GraduationFromChildhoodFriend はしゃ先生の『さめない街の喫茶店』第1巻(イースト・プレス)を読みました。夢を見ない優しい住人達と過ごしながら、それが現実世界ではないことに気付いている少女というファンタジーなお話でありつつ、大変に洒落たカフェ飯的な料理がどれも美味しそうという作品です。
ふわっと柔らかくて、それでいて細やかな絵柄が素敵ですねぇ。

  さて本日は、コオリズ先生の初単行本『幼なじみ卒業式』(クロエ出版)の越年へたレビューです。昨年10月に発売された作品なので、相当な遅延レビューなのですが、現在、積みレビューの解消を推進しておりまして、今回のレビュー執筆となりました。
それはともかく、少女漫画チックに繊細なタッチで描かれる陰毛濃いめ美少女さん達との優しいラブ模様&ラブラブハードファックが詰まった作品集です。

GraduationFromChildhoodFriend1  収録作は、引きこもりで絵ばかり描いている少年は幼馴染の女の子にエロ漫画家になる夢を初めて打ち明け、少女のそれに協力してエッチなポージングとかをしてあげるのだが・・・!?な連作「ねこまんまん」前後編(←参照 ツンデレな尽くす系彼女さん 同連作後編より)+描き下ろし後日談(10P)、幼子にたまたま上げた指輪をキッカケとして二人は腐れ縁となって終に結ばれる短編「約束なんていらない」+フルカラー後日談(4P)、周囲から“カッコイイ”と言われるボーイッシュガールの悩みを彼氏君は受け止めてあげて・・・な連作「ユーリ様がみてる」正続編、および読み切り形式の短編2作。
描き下ろし作品とフルカラー作品を除き、1話・作当りのページ数は10~36P(平均27P弱)と平均値として標準を上回るボリュームで推移。作劇面にも一定の存在感を示しつつ、ボリューミィなエロシーンの満腹感が強いタイプの構築が揃っています

【優しく甘く描かれたささやかな恋のドラマの心地良さ】
  作劇の方向性としては、甘味たっぷりのラブストーリーであり、特に幼馴染である男女の確かな絆が、恋愛関係へと昇華されていく流れを優しく描き出している点が強みと言えます。
GraduationFromChildhoodFriend2引きこもりの少年の理解者としての幼馴染や、中性的であることがコンプレックスな少女の悩みを受け止め、彼女の可愛らしさを理解する少年、兄妹みたいな関係性から互いの好意を打ち明ける二人などの関係性において(←参照 妹ではなく恋人として見てほしくて 短編「おねだり理緒ちゃん」より)、男女が共に過ごした時間や経緯をしっかりと描いた上で、その蓄積に因る信頼や好意が幸福な性愛関係を導いていく流れこそが、ラブエロ系としての甘味を生んでいると評し得るでしょう。
  告白シーンやキスシーンなどの、恋愛ストーリーとしてのドラマ性の要となる部分では印象的な絵作りが為されると共に、台詞表現にはポエティックさや逆にズバッとストレートさがある少女漫画テイストがあるものの、クドさや大仰さを強く感じさせない塩梅の良さも滑らかな読み口に貢献していると感じます。
また、男女いずれかに明確な主導性を持たせるのではなく、棚ボタ的にエロが転がり込んでくるケースも含めて、男女双方がセックスへと向かって次第に心身の距離を詰めていく流れにも趣があって、性欲や独占欲、羞恥心や相手への慈しみが混じり合う様子を描き出しています。
  展開として大きなドラマではなく、二人の日常の中での小さなドラマを二人にとって大切なものとして描くスタイルも一貫しており、改めて幸福を分かち合う男女の姿で優しく微笑ましく終えるラブラブなハッピーエンドで、甘味たっぷりの読後感を残してくれています。

