FullBloomHaremSchool TVアニメ『えんどろ~!』第1話「エンドロールにはまだ早い~!」を観ました。いきなり魔王封印からのエンドロールでおや?と思いましたが、観ている内に成程な~とコンセプトを理解しました。魔王様の作戦、なかなか迂遠なのですが、可愛いのでオールオッケーですね。
絵柄もあってほのぼのとしたファンタジーが楽しめそうです。

  さて本日は、新羽隆秀先生の初単行本『満開!ハーレムスクール』の遅延へたレビューです。発売から10日程遅れてのレビューとなり、申し訳ない。
エロ的大騒動を巻き起こしながらの淫魔ヒロインとのラブストーリー&強烈な快感が叩き込まれるエロシーンが楽しめる1冊となっています。

FullBloomHaremSchool1  収録作は、いまいちパッとしないが平穏な学生生活を送っている主人公の少年・圭祐君は、ある日転校してきた女子学生・アイリスが実は淫魔であることを明かし、少年の体に存在する特別な魔力を吸収するために襲ってくるのだが・・・という展開から始まる長編「桜並木のあの娘」シリーズ全4話(←参照 サキュバスは魔法でエッチ専用空間とかを作れるのだ! 同長編第1話「桜並木のあの娘」より)+描き下ろしエピローグ(6P)。
描き下ろし作品を除き、1話当りのページ数は36~52P(平均44P)と尋常でないボリュームがあり、長編作として相応の読み応えと大ボリュームの濡れ場の満腹感がある1冊となっています。

【“特別な存在”の意味が変化する人外美少女との王道ラブストーリー】
  単行本タイトルに“ハーレム”とあり、魔力の暴走によって学園全体で主人公のちんこを求めてくる大乱交が繰り広げられたり、複数ヒロインによる主人公争奪的な状況があったりしますが、淫魔であるアイリスちゃんとの人外ラブストーリーをしっかりと主軸にしたストーリーであって、ハーレムエロ的なゴージャス感よりも二人の恋愛模様の幸福観や誠実さなどが印象に残ります
アイリスちゃんに加えて、鬼娘である桃華さんも異世界からやってきて主人公の巨大な魔力を狙ってセックスバトルを繰り広げたり、前述した様にこの魔力が原因で大乱交が発生したりと、大変な事態に主人公が振り回され続ける様子が程好くコミカルに描かれています
FullBloomHaremSchool2  様々な事態を引き起こした主人公の魔力は、終盤で登場するアイリスの母親によって回収され、“ただの人間”になってしまった主人公と別れて異世界に戻る様に言われたアイリスと、彼女の幸福を願う圭祐の決断は如何に・・・というシリアスな展開から(←参照 アイリスの母から提示された二つの選択肢だが 長編第4話「桜並木のあの娘と僕」より)、二人がどうなるかは是非ご自身の目でお確かめ下さい。
ラストに関する詳細な記述は避けますが、主人公が魔力を持つからこそ求められたという“特別な存在”から、一個人として異性に愛されるようになるのと同様に、ヒロインもまた魔力を求める存在から、やはり一人の女の子として愛される存在になるという展開は、男女の対等性の確立が表現されており、また二人にとってはそれぞれが“特別な存在”であるのだという、恋愛ストーリーとしての普遍的なテーマ性を備えていると評し得るでしょう。
  このテーマ性は、人間でない存在との恋模様であるからこそ明示されやすくなっていますし、後述する背景描写の美しさもあって、特に終盤ではロマンティックな印象を作品に付与しています。
各話にかなりのページ数がある反面、どうしても話数が少なくなっており、アイリスとの関係性、特に恋愛関係の進展について、アイリスのキャラクターをもう少し掘り下げてじっくり描くことが困難になっていたのは勿体無さもあるものの、長編としての確かな構成と読み応えは明確に魅力となっています。

