短編2作も、そこまでの展開そのままに緩やかにフェードアウトしていくタイプのまとめ方であって、冒頭に提示したインパクトのままに突き進むスタイルでる故に、終盤の収束のさせ方に工夫の無さを感じる部分はあるのですが、しょーもないトホホなオチ(誉めてます)を含めて、基本的にポジティブなまとめ方となっているため、軽く明るい読後感を残していると言えるでしょう。

【明るくエッチなスレンダー巨乳美少女さん達】
 中編作におけるライバルキャラのママさんにしてコーチ?の女性やそもそも年齢層が不明なトイレの妖怪・花子さんなどの例外を有しつつ、基本的には女子校生級の美少女さんで統一された陣容となっています。
 天真爛漫だがドスケベな魔法少女や今時の女子校生の情報が90年代くらいからアップデートされなかった花子さんなど、短編2作のヒロインは漫画チックに楽しいキャラ立ちがしっかりしていますし、中編作では主人公的なポジションが定まらない故の弱さはあるものの、真摯にアンチアリーディングに励む先輩や真面目な委員長キャラ、活動の中で母性に目覚めていく不真面目なギャル系に圧倒的な癒しセックス力で立ちふさがるライバルキャラなど、多彩なヒロインが登場して賑やかに展開していくのが面白さの基盤と感じます。
UnCheergirl3多彩な設定に沿ってギャル系美少女やお堅い印象の委員長キャラ、スポーティーな短髪ガールなどキャラデザの描き分けは為しつつ、等身高めのスレンダーボディに巨乳&ボリュームヒップと締まったウエストを組み合わせた女体設計が共通しており(←参照 柔らかバスト&締まったウエスト 短編「イマDoki!?花子さん!」より)、メリハリの強さ故に一定の硬さも女体描写に感じますが、バスト&ヒップの分かり易いセックスアピールを実用性に直結させています。
  疲れたおじさんを癒してあげるというコンセプトな中編作を筆頭として、さえない容姿のおじさんや肥満体であったり不細工であったりな男性の登場頻度が高く、ヒロインの美醜との対比を形成しつつ、好みは分かれるところかもしれません。とはいえ、彼らは悪役キャラではなくてその中身に不快感は無く、容姿や境遇に関係なく美少女さんとの棚ボタエッチをエンジョイできる立場というものを強調するキャラデザとも言えるでしょう。
  作風の雰囲気に加えて、前述のキャラデザや絵柄もなんとなく90年代の懐かしさを覚えるタイプであり、二次元的な華やかさを有しつつ、そこに絵柄としての細やかさや修飾性の高さは良くも悪くも載りません。とはいえ、初単行本ながら絵柄は表紙絵と互換性高く安定していますし、コミカルな作風との相性も良いと感じます。

【アタックの強いエロ演出と勢いのある描写&画面構成】
  エロシーンに向かってあっけらかんとイージーに進行する導入パートがエロコメ的な楽しさを形成すると共に、濡れ場に十分な尺を設けることにつながっており、テンション高めのパワフルセックスをたっぷり鑑賞可能
 年下であるアンチアガール達の母性に包まれてエッチに甘やかされる中編シリーズに、魔法使い(30歳以上で童貞のアレ)の魔力を魔法少女に吸収して貰ったり、大人に憧れる幽霊さんが黒ギャルを勘違いしてエッチに誘ったりと、ヒロイン側の積極性を明確に示した上で、彼女達に甘えたり気持ち良くしてもらったりという構図が非常に明瞭な和姦エロとなっています。
豊満おっぱいに顔を挟まれたり吸ったり、母乳は出ないものの授乳手コキがあったり、熱心なフェラやパイズリで気持ち良くして貰ったりと、前戯パートにおいて前述したヒロインの積極性と甘やかし的な構図が明確化されており、細かいことは忘れて彼女達に色々と委ねて射精に導かれる流れが強み
UnCheergirl4  抽挿パートに移行後は、ヒロイン側が主導しての騎乗位なども描きつつ、彼女達にすっかり虜となった男性キャラがパワフルに腰を使う展開となっており、ヒロインの柔らかボディに密着しながら濁音メインの水音を奏でるという、ガツガツと前のめり感もある描写を用意しています(←参照 中編シリーズ第2話より)。
 アヘ顔を含む乱れまくりな表情付けや大股開きでの露骨な結合部見せつけ構図、ピストンに合わせてぶるんぶるんと上下に動く乳揺れ描写、各種擬音や乱れた描き文字の嬌声のちりばめなど、アタックの強い演出を十分な密度で添加するスタイルであり、元の絵柄があっさり系である故に演出の載りの良さがあるのも、エロシーンのインパクトを高めています。
絵柄の性質もあって丁寧というよりかは荒さを感じるコマはあるものの、それを含めて勢いの強さがあるエロ描写をストレートに連続させていく力強さは強い魅力で、前述したアグレッシブなエロ演出とヒロインの肢体をがっつり見せる大ゴマ、局所アップの小ゴマをバランスよく組み合わせ、仰け反り中出しアクメの大ゴマフィニッシュへと突入する流れは大変に実用的と言えるでしょう。

  ワン・アイディアのインパクト勝負という面では粗さも感じますが、とは言えそれ故の勢いやネタをやり切る胆力はしっかりと感じることが出来て、エロ描写についても巧いだけの作品よりもずっと実用性が高いと感じさせます。
個人的には、疲れたおじさんが、若者の時に好きだったコギャル(死語)姿に変身したトイレの花子さんとアゲアゲなセックスを楽しむ短編「イマDoki!?花子さん!」がネタ的にもエロ的にも最愛でございます。