【股間のお毛々が濃いめな幼馴染のキュートガールズ】
  時間経過を重視する作品でもあるため、幼少期や逆に大人に成長した姿が描かれるヒロイン達も存在しますが、そのケースも含めて作劇およびエロシーンでメインとなるのはミドル~ハイティーン級の制服ガール達。
 単行本タイトル通りに、幼馴染であるヒロインが揃っており、幼少期の思い出がそれぞれのカップル達の在り方に強く影響している描き方は、幼馴染同士の関係性の魅力を大きく高めていると評し得ます。
世話焼きツンデレ系や甘えん坊な妹系ガール、クールな長身ボーイッシュタイプにちょっと天然気味なふわふわガールとそれぞれに明確なキャラクター属性を設けつつ、そこにわざとらしさや在り来たり感が少ないのは、作劇の読み口の良さ故であり、また男性キャラクター達の善性も二人の恋路を祝福できることにつながっています。
  高身長のスレンダーボディもあれば、身長低めながらもマッスたっぷりのもちもちバスト&ヒップをお持ちなトランジスタグラマさんもいるなど、美少女キャラのボディデザインにはバリエーションはありつつ、肢体全体の設計としてはエロい肉感を強く打ち出すよりも可愛らしさやすらりとした美しさを重視するスタイル。
GraduationFromChildhoodFriend3その一方で、大粒の乳首や陰核、尻毛まで丁寧に描き込んだ上で基本的に濃く茂る陰毛描写、相応な描き込みでリアル指向の粘膜描写など、体パーツの淫猥さは読み手の好みが割れる水準で濃厚になっており、端正であったりキュートであったりなキャラデザインとのギャップが鮮明です(←参照 スレンダーボディの端正さとドスケベ股間描写 連作「ユーリ様がみてる」正編より)。
  真激レーベルでも、華やかでキャッチーな絵柄が増えてきましたが、繊細な描線を丁寧に組み合わせ、少女漫画的な萌えっぽさを感じさせる絵柄はこのレーベルとしてはなかなか異色なタイプ。モノクロ絵でもフルカラー絵との遜色を感じさせない密度があって、初単行本ながらも単行本を通して絵柄は安定しています。

【露骨な構図とアタックの強い演出を連続投入な濡れ場】
  後日談や連作続編などの短めの作品を除けば、個々に標準以上のページ数を有するエピソードが揃っており、エロシーンも十分な尺の長さを感じさせます。
  後述する様に、エロ描写はかなりハード&濃厚指向ではありますが、行為としては相手も自分も共に気持ち良くなっていく正統派の恋愛セックスであり、前述した初々しさや優しさを感じさせる導入パートから性的快楽への陶酔感や恋の熱狂さを加速度的に高めていくエロ展開が強み。
  前述した陰毛を伴う秘所やアナル、大粒の乳首などの淫猥な体パーツ描写をそこへの愛撫などでたっぷりと見せつける前戯パートは長めの尺を設けており、ヒロインの性感帯をじっくりと舐めたりいじったりな愛撫描写を基本としつつ、キュートフェイスが男根を頬張るフェラやシックスナインも投入する場合はこの時点で蕩けきった表情を曝け出すヒロインのお口にザーメンを発射。
GraduationFromChildhoodFriend4この時点で、露骨さのある構図で性器関連を見せつける構図を投入したり、蕩けきって言葉にならない嬌声を出していたりなヒロイン達ですが、抽挿パートではその路線を更に明確化させて、結合部をがっつりと見せつける構図を中心として結合部のアップ構図の連続投入や(←参照 短編「メルヘンキッス」より)、蕩けきったアヘ顔でハートマーク乱舞の悶絶嬌声を繰り返したり、色々なお汁を飛び散らせたりと、非常にアタックの強い演出・構図を高密度に詰め込んだエロ描写が続きます。
絵柄の性質や作劇の方向性を考えると、相当な違和感を覚えてしまう方も当然居るであろうと推察されるエロ描写であり、絵柄や作風とのギャップを強烈に形成している分、読み手によって好悪が分かれるであろうことは確か。
 前戯パートにじっくりと尺を使う分、抽挿パートはそこまで長尺ではないものの、上述の濃厚な肢体描写とアタックの強い演出もあってフィニッシュシーンまでのタメと盛り上げは十分にあり、大ゴマ~2P見開きで派手なアヘ顔&秘所やアナルから中出し精液があふれ出る結合部見せつけ構図をがっつり投入して抜き所を形成すると共に、そこから元のキュートな表情&甘い愛のささやきを投入して、再び柔和な雰囲気へと戻っていきます。

  上品な甘味のふんわり食感のシュークリームを頂いていたら、濃厚豚骨醤油の大盛ラーメンが突如配膳されるような読書感が味わえ、その組み合わせ自体に好みは分かれると思いますが、どちらも美味しいのは間違いなく、それを可能にしているのは表現力が高い作画の良さとも感じます。
個人的には、甘えん坊な妹系キュートガールと、兄妹みたいな関係から互いに一歩踏み出す微笑ましい展開と、バキューム感のある濃厚フェラ&パワフルラブラブファックが楽しめる短編「おねだり理緒ちゃん」が最愛でございます。