【繊細な絵柄と細やかなデザインのセンスが魅力】
  上述した様に、話の軸は淫魔であるアイリスちゃんとのラブストーリーで彼女とのエッチが最も充実していますが、彼女と同じく主人公の魔力を狙う鬼娘に、二人の美人従者を引き連れたアイリスのお母さんなど、複数の人外ヒロインが登場しますし、また第3話では多彩な部活JKガール達が登場して、分身した主人公との大乱交に参加しています。
  ち○こに絡み付いたり、肛門から侵入して前立腺を刺激したりな長い舌を持つ淫魔、角が生えていて実はそこが性感帯である鬼、肉体を自在にすり抜ける魔法の手を持つ従者コンビなど、人外キャラらしい特殊性をキャラデザインや体パーツに持たせているのは、このサブジャンルらしい点。
また、凛々しい黒髪ロング美少女な弓道部主将に、ロングポニテ銀髪褐色肌長身スレンダー巨乳美少女(ヤッター!)なバスケ部キャプテン、ボサボサヘア&メガネ&低身長の陰キャ街道まっしくらガールの文芸部長などなど、人間のキャラデザインについても多彩であって、また華やかさや漫画チックな親しみ易さがあるのは、この作家さんの優れたセンスを感じさせます。
FullBloomHaremSchool3  アイリスちゃんも桃華さんも、平常時は身長低目の華奢ボディに、貧乳クラスの控えめおっぱいに肉付き弱めのお尻、すらっとした四肢を組み合わせた口リ系ボディの持ち主ですが、魔力を用いて巨乳&安産型ヒップの肉感ボディに変身したりしますし(←参照 長編第2話「鎖の国のあの娘」より)、多数のキャラが登場することもあって、身長や肉感、おっぱいサイズなどはキャラクターによって様々。
人外ヒロイン達の服装や小物などのデザインはファンタジーらしさを細部でも打ち出していますし、部屋の中であったり桜並木であったり、夏の夜空に咲く花火であったりと印象的な風景描写が細やかになされているのも、ストーリーのドラマ性を盛り上げる要因になっています。
  初単行本ながら絵柄の統一感は高く、表紙絵のフルカラー絵よりも中身のモノクロ絵の方が描線の繊細さが美点としてより印象に残ります。前述した背景描写も含めて、作画密度は十二分に高く、その上で重さ・濃さは排して上品で端正な絵にまとめ上げています。

【ハードに責められる前戯パートと上品に熱っぽい痴態描写】 
  ストーリー展開の関係上、エロシーンが分割構成されることもありますが、ページ数の多さ故にその場合でもそれぞれに十分な尺がある濡れ場が展開されていますし、ヒロインの主導性の変化や様々なプレイの連続投入なども含めて、かなり長尺のエロシーンで読み手の意識を惹きつけ続ける構成の工夫を感じさせます。
  主人公の魔力を吸収するという目的がヒロイン達にあるため、搾精的なシチュエーション・プレイが多く、人外さん達が特殊な体パーツやらマジックアイテム等を用いて、フェラはもちろんのこと、尿道責めや前立腺責め、精巣直接刺激に膣に挿入しながらの手コキなどのかなりハードなプレイを主人公にしてくるのが特に前戯パートでの特色。
快感が強すぎてむしろ苦痛を感じるレベルになっており、主人公が悶絶している様子は、男性にとっての被虐的な喜びにつながるものですが、プレイ内容のハードさや相応に過激な主人公側の反応などもあって、読者の嗜好に依る好き嫌いがはっきりと分かれると思われます。
  とは言え、アイリスちゃんとのラブラブHやら、学園の美少女さん達に襲われちゃうウハウハなハーレムセックス、魔力を吸われた主人公がショタ化して豊満ボディに包まれるおねショタ的エッチなど、より幅広い層に受け入れられるであろうエロシチュ・プレイも多くなっていますし、上品な色香を保ちながら熱っぽく蕩ける痴態表現も訴求層が広いスタイルと言えます。
FullBloomHaremSchool4艶っぽい唇や秘所、しっとりとした柔肌が淫液に濡れて官能性を増す描写や、瞳を潤ませ頬を赤く染める陶酔感のある表情付け、漏れ出てくるハートマーク付きの嬌声に小ゴマメインでくどくならない程度の結合部アップ構図など、十分な密度を持たせつつ、上品な絵柄の良さを損なわない、抑制も効かせたエロ演出と感じます(←参照 長編第3話「闇に堕ちたあの娘」より)。
  前戯パートで徹底的に搾り取られたり、大乱交で次々と女の子達に中出しをしていったりと、射精シーンを連発する構成もあれば、最終話でのアイリスとのラブラブHではじっくりとフィニッシュシーンまで盛り上げたりもしますが、いずれにしても多回戦仕様であって、ヒロイン側のアクメ痴態なども含めて抜き所を多数用意したサービスフルな濡れ場となっています。

  エロの趣向で好みが分かれると思われますが、絵柄そのものが強い魅力になっていますし、また丁寧な作画がストーリーのドラマ性を高め、濡れ場の熱っぽい興奮を高めているのも評価したいポイントで、初単行本とは思えないくらいの完成度と感じます。
綺麗にまとまっていますが、同じ世界観でスピンオフとかを読んでみたいですね。